今あなたは無線LAN(Wi-Fi)ルーターをお探しだと思います。
ですがメーカーも機種もたくさんあって、どの無線LANルーターを選んだら良いかよくわからないですよね。
この記事では無線LANルーターの知識をはじめ、無線LANルーターを選ぶためのポイント、売れ筋の無線LANルーターまでご紹介します。
この記事を読めば、自分にあった無線LANルーターが選び方がわかるようになりますよ^^
※表記している価格は税込みです。
Wi-Fiルーター(無線LANルーター)でできること
インターネット回線を契約すればインターネットは使えるようになりますが、それだけではLANケーブルでつないだ1台でしか使うことができません。
複数台につなげたい、無線でWiFiを利用してつなげたい、という場合は無線LANルーターが必要になってきます。
パソコンはもちろん、スマホやタブレットでWi-Fi接続をしたいという時には必ず無線LANルーターが必要です。
無線LANルーターが一台あることで、家のネット環境が快適になります。
家ではスマホを無線LANルーターにつないで使うことで、データ通信量を気にしないでよくなります。
Chromecast(クロームキャスト)などエンターテインメント系デバイス、ニンテンドースイッチなどのゲーム機、Wi-Fi対応のプリンターや他の機器もつなぐことができるので便利です。
無線LAN(WiFiルーター)のメーカーごとの特徴
無線LANルーターもメーカーがいくつかあるので、メーカーごとの主要製品の特長などをここでお伝えしていきます。
この後にお伝えする無線LANルーター選びのポイントと合わせて参考にしてみてください。
BUFFALO(バッファロー)
引用:BUFFALO
BUFFALOは日本有数のPC周辺機器メーカーです。
名前を聞いたことがある、実際にBUFFALO製品を使っているという方も多いのではないでしょうか。
無線LANルーターのラインナップも豊富で、サポート体制もしっかりしています。
WiFi6対応ルーターに関してはほとんどがEasyMesh対応になっているので、幅広い使い方にも対応可能です。
BUFFALOのシェア率は圧倒的1位
引用:総務省
上の表は総務省のサイト上で公開されていた、無線LAN等機器のメーカーシェア率です。
左上のグラフを見てみてください。
個人向け製品に関してみると、BUFFALOは全体の59.5%という圧倒的なシェア率を誇っています。
無線LANルーターのメーカーで迷ったときはBUFFALOを選んでおけば間違いないでしょう。
NECプラットフォームズ
引用:Aterm Station
NECブランドですが、実際はNECプラットフォームズという子会社が販売を行っています。
Atermシリーズが有名ですね。
無線LANルーターでは、BUFFALOに次いで国内シェアNo.2。
価格で見るとBUFFALOよりも若干高めですが、その分通信の安定性に定評があります。
価格よりも性能や安定性で選びたいという方におすすめのメーカーです。
ELECOM(エレコム)
引用:ELECOM
ELECOMもBUFFALO同様、国内では有名なパソコン関連の周辺機器メーカーですね。
家電量販店のパソコン周辺機器コーナーに行けば、必ずELECOM製品は見かけると思います。
商品数ではBUFFALOには負けますが、一通りの性能のルーターはそろっています。
メッシュWiFiに関しても以前はe-Meshという独自規格でしたが、現在はEasyMesh対応機種も発売しており、汎用性が上がっています。
I-O DATA(アイ・オーデータ)
I-ODATA
I-ODATAもパソコンの周辺機器メーカーの1つで、家電量販店ではここの製品も良く見ますね。
WiFi6対応製品もそろっているので、I-ODATA製品を選んでも快適にインターネットを利用することは可能です。
ただ、WiFi6E(WiFi6の拡張版)に対応した製品は発売されておらず、そういった点では他メーカーに比べて一歩遅れている印象を感じます。
また、WiFi6のメッシュ対応ルーターがないのが残念なところです。
TP-Link(ティーピーリンク)
引用:TP-Link
Tp-Linkは中国は深センの会社です。
日本国内ではあまり聞かない名前だと思いますが、実は無線LANルーターシェア世界No.1です。
性能に対しての価格が安く、コスパがいいのが特徴です。
海外メーカのルーターはアンテナが外付けでゴテゴテしているものが多いですが、TP-Linkでは日本向けのコンパクトなルーターも販売しています。
コストを抑えながらも性能のいいルーターが欲しい、という人におすすめのメーカーです。
ASUS(エイスース)
引用:ASUS
パソコンのマザーボードやノートパソコン、ZenFoneスマホやタブレットなどを販売している台湾のメーカーです。
ASUSの無線LANルーターは高性能なものが多く、ゲーミングルーターなども販売しています。
高性能ルーターを探しているゲーマーの方は一度チェックしてみるといいでしょう。
無線LANルーターのメーカーは他にもさまざま
紹介した以外にも国内メーカーは、COREGA(コレガ)、PLANEX(プラネックス)、NETGEAR(ネットギア)、ロジテック(Logitec)に、海外メーカーはAirMacを提供しているApple(アップル)や、Huawei(ファーウェイ)もありますね。
調べてみると、無線LANルーターを販売しているメーカーもたくさんあるものです。
では、長くなりましたが本題の無線LANルーターの選び方を見ていきましょう。
無線LANルーターの選び方5つのポイント
最新の規格(WiFi6)を選ぶ
無線LANルーターを選ぶ上で一番大事なのがWiFiの規格です。
このWiFi規格が新しいものであるほど速度が速くなり、通信も安定しやすくなります。
「ビームフォーミング」「MU-MIMO」「OFDMA」といった快適に通信を行うための機能も、最新の規格のものを選べばメーカーや機種を問わずに基本的にはついてきます。
ちなみに、規格ごとの最大通信速度と対応する周波数はこうなっています。
Wi-Fiの規格 | 2.4GHz | 5GHz | 最大通信速度 |
---|---|---|---|
802.11b | 〇 | × | 11Mbps |
802.11a | × | 〇 | 54Mbps |
802.11g | 〇 | × | 54Mbps |
802.11n(Wi-Fi4) | 〇 | 〇 | 600Mbps |
802.11ac(Wi-Fi5) | × | 〇 | 6.9Gbps |
802.11ax(Wi-Fi6) | 〇 | 〇 | 9.6Gbps |
「規格」と聞くと難しそうに思うかもしれませんが、この説明どおりチェックしてもらえれば大丈夫です。
今の最新規格は「11ax」で、これに対応していれば問題はありません。
下の無線LANルーターの商品画像でいうと、黄色矢印のところです。
引用:BUFFALO
ほとんどの無線LANルーターのパッケージにわかりやすく書いてあるので、わからないということはないと思います。
11axは一般的にはWiFi6と呼ばれているので、そちらの言葉を探した方が早いかもしれません。
WiFi6Eは無理して選ばなくてもOK
引用:BUFFALO
2022年9月にWiFi6の拡張版である「WiFi6E」という規格が登場しました。
WiFi6Eの基本的な性能はWiFi6と変わりません。
大きく変わった部分は「6GHz」という新たな周波数帯が利用できるようになったことです。
6GHzはまだ利用者が少ないため回線の混雑が起きにくく、今までよりも高速な通信が期待できます。
ただし、WiFi6Eに関してはまだデバイス側(スマホなど)の対応が追い付いておらず、ルーター自体の価格も高くなってしまいます。
現在の5GHzでも日常利用には十分な速度が出るので、無理してWiFi6E対応ルーターを購入する必要はありません。
間取りに合った製品を選ぶ
参考:NEC
Wi-Fiルーターには利用可能な間取りの目安を明示してくれている製品があります。
上のNECのルーターの場合は「戸建て3階建て、マンション4LDKで使える」という風になっていますね。
無線LANルーターを選ぶときは、自分の家の間取りにあった製品を選ぶようにしましょう。
対応の間取りが小さい物を選んでしまうと、「無線LANルーターから遠い部屋だと電波が届かなくて使えない」なんてことになりかねません。
戸建てで使う場合は電波の方向を変えられる、アンテナ外付けタイプを選ぶのもおすすめです。
1台で足りないときはメッシュWiFiがおすすめ
もし、無線LANルーター1台で足りるか心配なときは「メッシュWiFi」に対応したものを購入しておきましょう。
通常の中継器を使うよりも快適にインターネットを利用することができます。
引用:NEC
通常の中継器の場合は親機の電波が弱くなったとしても、完全に途切れるまでは中継器に切り替わってくれません。
なので、手動で接続先を切り替える手間が発生します。
メッシュWiFiの場合は、自動で電波が強い端末につながるのでそういった手間がありません。
また、Wi-Fi EasyMeshに対応したルーターであれば、メーカーが違う機器同士でもメッシュWiFiを利用することができます。
アンテナ数の多いものを選ぶ
アンテナ数が多いほど同時接続台数も多くなります(引用:BUFFALO)
間取りと関連する部分ですが、無線LANルーターを選ぶ上ではアンテナ数も大事です。
アンテナ数が多いほど、大人数で利用しても通信が安定するようになります。
アンテナは5GHz用と2.4GHz用のものがそれぞれついているものが多いですが、主に使うのは5GHzです。
メリット | メリット | |
---|---|---|
2.4GHz帯 | 壁などの障害物に強く 遠くまで電波が届きやすい | 電波干渉を受けやすく 速度が遅い |
5GHz帯 | 壁などの障害物に弱く 遠くまで電波が届きにくい | 電波干渉を受けにくく 速度が速い |
5GHzは2.4GHzよりも電波干渉の影響を受けにくいので、通信速度が速くなります。
2.4GHzよりも遠くに届きにくいというデメリットはありますが、隣の部屋に移ったからといって届かなくなるというものではありません。※コンクリートの壁などの電波を通しにくい環境の場合を除く
なので、基本的には5GHzでつなぐことをおすすめします。
家族など複数人で1台のルーターを使う場合は、5GHzのアンテナが4本ついているものを選んでおくと安心です。
デザインで選ぶ
左が日本メーカー(NEC)、右が海外メーカー(ASUS)の無線LANルーター
無線LANルーターはWi-Fiの電波を飛ばす機器なので、基本電波の通りのいいところに置いて使います。
棚の中やテレビの裏などに隠してしまうと、電波が通りにくくなってしまうのおすすめしません。
つまりは机や棚の上といった、目につく場所に置いておくのがベストということです。
場所だけで言うなら部屋の真ん中に置くのがベストだが…
そうなると、その部屋のインテリアにできるだけマッチしたデザインの物を選びたいですよね。
メーカーや製品によって、大きさや色とデザインがまちまちなので、自分好みのものを選ぶのも満足するポイントだと個人的には思います。
傾向としては海外メーカーのルーターは、アンテナが外付けで厳つい感じの物が多いです。
逆に日本メーカーのルーターは内蔵アンテナでコンパクトなものが多いです。
広大な土地に大きな一軒家を立てることが多い海外のルーターは、外付けアンテナでパワフルな製品が多い。
土地が小さく狭い集合住宅が多い日本のルーターは、置き場所に困らないコンパクトな製品が多い。
という話を聞いたことがあります。
そう言われると、これだけ見た目に違いが出てくるのも納得ですね。
ここは好みによりますが「ゴテゴテのデザインは嫌だ」という方は、日本メーカーを中心に無線LANルーターを探すと良いでしょう。
予算にあった製品を選ぶ
価格は製品を選ぶときに最も重視されるポイントのひとつですよね。
無線LANルーターの価格は製品によってピンキリです。
5,000円台のものもあれば、10万円近くするものもあります。
無線LANルーターの価格を選ぶ基準として、価格帯ごとの特徴をお伝えします。
エントリー~スタンダードモデル無線LANルーター(10,000円以下)
引用:TP-Link
エントリーモデルの無線LANルーターであれば、WiFi6対応製品でも5,000円台から購入することも可能です。
性能としてはWiFi転送速度1200Mbpsくらいのものが多く、一人暮らしであれば全然問題ない性能ではあります。
ですが、家族で使う、広い家で使う、というような方は一つ上のミドルエンドのルーターを選んでおいた方が安心です。
ミドルエンド無線LANルーター(10,000円~20,000円)
引用:BUFFALO
ミドルエンドの無線LANルーターはWiFi転送速度2400Mbps~4800Mbpsの製品となります。
厳密にはここも2つ分けたかったのですが、メーカーによって価格が異なるので1つにまとめさせていただきました。
一般の方であればこの価格帯のルーターを購入しておけば基本は安心です。
具体的な性能としては
- WiFi転送速度2400Mbps
- 5GHzアンテナ数4本
ここをひとつの基準にしてみてください。
たまに「ミドルクラスの性能のルーターがネット上のセールで10,000円を切っている」ということもあります。
予算が厳しいという方は、そういった機会を狙ってみるのもおすすめです。
ハイエンド無線LANルーター(20,000~50,000円)
引用:NEC
この価格帯のものになるとWiFi転送速度4800Mbpsは当たり前で、プラスの付加価値がついてきます。
- アンテナが12本
- WiFi6Eに対応
- 有線LANポートが10Gbpsに対応
など、ひとつ上の性能を求める人向けの機能が追加されます。
基本的には、ここまでの性能の製品を購入する必要はありません。
ですが、もし自宅に10Gbpsの光回線を引いているのであれば、無線LANルーターも10Gbpsに対応したものを用意してあげる必要があります。
そういったような事情がある、予算に余裕があって高性能なルーターを求める、という方はこの価格帯の商品を検討してみてください。
最高峰のゲーミングルーター(50,000円~)
引用:ASUS
さらに上に行くと、超高性能なゲーミングルーターというものも存在します。
画像はGT-AX11000PROというASUSの製品です。
価格はなんと税込み97,380円。
ここまでくると趣味の領域です。
ゲームに優先して帯域を振り分ける機能などがついているのですが、普通の人には違いを実感する機会はほぼないと思います。
このレベルの製品を購入する必要は全くありませんが、一応こういうものもあるよということで紹介させていただきました。
おすすめ無線LANルーター(WiFiルーター)
最後におすすめの無線LANルーターを紹介しておきます。
選び方はわかったけど決められない!という方は参考にしてみてください。
価格については購入場所やセール状況によって変わりますので、購入前にご自身での確認をお願いします。
お手頃でコンパクトなWiFi6対応ルーター「Archer AX23V」
1万円以下で買えるコスパの良いWiFiルーター「Archer AX3000」
4アンテナ搭載で家族利用も安心「WSR-3200AX4S」
転送速度4803Mbpsの高スペックモデル「WSR-5400AX6P」
4つめに紹介するのはBUFFALOの無線LANルーター、WSR-5400AX6Pです。
WiFi転送速度はハイエンドモデルと同等の4,803Mbps、5GHzのアンテナも4本でメッシュWiFiにも対応しています。
価格はこの記事執筆時点で15,280円でした。
価格と性能のバランスがいい製品で、よりハイグレードなものを求める方におすすめの無線LANルーターです。
- 大家族で利用人数が多い
- より高速な通信を求める
という方は検討してみると良いでしょう。
実はこの製品、毎年微妙なアップデートがされていて旧モデルだともっと安く購入することもできます。
WSR-5400AX6やWSR-5400AX6Sという製品が旧モデルなので、なるべく予算を抑えたい方はそちらを購入するのがおすすめです。
高スペックで高安定!NECの「WX5400HP」
NEC Wi-Fi PA-WX5400HP 無線LANルータ dual_band Aterm 新品価格 |
まとめ
最後に無線LANルーターの選び方のポイントおさらいです。
- 最新の規格を選ぶ
- 間取りにあった製品を選ぶ
- アンテナの数で選ぶ
- デザインで選ぶ
- 価格で選ぶ
自分の家の間取りや使い方にあった無線LANルーターを選んで、快適なインターネットライフを楽しみましょう!
また、快適にインターネットを使うには性能の良い無線LANルーターだけでなく、光回線選びも重要になってきます。
下の記事では速度が速い光回線を紹介しているので、興味がある方は見てください。
自分が使っている光回線の速度が速いのか遅いのか分からない方はまずこちらの記事をご覧ください。
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