
光回線の卸しのビジネスモデルを表す「光コラボレーションモデル」または略して「光コラボ」を聞いたことがない人はまだまだ多いと思います。また名前を聞いたことがあるけど、内容はよくは知らない人も多いのではないでしょうか。
きっと「ドコモ光」「OCN光」など光コラボ事業者それぞれのサービス名称は知っている人が多いかもしれませんが、「詳しくはよくわからない」「今さら聞けない」と思っているあなたに、光コラボの基礎知識をお伝えしていきますね。光回線のインターネットを検討するときに、きちんと理解していれば役に立つ時がくるかもしれませんよ。
実際に、NTTコム リサーチが行った「光コラボレーションモデル」に関する調査結果では、光コラボを「聞いたことがある」まで含めた認知率は6割弱で、その中で「光コラボ」を「詳しく知っている」のは全体の5.8%。「なんとなく知っている」は27.4%、「聞いたことがある程度」は25.5%という結果が出ています。 やっぱり、きちんと知っているという人はなかなかいないようですね。

出典:NTTコム リサーチ 「光コラボレーションモデル」に関する調査結果
では「光コラボレーションモデル」ってなんだろう?
光コラボレーションモデルというのは、今までNTT東西がサービスを提供していた「フレッツ光」という光インターネット回線を、NTT以外の事業者(以下、光コラボ事業者)に卸して、それぞれの光コラボ事業者が独自にユーザーに光インターネット回線を提供できるサービスの総称というかビジネスモデルです。
光コラボレーションモデルでは、光コラボ事業者が
自社の独自サービスと光インターネット回線を組み合わせて新らしいサービスを、
ユーザーに提供することができるんです!
「光コラボレーションモデル」のメリットはなに?
今のところ、「光コラボレーションモデル」は以下の5点です。
- フレッツ光よりも安価な月額料金で、光インターネットの利用ができる場合が多い。
- フレッツ光と同等の高品質で高速のインターネットが使える。
- フレッツ光ユーザーは、工事不要で簡単に乗り換えができる。
- 各光コラボ事業者の独自のサービスが利用可能。(プロバイダとの一体化、スマホ/格安SIMとのセット割りや動画配信サービス、セキュリティ等)
- 光コラボは、フレッツ光と同じ提供エリアなので全国で使える。
代表的な光コラボ事業者をご紹介!
では「光コラボはなんとなくわかったけど、どのサービスが光コラボなの?」と感じたあなたに、代表的な光コラボサービスをご紹介しますね。大手のサービスはTVCMなどのプロモーションも多いので、知っているサービスもあると思います。
ドコモ光
docomoが提供する光コラボサービスです。世界に通用する日本人俳優のひとり、渡辺謙さんを起用した広告はインパクトがありますね!
NTTのフレッツ光より月額費用が抑えられるメリットに加えて、docomoスマホの「パケットパック」とセットで割り引く「ドコモ光パック」という割引きで、さらに月額料金がおトクになるので、docomoユーザーでフレッツ光を使ってきた人にとっては良いと思います。「ずっとドコモ割」も一緒に効くようです。
プロバイダも23種類から選べるので、今まで使ってきたプロバイダを継続してドコモ光にできるユーザーが多いのもメリットの1つでしょう。プロバイダを継続した場合は、パソコンの接続設定やメールアドレスの変更はありませんので楽ちんです。
OCN光
会員数No.1の大手プロバイダOCNの「OCN光」です。マツコ・デラックスの起用も面白いですね。
もともと「OCN光 with フレッツ」としてフレッツ光を提供していましたが、「OCN光」はプロバイダと光回線を一括してOCNが提供するようになったという訳ですね。ユーザーからはあまり見えないところなので、分かりづらいと言えば分かりづらいと思います。
メリットはこちらも、月額料金が通常のフレッツ光+OCNに比べて安くなることと、OCNの格安SIM「OCN モバイル ONE」とセットで使うと、SIMの月額利用料が毎月200円割引になります。
⇒びっくり仰天!OCN光がおススメできない評判・口コミの総まとめ
Softbank光
SoftBankからはCMでおなじみの白戸家を使った「Softbank光」です。このアイキャッチはpepperも写っていてSF的なデザインになってますね♪
こちらもメリットはドコモ光と似ています。フレッツ光よりも抑えられる月額費用と、スマホや携帯電話がSoftBankの場合は「スマート値引き」という割引きで、スマホの利用料金も毎月割引となります。家族の携帯代も対象です。
⇒ユーザーからも悲痛の声!? ソフトバンク光の評判が悪すぎるのでまとめてみた
ここで、あれ?じゃあ、auひかりも光コラボ?と思う人もいるでしょう。でも、auひかりは違うんです。NTTからの光回線の卸しではなくて、KDDIの自前の光ファイバーの設備を使って提供しているサービスなので、また別の光インターネット回線というくくりになるんです。
この記事の最初でもお伝えしたNTTコム リサーチ 「光コラボレーションモデル」に関する調査結果では、利用している光コラボ事業者は今回ご紹介した「OCN光」「ドコモ光」「SoftBank光」の順になっています。この3サービスは光コラボの中でも認知度は高い方だと思います。また利用を検討している光コラボ事業者では、「ドコモ光」がトップなっているので関心の高さがわかりますね。

出典:NTTコム リサーチ 「光コラボレーションモデル」に関する調査結果

出典:NTTコム リサーチ 「光コラボレーションモデル」に関する調査結果
「光コラボレーションモデル」の申し込み方法「転用」って?
光コラボのサービスを調べていると「転用」という言葉を見ることが多いと思います。ざっくり言うと「転用」は申し込み方法のやり方のひとつのことです。大きく分けて申し込み方法は2種類あります。
・「フレッツ光」を使っていない人は「新規」の申し込みとなります。これは普通の申し込み方法ですね。
・「フレッツ光」を使っている人は「転用」という申し込みとなります。
転用とは?
「フレッツ光」ユーザーが、光コラボ事業者が提供する サービス(ドコモ光・OCN光・SoftBank光等)に切り替えることを「転用」といいます。要は「すでに使っているフレッツ光の回線部分をそのまま使いますよ」ということです。

転用の場合は、「工事費用がかからない」、「今まで使っていた「お客さまID」や「ひかり電話番号」はそのまま」というメリットもあります。ただし、回線側の速度プランの変更(200Mbps→1Gbps)や引っ越しなどで移転扱いになった時は例外になるケースもあるようです。
転用の手続き
転用のお手続きをするためには、使いたいサービスに申し込む前に「転用承諾番号」という番号をもらわないといけません。そして、この番号はどこでもらうのかと言うと、NTTから発行してもらいます。
NTT(東日本/西日本)の転用承諾番号の受け取り先
■NTT西日本のフレッツ光ユーザー
- 「転用承諾番号」を確認する(web)
- TEL: 0120-553-104
- 受付時間 09:00~21:00
(土日・祝日も得営業 ※年末年始除く)
■NTT東日本のフレッツ光ユーザー
- 「転用承諾番号」を確認する(web)
- TEL: 0120-140-202
- 電話受付時間 09:00~17:00
「転用承諾番号」を取得すると、使いたい光コラボサービスに「転用」申し込みができるようになります。
⇒意外と簡単!光コラボへの乗り換え『転用』マニュアル
⇒光コラボへ転用時の注意点9つ!乗り換え時のメリットと共に解説!
まとめ
いかがでしたか?これで、「光コラボってこんな感じなんだ!」とわかってもらえれば幸いです。また別の記事でおすすめの光コラボサービスや、光コラボのメリット・デメリットなども書いていこうと思います。いますでにフレッツ光を使っているけど、もっと料金が安くならないかな、と考えている人はこれを機会に光コラボを検討してみるのもよいのではないでしょうか。
⇒光コラボの料金比較ランキングTOP8|ここが一番おトクに使える!