自分に合った格安SIMを選べると、これまでよりも通信費を抑えることができます。ですが、逆にピタリと自分に合わない格安SIMを選んでしまうと、高い料金を無駄に支払うことになりかねません。
ここでは、どのようなステップを踏めば自分に合った格安SIMを選ぶことができるかをお伝えします。
※表記している価格は税込みです。
まず、自分のスマホの使い方をチェック
格安SIMはサービスやプランがたくさんあるので、まず自分のスマホの使い方を知っておく必要があります。例えば1ヶ月の間に、通話を多くする、動画をよく見る、ゲームを長い時間やる、SNSやメールを頻繁にする、ショートメッセージをよく使う、基本的にあまり使わない、などですね。
そして、通話をする人であれば、大体1ヶ月あたり何分するのか、1回あたり何分話すのかを知っておく。データ通信は1ヶ月あたり何GB使っているか、を知っておく必要があります。あとは、ショートメッセージが今後も必要かどうか、です。
なぜこれを知っておく必要があるかと言うと、だいたい格安SIMのプランがこの条件で分かれているからです。
通話に関しては、だいたいこれくらい通話してるかなと感覚でわかると思いますが、データ量はいまいち分からないですよね。チェックする方法としては、
スマホの機能でだいたいの月間データ利用料がわかります。
↓↓
Android: 「設定」→「データ使用量」をタップ。
iphone: 「設定画面]→「モバイルデータ通信」をタップ。
(iOS 6の場合は、一般 → 使用状況 → モバイルデーター通信の使用状況)→「モバイルデータ使用状況」までスクロール。)
データ通信量を会員サイトで確認する方法
また、使っている携帯キャリアの会員サイトでチェックすることもできますよ。
キャリア | 確認手順 |
---|---|
docomo | My docomo、またはdメニューで確認できます。 My docomoにログイン → 「料金や支払い状況を確認したい」を選択 → 「利用明細・履歴の確認」から、「ご利用データ量確認(当月ご利用分)」を選択。 dメニュー →「 お客様サポートへ」を選択 → 「ご利用データ通信料確認(当月分)」を選択 → ネットワーク暗証番号を入力し「ログイン」を選択。 |
au | 「auお客さまサポート」ページ、または「auお客さまサポート」アプリで確認できます。 auお客さまサポートにログイン → LTE通信量合計に今月のデータ量が表示。前月のデータ量は内訳から確認可能。 |
SoftBank | My SoftBankで確認できます。 スマホからは、My SoftBankへログイン → 「料金確認」→該当月の「内訳を見る」の通信使用量を確認。 パソコンからは、My SoftBankへログイン → 「料金案内」>「ご請求書(内訳)の確認」の通信使用量を確認。 |
これで、自分がひと月の間にどれくらいデータを使っているのかが、分かります。
約6割が月間3GBのプランで足りている
ちなみにMM総研の調査によれば、約55%のユーザーが月間3GB以下の通信量に収まるということがデータでわかっていますので、3GBを選択する人が多いのではないかと思います。
※出典:MM総研「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年3月)」
次に、どういったプランがあるかを知りましょう
まずほとんどの格安SIMサービスは、おおまかにプランが3つ分かれてます。
- データ通信専用
- データ通信+ショートメッセージサービス(SMS)
- データ通信+ショートメッセージサービス(SMS)+音声通話
データ通信専用は、そのままインターネットやアプリの利用のみのプランです。SMSもできませんし、音声通話もできません。ただし、LINEやSkype、Hangout、IP電話(050番号)などのデータ通信での通話はできます。
データ通信のみよりSMSつきが無難
SMSは一見、「そんなに使わないよ」という人が多いかもしれませんが、SMSで個人認証番号が送られてくるサービス(銀行系など)はけっこうあるので「何かで新しくアカウントを作る」時に、使えないと不便な場合もあります。
また、SMS機能がないと格安SIMで起こりがちな「待受け状態で異常にバッテリーの消費が早くなってしまう」場合があります。(セルスタンバイ問題)
この問題を簡単に直すには、SMSが使えるSIMカードを使うことです。これはスマホの機種によっても違うので、とりあえず知識として知っておくだけでもいいかもしれませんね。
SMS付きのプランは、データ専用プランに比べてだいたい150円は月額料金が上がります。
キャリアと同じ使い方をするなら音声通話プランがおすすめ
音声通話プランは、月額料金は他の2つよりも高いですが、今まで使ってきた携帯番号090,080,070で大手携帯キャリアと同じように音声通話ができます。音声品質もデータ通信で話すのに比べて、良いのでよく通話をする人はこのプランがいいかもしれません。
通話が多い人は、10分かけ放題や24時間かけ放題のオプションをつけた方が安上がりの場合もあります。大手キャリアでは5分かけ放題と24時間かけ放題が定番ですが、格安SIMでは10分かけ放題や3分かけ放題などちょっと違ったオプションもあります。
格安SIMのプランのパターンはこんな感じ
そして、格安SIMサービスはひと月当たりのデータ通信量によって月額の料金が分けられます。こんな感じですね↓↓
プラン | 1GB | 3GB | 5GB | 10GB |
---|---|---|---|---|
データ専用プラン | A | B | C | D |
データプラン+SMS | ① | ② | ③ | ④ |
音声通話プラン(データ+SMSつき) | ⅰ | ⅱ | ⅲ | ⅳ |
中には、その月ごとの使ったデータ量で月額料金が決まる従量制のプランを提供しているサービスもあります。
と、ここまでは格安SIMのプランについてお伝えしました。
そして、各サービスごとの特長を知る
格安SIMの特色の違う3つのサービスを取り上げます。あなたのスマホの使い方に合いそうなサービスをぜひチェックしてみてくださいね。
(※随時、追加していきます。)
UQモバイル
※画像は公式サイトより引用
ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン | ||
---|---|---|---|---|
データ容量/月 | 4GB | ~1GB | 1GB超~15GB | 20GB+10分カケホ |
月額料金 | 2,365円 | 2,277円 | 3,465円 | 3,278円 |
月額料金 (自宅セット割適用後) | 1,265円 | 1,177円 | 2,365円 | 3,278円 (自宅セット割対象外) |
回線 | au |
WiMAXでお馴染みのUQブランドの格安SIMサービスです。
最大の強みは格安SIMアワードで通信速度No.1に選ばれた回線品質。通信速度重視の方にはUQモバイルがおすすめです。
auのサブブランドということでauと遜色ない通信速度で利用できますよ。
他の格安SIMと比較すると月額料金は高めですが、指定のインターネット回線や電気とセット割「自宅セット割」を組むことで、638~1,100円の割引を受けられます。
auからの乗り換えの場合は事務手数料が無料になったり、auの解約月の料金が日割りになったり、手続きが簡単だったりするので、auユーザーの初めての格安SIMにもおすすめです。
mineo
※画像は公式サイトより引用
デュアルタイプ (データ通信+音声通話) | シングルタイプ (データ通信のみ) | ||
---|---|---|---|
月額料金 | 1GB | 1,298円 | 880円 |
5GB | 1,518円 | 1,265円 | |
10GB | 1,958円 | 1,705円 | |
20GB | 2,178円 | 1,925円 | |
回線 | ソフトバンク・au・ドコモ共通 |
mineoの特長はトリプルキャリア対応で、ドコモ・au・ソフトバンクのスマホがそのまま使えること。
また他にはないユニークなサービスとして、パケットシェアの種類が多いこと。家族ではもちろん、親戚や友達、はたまたmineoユーザー同士でパケットがシェアできちゃうんです^^ 面白いですね。
スマホ端末のセット販売もあり、大幅割引キャンペーンを実施しています。
格安SIMに関するQ&A
スマホも一緒に欲しい人はどうすればいい?
格安SIMのサービスによっては、スマホ端末もセットで販売している所もあるので、そこでまとめて申し込むのが簡単です。
もちろん、そのサービスが取り扱っているスマホしか選べません。
今持っているスマホでも格安SIMがつかえるの?
ドコモのスマホを使いたい人
今持っているスマホのキャリアがどこかによって大きく違います。ドコモのスマホであれば、ほとんどの格安SIMサービスがドコモ回線を使っているため、問題なく使えます。
auのスマホを使いたい人
auスマホの場合はドコモより限られてしまいますが、mineo、UQモバイル、BIGLOBEモバイル、IIJmio、NUROモバイルなどでau回線を使っているのでそこから選ぶといいでしょう。
ソフトバンクのスマホを使いたい人
ソフトバンクスマホの場合はauよりももっと限られていて、ワイモバイルやmineo、NUROモバイルなどです。利用中のスマホでソフトバンク以外の回線の格安SIMを使うためには、ソフトバンクにSIMロックの解除をしてもらう必要があります。
今と同じ回線を使うのが楽
今のキャリアと同じ回線の格安SIMを使うなら、SIMロック解除なしでスマホを使えることが多いです(SIMロック解除が必要な端末もあります)。
同じ回線なら電波状況もそのままですし、基本的には同じ回線の格安SIMを選ぶと楽ですね。
他の回線の格安SIMを使うならSIMロック解除が必要
他の回線の格安SIMに乗り換えるときはSIMロック解除が必要になるので、各キャリアのウェブサイトを確認しておきましょう。
=>【ドコモ】SIMロック解除の手続き
=>【au】 SIMロック解除の手続き
=> 【ソフトバンク】SIMロック解除の手続き
また、格安SIMの各Webサイトで対応のスマホ端末を事前にチェックしておくことを強くおすすめします。
もし、持っているスマホがSIMロック解除ができない場合は、あきらめてSIMフリーのスマホをSIMとセットで買うのが良いでしょう。
前の記事:格安SIMのメリット・デメリット
コメント
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