フレッツ光クロスの評判は悪い?提供エリアと実測速度も徹底解説!

フレッツ光クロスの評判は悪い?提供エリアと実測速度も徹底解説!

NTT東日本・西日本が提供している光回線のフレッツ光は、2022年4月から最大10Gbpsの「フレッツ光クロス」を提供しています。

最大10Gbpsの光回線ということは知っていても、『自分が住んでいる場所は提供エリアなのかな?』『月額料金はいくら?』と、サービス内容についてはあまり知らなかったりしませんか?

また、フレッツ光クロスに興味を持っていて『実測速度はどれくらい出るんだろう?』と気になっている方も多いと思います。

この記事では、フレッツ光クロスの評判、提供エリア、実測速度、対応プロバイダなどを解説していきますので、フレッツ光クロスを検討している方はぜひ参考にしてくださいね^^

フレッツ光クロスのマンションタイプについては、下の記事で詳しく解説しています。
フレッツ光クロスのマンションタイプはおすすめ?実測速度の評判やエリア・料金を解説

この記事で分かること

  • フレッツ光クロスの評判
  • フレッツ光クロスの提供エリア
  • フレッツ光クロスの実測速度
  • フレッツ光クロスの月額料金
  • フレッツ光クロスの対応プロバイダ

※表記している価格は税込みです。

この記事の監修者椎名椎名(しぃ)

2015年に当ブログ「internet-all」を立ち上げてから約10年間、光回線に関する情報発信に携わってきました。光回線の代理店で販売やコンサルティングも経験。インターネット回線の知識を活かし、ネット回線ナビゲーターとして、インターネット回線の選び方やお困りごとに関する無料相談を300件以上行ってきた実績があります。
@internet_all_

フレッツ光クロスでは最大10Gbpsの光回線

フレッツ光クロス引用元 NTT東日本公式サイトより

フレッツ光はNTT東日本・西日本が提供している光回線サービスで、光回線の先駆け的存在です。

従来は最大1Gbpsのサービス「フレッツ光ネクスト」を提供していましたが、2020年4月から「フレッツ光クロス」という最大速度10Gbpsのサービスも提供開始しています。

下り(ダウンロード)上り(アップロード)
通信速度最大10Gbps最大10Gbps

単純計算でフレッツ光ネクストの速度よりも10倍速いため、ネット検索はもちろんのこと、高画質の動画配信サービス、オンラインゲーム、さらにテレワークの方はオンライン会議も快適に利用できます。

なお、フレッツ光クロスが提供されるようになった背景には以下の理由があったようです。

  • 4K・8Kを使った映像コンテンツが高品質化したこと
  • オンラインゲームを始め大容量データ通信が増加したこと
  • スマホで5G通信が本格提供されること

ひと昔前であれば最大1Gbpsでも全然問題ありませんでしたが、最近は映像が高画質化されたことでデータ量が増加したりして、1Gbpsでは徐々に厳しくなってきてしまったのです。

ちなみにTwitterなどの口コミを見ても、高画質の動画視聴やオンラインゲームを楽しみたい方は、NURO光やauひかりなどの10Gbpsサービスを利用している方が多いです。

フレッツ光クロスの評判は?

フレッツ光クロスを使っている人、または検討している人からの評判はどうなのかを見ていきましょう。

Twitterでフレッツ光クロスの評判を探してみましたが、実測速度、エリア、料金、この3つについての書き込みが多かったです。

実測速度の評判は良い

最大10Gbpsということもあり、さすがに速度についての評判は良いですね。

中にはダウンロード速度が7Gbpsの方もいるようで、70~90Mbpsの僕の家と比べたら100倍…。もう笑うしかないです^^;

エリア拡大を喜ぶ口コミ

実測速度の次に多かったのが提供エリアについての書き込みですが、エリア拡大を喜ぶ口コミが多いです。

最大1Gbpsのフレッツ光ネクストに比べたら遠く及びませんが、お住まいの地域が提供エリアになったり、マンションタイプでも使えるようなったことを喜んでいる方が目立ちます。

月額料金は高い…

『フレッツ光クロスの料金は高い』という評判も目立ちました。

フレッツ光クロスは元々の料金が高い上に別途でプロバイダ料もかかるため、他の10Gbpsサービスと比較したら割高感は否めません。

フレッツ光クロスの提供エリアは随時拡大中

最大1Gbpsのフレッツ光ネクストはほぼ全国で利用できますが、フレッツ光クロスの提供エリアはまだ限られています。

北海道
東北青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島
関東栃木、群馬、茨城、東京都、神奈川、千葉、埼玉
甲信越長野、新潟、山梨
東海愛知、静岡、岐阜、三重
関西大阪府、和歌山、京都府、奈良 、滋賀、兵庫
中国広島、岡山
四国愛媛、香川、徳島、高知
九州福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、鹿児島、宮崎
※2025年4月21日時点

上記のエリアであってもフレッツ光クロスが利用できない地域もありますので、正確なエリア判定をしたい人は、公式サイトでエリア検索をしてみましょう。

エリア確認方法

  1. NTT東日本の公式サイトにアクセスする。
  2. 郵便番号を入力する、または「住所から確認」するで検索。
  3. 「フレッツ光クロスのお申し込み」と表示されれば申し込み可能です。
  1. NTT西日本の公式サイトにアクセスする。
  2. 郵便番号、府県、電話番号、のいずれかで検索。
  3. 「ご指定の住所でご利用いただけるサービスがあります。」にフレッツ光クロスが表示されれば申し込みできます。

なお、フレッツ光クロスと同じNTTの回線設備を使ったソフトバンク光やドコモ光でも最大10Gbpsのサービスが提供されていますが、提供エリアはフレッツ光クロスと全く同じです。

ソフトバンク光の10Gプランはおすすめ?実測速度やデメリットを解説
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フレッツ光クロスの実測速度はどれくらい出る?

フレッツ光クロスは最大10Gbpsですが、インターネットはベストエフォート型で提供されています。そのため、この数値はあくまでも規格上の最大値で、インターネットを利用する際の実測速度ではありません

とは言うものの、「1Gbpsより10倍速い!」と聞くと実際にどれくらいの速度でインターネットが使えるのか気になりますよね?

様々なインターネット回線の実測速度を集計した口コミサイト「みんなのネット回線速度」によると、フレッツ光クロスの速度は以下のようになっています。

フレッツ光クロスフレッツ光ネクスト
平均ダウンロード速度1,413.12Mbps272.47Mbps
平均アップロード速度1,631.13Mbps217.73Mbps
平均Ping値12.6ms20.6ms
※2022年9月21日時点の「みんなのネット回線速度」より。

最大1Gbpsのフレッツ光ネクストの10倍とまではいきませんが、ダウンロード速度は約5.2倍、アップロード速度は約7.5倍速い速度が出ています。

ダウンロード速度だけでなくアップロード速度も速いということは、InstagramやTikTokに動画をアップしたり、YouTubeの動画配信もスムーズに出来そうですね。

なお、Ping値(ピング値・ピン値)とは「遅延」を意味し、サーバーからデータをダウンロードする際、サーバーに接続するまでにかかる時間を表しています。

特にオンラインゲームを行う場合はこのPing値が重要で、Ping値が高いとタイムラグが発生してしまいます。オンラインゲームを快適に行うためにはPing値は20ms以下が理想と言われていますので、フレッツ光クロスはストレスなくオンラインゲームが楽しめそうですね。

他社光回線の10Gbpsと実測速度を比較

フレッツ光クロス以外にも、ソフトバンク光やドコモ光などでも10Gbpsサービスは提供されています。他にも、NURO光・auひかり・地域限定の電力系光回線でも10Gbpsサービスが提供されるなど、以前よりも10Gbpsサービスが身近なものになってきました。

そのため、10Gbpsの光回線を検討していて『他の光回線と比較してフレッツ光クロスの速度は速いのかな?』と気になっている方も多いと思います。

では、フレッツ光クロスと他の光回線の実測速度を比較して見ましょう。

実測速度の平均(Mbps)
フレッツ光クロス2,699.89
NURO光 10ギガ251.16
auひかり 10ギガ2,092.35
ドコモ光 10ギガ1,269.53
ソフトバンク光・10ギガ417.52
コミュファ光 10ギガ(東海・長野限定)1,864.91
eo光 10ギガ(関西限定)1,776.06
BBIQ 10ギガ(九州限定)1,615.29

上記の結果は、各光回線の10Gbpsサービスを使っている方がTwitterにアップしている実測速度を集計し、平均値を出したものです(2022年9月20日時点で最新の投稿者5名、BBIQは最新の投稿者4名)。

同じ最大10Gbpsの光回線でも速度が違うことが分かりますが、フレッツ光クロスの実測速度がスバ抜けて優秀ということがわかります^^

ひと昔前であれば「速度が速い光回線と言えばNURO光!」といった印象でしたが、最近はNURO光の速度についての評判があまり良くなく、『10Gbpsなのに2ケタ(100Mbps未満)しか出ない…』と嘆いている方もいるほどです。

フレッツ光・ドコモ光・ソフトバンク光はNTTの回線設備を使った光回線ですが、フレッツ光クロスが際立って速いです。独自回線を使ったauひかりや、コミュファ光・eo光・BBIQの地域限定の電力系光回線の速度も優秀ですがフレッツ光クロスには敵いません。

そのため、『少しでも速度が速い10Gbpsの光回線を使いたい』という方にはフレッツ光クロスはピッタリと言えそうです。

フレッツ光クロスの月額料金・初期費用

フレッツ光クロスの月額料金はNTT東日本エリア・西日本エリアで異なります。

NTT東日本エリアNTT西日本エリア
月額料金1年目:5,280円
2年目以降:6,050円
+プロバイダ料
1~2年目:4,180円
3年目以降:5,720円
+プロバイダ料
初期工事費22,000円
事務手数料880円
※西日本はフレッツ光クロス月額利用料割引を適用

プロバイダ料はプロバイダによって異なりますが、1,300~2,500円くらいです。

月額料金と合わせると、6,000~7,000円ほどになると考えると良いでしょう。

Draft IEEE802.11ax対応のWiFiルーターは550円でレンタル可能

フレッツ光クロス対応 WiFiルーター
レンタル料550円
初期費用自分で設置する場合:無料
工事業者が行う場合:設置工事費1,650円/設定工事費1,100円

フレッツ光クロスの提供に伴い、WiFiルーターも最新の「WiFi6」(Draft IEEE802.11ax)対応になり、上り・下りともに通信速度は最大2.4Gbpsへと高速化しています。

WiFiルーターは月額550円でレンタルすることが可能で、初期費用は自分で設置する場合と工事業者に行ってもらう場合で異なります。

なお、業者が設定を行ってくれるのは東日本エリアのみとなっていて、西日本エリアで機器設定を希望する場合は、「セットアップサービス」や「訪問サポートサービス」の申し込みが必要です。

フレッツ光クロスを利用する際の注意点

実測速度が速く、大手のNTTが提供している安心感もあるフレッツ光クロスですが、導入する前に知っておきたい注意点が3つあります。

  1. 10ギガプランでは料金が高め
  2. 対応プロバイダが少ない
  3. 10ギガ対応の機器が必要

1.10ギガプランでは料金が高め

最大通信速度10Gbpsのプランは他社の光回線でも提供されていますが、それらと比較するとフレッツ光クロスの料金は高めに設定されています。

月額料金工事費
フレッツ光クロス東日本:5,280~6,050円
西日本:4,180~5,720円
+プロバイダ料
22,000円
ソフトバンク光・10ギガ1~6ヶ月目:500円
7ヶ月目~:6,380円
31,680円
→実質無料
ドコモ光 10ギガ1~6ヶ月目:500円
7ヶ月目~:6,380円
無料
NURO光 10ギガ戸建て:5,700円
マンション:4,400円
44,000円
→実質無料
auひかり 10ギガ1〜36ヶ月目:5,610~6,468円
37ヶ月目~:6,798円
41,250円
→ 実質無料
enひかりクロス4,917円無料
※回線名をクリックするとお得なキャンペーンサイトにジャンプできます。

他の光回線では回線とプロバイダが一体になったプランを提供しているため、フレッツ光クロスのようにプロバイダ料がかかりません。

また、工事費が実質無料になるキャンペーンを実施している事業者が多いです。

月々の料金の安さ・初期費用の安さを優先するなら、他社を検討した方がいいと思います。(おすすめの光コラボは記事の最後で紹介しています)

2.対応プロバイダが少ない

通常の1Gbps(フレッツ光ネクスト)で利用できるプロバイダは何百種類とありますが、フレッツ光クロスに対応しているプロバイダは限られています

有名どころだと次のようなプロバイダが使えますが、地域によっては対応していないケースもあります。

  • @nifty
  • ASAHIネット
  • enひかり
  • インターリンク
  • OCN
  • BIGLOBE

フレッツ光クロスの対応プロバイダはこちらで確認ができます。
→NTT東日本エリア(IPv6 IPoE方式IPv4/IPv6 PPPoE方式
→NTT西日本エリア(プロバイダ一覧

なお、人気のプロバイダの平均実測速度は次のようになっているので、プロバイダ選びの参考にしてみてください。

平均実測速度
(ダウンロード)
Ping値
フレッツ光クロス × @nifty1,050.62Mbps11.2ms
フレッツ光クロス × ASAHIネット1,359.4Mbps8.95ms
フレッツ光クロス × enひかり1,326.68Mbps10.02ms
フレッツ光クロス × インターリンク787.97Mbps10.85ms
みんなのネット回線速度より(2023年5月31日時点)

3.10ギガ対応の機器が必要

10Gbps回線のポテンシャルを最大限に発揮するためには、「10GBASE-T」対応のLANカード(1万円程度)と、「カテゴリー6A」以上のLANケーブル(500~1,000円程度)が必要です。

光回線が10Gbpsであっても、カテゴリー5e(1Gbps)のものを使用している場合は、最大で1Gbpsまでしか出すことができません。

無線で10Gbpsの速度で通信したい場合は、WiFi6に対応したスマホやタブレットが必要です。

機器は一度購入すれば長く使うものなので、先行投資と思って少しずつ揃えていくと良いと思います。

フレッツ光クロスよりも他社の10ギガプランがおすすめ

先ほどもお伝えしましたが、フレッツ光クロスは他社の10ギガプランと比較すると月額料金が割高で、工事費が無料になるキャンペーンなども実施していません。

個人的には、10ギガプランを契約するなら他社の10ギガプランの方がおすすめです。

下の表を見ると分かるように、他社では工事費割引のキャンペーンやスマホのセット割を実施している事業者が多いです。

月額料金工事費スマホセット割
フレッツ光クロス東日本:5,280~6,050円
西日本:4,180~5,720円
+プロバイダ料
22,000円
ソフトバンク光・10ギガ1~6ヶ月目:500円
7ヶ月目~:6,380円
31,680円
→実質無料
ソフトバンク
ワイモバイル
ドコモ光 10ギガ1~6ヶ月目:500円
7ヶ月目~:6,380円
無料
ドコモ
ASAHINet光クロス1~24ヶ月:6,578円
25ヶ月目~7,128円
21,450円
→実質無料
au、UQモバイル、ANSIM
enひかりクロス戸建て:5,700円
マンション:4,400円
無料UQモバイル、ahamo、povo
NURO光 10ギガ5,700円44,000円
→実質無料
ソフトバンク
ワイモバイル
auひかり 10ギガ1〜36ヶ月目:5,610~6,468円
37ヶ月目~:6,798円
41,250円
→ 実質無料
au
UQモバイル
※回線名をクリックすると、お得なキャンペーンサイトにジャンプします。

上記のうち、ソフトバンク光、ドコモ光、ASAHINet光、enひかりはフレッツ光の卸売りのサービス(光コラボレーション)なので、フレッツ光クロスと回線の品質は同等、提供エリアも同じです。ちなみに、光コラボの10ギガプランの最安はenひかりの「enひかりクロス」です

光コラボなら品質は変わらず、安い月額料金・工事費が無料・スマホのセット割などのメリットがあるのでおすすめですよ。

NURO光とauひかりは独自の回線設備を使用していますが、通信速度が速い光回線として人気が高いです。

興味がある方は、下の記事を参考にしてみてください。

ソフトバンク光の10Gプランはおすすめ?実測速度やデメリットを解説
ドコモ光10ギガってどう?エリアや実測速度の評判を徹底解説
NURO光の10Gは契約すべき?実測速度やエリア・注意点を解説
auひかり10Gと5Gを徹底解説!エリア・実測速度・料金・注意点のまとめ

まとめ

今回は、フレッツ光クロスの評判や実測速度、提供エリアなどについて解説してきましたが、いかがでしたか?

実測速度に関しては申し分ないと言えますが、ネックになるのが月額料金の高さです。月額料金だけで比較した場合はそこまで大きな差はありませんが、フレッツ光クロスは別途でプロバイダ料がかかるため、トータルで考えると他の10Gbpsサービスより割高と言わざるを得ません。

全国にエリア拡大するまでには少し時間を要しそうな気がしますが、いずれはNURO光の10Gbpsよりも使えるエリアは広くなると思います。

ただ、フレッツ光クロスと同じNTTの回線設備を使った光コラボのソフトバンク光ドコモ光でも10Gbpsサービスは提供されていますので、月額料金の安さ、キャンペーン、スマホとのセット割、などを考えた場合にはそちらの方がお得だと思います。

以下の記事では10Gbpsサービスが使える光回線を紹介していますので、良かったら参考にしてみてください^^

光回線10G(10ギガ)でストレスゼロ♪おすすめ7社と実測速度をご紹介

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コメント

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