固定IPってなに?必要性と4つの使い道をわかりやすく解説してみた

固定IPってなに?必要性と4つの使い道をわかりやすく解説してみた

普段、当たり前のように使っているインターネットですが、使うために必須となるのがプロバイダーです。

そして、中には固定IPアドレス(以下、固定IP)というサービスを提供しているプロバイダーもあります。

この固定IPは普段使いの物ではありませんが、「どういう物か・どういう使い道があるのか」を知っておくことで、今後あなたの役に立つ時があるかもしれません。

ここでは、固定IPの知っておくべき基礎知識と実際の使い道をなるべくわかりやすくお伝えしていきます。

この記事の監修者椎名椎名(しぃ)

元新聞記者。当ブログ「internet-all」を立ち上げてから約8年間、インターネット回線に関する情報発信に携わってきました。ネット回線ナビゲーターとして、インターネット回線の選び方やお困りごとに関する無料相談を200件以上行ってきた実績があります。
@shey_blog

固定IPってなに?

まずはIPアドレスを知っておこう

パソコンやスマホからインターネットに接続して色々なサービスを使う時には、誰でも必ず「IPアドレス」というインターネット上の住所ともいえる数字を持っています。そして、もちろん住所なので世界中に同じものは2つとありません。

これを「グローバルIPアドレス」とも言います。

対して、会社や家の中でルーターと呼ばれる機器から内側(ユーザー側)にあるパソコン、スマホなどのデバイスにはローカルIPアドレスというものが割り振られます。(割り振りはルーターが自動的にします)

固定IPはグローバルIPアドレスになるので、ここからはローカルIPアドレスについては触れません^^;

IPアドレスの表示としては、「210.111.52.10」のように4つの数字がピリオドで分かれている形をとります。なんだかよく分からないと思いますが、「こんなもんなんだ」くらいに知っておいてください。

このIPアドレスがあるから、世界中のさまざまなWebサイトにいったりできるわけですが、この数字だけだと人間にとっては分かりづらいので、URLやドメイン(例:www.ほにゃらら.com)でそのサイトに行けるようになっています。

そしてIPアドレスは、インターネットへの接続サービス、つまりプロバイダーからあなたにも割り当てられているんです。

「どこに?割り当てられてるの?」という疑問に答えておきますが、ONUやモデムからパソコンを直接LANケーブルでつないでネットをしている人は、パソコンに。

ひかり電話ルーターや無線LANルーター、Wi-Fiルーターなどのルーターを使っている人は、そのルーターにプロバイダーからのIPアドレスが割り当てられています。

通常のIPアドレスは固定じゃない

IPアドレスについては、なんとなく理解ができましたでしょうか?

そしてここから固定IPの話に関係してきますが、普通にプロバイダーと契約をすると割り当てられるIPアドレスは、接続ごとに違うIPアドレスを振られます。

例えば、IPアドレスを割り振られているパソコンやルーターなどの機器を再起動したときや、一定の期間使っていなかった場合なんかは、別のIPアドレスに変わるはずです。

固定IPとは?

固定IPはIPアドレスを自分専用に割り振ってもらうプロバイダーのサービスの1つです。申し込むときは、プロバイダーで申し込みができます。

自分専用のIPアドレスなので、機器を再起動しようが、久しぶりにネットに接続しようがIPアドレスが変わることはありません。

と、ここまでくると「固定IPはわかったけど、なんでそれが必要なの?」という疑問が出てきますよね。

固定IPの使い道

固定IPのサービスはあまり一般的ではないと思いますが、これが必要となる使い道はもちろんあります。

下の4つのような用途が主なところです。

  1. ネットワークカメラを使う
  2. 自宅のパソコンにリモートアクセスする
  3. 自宅のメディアサーバーにアクセスする
  4. 自宅でサーバーを公開する

使い道1.ネットワークカメラを使う

インターネットを通して自宅にいる小さいお子さんやペットの様子をチェックしたり、お店や自宅の防犯カメラがわりにすることができます。

外からいつでも必要な時にパソコンやスマホからカメラが撮った写真や動画、リアルタイムの状態を見ることができます。

商品によっては固定IPが必要ない物もあります。

使い道2.自宅のパソコンにリモートアクセスする

外から自宅のパソコンにインターネット経由でアクセスをして、ファイルを編集・コピーしたり写真や動画ファイルを見たりすることができます。

今はGoogleドライブやDropbox、OneDriveなどクラウド上のストレージサービスがあるので、それを使っていればリモートアクセスをしなくても問題はありませんが、「クラウドサービスを使わないで、パソコンにあるファイルをどこにいても共有したい。」という人にはいい方法だと思います。

使い道3.自宅のメディアサーバーにアクセスする

これもパソコンへのリモートアクセスと同じですが、主にNAS(パソコンではなく頭がいいハードディスク)と呼ばれる下のようなデバイスに保存してある、写真や音楽・動画・番組の録画データに外からアクセスしてファイルを見たりすることができます。

使い道4.自宅でサーバーを公開する

サーバーが必要な場合(例えばWordPressでブログを作るなど)はレンタルサーバーを借りる方法が一般的ですが、自分でサーバーを立てる(構築する)こともできます。

それなりの知識が必要なのでIT分野に詳しい人じゃないとできませんが、固定IPがあれば自宅でWebサーバーを設定してホームページを公開したり、メールサーバーを運用したりすることができます。

今だとTwitterに似ていて非なるSNS、Mastodon(マストドン)のサーバーを立てるという使い道もありますね。

マストドンの画像引用元 Mastodon公式サイトより

まとめ

いかがでしょうか?

なんとなく固定IPアドレスの役割や使い道はわかりましたでしょうか。

なかなか使う機会はないと思いますが、これからはIoT(モノのインターネット)もどんどん普及していくので、ネットワークカメラなんかは必要になる時が来るかもしれませんね。

その時のために固定IPのことは知識としては知っておくといいと思いますよ^^

こちらの記事では、固定IPアドレスが利用できるプロバイダー比較やおすすめプロバイダーも紹介していますので、良かったら参考にしてみてください。

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