
ドコモ光は光コラボとしては珍しくプロバイダを23社の中から選べます。
選べるプロバイダはバリエーションが多く大手から若干知名度に劣る会社など様々で、プロバイダ選びの際にはやはり有名どころを選びたくなるのが心情ですが、聞き慣れない会社にも興味をもった人も多いと思われます。
その中の1つ「andline(アンドライン)」も大手プロバイダと比較すると、マイナー寄りになるかもしれませんね。
インターネットを利用する上で気になるのが通信速度ですが、『andlineは遅い』という声を聞きます。
そこで今回は、ドコモ光のプロバイダ「andline」の評判を調査し、サービス内容なども紹介していきますので、ドコモ光のプロバイダ選びの参考にしてみてください。
※表記している価格は税込みです。
目次
ドコモ光のプロバイダ「andline(アンドライン)」は遅いという評判は本当?
プロバイダでandline(アンドライン)を使っている人の口コミはそこまで多くないですが、色々と評判を見てみると何やら不穏なフレーズが目に入ります。
特に多かったのが『andlineは遅い』という口コミです。
光回線自体(ドコモ光)はフレッツ光のため品質が悪いというわけではありません。これはプロバイダ側の設備や環境なども考えられますが、利用者が少ないということを考慮すると少し不安になってしまいます。
光なのにネットが遅い、ダウンロードが10Mしか出ない。あれ。。。プロバイダANDLINEのため?変えるかな。。
— Kam-ma-lay (@Kam_ma_lay) December 15, 2021
ドコモ光 ANDLINE pic.twitter.com/535QOlYOHJ
— ビーチク口ニクル (@bakker7) July 1, 2021
これがドコモ光+andlineの力だ!!!! pic.twitter.com/okeBqxAaN2
— にたかん @Flutterやるひと (@nitakanworld) April 28, 2021
ドコモ光×andline契約したけどこれは・・・。
外出自粛のせいか、それともいつもこんな感じなのか。
いつもこんな感じなのであればプロバイダの変更を考えんと。
#PS4share pic.twitter.com/s1xPplTLV0— 1011_ataragi (@TakasukeYuuki) January 9, 2021
andlineはIPv6対応
もうひとつ考えられるのが、不満を口にしている人がIPv6を導入しているかどうかです。
andlineはフレッツ光回線(ドコモ光)+次世代通信規格の「IPv6」を使った高速通信のインターネットで、このIpv6を導入しているかどうかによって事情が変わってきます。
プロバイダ andline 全体的に評判は芳しくないが、流石にipv6だと下り112mbpsで劇的に上がった、前は下り30mbps付近で時間帯の制限有。
無料レンタルのWi-Fiルーター(elecom製)ipv6対応だが電波は弱い(2階→1階で安定しない)
NURO光は上も下もこれの倍以上の数値らしく魅力的だが如何せん工事が… pic.twitter.com/s14TGS3C76— レバオン (@continental_777) September 23, 2021
https://t.co/N0OkOVZgZY
ドコモ光×アンドライン(andline) に変更したけど、無線でこれなら悪くない。v6プラス開通前は遅かった。ただし!Ipv6は電話で申し込みが必要です。
HP見て2~3週間で勝手に切り替わるのかと思ってしまった。無線でこれだけど有線だと1.5倍くらい。
— 極楽 (@anime_gokuraku) May 27, 2021
2人目の方は、遅延や回線混雑が起こりにくいIPv6というオプションサービスを申し込んだことで速度が改善したようです。Ipv6を対応している・していないでは結構違いがあるため、やはりIPv6を利用することで通信速度の改善が見込めるようですね。
プロバイダのandlineはスピードテストでも遅いという結果に…
「みんなのネット回線速度」というスピードテストのサイトではドコモ光のプロバイダごとの平均速度がランキングで紹介されていますが、andlineは下から(遅い方から)5番目という結果でした…。(2022年1月現在)
順位 | プロバイダ名 | ダウンロード速度 | |
---|---|---|---|
1 | ドコモnet | 316.93Mbps | |
2 | GMOとくとくBB | 301.54Mbps | |
3 | エディオンネット | 285.62Mbps | |
4 | BIGLOBE | 284.04Mbps | |
5 | @TCOM | 279.68Mbps | |
6 | Asahiネット | 277.69Mbps | |
7 | plala | 277.1Mbps | |
8 | OCN | 261.7Mbps | |
9 | DTI | 249.37Mbps | |
10 | Tigers-net.com | 242.58Mbps | |
11 | BB excite | 232.56Mbps | |
12 | andline | 229.79Mbps | |
13 | WAKWAK | 224.77Mbps | |
14 | @nifty | 222.91Mbps | |
15 | 楽天ブロードバンド | 157.57Mbps | |
16 | hi-ho | 157.33Mbps |
ドコモ光で選べるプロバイダは23社ですが、ランキングに反映されているプロバイダは直近3ヶ月間で50名以上の方が測定されているプロバイダです。
これを見るとandline(アンドライン)の順位は下から5番目…。ただ、平均速度は229.79Mbps出ているためそこまで遅いといった印象はありませんが、実はこの速度結果が測定するサイトによって違うのです。
僕の知り合いがドコモ光をプロバイダDTIで使っていて、スピードテストをした時にみんなのネット回線速度では200Mbpsを超えていたものの、サイトによっては50Mbpsというところもあったそうです。結局8社ほど試したみたいで、平均は130Mbpsぐらいと言ってました。
それを考慮すると、DTIより20Mbpsも遅いandlineは110Mbpsぐらいが平均速度なのかもしれません。(あくまで推測です)
ドコモ光のプロバイダ「andline(アンドライン)」ってどんな会社?
引用元 andlineの公式サイトより
andline(アンドライン)とは、株式会社アイキューブ・マーケティングが運営しているプロバイダです。
母体の会社自体聞いたことがないという人も多いと思われますが、それもそのはず、会社設立は2010年11月とプロバイダの中では比較的若い会社なのです。ですが、事業としては光回線だけでとどまらず、モバイル回線や人材派遣などの多岐に渡る展開を見せています。
さらに言うとandlineをフレッツ光のプロバイダとして探してみるとなかなか検索には掛からず、ドコモ光のプロバイダとしての知名度のほうが高いです。
ちなみにandlineは光コラボにも参入しており、andline光の提供も行っています。後半でドコモ光×andlineとandline光の違いについて解説しています。
ドコモ光×andlineで提供されるサービス
引用元 andlineの公式サイトより
口コミが少ない割にネガティブな情報の多いドコモ光×andline(アンドライン)。
これを見てしまうと不安を抱えてしますユーザーも多いとは思いますが、ドコモ光×andlineにはandline光にはないメリットも用意されているのです。
ここではドコモ光×andlineのメリットと共に、料金やサービス内容をチェックしていきましょう。
andline プロバイダサービス概要 | |
---|---|
メールアドレス数 | 5個 |
メールBOX容量 | 2GB |
ドメイン | andline-two.net |
セキュリティソフト | ・WEBROOTインターネットセキュリティ(12ヶ月無料) ・先読み防御セキュリティ(12ヶ月無料) |
リモートサポート | ○ (初回無料) |
訪問サポート | ○ (初回無料) |
Ipv6 | IPoE IPv4 over IPv6通信 |
その他のサービス | 契約期間中は以下から1つ無償レンタルが可能 ・Wi-Fiルーター ・ポータブルHDD ・スマートフォン対応防水スピーカー ・スマートフォン対応プリンター ・スマートフォン対応TVミラーリングレシーバー |
ドコモ光でプロバイダをandlineを選ぶと、上記のサービスが提供されます。
メールアドレスが5個まで無料利用が可能だったりメールBOXも2GBと大容量ですので、一般的な使い方であれば何ら困ることはないと思います。また、ウイルス対策ソフトが12ヶ月で提供されます。
ドコモ光×andlineの月額料金
戸建てタイプ | マンションタイプ | |
---|---|---|
タイプA | 5,720円 | 4,400円 |
タイプB | 5,940円 | 4,620円 |
タイプC | 5,720円 | 4,400円 |
単独タイプ | 5,500円+プロバイダ料 | 4,180円+プロバイダ料 |
ドコモ光は、タイプA・B・Cの中からプロバイダを選択することが可能ですが、andline(アンドライン)はドコモ光の中でも料金が安い方のタイプAに属します。
なお、2020年4月から「ドコモ光 10ギガ」が戸建てタイプ限定で利用できるようになりましたが、その場合の月額料金は6,930円になります。
現在の対象エリアは東京都・大阪市・名古屋市の一部とまだ狭いですが、2022年2月からは静岡県・京都府・滋賀県・兵庫県などにエリア拡大します。詳しくはフレッツ光の公式サイトをご確認ください。
初期費用はキャンペーンで実質無料
事務手数料 | 3,300円 |
---|---|
初期工事費 | 戸建てタイプ: マンションタイプ: → キャンペーンで実質無料 |
現在ドコモ光では、初期工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。
ただ、他の光回線の工事費無料キャンペーンは常設されているケースが多いですが、ドコモ光の場合は期間限定の場合もあるので注意が必要です。
工事費無料キャンペーンはドコモ光で実施されているため、andline以外のプロバイダを選んだ場合でも適用されます。
ドコモ光セット割
引用元 docomo公式サイトより
ドコモのスマホや携帯電話とドコモ光を一緒に利用すると、スマホ・携帯電話の月額利用料金が割引になる「ドコモ光セット割」を組むことができ、毎月のスマホ料金が最大1,100円割引になります(「ahamo」は対象外)。
他の大手携帯キャリアのauやソフトバンクでもスマホ+光回線とのセット割はありますが、月額550円の光電話(固定電話サービス)への加入が条件になっています。しかし、ドコモ光でセット割を組む場合はオプション加入は不要です。
なお、ドコモ光セット割を組めるのはドコモ光が唯一の対象回線のため、ドコモユーザーでセット割を組みたいなら必然的に選択肢はドコモ光のみになります。
割引額はドコモで契約している料金プランよって違い、ギガプランの「ギガホ」「ギガホ プレミア」「ギガライト」のプランは家族全員のスマホ料金が毎月550〜1,100円割引、カケホーダイ&パケあえるの「ウルトラシェアパック」「ベーシックシェアパック」などのプランは毎月110〜3,850円割引になります。
割引額やプランに関しては以下をご覧ください。
「ドコモのギガプラン」を契約している場合
「ドコモのギガプラン」とは、5Gギガホ プレミア、5Gギガホ、ギガホ プレミア、ギガホ、5Gギガライト、ギガライトの総称です。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
5Gギガホ プレミア/5Gギガホ | -1,100円/月 | |
ギガホ プレミア/ギガホ | -1,100円/月 | |
5Gギガライト/ギガライト | ステップ4:~7GB | -1,100円/月 |
ステップ3:~5GB | -1,100円/月 | |
ステップ2:~3GB | -550円/月 | |
ステップ1:~1GB | 割引適用外 |
「カケホーダイ&パケあえる」を契約している場合
「カケホーダイ&パケあえる」の新規受付は終了していますが、契約している方はプラン変更やパケットパックの変更ができます。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
ウルトラシェアパック100 | -3,850円/月 | |
ウルトラシェアパック50 | -3,190円/月 | |
ウルトラシェアパック30 | -2,750円/月 | |
ベーシックシェアパック | ステップ4:~30GB | -1,980円/月 |
ステップ3:~15GB | -1,980円/月 | |
ステップ2:~10GB | -1,320円/月 | |
ステップ1:~5GB | -880円/月 | |
ウルトラデータLLパック | -1,760円/月 | |
ウルトラデータLパック | -1,540円/月 | |
ベーシックパック | ステップ4:~20GB | -880円/月 |
ステップ3:~5GB | -880円/月 | |
ステップ2:~3GB | -220円/月 | |
ステップ1:~1GB | -110円/月 |
選べるオプションサービス
引用元 andlineの公式サイトより
また、ドコモ光×andlineの初回特典には、上記の中から1つを選んで永年無料で使えるオプションサービスの提供を実施しています。すぐにネットを始めたい人にはWi-Fiルーター(通常月額330円)がおすすめですが、それ以外にもネット周りに便利なオプションが使えるのもなかなか魅力的です。
Wi-Fiルーターには1Gbpsと300Mbpsの2種類ありますが、30ヶ月の継続利用をする場合に限り1Gbps対応のルーターを選ぶことが可能で、通常は300Mbpsの機種になります。
申し込み後のオプション変更は不可
最初に選んだ特典がドコモ光×andlineでずっと使うことになるオプションとなります。利用途中での変更は不可能なので、最初に選ぶオプションは慎重に選びましょう。
購入の予定がなければ、ネットを使う限りずっと利用することになるWi-Fiルーターが無難ですね。
なお、以下の記事ではドコモ光で利用できるプロバイダ23社の中から、速度・キャンペーンでおすすめのプロバイダを紹介していますので良かったら参考にしてください。
ドコモ光×andlineとandline光の違いは?
引用元 andlineの公式サイトより
andline光とは、andline(アンドライン)が提供している光コラボのインターネット回線で、フレッツ光回線とプロバイダandlineがセットになっています。
では、ドコモ光×andlineとandline光にはどういった違いがあるのかを見ていきましょう。
月額料金、初期費用、セット割など様々な違いがある
ドコモ光×andline | andline光 | |
---|---|---|
月額料金 | 戸建て:5,720円 マンション:4,400円 | 戸建て:6,270円 マンション:4,895円 ※光電話の基本料550円込み |
初期工事費 | 戸建て: マンション: | 戸建て:19,800円 マンション:11,000円 |
事務手数料 | 3,300円 | 4,378円 |
契約期間 | 2年 | 2年 |
解約金 | 戸建て:14,300円 マンション:8,800円 | 40,000円 |
月額料金で比較した場合
andline光の月額料金は光電話550円が含まれているため高いように見えますが、実際のところドコモ光×andlineとほぼ同額です。
しかし、逆に言えば光電話をほぼ強制的に加入させられる形のため、『固定電話は必要ない』という方には大きなデメリットと言えるでしょう。
工事費で比較した場合
ドコモ光×andlineではキャンペーンによって工事費が実質無料になりますが、andline光は最大19,800円の工事費がかかります。
マンションタイプは11,000円と設定金額自体はドコモ光よりは安いものの、andline光では工事費無料キャンペーンが行われていないため自己負担になってしまいます。
契約期間・解約金で比較した場合
契約期間こそ2年で同じですが、解約金については40,000円と他で類を見ない高さです。
この解約金はあくまでも2年ごとの更新月以外に解約した場合にかかる費用で、更新月であれば無料です。それにしても高過ぎますね…。
スマホとのセット割で比較した場合
ドコモのスマホや携帯電話を利用している人は、ドコモ光×andlineを利用することでドコモ光セット割が組めて、ネット回線+スマホ料金トータルの通信費用を安く抑えることができます。
一方、andline光ではスマホとのセット割がないため、元々の月額料金も高い、スマホ代も安くならないと、とあまりお得感はありません。
このように、初期工事費が自己負担であることに加え、月額料金や解約金が高い、さらにはスマホとのセット割もなかったりと、メリットがあまり見当たらないため、andline光は個人的にはあまりおすすめできません。
まとめ
ドコモ光×andlineは、回線速度については『遅い』という評判が目立ちます。
決して悪いサービスではないものの、せっかく料金を払って使うなら、より快適に使えるネット回線を利用するのがおすすめです。
以下の記事では、速度が速い光回線、転用・事業者変更におすすめの光コラボ、料金が安い光コラボ、について解説していますので、是非参考にしてみてください。
今回紹介した内容を参考に、ご自身の使い方や目的にマッチしたネット回線を見つけてくだいね^^