
ソフトバンク on LINE(仮称)として、先行発表されていたSoftBank社の新料金プラン。
料金サービスの内容を改定し、ブランド名【LINEMO(ラインモ)】として2021年3月17日より提供されると発表されました。
今回は、LINEMOのサービス内容、メリットやデメリットを紹介していきます。
2021年3月17日スタート。LINEMOとは
※LINEMO公式サイトより引用
LINEMOは、ラインモと読みます。
キーワードは「タノシイオドロキ」
グループチャットやスタンプ送信はもちろん、楽しい機能がいっぱいのLINEと、いつも予想外の驚きを提供しているソフトバンクの掛け合わせた新ブランドです。
20GB+LINEデータ通信無料
先行発表されていた通り、月間データ容量は20GB。更に、LINEトーク・LINE音声通話・LINEビデオ通話などが使い放題です。
20GBのデータ容量を使い切ってしまった場合でも、最大1Mbpsの通信ができますし、LINEは使い放題なので、通信制限時もストレスなく過ごせそうです。
ギガが足りないときは1GBあたり500円でチャージできる
softbankのチャージ料金は、1GBあたり1000円。
LINEMOでは、半額の500円でデータ容量をチャージすることができます。
月額2,480円(税抜)~
LINEMOの月額利用料金は、2,480円(税別)に改定されました。
「LINE使い放題なら5分通話無料なんて要らないから安くして!」というSNSの声が多く、要望に応えた形です。
もちろん、1回あたり5分通話し放題(500円/月)・通話定額(1,500円/月)のオプションも準備されているので、自分にあった通話プランを選択することもできますね。
eSIM対応・eKYC対応で即開通OK
eSIMとは、スマートフォンにSIMが内蔵された本体一体型のSIMの名称です。
オンライン上で本人確認が完了するeKYCに対応しているLINEMOは、eSIM対応の端末であれば、LINEでLINEMOの申し込みが完了すると、数時間程度でLINEMOの利用開始ができます。
もちろん、物理SIMも対応していますが、eSIMであれば、情報が書き込まれたSIMカードが届くのを待ったり、小さなSIMカードを差し替えたりする必要もなく、ストレスフリーですね。
テザリング無料
スマホをWiFiルーター代わりに利用できるテザリング。
オプション料金がかからず利用できるのは、地味に嬉しいポイントです。
WiFi環境がない場合にも、多少のデータ通信なら余裕の20GBですし、いざというとき便利です。
フィルタリング無料
インターネットには、多くの危険が潜んでいます。
スマホ内の大事な情報を守ってくれるフィルタリングサービスが無料で利用でき、安心です。
災害伝言板・無料
地震などの自然災害は避けて通れませんよね。
インフラが絶たれた時のもしもの備えのひとつ、災害伝言板。
無料で利用できるので、自分だけでなく、離れている家族も安心です。
国際ローミング無料
海外でもスマホが使える国際ローミング。
LINEMOでは無料で利用できるので、いつものスマホで簡単・荷物もスッキリ、旅行や出張に活躍しそうです。
5G対応
5Gに対応したスマホで5G提供エリア内にいれば、5G通信も可能。
本格化はまだ先でしょうが、先取したい人には嬉しい特典。(5G通信が20GBで足りるかは謎ですが)
契約解除料・番号移行手数料・契約事務手数料が無料
ソフトバンクブランド間の契約解除料・番号移行手数料・契約事務手数料は無料です。
使い慣れているLINEで、契約も完了できるので、ソフトバンク・ワイモバイルショップで対応できないLINEMOですが、意外と中高年の方もクリアできるのではないかなと個人的に思います。
ソフトバンクまとめて支払いは2021年4月から対応予定
ソフトバンクまとめて支払いは、4月から対応予定とのこと。
アプリ購入やPayPayの残高チャージや、Yahoo!ショッピング、Amazonなどのショッピングサイトなど、キャリア決済に対応しているものが、ソフトバンクまとめて支払いで支払いができます。
NEW! LINEクリエイターズスタンプも無料(2021年夏から)
※引用元:LINEスタンププレミアムHPより
新しく発表された内容は、「LINEクリエイターズスタンプ使い放題」というものでした。
LINEで月額240円(学生は120円)のLINEスタンププレミアム。
LINEMOであれば、無料で利用することができます。
700万種類以上ある、LINEのスタンプを、自分の好みに合わせて5種類まで保有でき、何度でもダウンロードして入れ替えできます。
季節や旬なスタンプが使い放題であれば、LINEトークがもっと楽しくなりそうです。
LINEのギガフリー対象サービス
LINEMOの一番の魅力は、やはりLINE使い放題。
NTTドコモのahamoやKDDI(au)のpovoにはない魅力です。
具体的に、LINEのどのサービスが使い放題なのか、気になる方も多いでしょうから、ここでチェックしておきましょう。
無料 | 対象外 |
---|---|
Face Play | トークでの位置情報共有 |
各タブトップの表示 | トークでのShoppin’トークの利用 |
音声通話・ビデオ通話の利用 | トークでのジフマガの利用 |
トークのみんなで見る機能による画面シェア | トークのみんなで見る機能によるYouTube閲覧 |
各トークにおける設定・アルバム・ノート表示・編集 | Liveの利用 |
タイムライン表示・投稿・シェア | ニュース記事詳細の閲覧 |
ディスカバー写真・動画の表示 | OpenChatの利用 |
ウォレットタブのLINE Payの利用 | スタンプショップの利用 |
ウォレットタブのLINE家計簿の利用 | 着せ替えショップの利用 |
設定および各項目の表示・編集 | LINEマンガやLINEゲームなどのファミリーサービス |
友達追加画面の表示・操作・友だちの追加 | LINE Liteの利用 |
プロフィール表示・編集・投稿 | 海外アプリストアでダウンロードしたLINEの利用 |
検索の利用 | 他社サイトやアプリへの接続 |
LINEを普通に使う分には、全然問題なさそうな無料の対象サービスたちですね。
デメリット
LINEMOのメリットは、これまで紹介してきた通り。
NTTドコモやKDDI(au)より長けている点としては【LINE使い放題】、格安SIM各社より長けている点としては【高品質な通信】というところでしょう。
では、デメリットについても確認しておきましょう。
無料対象外のLINEファミリーサービス
注意したいのは、Live機能とLINEファミリーサービスである「LINEマンガ」「LINEゲーム」「LINE Music」などでしょう。
なんだかんだ、時間を忘れて使ってしまう、LINEマンガやLINEゲーム。
LINEゲームには、ディズニーツムツムや、LINEポコパンなどがあります。これらは、ギガ使い放題の対象外なので、使い過ぎに注意です。
新みんな家族割のカウント対象外
ソフトバンクの大容量プラン「新みんな家族割」では、ソフトバンクユーザーの人数に応じて月額料金を割引してくれます。
しかし、LINEMO(ラインモ)に契約を変えた場合では、家族割からは外れ、割引対象にはカウントされなくなります。
ソフトバンク光とのセット割・おうち割は対象外
ソフトバンク光やソフトバンクAirとのセット割【おうち割】は、LINEMOでは対象外になるようです。
LINEMO公式HPには一切掲載がなく「おうち割」の文字はありません。
また、NTTドコモの新料金プランahamoに関しては、ドコモ光セット割は対象外なので、ソフトバンクもそうではないか・・・という見解。
おうち割の対象になるのであれば、大きく発表しているはずなので、ここは対象外で間違いないでしょう。
キャリアメールは使えない
softbankのキャリアメールをメインのメールアドレスにしていた方は、デメリットに感じるかもしれません。
個人的には、gmailやYahooなどの無料メールアドレスで十分なので、大きなデメリットではありません。
銀行の振り込みサービス(ワンタイムパスワード)では、セキュリティが求められるので、キャリアメールでないとクリアできない銀行も一部あるようです。
電話や店頭でのサポートは受けられない
LINEMOはWEB申し込み限定の新ブランド。
ソフトバンクショップ・ワイモバイルショップへ行ってもサポートは受けられないので、不安に思う方も一定数いそうですね。
とはいえ、スマホユーザーの人口カバー率が約70%というLINEなので、ほとんどの方は使い慣れているのではないでしょうか。
申し込みから契約までも、LINEで完結。
月額料金の確認や、契約内容の確認、チャットでの問い合わせなども、LINEです。
LINEを使い慣れている人にとっては、メリットに感じる部分かもしれないですね。
法人契約はできない
LINE WORKSなど、プライベートだけでなく、仕事でも活躍しているLINEですが、LINEMOは、法人契約ができません。
まとめ
以上、ソフトバンクとLINEの新ブランド、LINEMOについてまとめてきました。
ドコモやau、楽天モバイルと比較していかがでしょうか?
いくつか、メリットやデメリットを紹介してきましたが、ぼく個人で感じるメリット・デメリットは以下の通りです。
◆メリット
- 高品質な通信が20GB・2,480円
- LINE使い放題
- LINEスタンプ使い放題
- 5G対応
- テザリングなどの無料オプション
◆デメリット
- LINEファミリーサービスは無料対象外
- 店頭や電話のサポートは受けられない
- おうち割対象外
複雑になりすぎていた通信業界も、どんどんわかりやすく、シンプルになっていくようです。
知っておいた方がいい、おまけ話
現在、ソフトバンクやワイモバイルを契約中のみなさんが、おうち割を組んでいる場合、ソフトバンク光の月額利用料金は
- ホームタイプ・5,200円+500円(おうち割光セットの必須オプション)=5,700円(税別)
- マンションタイプ・3,800円+500円(おうち割光セットの必須オプション)=4,300円(税別)
です。
LINEMOへのプラン変更をした場合、おうち割対象外になると、実はインターネット料金が上がってしまいます。
おうち割必須オプション | おうち割 適用中 | おうち割 外れたら・・・ |
---|---|---|
光BBユニット | 500円 | 467円 |
WiFiマルチパック | 990円 | |
ホワイト光電話 (またはBBフォン) | 467円 (0円) |
おうち割必須オプションの月額料金はパック料金で500円(税別)。
しかし、おうち割を外れてしまうと、パック料金では利用できなくなってしまうので、合計1924円(税別)が別途請求されてしまうのです。
オプションを解約したらIPv6接続もできなくなる
おうち割必須オプションのBBユニットを契約していなければ、ソフトバンク光ではIPv6接続を利用することができません。
「おうち割を外れてしまうならオプションを解約しよう」と思っても、IPv6接続もできなくなってしまうので、速度面に不安が出てきてしまいます。
もしも、LINEMOに切り替えようと思っている場合は、これを機に、もっと安いインターネット回線の乗り換えも考えてもいいかもしれませんね◎
最近は、IPv6標準対応のインターネット回線事業者も増えています。
ソフトバンク光と同じ、NTTフレッツ系のネット回線(光コラボレーション)であれば、”事業者変更”という手続きで、簡単にネット回線を切り替えることができますよ(^^)/