
ドコモ光はプロバイダを23社から選べるタイプの光コラボです。
フレッツ光でも有名な大手はもちろん、知名度的にやや劣るマイナーなプロバイダまで様々です。
ほとんどの人は人気プロバイダを選ぶと思いますが、あまり名前を聞かないプロバイダにも『どんな会社?』と興味を持たれるのではないでしょうか。例えば、プロバイダタイプAの「synapse(シナプス)」は大手に比べて知名度は高くありませんが、どこか惹かれる社名ですよね?
そこで今回は、プロバイダsynapseの評判、プロバイダのサービス内容、シナプス光との違い、などについて解説していきます。
※表記している価格は税込みです。
目次
ドコモ光のプロバイダ「synapse(シナプス)」とは?
引用元 synapse公式サイトより
synapse(シナプス)は鹿児島県鹿児島市に本社を置くプロバイダです。設立はなんと2017年4月と若手のプロバイダなのです。
現在は光コラボにも参入していて、シナプス光の運営も行なっています。
実は、シナプスは前身の「株式会社グッドコミュニケーションズ」からISPサービスを行なっていました。1995年から地域密着型プロバイダとしてサービスを提供しているため、まったく経験も実績もない素人ISPというわけではありません。
鹿児島を含め九州のプロバイダと言えばBBIQが有名ですが、前身時代を含めるとシナプスはそれよりも歴史のある会社なのです。
ちなみに、シナプスとは情報伝達をつかさどる神経細胞間の結合部の名称で、ネットとプロバイダの関係性はまさにシナプスと表現できますね。
プロバイダsynapse(シナプス)の評判
プロバイダ事業がシナプスに継承されてからのネットの評判ですが、やはり知名度的には大手やBBIQに譲る形のようです。
Twitterでの評判を探してもなかなか情報がつかめません。なんとか見つけられたものをいくつかピックアップしてみました。
障害多いですね
でした。最近、プロバイダのシナプスさん障害多いんすよねー
— ごとちゃん (@kgoto24056259) June 5, 2021
島でもこんだけ速度出るもんなんだと感心してました
プロバイダ: SYNAPSE(シナプス)
・IPv4 PPPoE
下り速度: 243.6Mbps(非常に速い)
上り速度: 110.75Mbps(かなり速い)
・IPv6 IPoE(transix)
下り速度: 578.03Mbps(超速い)
上り速度: 77.71Mbps(速い)https://t.co/QV1lKm2Gkr— えいと@えいと (@eito_eito) April 23, 2021
『原因: 弊社認証サーバの過負荷』
03/12 インターネット接続サービス 障害 – 鹿児島のプロバイダSYNAPSE(シナプス)https://t.co/vvuyaFSue9 pic.twitter.com/ForkMbRB9K
— Autumn Good (@autumn_good_35) March 12, 2021
ドコモ光の測定結果
プロバイダ: SYNAPSE(シナプス)
・IPv4 PPPoE
下り速度: 89.4Mbps(速い)
上り速度: 91.87Mbps(かなり速い)
・IPv6 IPoE(transix)
下り速度: 96.58Mbps(かなり速い)
上り速度: 94.78Mbps(かなり速い)https://t.co/AtFdXOYXrF #みんなのネット回線速度— βAτA🍜⊿4%までの年男🐯 (@romeo_ata_ka) August 3, 2020
速いという評判もありましたが、何人かの方が通信障害について書き込んでいました。
ただ、プロバイダsynapseに対して通信速度や料金についての評判がほとんど見られないため、良いのか悪いのかこの時点ではハッキリしません。
ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)で提供されるサービス
引用元 synapse公式サイトより
プロバイダとしての評価は良くも悪くもないsynapse(シナプス)ですが、ドコモ光のプロバイダとして見た場合はどうでしょうか?
フレッツ光や光コラボのシナプス光とドコモ光×シナプスは別物です。シナプスは鹿児島のプロバイダですが全国どこでも利用することが可能で、「シナプス・ドコモ光タイプA」(ドコモ光×プロバイダsynapse)という名称で提供されます。
ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)のサービスを見ていきましょう。
ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)の基本サービス
synapse プロバイダサービス概要 | |
---|---|
メールアドレス数 | 1個 |
メールBOX容量 | 1GB |
ドメイン | synapse.ne.jp |
セキュリティソフト | セキュリティガード(12ヶ月無料) |
リモートサポート | ○ (初回無料・6ヶ月以内) |
訪問サポート | ○ (初回無料・6ヶ月以内) |
Ipv6 | IPoE IPv6通信 |
その他のサービス | ・メール転送サービス ・有害サイトブロック ・Webメール |
ドコモ光でプロバイダをシナプスにすると、上記のサービスが提供されます。
メールアドレスは1個まででメールBOXも1GBと最低限といった印象ですが、セキュリティソフトが12ヶ月無料だったり、サポートサービスも6ヶ月以内であれば初回無料と、サポート面でのサービスは充実しています。
なお、今や1Gbpsが光回線の基本で、接続数が増える時間帯だとどうしても速度低下が起こりやすくなりますが、それを回避する接続技術「IPv6」にも対応しています。そのため、ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)は速度的に問題はないプロバイダと考えて良いでしょう。
ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)の月額料金
戸建てタイプ | マンションタイプ | |
---|---|---|
タイプA | 5,720円 | 4,400円 |
タイプB | 5,940円 | 4,620円 |
タイプC | 5,720円 | 4,400円 |
単独タイプ | 5,500円+プロバイダ料 | 4,180円+プロバイダ料 |
ドコモ光ではタイプA・B・Cの中からプロバイダを選べますが、シナプスはドコモ光の中でも料金が安いタイプAに属します。
そのため、ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)の月額料金は、戸建てタイプが5,720円、マンションタイプが4,400円になります。
しかし、この料金は2年契約プランで申し込んだ場合で、更新月以外に解約した場合には、戸建てタイプは5,500円、マンションタイプは4,180円の解約金がかかってしまいますので覚えておきましょう。
ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)の初期費用
事務手数料 | 3,300円 |
---|---|
初期工事費 | 戸建てタイプ: マンションタイプ: → キャンペーンで無料 |
現在ドコモ光では、初期工事費が完全無料になるキャンペーンが行われています。
他社のように実質無料ではなく完全無料のため、解約時に残債請求をされる心配がありません。
なお、この工事費無料キャンペーンはドコモ光公式で実施されているため、synapse(シナプス)以外のプロバイダを選んでも適用できます。
ドコモ光セット割
引用元 ドコモ公式サイトより
ドコモのスマホや携帯電話とドコモ光を一緒に利用すると、「ドコモ光セット割」で毎月のスマホ料金が最大1,100円割引になります(「ahamo」は対象外)。
他の大手携帯キャリア(au・ソフトバンク)のスマホ+光回線のセット割では、月額550円の光電話(固定電話サービス)への加入が条件になっていますが、ドコモ光でセット割を組む場合はオプション加入は不要です。
なお、ドコモ光セット割を組める光回線はドコモ光のみなので、ドコモユーザーがセット割を組みたい場合は必然的にドコモ光一択になります。
割引額はドコモで契約している料金プランよって異なるので、下の表でチェックしてみてください。
「ドコモのギガプラン」を契約している場合
「ドコモのギガプラン」とは、5Gギガホ プレミア、5Gギガホ、ギガホ プレミア、ギガホ、5Gギガライト、ギガライトの総称です。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
5Gギガホ プレミア/5Gギガホ | -1,100円/月 | |
ギガホ プレミア/ギガホ | -1,100円/月 | |
5Gギガライト/ギガライト | ステップ4:~7GB | -1,100円/月 |
ステップ3:~5GB | -1,100円/月 | |
ステップ2:~3GB | -550円/月 | |
ステップ1:~1GB | 割引適用外 |
「カケホーダイ&パケあえる」を契約している場合
「カケホーダイ&パケあえる」の新規受付は終了していますが、契約している方はプラン変更やパケットパックの変更ができます。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
ウルトラシェアパック100 | -3,850円/月 | |
ウルトラシェアパック50 | -3,190円/月 | |
ウルトラシェアパック30 | -2,750円/月 | |
ベーシックシェアパック | ステップ4:~30GB | -1,980円/月 |
ステップ3:~15GB | -1,980円/月 | |
ステップ2:~10GB | -1,320円/月 | |
ステップ1:~5GB | -880円/月 | |
ウルトラデータLLパック | -1,760円/月 | |
ウルトラデータLパック | -1,540円/月 | |
ベーシックパック | ステップ4:~20GB | -880円/月 |
ステップ3:~5GB | -880円/月 | |
ステップ2:~3GB | -220円/月 | |
ステップ1:~1GB | -110円/月 |
ドコモ光セット割の適用条件や申し込み方法については、下の記事で解説しています。
⇒ドコモ光セット割とは?家族も自動で割引される?適用条件や割引額を解説
なお、以下の記事ではドコモ光で利用できるプロバイダ23社の中から、速度・キャンペーンでおすすめのプロバイダを紹介していますので良かったら参考にしてください。
ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)とシナプス光の違いは?
引用元 synapse公式サイトより
シナプス光はプロバイダsynapse(シナプス)が提供している光コラボのインターネット回線で、光回線とプロバイダがセットで提供されているサービスです。
では、プロバイダsynapse(シナプス)とシナプス光にはどういった違いがあるのか見てみましょう。
月額料金、初期費用、セット割など様々な違いがある
ドコモ光×synapse | シナプス光 | |
---|---|---|
月額料金 | 戸建て:5,720円 マンション:4,400円 | 戸建て:5,060円 マンション:3,850円 |
初期工事費 | 戸建て: マンション: | 戸建て:16,500円 マンション:13,200円 |
事務手数料 | 3,300円 | → キャンペーンで無料 |
契約期間 | 2年 | なし |
解約金 | 戸建て:5,500円 マンション:4,180円 | なし |
月額料金で比較した場合
シナプス光の月額料金はドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)よりも安いです。
戸建てタイプは660円、マンションタイプは550円、それぞれドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)よりも安いですが、そもそもドコモ光自体が他の光コラボよりも高い部類に入るため、光コラボ全体で見た場合には『平均より少し安いかな~』といったところです。
工事費で比較した場合
ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)ではキャンペーンによって工事費が無料になるものの、シナプス光では無料ではなく6,600円割引になります。
そのため、シナプス光の場合、戸建てタイプは16,500円、マンションタイプでは13,200円が自己負担になってしまいます…。
契約期間・解約金で比較した場合
シナプス・ドコモ光タイプAが契約期間2年なのに対して、シナプス光には契約期間の縛りがありません。
これは使う側にしたらかなりの高ポイントですが、公式サイト内には記載がなく、利用規約などを細かく見ないと書かれていないので、申し込む際はきちんと確認しておきましょう。
スマホとのセット割で比較した場合
ドコモのスマホや携帯電話を利用している人は、ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)を利用することでドコモ光セット割が組めて、スマホ料金を安くすることができます。
一方、シナプス光ではスマホセット割に対応していないため、そこまでのお得感はありません。
このように、シナプス光は初期工事費が全額ではないものの自己負担であったり、スマホとのセット割もなかったりと、これと言ってメリットがあまり見当たらないので個人的にはあまりおすすめできません。
シナプス光の評判
シナプス光の評判を探してみたところ、それほど数は多くないですが『速い』という書き込みをいくつか見つけました。
【速報】シナプス ヒカリ・デラックス 回線速度情報
1枚目 310Mbps ヒカリ・デラックス
2枚目 200Mbps 通常シナプス光
3枚目 42Mbps 他社さんの光回線
お客様宅にて本日10/9AM9時台に計測#動画もさくさく #GiFFT #ヒカリデラックス #鹿児島IT企業 #鹿児島ICT #回線安定 #ネット改善 #ネット速度 pic.twitter.com/mVTip2Oqym— GiFFT 地方のDX推進 ITコンサル (@GiFFT_inc) October 9, 2021
職場のWi-Fi整備。さすがシナプス光は早いな…(自宅にもはよ固定回線)
使用中のインターネットの速度は: 96Mbps. お使いのインターネットの速度はどのくらいですか? https://t.co/gehrBGOWn8
— もの☁️ / ironowa LLC (@monono_16) January 18, 2021
シナプス光ドノーマルの結果はこちら。よもやデラックスなら、もしやもはや!? pic.twitter.com/EO86OSnQi8
— Lab Msk Niiro (@marfy660) June 4, 2020
ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)の評判でもそうでしたが、あまり『遅い』といった声がなかったことを考えると、プロバイダsynapseとしての通信速度は悪くないようです。
ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)はメリットが少ない
地域密着型のプロバイダであるsynapse自体は、決して悪いプロバイダではありません。
しかし、ドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)として見ると、ドコモ光の基準に落とし込まれているために費用がシナプス光よりも高くなります。
せめて、キャンペーン特典が豪華であれば良いのですが、工事費無料はドコモ光であればどのプロバイダでも適用されるため、わざわざドコモ光×プロバイダsynapse(シナプス)を選ぶメリットがないのが正直なところです。
そのため、プロバイダでsynapseを使いたい人はシナプス光を、ドコモ光を使いたい人は別のプロバイダを選ぶ方がおすすめです。
まとめ
synapse(シナプス)は決して悪いプロバイダではありませんが、ドコモ光のプロバイダとしては正直あまりおすすめできません。
理由としては、今回ご紹介してきたように、シナプス光の低価格というメリットを打ち消してしまい、それを補えるほどの特典があるわけでもないからです。
これからドコモ光を申し込む人は自分の利用環境を見直し、メリットの多いプロバイダ選びを一通り確認してから始めてくださいね。
なお、以下の記事では、速度が速い光回線、転用・事業者変更におすすめの光コラボ、料金が安い光コラボ、について解説していますので、是非参考にしてみてください。