
ドコモ光はプロバイダを20社以上から選べるタイプの光コラボです。
フレッツ光でも有名な大手はもちろん、知名度的にやや劣るマイナーなプロバイダまで様々です。
ほとんどの人は人気プロバイダを選ぶと思いますが、あまり名前を聞かないプロバイダにも『どんな会社?』と興味を持たれるのではないでしょうか。例えば、プロバイダタイプAの「synapse(シナプス)」は大手に比べて知名度は高くありませんが、どこか惹かれる社名ですよね?
そこで今回は、ドコモ光タイプAのプロバイダであるシナプスにクローズアップしてみました。
「synapse(シナプス)」とは?
引用元 synapse公式サイトより
synapse(シナプス)は鹿児島県鹿児島市に本社を置くプロバイダです。設立はなんと2017年4月と若手のプロバイダなのです。
現在は光コラボにも参入していて、シナプス光の運営も行なっています。
実は、シナプスは前身の「株式会社グッドコミュニケーションズ」からISPサービスを行なっていました。1995年から地域密着型プロバイダとしてサービスを提供しているため、まったく経験も実績もない素人ISPというわけではありません。
鹿児島のプロバイダと言えばBBIQが有名ですが、前身時代を含めるとシナプスはそれよりも歴史のある会社なのです。
ちなみに、シナプスとは情報伝達をつかさどる神経細胞間の結合部の名称で、ネットとプロバイダの関係性はまさにシナプスと表現できますね。
世間のシナプスの評判
プロバイダ事業がシナプスに継承されてからのネットの評判ですが、やはり知名度的には大手やBBIQに譲る形のようです。
Twitterでの評判を探してもなかなか情報がつかめません。なんとか見つけられたものをいくつかピックアップしてみました。
ドコモ光の測定結果
プロバイダ: SYNAPSE(シナプス)
・IPv4 PPPoE
下り速度: 89.4Mbps(速い)
上り速度: 91.87Mbps(かなり速い)
・IPv6 IPoE(transix)
下り速度: 96.58Mbps(かなり速い)
上り速度: 94.78Mbps(かなり速い)https://t.co/AtFdXOYXrF #みんなのネット回線速度— βAτA@シーズンオフ (@romeo_ata_ka) August 3, 2020
ドコモ光を地元ISPのSynapseで使ってるんだけど、去年12月からIPv6接続できるようになっていたのを今さら知ったので申し込み→反映まち中
— 天音 (@AmanePsnl) February 27, 2018
光回線導入にあたり計算してみました。
ADSLでは、プロバイダ1,080円+NTT支払い4,962円(電話使用料による)で合計6,042円
シナプス光は、プロバイダは変わらず、光3,888円+光電話1,620円(ナンバーディスプレイあり、無料通過480円込み)合計6,588円
あんまり差ないな!— わきゃ島芦検 (@asiken) January 24, 2018
新しく引っ越すにあたってプロバイダの確認してたら一覧にシナプスがあって懐かしさに囚われた
— サメ🍆🏰🕛 (@Hara_Jin2914) August 8, 2017
通信速度や料金についての評判がほとんど見られず、良いのか悪いのかこの時点ではハッキリしません。
シナプス・ドコモ光タイプAで提供されるサービス
引用元 synapse公式サイトより
プロバイダとしての評価は良くも悪くもないシナプスですが、ドコモ光のプロバイダとして見た場合はどうでしょうか?
フレッツ光や光コラボのシナプス光とドコモ光のプロバイダ・シナプスは別物です。シナプスは鹿児島のプロバイダですが全国どこでも利用することが可能で、「シナプス・ドコモ光タイプA」(ドコモ光×synapse)という名称で提供されます。
シナプス・ドコモ光タイプAのサービスを見ていきましょう。
シナプス・ドコモ光タイプAの基本サービス
synapse プロバイダサービス概要 | |
---|---|
メールアドレス数 | 1個 |
メールBOX容量 | 1GB |
ドメイン | synapse.ne.jp |
セキュリティソフト | セキュリティガード(12ヶ月) |
リモートサポート | ○ (初回無料・6ヶ月以内) |
訪問サポート | ○ (初回無料・6ヶ月以内) |
Ipv6 | IPoE IPv6通信 |
その他のサービス | ・メール転送サービス ・有害サイトブロック ・Webメール |
ドコモ光でプロバイダをシナプスにすると、上記のサービスが提供されます。
メールアドレスは1個まででメールBOXも1GBと最低限といった印象ですが、セキュリティソフトが12ヶ月無料だったり、サポートサービスも6ヶ月以内であれば初回無料と、サポート面でのサービスは充実しています。
なお、今や1Gbpsが光回線の基本で、接続数が増える時間帯だとどうしても速度低下が起こりやすくなりますが、それを回避する接続技術「IPv6」にも対応しています。そのため、シナプス・ドコモ光タイプAは速度的に問題はないプロバイダと考えて良いでしょう。
シナプス・ドコモ光タイプAの初期費用
事務手数料 | 3,000円 |
---|---|
工事費用 | 戸建て: マンション: → キャンペーンで実質無料 |
以前はドコモ光公式で工事費用キャンペーンが行われていましたが終了してしまい、現在は最大20,000ptのdポイントがもらえます。
ですので、工事費は発生してしまうもののdポイントで実質無料にできると思って良いでしょう。
dポイントプレゼントキャンペーンの注意点
- 申し込み月を含む7ヶ月以内に開通すること
- キャッシュバック受け取りまで継続利用
- ドコモ光開通月の翌々月に進呈
シナプス・ドコモ光タイプAの月額料金
戸建てタイプ | マンションタイプ | |
---|---|---|
タイプA | 5,200円 | 4,000円 |
タイプB | 5,400円 | 4,200円 |
タイプC | 5,200円 | 4,000円 |
単独タイプ | 5,000円+プロバイダ料 | 3,800円+プロバイダ料 |
ドコモ光ではタイプA・B・Cの中からプロバイダを選択することが可能ですが、シナプスはドコモ光の中でも料金が安いタイプAに属します。
そのため、シナプス・ドコモ光タイプAの月額料金は、戸建てタイプが5,200円、マンションタイプが4,000円になります。
ですが、この料金は2年契約プランで申し込んだ場合で、更新月以外に解約した場合には、戸建てタイプは13,000円、マンションタイプは8,000円の解約金がかかってしまいますので覚えておきましょう。
ドコモ光セット割
引用元 docomo公式サイトより
ドコモユーザーにとって最大のメリットと言えるのが「ドコモ光セット割」を組めるという点で、ドコモのスマホ・携帯電話とドコモ光を一緒に利用することで、毎月のスマホ料金が最大1,000円割引になります。
他の携帯キャリアのau・ソフトバンクでもスマホ+光回線とのセット割はありますが、月額500円の光電話(固定電話サービス)への加入が条件になっています。ですが、ドコモ光の場合はオプション加入しなくてもセット割を組むことが可能です。
なお、ドコモ光セット割を組めるのはドコモ光が唯一のネット回線ですので、ドコモユーザーでセット割目的なら必然的に選択肢はドコモ光一択になります。
割引額はドコモで契約している料金プランよって違い、ギガホ・ギガライトプランは500〜1,000円割引、カケホーダイ&パケあえるプランは100〜3,500円の割引になります。
割引額やプランについては以下を参考にしてください。
「ドコモのギガプラン」を契約している場合
「ドコモのギガプラン」とは、5Gギガホ/5Gギガライト/ギガホ/ギガライトの総称になります。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
5Gギガホ | -1,100円 | |
ギガホ | -1,100円 | |
5Gギガライト/ギガライト | ステップ4:~7GB | -1,100円 |
ステップ3:~5GB | -1,100円 | |
ステップ2:~3GB | -550円 | |
ステップ1:~1GB | 割引適用外 |
「カケホーダイ&パケあえる」を契約している場合
「カケホーダイ&パケあえる」の新規受付は終了していますが、契約している方はプラン変更やパケットパックの変更ができます。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
ウルトラシェアパック100 | -3,850円 | |
ウルトラシェアパック50 | -3,190円 | |
ウルトラシェアパック30 | -2,750円 | |
ベーシックシェアパック | ステップ4:~30GB | -1,980円 |
ステップ3:~15GB | -1,980円 | |
ステップ2:~10GB | -1,320円 | |
ステップ1:~5GB | -880円 | |
ウルトラデータLLパック | -1,760円 | |
ウルトラデータLパック | -1,540円 | |
ベーシックパック | ステップ4:~20GB | -880円 |
ステップ3:~5GB | -880円 | |
ステップ2:~3GB | -220円 | |
ステップ1:~1GB | -110円 |
シナプス・ドコモ光タイプAとシナプス光の違いは?
引用元 synapse公式サイトより
シナプス光はsynapseが提供している光コラボのインターネット回線で、フレッツ光回線とプロバイダsynapseがセットで提供されているサービスです。
では、シナプス・ドコモ光タイプAとシナプス光にはどういった違いがあるのか見てみましょう。
初期費用と月額料金比較
シナプス・ドコモ光タイプA | シナプス光 | |
---|---|---|
事務手数料 | 3,000円 | → キャンペーンで無料 |
初期工事費 | 戸建て: マンション: | 戸建て:21,000円 マンション:18,000円 → キャンペーンで6,000円割引 |
月額料金 | 戸建て:5,200円 マンション:4,000円 | 戸建て:4,600円 マンション:3,500円 |
契約期間 | 2年 | なし |
解約金 | 戸建て:13,000円 マンション:8,000円 | なし |
工事費で比較した場合
シナプス・ドコモ光タイプAでは最大20000ptのdポイントで実質無料になるものの、シナプス光では無料ではなく6,000円割引になります。
そのため、シナプス光の場合、戸建てタイプは15,000円、マンションタイプでは12,000円が自己負担になってしまいます…。
月額料金で比較した場合
シナプス光の月額料金はシナプス・ドコモ光タイプAよりも安いです。
戸建てタイプは600円、マンションタイプは500円、それぞれシナプス・ドコモ光タイプAよりも安いですが、そもそもドコモ光自体が他の光コラボよりも高い部類に入るので、光コラボ全体で見た場合には『平均より少し安いかな~』といったところです。
契約期間・解約金で比較した場合
シナプス・ドコモ光タイプAが契約期間2年なのに対して、シナプス光には契約期間の縛りがありません。
これは使う側にしたらかなりの高ポイントですが、公式サイト内には記載がなく、利用規約などを細かく見ないと書かれていないので、申し込む際はきちんと確認しておきましょう。
スマホとのセット割で比較した場合
ドコモのスマホや携帯電話を利用している人は、シナプス・ドコモ光タイプAを利用することでドコモ光セット割が組めて、スマホ料金を安くすることができます。
一方、シナプス光ではスマホセット割に対応していないので、そこまでのお得感はありません。
このように、シナプス光は初期工事費が全額ではないものの自己負担であったり、スマホとのセット割もなかったりと、これと言ってメリットがあまり見当たらないので個人的にはあまりおすすめできません。
シナプス・ドコモ光タイプAはメリットが少ない
地域密着型のプロバイダであるsynapse自体は、決して悪いプロバイダではありません。
しかし、シナプス・ドコモ光タイプAとして見ると、ドコモ光の基準に落とし込まれているために費用がシナプス光よりも高くなります。
せめて、キャンペーン特典が豪華であれば良いのですが、最大20,000ptのdポイントプレゼントはドコモ光であればどのプロバイダでも適用されるため、わざわざシナプス・ドコモ光タイプAを選ぶメリットがないのが正直なところです。
そのため、プロバイダでsynapseを使いたい人はシナプス光を、ドコモ光を使いたい人は別のプロバイダを選ぶ方がおすすめです。
ドコモ光ならプロバイダは「GMOとくとくBB」がおすすめ
引用元 GMOとくとくBB公式サイトより
synapseと同じドコモ光タイプAのGMOとくとくBBでは、新規特典で最大20,000円のキャッシュバックとIPv6対応無線LANルーターの永年無料レンタルを実施しています。
もちろん、ドコモ光公式のdポイントプレゼントも同時に受けられます。
さらに、GMOとくとくBBのプロバイダとしてのサービスは、提供メールアドレスは最大15個でメールBOX容量は無制限と、synapseよりも充実しています。
シナプス・ドコモ光タイプAと同じ料金にも関わらず、キャンペーン特典やサービスにこれだけの違いがあるのなら、プロバイダにこだわりがなければGMOとくとくBBがおすすめです。
◆キャンペーンサイト:ドコモ光×GMOとくとくBB
スマホセット割にこだわらなければ光コラボ最安値の「@スマート光」がおすすめ
引用元 @スマート光の公式サイトより
セット割にこだわらず、費用そのものを抑えたい人は業界最安値の@スマート光をおすすめします。
工事費無料キャンペーンは常に行われていて光コラボ最安値の月額料金、これからネットを始める人にお手軽な光コラボのインターネット回線です。
戸建てタイプ | マンションタイプ | |
---|---|---|
事務手数料 | 新規・転用・事業者変更:3,000円 | |
工事費用 | ||
月額料金 | 4,300円 | 3,300円 |
契約期間 | 24ヶ月(自動更新なし) | |
解約金 | 9,500円(3年目以降無料) | |
ひかり電話 | 500円/月 ※初期工事費用(2,000円~)キャンペーンで無料 | |
v6プラス (IPv6 IPOE接続サービス) | 300円/月 | |
無線LANルーターレンタル | ひかり電話あり:300円/月 ひかり電話なし:500円/月 |
光コラボなのでフレッツ光の高品質は保証済みで、IPv6にも対応しているので混雑時の遅延を回避した高速インターネットも可能です。
無線LANルーターやIPv6は別料金オプションなので、スタイルに合わせて不要な人にはその分だけ安く節約できます。
運営会社は光回線の代理店としても人気の高い株式会社NEXTで、ネット上でも評判の高いユーザーサポートにも優れた会社なので安心して申し込めますよ^^
スマート光、月3300円でこれならコスパ良い pic.twitter.com/UqMZgwuPUD
— Bip民 (@BipYurilukebody) September 24, 2020
@スマート光というネット回線を使っているんだけど、最近ちょっと速度が落ちてきた気がするので問い合わせしたら神対応してくれた。個別案件かもしれないので詳細は伏せるけど、素晴らしいCS。一生ついて行きます!
— Sacana (@Sacana_Inc) June 15, 2020
スマート光のサポートは神!
速度遅くて、サポートに問い合わせしたところ通常300円かかるV6プラスへのオプションを無料で付けてくれました!
しかも、問い合わせメールに対して、わざわざ向こうから電話かけてきてくれての対応です。
ここにして良かった!
— モモカぺん (@OI8XRx0Ufvx5Ezx) April 28, 2020
一点だけ注意点を伝えると、最低利用期間が2年なので、2年以内に解約してしまう20,000円の解約金がかかってしまいます。2年過ぎればいつ解約しても解約金はかかりません。
◆公式サイト:@スマート光
ドコモ光は基本サービスやキャンペーン特典でプロバイダを選ぼう
synapseは決して悪いプロバイダではありませんが、ドコモ光のプロバイダとしては正直あまりおすすめできません。
理由としては、今回ご紹介してきたように、シナプス光の低価格というメリットを打ち消してしまい、それを補えるほどの特典があるわけでもないからです。
ドコモ光は選ぶプロバイダによってキャンペーン特典や基本サービスが異なるため、『どれでも同じ』と思って選ぶと本来受けられたはずの特典やせっかくのメリットを手放して損をしてしまうケースが非常に高い点に要注意です。
これからドコモ光を申し込む人は自分の利用環境を見直し、メリットの多いプロバイダ選びを一通り確認してから始めてくださいね。