
最近は「0円SIM」という単語をよく聞くようになりました。言葉通り格安SIMが0円~使えるということです。
SIMサービスも価格競争になっている感がありますが、0円が出てきてしまうとは通信料を安く済ませたいユーザーには嬉しいですね。
以前はSo-netから提供されていた「0 SIM」が人気でしたが、現在も0円で運用できるサービスはいくつかあります。
今回は気になる3つの0円SIMサービスをご紹介しますね。
- povo 2.0
- LINEMO
- DTI SIM
また、0円とまではいきませんが、データ通信が格安のサービスとして、
- HISモバイル
- NUROモバイル
の2つをご紹介します。
ではでは、早速ですが見ていきましょう。
※表記している価格は税込みです。
楽天モバイルやdonedoneのエントリープランも0円運用が可能でしたが、両方とも2022年10月で(donedoneは10月2日で)新規受付を終了しています。
SIMカードとは
はじめに、SIMカード自体がよくわからない方のために簡単な説明をします。
もう知っているから大丈夫という方は読み飛ばしてください。
まず、SIMカードは皆さんが使っているスマートフォンに挿入されている小さな通信用のカードのことです。
上のように大きさは3種類あり、端末によって挿せる大きさが決まっています。
「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」の全サイズに対応した「マルチSIM」もあります。マルチSIMはそれぞれのSIMのサイズに切り込みが入っているので、自分で切り離して使います。
SIMカードは、ドコモやau、ソフトバンクなど大手携帯キャリアでスマホ契約するとすでに差し込まれた状態で渡されますので、あまり見る機会はないかもしれませんね。
0円で使えるSIMサービスおすすめ3つ
本題に入りますが、0円運用できる格安SIMを3つご紹介します。
基本料金0円の「povo 2.0」
厳密に言うと格安SIM(MVNO)ではありませんが、auの新ブランドの「povo2.0(ポヴォ)」は使わない時に0円で維持することができます。
povo2.0は基本料金が0円で、データ通信などをトッピングとして追加する仕様になっています。つまり、トッピングをしなければ0円で運用可能というわけです。
料金は次のようになっています。
料金 | 有効期限 | ||
---|---|---|---|
データのトッピング | 1GB | 390円 | 7日 |
3GB | 990円 | 30日 | |
20GB | 2,700円 | 30日 | |
60GB | 6,490円 | 90 日 | |
150GB | 12,980円 | 180日 | |
使い放題 | 330円 | 24時間 | |
事務手数料 | 0円 | ||
回線 | au |
毎月のデータ通信量が一定でない方も、都度必要なだけトッピングを購入できます。
他の格安SIMではau回線を間借りしていますが、povoはauのネットワークそのものを使っています。なので、auと同じ品質で通信できるのが強みとなっています。
メイン回線としても使えますし、povoをデータ通信専用、別のSIMを通話専用みたいな使い方もできますね♪
- SIMのサイズはnanoSIM(eSIMにも対応)。
- 180日間以上有料トッピングの購入がない場合、利用停止、契約解除となることがある。
⇒povoの評判はイマイチ?口コミから分かるメリット・デメリット
最大12ヶ月実質0円の「LINEMO」
ソフトバンクの「LINEMO」でも月額料金が実質0円で利用可能で、なんと半年間無料で使えます♪
実質無料の仕組みは、6ヶ月間、毎月990円相当のPayPayポイントがもらえるので、差し引きゼロ円になるというわけです。
さらに、今ならPayPayサービス加盟店でPayPay残高決済をすると、最大6,000円相当のPayPayポイントが戻ってくるキャンペーンも実施しています。半年無料と合わせると、最大12ヶ月の月額料金が実質無料(最大11,940円相当)になりますね。
対象はミニプラン(3GB)です。
ミニプラン | |
---|---|
月額料金 | |
データ容量 | 3GB |
事務手数料 | 0円 |
回線 | ソフトバンク |
通話オプション | 5分かけ放題(月額550円) →7ヶ月間無料 |
5分以内の国内通話が無料になる「通話準定額(5分以内の国内通話が無料になる通話オプション、月額550円)」も7ヶ月間無料で利用できます。月額無料と併用できちゃうのがすごいですね。
ただし注意点があって、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルからの乗り換えの場合は対象外となります。
また、このキャンペーンは2023年12月4日までの期間限定となっています。
これから新規の回線を契約する人や他社からの乗り換えの人は、キャンペーン期間中の申し込みがおすすめです。
LINEMOはLINEを使った時のギガ消費がないのも嬉しいポイントですね。
LINEMOも厳密に言うと格安SIM(MVNO)ではなくソフトバンクのサブブランドなので、回線の品質はソフトバンクとほぼ同等で高品質です。
- SIMのサイズはマルチSIM(eSIMにも対応)。
- 同一名義で複数回線申し込む場合、特典適用は1回線目のみ。
⇒気になる!LINEMO(ラインモ)の評判やメリット・デメリット
6ヶ月間無料でお試しできる「DTI SIM」
プロバイダーのDITの格安SIM「DTI SIM」は、半年間お試しができます。つまり、半年間はタダです♪
対象は月間のデータ量が3GBのデータプラン・データSMSプランです。
データ通信のみ | データ通信+SMS | ||
---|---|---|---|
月額料金 | 1GB | 660円 | 825円 |
3GB | 924円→0円 | 1,089円→0円 | |
5GB | 1,342円 | 1,507円 | |
事務手数料 | 3,300円 | ||
SIM発行手数料 | 433円 | ||
回線 | ドコモ |
半年間の月額料金が無料ということは、総額で約6,000円が浮くことになりますね。
注意点としては、お試しの6ヶ月間にプラン変更をすると0円で利用できなくなるため、プラン変更は6ヶ月後にするようにしましょう。
また、お試しの6ヶ月間は追加で購入したデータ容量を含めて、翌月へのデータ容量の繰り越しができません。7ヶ月後の末日時点で残っているデータ容量から繰り越しの対象になります。
なお、支払いはクレジットカードのみです。
音声通話はつきませんが、データ通信用に0円SIMを検討している人におすすめです。
- SIMのサイズは標準SIM・micro SIM・nano SIMの3種類(eSIMには非対応)。
- 解約する際にSIMカードを返却しなければならない(未返却だと3,300円が発生)。
0円に近い料金で運用できる格安SIM
0円で運用できる格安SIMを3つご紹介しましたが、ここでは0円ではないけど格安で運用できるSIMも2つご紹介しますね。
月額290円~使えるHISモバイル「自由自在プラン」
HISモバイルは、旅行会社のHISと日本通信が共同で立ち上げた格安SIMです。
HISモバイルにはいくつかプランがありますが、0円SIMユーザーにおすすめなのは音声通話つきの「自由自在290プラン」です。
音声通話つき | |
---|---|
1GB | 550円 (100MB未満の月は290円) |
3GB | 770円 |
7GB | 990円 |
20GB | 2,190円 |
事務手数料 | 3,300円 |
回線 | ドコモ |
1GBのプランの場合、月間のデータ通信量が100MB未満の場合は、月額290円で利用できます。普段あまり使わないサブ回線などを極力低コストで運用したい人にもおすすめです。
ギガの追加は1GBあたり200円でできます。
自由自在290プランはeSIMにも対応していて、iPhoneやRakuten Handなどの端末で利用可能です。
HISモバイルにはデータ通信専用プランもあります。「ビタッ!プラン」では、月間のデータ通信量が100MB未満なら198円で使えますよ。料金は従量制で使った分だけ支払えばいいので、使う月と使わない月があっても安心です。回線はドコモとソフトバンクに対応しています。
- ドコモ回線はマルチカットSIMのため、全てのSIMカードのサイズに対応。
- ソフトバンク回線はnanoSIM(iPhone・iPad専用)とmicroSIM(iPad専用)もある。
- eSIMに対応(自由自在290プランの音声通話つきSIMでiPhoneをはじめとした一部の機種のみ。同じ端末でドコモ系SIMと併用は不可)。
- iPhoneの購入は中古品のみ。
月額330円~使える「NUROモバイル」
「NUROモバイル」は、So-netのNUROブランドとしての格安SIMサービスです。以前提供していた「0SIM」などSo-netの格安SIMブランドを新しくしたような感じですね。
新プランのバリュープラスは3GBで627円の破格の料金設定となっています。音声通話つきなら最安クラスでしょう。
しかし、お試しプランの0.2GB(330円)も0円SIMユーザーには魅力的。
データ通信のみ | データ通信+SMS (ドコモ・au) | データ通信+SMS+音声通話 | |
---|---|---|---|
3GB | 627円 | 792円 | 792円 |
5GB | 825円 | 990円 | 990円 |
10GB | 1,320円 | 1,485円 | 1,485円 |
お試しプラン0.2GB | 330円 | 495円 | – |
データ使い放題 | 3,828円 | – | – |
契約事務手数料 | 3,300円 →キャンペーンで無料(音声付きの3GB、5GB、10GBのみ) | ||
回線 | ドコモ、au、ソフトバンク |
NUROモバイルは利用開始月の月額料金も0円です。
格安SIMでは珍しくソフトバンクの回線にも対応しているので、ソフトバンクのスマホを利用中で乗り換えを検討している人にもおすすめです。
オートプレフィックスにも対応しているので、専用アプリを経由しなくても通常発信で通話料が半額の11円/30秒になりますよ。
また、5GBプランと10GBプランは「Gigaプラス」のサービスがあり、3ヶ月ごとにデータ容量がもらえます。5GBプランは3GB、10GBプランは6GBがプレゼントされて翌々月まで繰り越し可能なので、月間1~2GB多く使えることになりますね。
⇒最安級のNUROモバイルの評判は?料金・メリット・注意点も解説
自分が使っているデータ通信量を確認してみた
実際に月々どのくらいデータ通信を使っているのか、確認してみました。
ここ2ヶ月間は1~2GB使っていました。
家ではWi-fi環境のためもっと使っていないようなイメージでしたが、知らずに使っているもんですね。ちなみに使い方としては、LINE等のSNS、ネットでの調べものやGoogle Map、動画の視聴程度です。
今はテレワークなのでこのくらいで済んでいますが、長期的に見ると月3GBで収まるかどうかという感じです。
サブ回線として持っておくならありかもしれませんね。
0円SIMについてのよくある質問
最後に、0円SIMについてよくある疑問にお答えしていきます。
0円でSIMを運用することは可能?
数は少ないですが、基本料金が0円のプランや、期間限定で月額料金0円で使えるプランなどを提供している格安SIMがあります。
ただし、一定期間、料金の発生やデータ通信の利用がない場合は、解約になるなどの制限があります。
0円SIMのおすすめは?
毎月の定額制ではなく、必要な時だけSIMを使いたい人にはpovoがおすすめです。
povoは音声通話やデータ通信が必要な時に都度トッピングを購入して利用するスタイルです。
So-net(ソネット)の0円SIMは今も提供されている?
So-netの「0 SIM」は、2020年8月でサービスの提供を終了しています。
「0 SIM」は月間のデータ通信量が500MB未満の場合は0円で使えるプランで、500MB以上は100MBごとに100円(税抜)が加算される料金体系でした。
もともとは、電子雑誌「デジモノステーション 2016年2月号」の付録にSIMカードをつけていたのが、サービス化のきっかけです。
まとめ
格安SIM業界も今までになかったようなサービスを打ち出して、少しでもユーザーを増やそうとしています。
今回お伝えしたサービスはかなりお得に使えるので、これから格安SIMを使ってみようと考えている人や2台持ちをしようとしている人、eSIMを始めてみようという人にもぴったりだと思います。
それぞれのサービスが向いている人をまとめるとこうなります。
上記の3サービスでしっくりくるものがない場合は、
ぜひこの記事をSIMの0円運用に役立ててくださいね^^
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