
光インターネットを始めたいけど、工事の内容がわからないと心配ですよね。
特に初めて申し込む方は『工事って何するの?』『大がかりなんじゃないの?』『なんだか面倒臭そう…』と思う人も、もちろんいるでしょう。
今回の記事では、NTTのフレッツ光の工事内容をもとに実際にどういう風な工事をしているのかをわかりやすく解説していきますね。結論からお話しておくと、「工事は簡単、どちらかというと作業」 ということ。
この記事を最後まで読めば光インターネットの工事の内容が理解できるので不安もなくなりますよ。
光インターネットは光ファイバーを使います
光インターネットの「光」って何なんでしょ。『光、光って言うけど光って何のこと?』と思いませんか?
光って呼ばれているのは、光ファイバーという通信ケーブルを使っているからです。そして、光ファイバーの強みは高速で長距離のデータ通信に向いています。僕も専門家ではないので、これ以上難しい話はしません(^^ゞ
弱みはLANケーブルとかに比べると弱く、ケーブルを折ると芯がポキッとなるので折りまげNGです。実際に部屋内で使う光ファイバーはこんな感じです↓↓
光インターネットの基本的な工事内容
まず作業員が来てからすることは、
- 光ファイバー線を部屋の中まで引き込む。
- 部屋の中に専用の終端装置(ホームゲートウェイまたは、ONU)を設置。
- 引き込んだ光ファイバーと終端装置をつなげて通信確認。
の3ステップです。
光インターネットは、工事と言ってもたったこれだけなんです。
僕が何年も前にフレッツ光の代理店で働いていたときは、お客さんに『工事ってどんなことをするの?』と聞かれても上の説明をしてから、『工事と言うよりは作業ですよ。』と答えていました。
それでは、まず作業内容が比較的シンプルなマンションタイプから説明します。
マンションタイプの工事内容
マンションタイプの場合は、すでにマンションやアパートの共用設備に光ファイバー線が引き込まれていて、スプリッタと呼ばれる各部屋に分配するための機器が取り付けられています。
そのため、工事の内容はその共用設備の部分から光インターネットを申し込んだ人の部屋の中まで光ファイバー線を通して、ホームゲートウェイ(またはONU)と呼ばれる機器を設置。光ファイバー線と機器を接続します。
引用元 NTT東日本公式サイトより
光ファイバーを部屋内まで通した後は壁に光コンセントという差込口を取り付けます。見た目はこんな感じのものです。
光ファイバー線をがカチッと差し込めるようになっています(マンションタイプの設備によっては、共用設備から電話回線やLANケーブルの設備を使う場合もあります)。
引用元 NTT東日本公式サイトより
光ファイバー線の引き込みと機器の設置、光ファイバーと機器の接続が終わった後は、作業員が通信確認をして問題がなければ工事完了です。
その後、自分で、設置した機器からパソコンまでをLANケーブルでつなぎ、プロバイダの接続情報を使ってインターネット接続の設定をする必要があります(無線LANルーターを持っている場合は、無線でつなぐWi-Fi接続だけでインターネット接続の設定をすることもできます)。
ポイント
賃貸物件に関しては、前に住んでいた人がフレッツ光を使っていた場合は部屋に光コンセントがあるために、作業員が来ない「無派遣工事」と呼ばれる方法になります。
内容は光ファイバー用のホームゲートウェイ/ONUと呼ばれる機器が送られてくるだけです。
同梱されている光ファイバー線を光コンセントとその機器につないで終わり…なんですが、この場合は作業員の方による通信確認がありません。
万が一、送られてきた危機に不具合があった場合は、さんざん接続設定したけど出来ずに色々電話してみてやっと判明した。となる可能性が高いので、そこだけ注意が必要です(そんなにないとは思いますが)。
ファミリータイプの工事内容
ファミリータイプの場合は、基本的に戸建て向けなので外にある電柱から直接、光ファイバー線を引き込んできます。持ち家の新築の戸建てはまずこの方法です(マンションタイプの設備が導入されていない集合住宅も同じです)。
引用元 NTT東日本公式サイトより
ここで、マンションタイプと違うのは光ファイバー線を直接引き込むので、そのための方法がいくつかあります。
通常は電話線の配管を使いますが、ダメならエアコンダクト、それでもダメなら壁に1cmほどの穴あけとなります。
引用元 NTT東日本公式サイトより
注意点としては、賃貸の戸建ての場合は許可を貰った時に「穴あけNG」と言われることがありますので、その場合は電話線の配管・エアコンダクトなどから引き込めなかった時は、開通不可になってしまいます。
あとはマンションタイプと同様に、部屋内の壁に光コンセントをつけ、機器を設置。光ファイバー線と機器を接続、通信確認をして終了です。
その後、インターネット接続設定をすればOKですね。無線LANルーターを使った接続設定については以下の記事を参考にしてください。
⇒光インターネットで快適Wi-Fi!無線LANルーター設定ガイド
光インターネットの工事にかかる時間・期間など
工事の時間
工事にかかる時間はイレギュラーがなければ大体1時間程度で、戸建てでも1~2時間くらいで終わります。
地方電力系のインターネット(コミュファ光など)の場合、戸建てでは2~3時間かかることもあるみたいですが、フレッツ光や光コラボの工事ではそんなに時間はかかりません。
工事の時間帯
工事の実施は午前は9:00~12:00、午後は13:00~17:00くらいに行うのが一般的で、土日に工事を行うと3,000円の割増料金が発生する事業者が多いです。
平日工事を行えない人は確認しておきましょう。
申し込みから工事までの期間
事業者ごとに異なりますが、申し込みから工事までの期間の目安はこのくらいです。
戸建てタイプ | マンション・アパートタイプ |
---|---|
1~1ヶ月半 | 2~3週 |
引っ越しシーズンである2~5月の間は申し込みが混み合うため、半月~1ヶ月くらい長くなります。
ちなみに国内最速と人気のNURO光は工事が2回(宅内・屋外)必要なので、2回目の工事が完了するまではもっと時間がかかります。
工事には立ち会いが必要
光インターネットの工事は作業員が訪問して宅内で作業するため、留守中に家に上がって作業をしてもらうということはできません。
契約者本人が立ち会えない場合は、代わりに家族が立ち会っても問題ないです。
ただ、配線の関係上家具を移動したり、戸建てタイプは壁に穴を開ける場合があるので、それについて判断できる人が立ち会うのがいいですね。
マンションでは光インターネットの工事の許可が必要?
賃貸のマンション・アパートで光インターネットの工事をする場合は、念のため管理会社や大家さんに許可をもらっておいた方が無難です。と言いますか、工事のためには建物の共用スペースを開けてもらう必要があるため、大家さんに開錠の依頼はすることになります。
建物にどの光インターネットのマンションタイプが入っているかは、管理会社が把握しているケースもあるので入居前に確認しておくといいでしょう。
学生専用のマンションなどではJCOMのインターネットが無料で使えることもあります。
必ず許可が必要なのは、マンション・アパートで戸建てタイプを導入する場合です。
建物に使いたい光インターネットのマンションタイプが入っていないとき、戸建てタイプを入れられるケースがありますが、電柱から直接光ファイバー線を引き込むため壁に穴あけをする可能性があります。
管理会社や大家さんにとっては、建物に傷をつけるわけですし外観を損ねるという理由から嫌がって認めてもらえないこともあります。なので必ず許可はもらうようにしましょう。
光インターネットの工事ができないケース
光インターネットの工事は、実は100%開通できるというものではないんです。
何年も前ですが、フレッツ光の代理店でスタッフをしていた時に、たまに遭遇した「決まっていた工事日が延期」や 「その時に工事ができない」パターンというものを挙げてみますね。
- 配管が詰まっていて、光ファイバーが通せない。
- 配管に光ファイバーを通すために特殊な機器を使うから延期。
- お客さんの負担にはなるが、配管を新設してもらう必要がある。
- 隣人や他の部屋のベランダに入る必要があり許可が必要。
- 隣人の庭の上に光ファイバー線を通すので許可が必要。
- 電話線を使うVDSL方式で、リフォームしたため電話線の差込口が埋まっている。
- 電柱のない地域で、地下配線をするので日数がかかる。
- 光ファイバーが河川を通るので、行政の管轄部署に許可をとるのに日数がかかる。
- 県営・市営・URなどの建物のため、役所に「模様替え申請」が必要。
結構レアなケースもありますが、これらは実際にありました。物理的に線を通すので、こういうことはたまに起こってしまいます。
実際に工事をしてみないとどうなるかは分かりませんが、これから光インターネットを検討している方は、『こんなケースもあるんだぁ』くらいの参考にしてもらえればと思います。
光インターネットの工事が不要なケース
中には、光インターネットの工事が不要なケースもあります。例えば、こんなケースです。
- フレッツ光から光コラボに転用する。
- 光コラボから光コラボに事業者変更する。
- マンション・アパートで無派遣工事になった。
光コラボとはフレッツ光の回線を卸売りして自社サービスとして販売することを指します。例えば、ソフトバンク光やドコモ光、OCN光、So-net光プラス、ぷらら光などのインターネット回線がそうです。
光コラボは全てフレッツ光の回線設備を使っているため、フレッツ光からの乗り換え(転用)の場合は基本的に工事が発生しません。もちろん工事費も無料。同じく、光コラボから光コラボへの乗り換え(事業者変更)の場合も基本的に工事が発生しません。
ただ、速度を変更したりすると工事が発生するケースもあります。
また、先ほどお伝えしたように、マンション・アパートの賃貸物件で前に住んでいた人が使っていたフレッツ光の回線設備が残っていて光コンセントもある場合は、無派遣工事となります。
作業員は派遣されないので工事は行いません。ホームゲートウェイやONUと呼ばれる機器が送られてくるので、自分で接続すれば設定は完了です。
光インターネットの工事費は安い?高い?
インターネットの工事はどんなものなのか分かっていただいたと思いますが、やはり工事費はそこそこかかってしまうものです。
戸建てタイプ | マンションタイプ | |
---|---|---|
フレッツ光 | 18,000円 | 15,000円 |
ドコモ光 | 18,000円 | 15,000円 |
ソフトバンク光 | 24,000円 | 24,000円 |
auひかり | 37,500円 | 30,000円 |
NURO光 | 40,000円 | 40,000円 |
ビッグローブ光 | 30,000円 | 27,000円 |
正直、高いですよね・・・。
キャンペーンによって実質無料になったりしますが、キャンペーンでの割引期間中に解約してしまうと工事費の残債が請求されてしまったりするので注意が必要です。
しかし、工事費が完全無料になるインターネット回線もあるのです。
工事費無料の光インターネット「@スマート光」は光コラボ最安クラス!
引用元 @スマート光公式サイトより
先ほどご紹介したインターネット回線の中には、工事費無料キャンペーンが適用され”実質無料”となる場合もありますが、オプションに加入しなければキャンペーンが適用できなかったり…。
しかし、@スマート光は工事費無料なので、初期費用の負担がなくおすすめです。
戸建てタイプ | マンションタイプ | |
---|---|---|
回線速度 | 1Gbps | |
月額料金 | 4,300円 | 3,300円 |
工事費用 | ||
手数料 | 3,000円 | |
契約期間 | 24ヶ月(自動更新なし) | |
解約金 | 20,000円(3年目以降無料) | |
提供エリア | 全国 |
@スマート光は、工事費が無料な上に月額料金も業界最安クラス。
最低利用期間の2年を過ぎた以降は、いつ解約しても解約金を請求されないこともポイントです。シンプルに安さを求めるなら@スマート光がおすすめです。
以下の記事では、実際に申し込んだレビューについて紹介しています。
⇒@スマート光をレビュー!実際に申し込んだリアルな口コミはどう?
◆公式サイト:@スマート光
おまけ:工事不要!安いポケットWiFi「モンスターモバイル」
今回は「工事はどんなものなのか?」ということを紹介してきましたが、お住まいが賃貸アパートだったりすると工事NGというケースもあったりします。
そんな時におすすめなのがポケットWiFi(モバイルWi-Fiルーター)ですが、そのポケットWiFiの中で1番おすすめなのがこちらです。
引用元 MONSTER MOBILEの公式サイトより
2020年10月に新しく登場した「モンスターモバイル」(MONSTER MOBILE)の特長は、何と言っても月額料金が安いという点です。
1年契約 | 縛りなし | |
---|---|---|
月額料金 | 2GB/日:2,480円 3GB/日:2,980円 5GB/日:3,480円 ・・・ 20GB/月:1,900円 50GB/月:2,400円 | 2GB/日:2,980円 3GB/日:3,480円 5GB/日:3,980円 ・・・ 20GB/月:2,400円 50GB/月:2,900円 |
通信速度 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps | |
事務手数料 | 3,000円 | |
端末代 | 0円 ※解約時に端末の返却が必要 | |
契約期間 | 1年(自動更新)または縛りなし | |
解約金 | ~12ヶ月目:9,800円 更新月(13ヶ月目):0円 14ヶ月目~:3,000円 | |
提供エリア | ドコモ/ソフトバンク/auのLTEエリア |
プランは【2G・3G・5G/日】【20G・50G/月】の5種類から選べて、1年契約をする・しないを選ぶこともできます。また、データ容量の上限を超えてしまっても500MB~30GBまで即時チャージが可能です。
1年契約をした場合、更新月以外の解約時には解約金がかかるというリスクはありますが、1年契約をしない場合よりも月額料金が500円安く使えます。
他のポケットWiFiでは2年・3年契約が主流で、更新月以外の解約金も4,500~9,500円かかったりすることを考えれば、使う側にとっては優しい条件と言えますけどね^^
モンスターモバイルについては以下の記事で詳しく紹介しています。
⇒安い・縛りなし!ポケットWiFiの「MONSTER MOBILE」とは?
◆公式サイト:モンスターモバイル
まとめ
今回はNTTの光回線工事を例に取り上げましたがいかがでしたか?
基本的には他の光インターネット(光コラボやauひかり)も流れは同じです。
ちなみに、プロバイダSo-netで有名なソニーネットワークコミュニケーションズが北海道・関東・東海・関西・九州エリアで提供している下り最大2Gbps の「NURO光」の開通工事は2回行います(NTT側の外工事と、So-net側の宅内工事で合わせて2回)。
興味があれば、ぜひ以下の記事も読んでみてください。
⇒これで納得!NURO光開通までの工事内容を詳しく解説
今回お伝えした内容で、ほとんど工事内容の心配なく光インターネットの申し込みもできるのではないかと思います。最初にも言いましたが、工事と言ってもあくまで中身は作業なんで、「工事=大掛かり」と思わないで大丈夫です。
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