WiMAX+5Gの速度制限の条件は?制限下の速度や制限を防ぐ方法も解説

WiMAX+5Gの速度制限の条件は?制限下の速度や制限を防ぐ方法も解説

WiMAX+5Gには速度制限があるので、

「自分のネットの使い方だと速度制限がかかるのかな?」
「速度制限にかからないためにはどうすればいいん良いんだろう。」

と気になりますよね。

これまでWiMAX+5Gには「3日制限」がありましたが、2022年2月からこの制限が緩和されました

この記事では、WiMAX+5Gの速度制限の条件や制限がかからない使い方の目安、そして、速度制限がかかった場合にネットで何ができるのか、などについてお伝えしていきます。

※表記している価格は税込みです。

この記事の監修者椎名椎名(しぃ)

2015年に当ブログ「internet-all」を立ち上げてから約8年間、光回線に関する情報発信に携わってきました。光回線の代理店で販売やコンサルティングも経験。インターネット回線の知識を活かし、ネット回線ナビゲーターとして、インターネット回線の選び方やお困りごとに関する無料相談を200件以上行ってきた実績があります。
@internet_all_

WiMAX+5Gの「3日制限」が緩和

WiMAX+5Gの「ギガ放題プラス」というプランでは、「データ通信量は無制限」「ネットは使い放題」を謳っていて、月間のデータ通信量に対しての制限はありません。

しかし、UQ WiMAXの公式サイトには次のような記載があります。

一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。

つまり、月間の通信量は決まっていないけれど、他のユーザーの迷惑になるくらい大容量の通信を行うと、速度制限がかかるということです。

2022年1月以前は「3日制限」があった

2022年1月31日までは、いわゆる「3日制限」がありました。直近3日間で15GB以上のデータ通信を行うと、速度制限がかかり低速化していたんです。

一部のヘビーユーザーが帯域を独占してしまうと、回線が混雑しやすくなり、普通に使っている人の通信速度まで低下してしまいます。それを避けるために一律で制限をかけていたわけですが、今後はヘビーユーザーだけに制限をかけるのかもしれませんね。

なぜ制限が緩和されたのか?

WiMAXには以前から速度制限があり、WiMAX2+では「直近3日間で10GB」、WiMAX+5Gでは「直近3日間で15GB」が制限の基準でした。

2022年2月からこの制限が緩和されたわけですが、その背景としてはドコモのホームルーター「home 5G」の存在が大きいと僕は考えています。home 5Gは今のところデータ通信量が無制限なので、3日で15GBの制限があるWiMAX+5Gでは、競争に勝てないと考えたのではないでしょうか。

ただ、これはホームルーターの話で、持ち運びできるモバイルルーターでは通信量の上限が決められているのが普通です。モバイルルーターでは、WiMAX+5Gのアドバンテージが高くなった感じですね。

速度制限がかかるのはいつ?

先ほどお伝えした通り、WiMAX+5Gの公式ページには速度制限について次のような記載があります。

一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。

具体的にはまだわかりませんが、「混雑する時間帯」とあるので、WiMAX2+と同じ18時頃~翌2時頃の可能性があります。

なお、「データ量通知サービス」に登録すれば、速度制限の対象となった場合に、当日の13時以降に通知をもらうことができます通知を希望する人は、こちらから登録してみてください。

WiMAX+5Gの速度制限の基準は?

2022年2月以降、どのくらいのデータ通信を行うと速度制限がかかるかについては、情報が公開されていません。

しかし、速度制限にかかったという利用者の口コミは(少ないですが)いくつかあったので紹介しますね。

速度制限がかかったという人は、「3日で50GB」「3日で100GB」など上限はバラバラです。

3日で60GB/102GB」使っても速度制限がかかっていない人もいます。

制限の基準は一律ではなく利用しているエリアの全体の通信量によると思いますが、いずれも速度制限がかかっているのはヘビーユーザーです。なかなか1日で10GB以上使う人はいないでしょう。

常識的な使い方をしていれば、上の口コミのように速度制限とは無縁でいられるかもしれませんね。

「3日で15GB」の目安

WiMAX+5Gの速度制限の基準は不明ですが、これまでの「3日で15GB」を下回ることはないと思うので、「3日で15GB」を例にどのくらいのデータ通信が可能なのか確認していきましょう。

3日で15GBなので、1日あたり5GBでできることをインターネットの用途別にまとめてみました。

ウェブサイト閲覧、メール、LINE、ゲームなど

1日5GBでできること1回あたりのデータ通信量
ニュースサイトの閲覧16,500回300KB
メールの送信10,000回500KB
LINEメッセージ送信2,500,000回2KB
無料通話275時間18MB(1時間あたり)
ビデオ通話16時間307MB(1時間あたり)
オンラインゲーム50~500時間10~100MB(1時間あたり)

動画の視聴

5GBで視聴できる時間1時間あたりの通信量
Youtube標準画質(480p)10時間500MB
高画質(720p)5時間1GB
フルHD(1,080p)2.5時間2GB
Amazon
prime
video
中画質(480p)8.3時間0.6GB
高画質(720p)2.7時間1.8GB
4K(2,160p)0.8時間5.8GB
Netflix標準画質(480p)5時間1GB
高画質(720p)1.6時間3GB
4K(2,160p)0.7時間7GB

上の表を見ると分かるように、ウェブサイトの閲覧やメール送信、LINE、オンラインゲームの利用時に消費するデータ通信量は少ないです。

映画や動画は利用しているストリーミングサービスによって、データ通信量を消費しやすい・しにくいが分かれますが、低~標準画質で視聴することが、データ通信量を抑えるポイントとなります。

常にフルHDや4Kの高精細な画像で映画や動画を楽しみたい、ということでなければ、速度制限はあまり気にしなくても大丈夫だと思います。

WiMAX+5Gの速度制限下の最大通信速度は1Mbps

WiMAX+5Gで速度制限がかかると、最大通信速度1Mbpsに低速化します。

WiMAX+5Gの最大通信速度は「4.2Gbps」なので、速度制限下の速度「1Mbps」は通常時の4,200分の1の速度にあたります。

通常時速度制限時
最大通信速度4.2Gbps1Mbps

4,200分の1と聞くと、使い物にならないんじゃ…と思いますよね。ところが、意外にもYoutubeで標準画質の動画くらいは視聴できるんです。

1Mbpsの速度でできること

下の表は、インターネットの用途別の必要速度をまとめたものです。WiMAX+5Gで制限がかかり、最大通信速度1Mbpsになった時、何ができるのかの目安になりますよ。

用途ダウンロード速度(目安)
メールの受信、SNS、LINE130Kbps~1Mbps
ウェブサイトの閲覧1~10Mbps
YouTubeの視聴4K:20Mbps
1080p(超高画質):5Mbps
720p(高画質):2.5Mbps
480p(標準画質):1.1Mbps
360p(低画質):0.7Mbps
スマホでのオンラインゲーム5~10Mbps
パソコンでのオンラインゲーム25~100Mbps
※FPS・TPS・格闘系は100Mbps以上
Zoom通話:60~80Kbps
ビデオ通話:600Kbps
ビデオ通話(グループ):1.2Mbps

ウェブサイトの閲覧、メールの送信、LINEのメッセージ送信、Youtubeの標準画質の動画の視聴くらいなら、1Mbpsでもなんとかできることが分かります。

WiMAX+5Gの公式サイトにも、1MbpsでYoutubeの標準画質の動画が視聴可能であると記載されています。

WiMAX 5G 速度制限

ちょっとした調べものをしたり、SNSを利用したり、Youtubeの動画を視聴するなど、速度制限下でも最低限のことはできるでしょう。

WiMAX+5Gにはau 4G LTE回線の制限もある

WiMAX+5Gには、「au 4G LTE回線」の制限もあります。

WiMAX+5Gにはスタンダードモードプラスエリアモードの2つの通信モードがあり、ここまでお伝えしてきた速度制限は、スタンダードモード(無料)を利用した時の話です。

そして、プラスエリアモード(月額1,100円)を使うと、「au 4G LTE回線」の制限がかかる場合があるんです。

プラスエリアモードは月間30GBで制限がかかる

プラスエリアモードは、スタンダードモードよりも広域な「au 4G LTE」の回線に接続できる機能です。

「au 4G LTE」はWiMAX2+の電波よりも感度が良いと言われていて、WiMAX2+の電波が入りづらい時に役立ちます。

プラスエリアモードは、月間30GBを超えてデータ通信を行うと、 当月末まで最大通信速度が128kbpsに低速化します。

速度制限の上限利用料
スタンダードモード大容量の通信をした時無料
プラスエリアモード月間30GB月額1,100円
※プロバイダによっては無料のケースあり

3日で15GBの制限は、翌日の夕方~深夜に速度制限がかかるだけでしたが、プラスエリアモードの制限は月末までずっと続きます。

128kbpsではウェブサイトの閲覧もできないので、速度制限がかかると全く使い物にならなくなります^^;

長時間外で遊ぶ時や、旅行、出張など、ここぞというときに使えるように、スタンダードモードとうまく使い分けるのがおすすめです。

MEMO
2023年6月1日からプラスエリアモードの上限が15GBから30GBに変更になりました。

WiMAX+5Gの速度制限を防ぐ方法3つ

最後に、WiMAX+5Gの速度制限を避けるために、データ通信量を節約する方法を3つご紹介したいと思います。

  1.  動画は標準画質で見る
  2. ストリーミングではなくダウンロードで見る
  3. カウントフリーつきのスマホに乗り換える

動画は標準画質で見る

動画ストリーミングサービスでは、動画を視聴する際の画質を手動で設定できるようになっています。

画質は低画質から高画質まで何種類か用意され、高画質になるほどデータ通信量が多くなります。

標準画質くらいだとデータ通信量を多く消費しないため、標準画質で視聴するように設定しておくと、WiMAX+5Gの速度制限にかかる可能性も低くなります。

ストリーミングではなくダウンロードで見る

ほとんどの動画ストリーミングサービスでは、ストリーミングの他にダウンロードも利用できます。

ストリーミング」は、インターネットに接続しながら動画を再生する方法で、通信料がかかります。一方で、「ダウンロード」はスマホやタブレットに動画を保存したものを再生する方法で、ダウンロードの際に通信料はかかるものの、再生時に通信料はかかりません。

例えば、Amazon Prime videoでは、ストリーミングとダウンロードのデータ通信量に次のような違いがあります。

ストリーミングダウンロード
中画質(460p)0.6GB0.3GB
高画質(720p)1.8GB0.6GB
最高画質(3,840p)5.8GB0.9GB

ただ、ダウンロードの場合は端末のストレージに空き容量が必要です。空きがある場合は、通信量を節約するのに便利ですね。

下の表に主要な動画ストリーミングサービスのダウンロードの可否をまとめたので、参考にしてみてください。

ダウンロードの可否備考
Youtube×ダウンロードは規約で禁止
AmazonプライムビデオPCではダウンロード不可
Netflixダウンロード可
HuluPCではダウンロード不可

カウントフリーつきのスマホ(格安SIM)に乗り換える

「BIGLOBEモバイル」や「LINEMO」など、特定のサービスの通信量をカウントしない「カウントフリー」の機能がついたスマホに乗り換えるのも一つの方法です。

カウントフリー
利用料
カウントフリー対象サービス
BIGLOBEモバイル月額308円YouTube、ABEMA、U-NEXT、Apple Music、Spotify、楽天マガジン、dブックなど
mineo(マイそく)月額990円~全てのデータ通信。ただし、最大速度1.5Mbpsまたは3Mbpsで、平日のお昼に速度制限あり。
LINEMO無料LINE

BIGLOBEモバイル」は、「エンタメフリーオプション」が人気の格安SIMで、月額308円でYoutubeを始めとした21種類のサービスがカウントフリーになります。

mineo」の『マイそく』は通信速度が制限される代わりにデータ通信が使い放題になるプランです。最大速度1.5Mbpsで月額990円のプランと最大3.0Mbpsで月額2,200円のプランがあります。決して速い速度ではありませんが、ネットサーフィンやLINE、Youtubeの標準画質の動画の視聴くらいならできます。平日の12:00~13:00は速度制限で使えないので、ここをクリアできる方におすすめです。

ソフトバンクが提供している「LINEMO」は、LINEモバイルのサービスを引き継いでいるので、LINEのデータ通信量がカウントされません。

mineoって評判は良いけどどうなの?料金やメリット、注意点のまとめ
LINEMO(ラインモ)の評判やメリット・デメリットのまとめ

WiMAX+5Gのおすすめのプロバイダ

GMOとくとくBB WiMAX +5G ※GMOとくとくBBキャンペーンサイトより引用

WiMAX+5Gは、本家のUQ WiMAXの他に様々なプロバイダが取り扱っていますが、通信速度や提供エリアはどこで契約しても同じです。

しかし、キャンペーンはプロバイダによって異なるため、キャンペーンのお得度が高いプロバイダで契約するのがおすすめです。

2024年11月、最もお得なキャンペーンを実施しているのはGMOとくとくBBで、34,600円キャッシュバックに加えて月額料金の割引を受けられます。

 ギガ放題(2年)接続サービス
月額料金端末発送月:1,375円
1ヶ月目以降:4,807円
事務手数料3,300円
端末代金27,720円
→ 実質無料
キャッシュバック34,500円
契約期間24ヶ月(自動更新なし)
解約金なし
プラスエリアモード利用料利用した月のみ1,100円

34,600円のキャッシュバックの代わりに、最大40,000円までの違約金キャッシュバックを選ぶこともできます。解約金の他に工事費や端末代の残債も負担してもらえるので、現在利用中のインターネットの契約期間が残っている方も安心して乗り換えられます。

本家のUQ WiMAXよりもキャッシュバック金額が高い上に月額料金も安いので、低コストでWiMAX+5Gを使うことができます。

プロバイダのキャンペーンは下の記事で比較していますので、気になる方は参考にしてください。

まとめ

いかがでしたか?

WiMAX+5Gの制限についてまとめてみます。

WiMAX+5Gの制限についてのまとめ

  • 制限が緩和され、大容量のデータ通信を行った時のみ速度制限がかかる。
  • 制限の基準は不明だけど、これまでは高画質の動画を長時間視聴しない限り気にしなくても大丈夫なレベルだった。
  • 速度制限下の1Mbpsは、Youtubeの標準画質の動画が見られるレベル。
  • プラスエリアモードで月間30GB以上の通信を行うと、月末まで128kbpsに低速化する。(こちらの制限下はネットは使い物にならない)

WiMAX+5Gの速度制限は、しっかり理解すれば不自由なものではありません。

この記事を参考に、WiMAX+5Gで快適にインターネットを楽しんでください^^

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