
昨今は10ギガサービスを提供している光回線事業者も多く、ドコモ光でも2020年4月から10ギガサービス「ドコモ光 10ギガ」を提供開始しています。
「ドコモ光 10ギガ」は新規で申し込むこともできますし、現在1ギガを利用中の人がプラン変更で利用することも可能です。
そこで今回は、ドコモ光で提供される10ギガサービスの月額料金、サービス内容、対応プロバイダ、注意点などについて紹介していきたいと思います。
10ギガサービスの利用を検討している方は是非参考にしてみてくださいね。
※表記している価格は税込みです。
目次
「ドコモ光 10ギガ」サービスとは?
引用元 docomo公式サイトより
フレッツ光でも2020年4月から10ギガサービスが始まりましたが、そのフレッツ光回線を使った光コラボの一つドコモ光でも10ギガサービス「ドコモ光 10ギガ」が2020年4月より提供開始されています。
ただし、残念ながら戸建てタイプのみでの提供になります。
東日本エリア・西日本エリアともに「ドコモ光 10ギガ」が利用可能
ドコモ光はフレッツ光回線と同じくNTT東日本・西日本の光ファイバーを使っているため全国で利用することが可能です。ただし、「ドコモ光 10ギガ」の提供エリアは一部地域と限定されます。
NTT東日本エリア
提供エリア |
---|
東京都23区・狛江市・調布市・三鷹市の一部 |
東日本エリアは東京都23区内と一部エリアに限られますが、提供開始当初よりは順次エリア拡大しています。
神奈川県や千葉県といった東京都に隣接する地域ではまだ提供されていないですが、数ヶ月後とかには提供が始まるかもしれません(個人の見解です)。
NTT西日本エリア
提供エリア | |
---|---|
大阪府 | 大阪市、東大阪市、八尾市、松原市、藤井寺市、豊中市、堺市、茨木市、吹田市、大東市、門真市 |
和歌山県 | 和歌山市 |
京都府 | 京都市、長岡京市、向日市 |
滋賀県 | 草津市、彦根市 |
兵庫県 | 加古川市、伊丹市 |
愛知県 | 名古屋市、岡崎市、豊川市、刈谷市、江南市、小牧市、津島市、春日井市、北名古屋市、半田市、瀬戸市、大府市、豊橋市 |
静岡県 | 藤枝市、袋井市、富士宮市、三島市、浜松市、焼津市、磐田市 |
岐阜県 | 岐阜市、美濃加茂市 |
西日本エリアでは、大阪府と名古屋市のみで提供されています。東日本エリアほど提供エリアは広くないですが、同様に拡大されていくと思いますよ(希望)。
「ドコモ光 10ギガ」が提供エリア外だった方は、下の記事を参考にしてみてください。
⇒光回線の10G(ギガ)ってどのくらい速いの?おすすめ8社もご紹介
「ドコモ光 10ギガ」は月額6,930円~で戸建てタイプのみ
先ほどもお伝えしましたが、「ドコモ光 10ギガ」は戸建てタイプのみの提供になります。その戸建てタイプの料金プランは3種類あり、選ぶプロバイダによって月額料金が違います。
プラン | 月額料金 |
---|---|
10ギガ タイプA | 2年定期契約あり:6,930円 (定期契約なし:8,580円) |
10ギガ タイプB | 2年定期契約あり:7,150円 (定期契約なし:8,800円) |
10ギガ 単独タイプ※1 | 2年定期契約あり:6,490円 (定期契約なし:8,140円) |
ドコモ光はフレッツ光とは違い月額料金にプロバイダ料が含まれているため、別途でプロバイダ料金がかかったりしません。対応プロバイダについては後ほど紹介します。
「単独タイプ」はプロバイダ別契約
料金だけ見ると「単独タイプ」が一番安いため『単独タイプが良いじゃん!』と思ってしまいがちですが…
※1 お客さまご自身でプロバイダへのお申込みが必要です。別途プロバイダ料金が発生します。
※引用元 docomo公式サイト
docomo公式サイトにはこのように書かれているように、「単独タイプ」は確かにタイプA・Bより月額料金は安いですが、フレッツ光同様にプロバイダが別契約で880~1,650円ほどのプロバイダ料金が別途でかかってしまうため、「単独タイプ」での利用は個人的にはあまりおすすめしません。
なお、2年の定期契約をすることで月額料金は割引してもらえますが、更新月以外に解約や定期契約がないプランへの変更をしてしまうと14,300円の解約金がかかってしまうので注意しましょう。
また、初期費用(工事費)は、1ギガサービスと同額の19,800円です(ちなみにマンションタイプは16,500円ですが10ギガ未対応です)。
「ドコモ光 10ギガ」は他の光回線より高い?安い?
『「ドコモ光 10ギガ」の月額料金は高い?安い?』と気になる方も多いと思いますので、10ギガサービスを提供している他の光回線と比較してみたいと思います。
以前から、NURO光・auひかり、電力系回線のコミュファ光(中部・東海エリア)・eoひかり(関西エリア)などでは10ギガサービスが提供されていて、2020年4月以降はフレッツ光やソフトバンク光などでも提供が開始されています。
それらと比較して「ドコモ光 10ギガ」は安いのでしょうか?
戸建てタイプ | マンションタイプ | |
---|---|---|
ドコモ光 | 6,930円~ | ー |
ソフトバンク光 | ~24ヶ月目:5,720円 25ヶ月目~:7,480円 | |
フレッツ光 | 【東日本エリア】 ~12ヶ月目:5,610円 13ヶ月目~:6,930円 +プロバイダ料 【西日本エリア】 ~12ヶ月目:5,720円 13ヶ月目~:6,930円 +プロバイダ料 | ー |
NURO光 | 【2年契約】 ~12ヶ月目:4,377円、13ヶ月目~:7,127円 【3年契約】 6,317円 | |
auひかり | 6,468円~ | ー |
コミュファ光 | 6,000円 ※光電話・光テレビの料金込み | 4,300円 ※光電話の料金込み |
eo光 | ~12ヶ月目:3,818円 13ヶ月目~:6,530円 |
このようになります。
「ドコモ光 10ギガ」は他社に比べると正直言って割高です…。
NURO光とauひかりはNTTのフレッツ光回線を使わない独自回線のため、料金が安いのがメリットですが、その反面、提供エリアが狭いというデメリットがあります。また、コミュファ光やeo光といった地域電力系回線も、コミュファ光は東海・中部エリア・長野県、eo光は関西エリアと提供可能地域が限られています。
光コラボは何百社と存在し、同じフレッツ光の光回線ではあるものの事業者で料金体系に幅があります。
ですので、今後、ドコモ光よりも安い料金で10ギガサービスを提供するところが出てくる可能性も十分にあり得ますし、場合によっては独自回線や地域電力系回線よりも安いプランを打ち出してくる光コラボも出てくるかもしれません。
1ギガ利用中の人も「ドコモ光 10ギガ」に変更可能
ドコモ光の1ギガサービスを使っている人は、プラン変更という方法で「ドコモ光 10ギガ」が利用可能になります。
タイプA | タイプB | |||
---|---|---|---|---|
10ギガ | 1ギガ | 10ギガ | 1ギガ | |
月額料金 (2年定期契約あり) | 6,930円 | 5,720円 | 7,150円 | 5,940円 |
月額料金 (2年定期契約なし) | 8,580円 | 7,370円 | 8,800円 | 7,590円 |
月額料金を見てみると、1ギガサービスから「ドコモ光 10ギガ」にプラン変更した場合には、1,210円値上がりする感じです。また、10Gbps対応の無線LANルーターをレンタルする場合は550円/月かかりますので、実質1,760円プラスになります。
また、「ドコモ光 10ギガ」に対応しているプロバイダは限られているので、現在「ドコモ光 10ギガ」に対応していないプロバイダを利用している場合は、プラン変更と共にプロバイダ変更も必要になります。よって、メールアドレスとかも変わってしまうので注意しましょう。
1ギガ⇒10ギガへのプラン変更には工事費がかかる
そして、ご注意いただきたいのが、プラン変更時に工事料がかかるという点です。
工事料 | 19,800円 |
---|
必ずしも19,800円かかるという訳ではなく、設備状況によっては8,360円になる場合もあります(金額は工事担当者が宅内設備を確認した後に判明)。
また、「ドコモ光 10ギガ」へのプラン変更と同時にプロバイダも変更する場合は3,300円の別途料金もかかりますので、「ドコモ光 10ギガ」へ変更する方はご注意ください。
対応プロバイダの数は1ギガより少ない
ドコモ光は20種類以上のプロバイダから選べますが、それは1ギガサービスに限ったことで、「ドコモ光 10ギガ」に対応しているプロバイダはその20種類以上の中でも3分の1程度の9種類です。
タイプAの対応プロバイダは6社
「タイプA」で対応しているプロバイダは以下の6社になります。
ドコモnet | plala(ぷらら) | GMOとくとくBB | andline |
---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
hi-ho | IC-NET | ||
![]() | ![]() |
自社プロバイダのドコモnetを始め、plala(ぷらら)やGMOとくとくBBといったプロバイダがラインナップされています。
@nifty、DTI、BIGLOBEなど、光コラボを展開しているプロバイダ事業者の名前が「ドコモ光 10ギガ」の対応プロバイダに名を連ねていません…。
タイプBの対応プロバイダは3社
「タイプB」で対応しているプロバイダは以下の2社になります。
エディオンネット | BB.excite | AsahiNet | |
---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
「タイプB」でも、BB.excite、AsahiNetといった光コラボを展開しているプロバイダが対応しています。
1ギガサービスでは、他にもOCNや@TCOMなど同じように光コラボサービスを提供しているプロバイダが名を連ねていますが、「ドコモ光 10ギガ」の対応プロバイダの中にはラインナップされていません。
今後、自社で光コラボを提供している@nifty、DTI、BIGLOBE、OCNなどが対応してくると嬉しいですけどね(^^) ただし、先ほどもお伝えしましたが、「ドコモ光 10ギガ」へのプラン変更と同時にプロバイダ変更をする場合、3,300円の別途料金がかかりますので注意しましょう。
10ギガを使うには対応の無線LANルーターが必要
「ドコモ光 10ギガ」は申し込むだけでは使えません。
「ドコモ光 10ギガ」を利用するには、最大通信速度10Gbpsに対応した無線LAN(Wi-Fi)ルーターが必要になります。
自分で購入したものも使えますが、ドコモ光でもレンタルできます。
10Gbps対応無線LANルーターは月額550円でレンタル可能
ドコモ光では「ドコモ光 10ギガ」のサービス開始にあたって、10Gbps対応の無線LANルーターのレンタルサービスも始まっています。
レンタル料金 | 月額550円 |
---|
ただし、NTT西日本エリアの場合はドコモ光からではなくNTT西日本からの提供になり、自分でNTT西日本へ申し込む必要があります。
「ドコモ光 10ギガ」の新規申し込みと同時に無線LANルーターのレンタルを申し込む場合は、docomoからNTT西日本へ取り次いでもらえます。
【注意】ドコモ光電話は「ドコモ光 10ギガ」では非対応
注意点として、「ドコモ光 10ギガ」ではドコモ光電話を利用することができません。
※docomo公式サイトより引用
ドコモ光ではNTT加入電話よりも月額料金や通話料が安い「ドコモ光電話」があります。従来の1ギガでは利用可能でしたが、「ドコモ光 10ギガ」では利用できません。
ドコモ光電話は月額550円で使える固定電話サービスで、通話料も全国一律8.8円とNTT加入電話よりもかなり安く利用できます。きっと使われている方も多いと思いますが、「ドコモ光 10ギガ」では対応してないので注意しましょう。
したがって…
- 他の光コラボからの乗り換え(事業者変更)
- フレッツ光の1ギガを利用している人が、ドコモ光への乗り換え(転用)と同時に「ドコモ光 10ギガ」に変更
する場合、光電話が使えなくなってしまいます。その場合、一般加入電話(アナログ電話)に戻す必要が出てきてしまいますので注意しましょう。
◆キャンペーンサイト:ドコモ光×GMOとくとくBB
まとめ
今回は「ドコモ光 10ギガ」について紹介してきました。
NURO光やauひかりなど、他の人気光回線でも10ギガサービスは提供されているため、“10ギガ”に対してそこまでの目新しさはないかもしれませんが、フレッツ光を始めドコモ光やソフトバンク光などの光コラボでも10ギガサービスが開始されています。
ただし、プロバイダが限られていたりドコモ光電話に対応していなかったりと不便な部分もあったりしますので、「ドコモ光 10ギガ」のご利用を検討している方は、注意点をしっかり確認した上で申し込むようにしましょう。