光回線と光電話の乗り換えで必要?アナログ戻しを徹底解説!

光回線と光電話の乗り換えで必要?アナログ戻しを徹底解説!

皆さんは「アナログ戻し」という言葉をご存知でしょうか?

業界用語のようなものですが、光回線の乗り換えにとってはとても重要な言葉です。

光回線と一緒に固定電話サービスも乗り換える時、電話番号を継続して利用したい場合は「アナログ戻し」という作業が必要になることがあります。聞きなれない言葉ですが、単にルールの一つにすぎません。

ただ、アナログ戻しには費用が発生しますが、安心してください!その費用を負担しなくても良い方法がちゃんとあるんです。

今回はそのアナログ戻しについて詳しく解説していきます。

※表記している価格は税込みです。

この記事の監修者椎名椎名(しぃ)

2015年に当ブログ「internet-all」を立ち上げてから約8年間、光回線に関する情報発信に携わってきました。光回線の代理店で販売やコンサルティングも経験。インターネット回線の知識を活かし、ネット回線ナビゲーターとして、インターネット回線の選び方やお困りごとに関する無料相談を200件以上行ってきた実績があります。
@internet_all_

NTT加入電話と光電話(IP電話)の違い

『固定電話を使いたい』と考えている人もいると思います。

家庭を持って家族と過ごすうちに、今までスマホや携帯で済ませていた電話を家の固定電話に変えたい、と思ったりする人も多いかと思います。

ただ、光回線から別の光回線に乗り換える場合、一旦アナログの固定電話に戻す必要があったりします。

電話番号は大きく分けて2種類ある

固定電話の電話番号は大きく分けて2種類あります。

  1. NTT加入電話…01~09などの市外局番から始まる電話番号
  2. IP電話…050などで始まる電話番号(050はau)

基本は1のNTT加入権を獲得して使えるようになる普通の電話番号が主流です。しかし、家で使う電話番号としては「どんな場所でも050で始まる電話番号」があります。

例えば、auが提供していて、これは市外局番を使った電話番号ではないため、引っ越しても同じ電話番号が使えるため便利です。

光電話の「アナログ戻し」とは?

この固定電話の電話番号ですが、ここからはNTT加入権に関わる話をします。

インターネットの回線設備である「光回線」には、ほとんど電話サービスをつけることができます。これが先ほどの、光回線によるデジタル電話(=IP電話)というものです。

月額料金がだいたい550円と安くなっているところが利点です。また、光電話を一緒に申し込むことで光回線のキャンペーンなどを適用することもできます

こうした光回線の電話サービスを始めるには、もちろん電話番号がなくてはならないのですが、これには2つの方法があります。

1.元々持っていたNTT加入権による電話番号を引き継ぎ
2.050電話など新しくIP電話を始める

もともと固定電話を使っていたけれど、光回線の電話サービスに移行する場合、その電話番号を引き継ぐことができます。

しかし、1をもう少し詳しく言うと以下の4つになります。

  1. NTT固定電話 → 光回線の電話サービス
  2. NTT固定電話 → フレッツ光ひかり電話 → 別の光コラボの電話サービス
  3. NTT固定電話 → フレッツ光回線の電話サービス → フレッツ光以外の光回線電話サービス
  4. NTT固定電話 → フレッツ光回線以外の電話サービス → NTT固定電話

ちょっとややこしいですよね。

以前は「フレッツ光(光コラボ)ひかり電話 → 別の光コラボの電話サービス」で電話番号を引き継ぐ場合は、「アナログ戻し」という作業が必要でしたが、2019年7月から光コラボ間での事業者変更(乗り換え)ができるようになったため、現在は基本的にアナログ戻しは必要がなくなっています。

こんな感じです。

  1. NTT固定電話 →(直接)光回線の電話サービス
  2. NTT固定電話 →(直接)フレッツ光ひかり電話 →(直接)別の光回線の電話サービス
  3. NTT固定電話 →(直接)フレッツ光回線の電話サービス →(直接)フレッツ光以外の光回線電話サービス
  4. NTT固定電話 →(直接)フレッツ光回線以外の電話サービス →(直接)NTT固定電話

つまり、先ほどもお伝えしたように、現在はアナログ戻しは基本的に必要ないのです。

ただし、例外として、ソフトバンク光のホワイト光電話の場合や、NTT固定電話発番→おとくライン、NURO光でんわ→ホワイト光電話にする場合はアナログ戻しが必要になります。

要するに、これらの話は全て同じ電話番号を引き継ぎたい場合の話で、『電話番号は別に変わっても良い』という人は、アナログ戻しは必要ありません。

光電話を「アナログ戻し」する方法

では、アナログ戻しとはいったいどんな作業なのでしょうか?

アナログ戻しと呼ばれる作業は単純ですが、2つに分けることができます。ただし、前段階としての条件もあるのでそちらもお伝えしておきます。

前段階:条件

ここでは、「アナログ戻しはこういう人でないとできない」ということを明らかにします。

先ほども解説しましたが、以下のパターンでアナログ戻しが必要です。

  1. NTT固定電話 →(直接)フレッツ光回線の電話サービス →(アナログ戻し)別のフレッツ光回線の電話サービス
  2. NTT固定電話 →(直接)フレッツ光回線以外の電話サービス →(アナログ戻し)NTT固定電話

そのため、このような条件が加わります。

  • そもそもNTT加入電話を使ったことがなければ戻せない
  • NTT加入電話から光回線にしてから10年経つと戻せない(かつ継続のためには5年毎に更新が必要)
  • 別の地域に引っ越している場合は戻せない

NTT加入電話というのは、NTT加入権というものを買って電話番号をもらって使えるようになるものです。市外局番から始まる電話番号を使うには権利が必要なのです。

そして、この電話番号を継続利用(番号ポータビリティ)して光回線で使う場合、これを「利用休止」する必要があります。光回線の事業者が勝手にやってくれることもあるので、すでに光回線の電話サービスに切り替えている人はこの利用休止をしています。

ただし、この「利用休止」は申請がない限りは2,200円で「10年」続きます。それ以上は申請がない限り破棄され、権利も失ってしまいます。

ちなみにNTT西日本の場合、利用休止時の継続期間は無期限となります。

利用休止一時中断解約
お申し込み内容電話を再度利用する場合、電話番号は変更になる。電話を再度利用する場合、同じ電話番号の利用が可能。今後電話を利用する予定がない場合は解約をする。
対象回線・加入電話
・INSネット64
・加入電話(ライトプラン含む)
・INSネット64(ライトプラン含む)
継続期間最大10年間
※5年ごとで更新が必要
無期限
※毎月の回線使用料の支払いが必要
再利用時の電話番号電話番号が変わる。電話番号は同じ。
電話を止める
工事費
2,200円2,200円~11,000円程度
電話を再開する
工事費
2,200円~11,000円程度
※引用元 NTT西日本公式サイトより

こんな感じで、まとめられています。

気になるのは、「電話を再度利用する場合、電話番号は変更になる。」と書かれているところです。

こう書かれてはいますが、このNTT加入電話→光回線は、”利用休止”と一時中断の間の立ち位置のようなもので、電話番号は継続利用できますので安心してください。

再開

それでは再開についての手順を説明していきます。

光回線電話サービスからアナログ電話に戻す時、NTT加入電話は「利用休止」状態になっているのでした。そのため、利用再開する必要があります。

NTTに電話して、『アナログ電話に戻したい』『電話の利用を再開したい』といった感じで伝えれば対応してくれます。

ただし、ここで問題なのは、2,200円~11,000円程度の工事費がかかる、という点です。大体2,200円ぐらいか11,000円ぐらいかの二択ですが、場合によっては11,000円かかってしまうことがあります。

電話番号は使っていても、長年使っていなかった回線が古くなったりするので要注意です。

なお、「アナログ電話に戻したいだけ」の人はここまでの作業で終了です。

利用休止

光回線を乗り換える時の固定電話に関するやりとりで、次に必要なのは「利用休止」です。

『え!また利用休止…?』という感じですが、同じ電話番号を使うためには努力しなければなりません。

ただ、利用休止は基本的に光回線事業者のほうが勝手にやってくれることが多いです。通常の利用休止と異なるので細かい手順があるのでしょう。

別の光回線に乗り換えて、電話サービスもつけてもらうことで勝手にやってくれるというわけです。

光電話の工事費をどうする?

アナログ戻しの全容は前項で完了ですが、問題はまだ残っています。

それは工事費です。

光回線を乗り換える人の理由の多くが「乗り換えた方が安くなるから」です。それなのに、固定電話の乗り換えでお金を取られてしまっては、光回線自体が安くても元も子もありません。

最大11,000円程度のこの工事費をどのように回避できるでしょうか?

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ソフトバンク あんしん乗り換えキャンペーン引用元 ソフトバンク公式サイトより

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※1 キャッシュバックの対象は他社サービス解約時に発生する違約金・撤去費用・他社モバイルブロードバンド端末代金の残債です。キャッシュバック金額は合計で最大10万円となります。ただし、他社モバイルブロードバンド端末代金の残債に対するキャッシュバック金額は42,000円を上限とさせていただきます。

引用元 ソフトバンク公式サイトより

このあんしん乗り換えキャンペーンは、「違約金」や「スマホの違約金」しか還元されないと思われがちですが、固定電話の工事費も還元してくれるのです。

そのため、最大11,000円の電話工事費もこれでタダにできます!

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ソフトバンク光 エヌズカンパニー 引用元 エヌズカンパニーキャンペーンサイトより

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ソフトバンク光についてはこちらで解説しています。

アナログ戻しについてよくある質問

NTTへのアナログ戻しは必要?

以前は「フレッツ光(光コラボ)ひかり電話 → 別の光コラボの電話サービス」で電話番号を引き継ぐ場合は、アナログ戻しが必要でしたが、2019年7月から光コラボ間での事業者変更(乗り換え)ができるようになったため、現在は基本的にアナログ戻しが必要ありません

ただし、電話番号の継続利用ができない乗り換えもあるため、その場合は一旦アナログ戻しをすることで電話番号の移行が可能になるケースもあります。

アナログ戻しをするには費用がかかりますか?

アナログ戻しをする際は2,200円~11,000円程度の工事費用がかかります

大体は2,200円ぐらいで済みますが、工事内容によっては11,000円かかってしまうこともあります。

アナログ戻しをするメリットは何ですか?

アナログ戻しをする最大のメリットは電話番号を継続利用できることです。

光回線を乗り換える時にネックになるのが『固定電話の電話番号が変わってしまうのでは?』という悩みですが、NTTの電話加入権を持っていればアナログ戻しをすることで電話番号の継続利用ができます。

まとめ

今回はあまり聞き馴染みのない「アナログ戻し」について解説してきましたが、内容がちょっと複雑なので改めてまとめておきましょう。

アナログ戻しのまとめ

  • NTT加入電話に入ったことがあれば、NTT加入権(電話番号)の権利がある
  • NTT加入電話の電話番号を引き継いで利用していればアナログ戻しができる
  • アナログ戻しとは光回線の固定電話サービスからNTTのアナログ電話に戻すこと
    ・工事費が2,200~11,000円かかる
    ・ソフトバンク光のあんしん乗り換えキャンペーンで還元される

もし、乗り換え時の工事費用がネックになっている方は、ソフトバンク光で実施中のあんしん乗り換えキャンペーンや、株式会社エヌズカンパニーのキャッシュバックキャンペーンを利用することで、負担なく乗り換えができますよ^^

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