JCOMは全国の多数のケーブルテレビ支部を統轄する大手ケーブルテレビの会社ですが、そのケーブルを利用してインターネットも提供しています。
今回は、そんなJCOMのインターネットを利用している方の引っ越し手続きについて解説していきます。
JCOMを利用していて『引っ越しと同時に他のインターネット回線に乗り換えようかな?』と検討している方は、是非参考にしてください。
※表記している価格は税込みです。
JCOM(インターネット)の引っ越し手続き
引っ越し手続きは、基本的に「引っ越しの連絡」と「工事」がメインですが、もちろん「工事費」など費用もかかる可能性があるので要注意です。
引っ越し手続き:連絡と工事
引用元 JCOM公式サイトより
引っ越しの手続きで複雑なものは特にありません。
「引っ越し前に」連絡をし、撤去工事や開通工事の日程を決め「工事」をしてもらう、というのが利用を再開するまでの流れです。
引用元 JCOM公式サイトより
注意すべき点は「連絡を早めに」することです。
転居先のケーブルテレビ局で再開のための加入手続きなどがあり、普通のインターネット回線とは少し違うところもあるので要注意です。
また、引っ越し先にケーブル局がなく、引っ越せない場合もあるので要注意です。
引っ越し工事費
- JCOMを継続利用すれば、基本工事費、パソコン・テレビの設置費は無料
引っ越し工事費は条件を満たせば無料になります。これは撤去工事費でも移転工事費でも同じです。
適用条件の中で1点だけ気になることが公式サイトに書いてあります。
新築一戸建ての場合は、適用対象外となる場合があります。
引用元 JCOM公式サイトより
工事が大変なのかわかりませんが、新築一戸建ては適用対象外の可能性があるようです。
また、契約事務手数料として3,300円(九州・山口エリアは3,080円)がかかるようですが、こちらは無料にはなりません。
引っ越し割
引用元 JCOM公式サイトより
引っ越し先で対象プランに加入することで割引されるキャンペーンがあります。
プランや地域・建物のタイプによって異なりますが、最大12ヶ月間割引をしてもらえます。各プランの割引額についてはJCOMの公式サイトをご確認ください。
JCOMの回線速度が遅い
工事費は無料になる可能性が高く割引もされるため、JCOMの引っ越しは問題ないかもしれません。
しかし、何故に引っ越しで割引なんかするかというと、引っ越しを機にJCOMから他の光回線に乗り換えてしまう人が多いからでしょう。今はケーブルテレビでインターネットを使う人が減ってきているため、機会があれば光回線に乗り換えてしまいます。
実際に、ケーブルテレビの速度は光回線より劣ります。
速度 | 工事 | |
---|---|---|
光回線 | 1Gbps~20Gbps | 必要 |
ホームルーター ex.)ドコモ home 5G/ソフトバンクエアー | 440Mbps~4.2Gbps | 不要 |
モバイルルーター ex.)ポケット型WiFi/WiMAX | 440Mbps~2.7Gbps | 不要 |
ケーブルテレビ回線 | 15Mbps~10Gbps | 必要 |
ADSL回線 | 50Mbps~ | 必要 |
以前のケーブルテレビのインターネットは120Mbpsや30Mbpsなど低速サービスが主流でしたが、昨今は光回線同様に1Gbpsをメインに展開していたり、10Gbpsなどの高速サービスも提供しています。
そのこともあり、JCOMの実測速度も平均448.94Mbpsと速く、ソフトバンク光やビッグローブ光などの有名どころよりも勝っています(2022年7月14日時点の「みんなのネット回線速度」より)。
下り速度だけでなく、上りも364.5Mbpsと速く、Ping値も24.18msのため、YouTubeでの動画配信やオンラインゲームも快適に楽しめるのです。
解約金
では、JCOMの解約金はいくらかかるのでしょうか。
2022年6月以前に申し込んだ場合、戸建てタイプ・マンションタイプ共に利用期間は最低6ヶ月となっていて、6ヶ月以内に解約してしまうとプランに応じて8,500円~22,000円の解約金がかかっていました。
しかし、この解約金が2022年7月に電気通信事業法が改正されたことによって下がりました。
契約期間は戸建てタイプが2年、マンションタイプは1年の自動更新型になってしまいましたが、解約金は3,850円とかなり下がったため解約金の高さでJCOMを毛嫌いする人も減ってくるのではないでしょうか。
なお、戸建てタイプ・マンションタイプ共に更新月であれば解約金はかかりません。
引っ越しを機にJCOMから他社に乗り換えるのもあり!
しかし、解約するには解約金がかかり、場合によっては撤去工事費もかかります。
それなら、いっそのことこの2つの費用を負担してくれる光回線に乗り換えてしまうのがお得です!
auひかりはキャンペーン対象外
引用元 auひかり公式サイトより
まず思い浮かぶのがauひかりです。
JCOMはauと仲が良く、auスマホの割引であるauスマートバリューを利用することもできます。継続してauスマートバリューが使いたい人にとっては、auひかりに乗り換えるのが良いかもしれません。しかし…
「auひかり/auスマートバリュー対象の他社FTTHサービス/KDDIが指定するケーブルテレビ事業者サービスのいずれか」から乗りかえの場合、対象外です。
引用元 auひかり公式サイトより
残念なことに、auスマートバリューが使えるJCOMは「auひかり乗りかえスタートサポート」の対象外なのです…。
この乗りかえスタートサポートというのは、auひかりと一緒にauひかり電話(固定電話)を契約することで、乗り換え時に他社で発生した解約金を30,000円まで還元してくれるキャンペーンです。しかし、JCOMからの乗り換えではこのキャンペーンが使えません。
そんな時は、キャッシュバックを利用するのがおすすめです。
以下のキャンペーンサイトでは、高額キャッシュバックがオプション加入不要でもらえるため、そのキャッシュバックをJCOMの解約金に充てると良いでしょう。
ソフトバンク光のあんしん乗り換えキャンペーン
引用元 ソフトバンク光公式サイトより
ご紹介したように、JCOMを解約する際に解約金や撤去工事費が発生しても、auひかり乗りかえスタートサポートで還元してもらうことはできません。
そうなった時におすすめなのが、ソフトバンク光の「あんしん乗り換えキャンペーン」です。
キャンペーン概要
新たにSoftBank 光/SoftBank Airにお申し込みいただいた方に、他社固定ブロードバンド回線または他社モバイルブロードバンド回線(3Gケータイ・スマートフォン・タブレットは対象外)の違約金・撤去工事費を満額※1還元いたします。
※1 キャッシュバックの対象は他社サービス解約時に発生する違約金・撤去費用・他社モバイルブロードバンド端末代金の残債です。キャッシュバック金額は合計で最大10万円となります。ただし、他社モバイルブロードバンド端末代金の残債に対するキャッシュバック金額は42,000円を上限とさせていただきます。引用元 ソフトバンク光公式サイトより
あんしん乗り換えサポートを簡単にまとめると、特徴は以下の3つであることがわかります。
- ソフトバンク光またはソフトバンクエアーを新規契約
- 解約金・撤去費用・他社モバイルブロードバンド端末代金の残債が対象
- 最大10万円まで還元
キャンペーン申請には証明書の提出が必要ですが、それ以外は特に負担はありません。auひかりのように固定電話の契約が必要といった条件もありません。
ソフトバンク光・工事費無料キャンペーン
解約金還元キャンペーンとは別に工事費も無料にしてもらえます。他の光回線でも工事費無料キャンペーンが行われていますが、ソフトバンク光でも実施中です。
ただし、ソフトバンク光の工事費無料キャンペーンは乗り換えと引っ越しを同時に行うことができません。そのため、転居元で先にソフトバンク光に乗り換えてから引っ越しをする、または、JCOMのまま引っ越しをして転居先でソフトバンク光に乗り換える、のどちらかになります。
ソフトバンク光の工事費は最大31,680円で、基本的には24回払いになっています。よって、31,680円の工事費で24回払いなら、毎月1,320円×24回を割引してもらえます。
こちらの記事ではソフトバンク光の料金や評判などを解説していますので、参考にしてみてください。
まとめ
光回線が登場する以前はJCOMなどケーブルテレビ系のインターネット回線も選択肢の一つであったため、まだ利用している人も一定数います。
引っ越しを機会にJCOMから他の光回線に乗り換えを検討する人も少なくないと思いますが、そんな時にネックになるのがJCOMの解約金や撤去工事費です。
この場合は、auひかりの高額キャッシュバックを充てるか、ソフトバンク光のあんしん乗り換えキャンペーンを利用するのがおすすめです。
JCOMからの乗り換えを検討している方にとって、この記事が参考になったら嬉しいです^^
コメント
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