
auひかりでは10ギガ・5ギガのサービスが提供されています。NURO光にも10Gbpsのサービスがありますが、auひかりも並んできましたね。
ここでは、その10ギガ・5ギガのサービスの内容や適用するための条件やキャンペーン、注意点をまとめていきます。
『auひかりの10ギガ・5ギガのサービスが気になる!』という方はぜひ最後まで見て参考にしてください^^
1.10ギガ・5ギガ サービスの詳細
10ギガ・5ギガというのは回線速度が最大で10Gbps、5Gbpsの光回線です。今までのauひかりは、最大1Gbpsだったので理論値としてはその10倍・5倍の回線速度です。
これからネットで使われるデータ通信量は、4k・8k対応の映像などこれからもさらに増えていくと考えられるので、純粋に最大回線速度が増えると実際の通信速度も増えるので良いですね^^
提供されているプランは、ホームタイプ(戸建て向けプラン)のみとなっています。そのため、auひかりのマンションタイプでは使えません。
新型のホームゲートウェイ
ホームゲートウェイも新しくなり、使える無線LANが802.11axという最新規格にも対応しているためWi-Fi接続で最大2.4Gbpsとなります。ただ、まだパソコンやスマホなどのデバイス側では11axはこれからの対応になっていくと考えられるので、将来的にも使っていけるスペックです。(従来の802.11 a/b/g/n/acはもちろん使えます。)
こちらの新型のホームゲートウェイはレンタル料金が月額550円ですが、後述する条件を満たすと永年無料で使うこともできます。
2.10ギガ・5ギガで使えるキャンペーン
次に、10ギガ・5ギガのサービスで受けることができるキャンペーンや割引をお伝えします。
2-1.超高速スタートプログラム
「auひかり ホーム10ギガ」「auひかり ホーム5ギガ」を申し込むと、月額料金から3年間550円割引されます。
4年目以降は割引がなくなりますが、auスマートバリュー(auスマホ・携帯とのセット割引)を適用することによって550円割引を継続して受けることもできます。
2-2.新型ホームゲートウェイのレンタル料0円
最新無線LAN規格を搭載しているホームゲートウェイは通常550円のレンタル料金がかかりますが、こちらはauスマートバリューを適用することで、レンタル料金が0円になります。
特に割引期間が決まっているわけではないので、auスマートバリューをつけている間は永年適用されます。
2-3.工事費用が実質0円
今までのauひかりもそうでしたが、41,250円の工事費用が分割で割引きされて実質0円になります。
割引期間が、30ヶ月間(-1,375円×30ヶ月)から60ヶ月間(-687円×60ヶ月)へ変更になったので、60ヶ月未満で解約をすると解約金以外に、残りの工事費分が請求されてしまいますので注意が必要です。
この工事費用割引はauひかり電話(固定電話サービス)を付けないでネット回線のみだと、全額割引にはならず一部のみ(-137円×60ヶ月=-8,250円)なのであまりお得ではありません。
2-4.コース料金はどうなの?
新しい5Gbps・10Gbpsの月額料金と、今までの1Gbpsの月額料金を参考までに並べて比較してみます(プロバイダ料も込みです)。
はじめの3年間は、後ほどお話しするキャンペーンで毎月550円引きされます。それと、なんだかんだで電話サービスが必須のようになるので元々の月額料金に足しています。
ホーム | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目以降 |
---|---|---|---|---|
10ギガ | 7,018円 | 6,908円 | 6,798円 | 6,798円 |
5ギガ | 6,160円 | 6,050円 | 5,940円 | 5,940円 |
1ギガ | 6,160円 | 6,050円 | 5,940円 | 5,940円 |
上の比較表でわかると思いますが、5ギガの月額料金は1ギガと変わりません。10ギガプランも+858円で使えるのでコストパフォーマンスは高いと言えます。
4年目以降は、月額料金の割引がなくなってしまいますが、auスマートバリューを適用できるユーザーは割引を続けて受けることができます。
注意点としては、ホームゲートウェイのレンタルが別途で月額550円の料金がかかることですが、同じくauスマートバリューが使える人はレンタル料金が0円になります。
初期費用や解約金は次のようになります。
事務手数料 | 3,300円 |
---|---|
工事費用 | |
最低利用期間 | 12ヶ月間 |
コース解除料 | 2,750円 |
契約期間 | 36ヶ月 (自動更新) |
解約金 | 16,500円 |
撤去費用 | 31,680円 |
10ギガ・5ギガのコースには、12ヶ月間の最低利用期間と3年ごとの契約期間が存在します。また、今まではありませんでしたが解約時には撤去費用が必ず取られるようになりましたので、そこも含めて申し込みを検討した方がいいでしょう。
ちなみに引っ越し先で、またauひかりを利用する場合(移転手続き)や、auのモバイルタイプのネット回線を使う場合は撤去費用はかかりません。
3.どのエリアで使えるの?
auひかりの5ギガ・10ギガが使えるエリアはまだ狭く、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部エリアです。
また、auひかりはKDDI自前の光回線設備と、NTTの光回線設備を借りてサービスを提供していますが、5ギガ・10ギガはKDDI自前設備のホームタイプが提供条件にもなります。
ちょっと文字が小さくて見えないかもしれませんが、下のようなエリア判定結果であれば、KDDI設備なので1ギガ・5ギガ・10ギガが使えます。
NURO光は一足先に、10Gbpsのサービスは東海・関西・九州・北海道エリアにも拡大したので、auひかりもこれからに期待したいところですね。
4.auひかりユーザーは速度変更もできる
すでにauひかりのホームタイプ(1Gbps)を使っているユーザーも、10ギガ・5ギガに速度変更することは可能です。
機器は交換する必要がありますが、その手数料は無料です(一部、工事が必要な場合もあるようです)。
5.10ギガ・5ギガサービス4つの注意点
5-1.プロバイダが限定される
通常、auひかりのプロバイダは7種類の中から選ぶことができますが、10ギガ・5ギガの高速サービスは今のところSo-net、BIGLOBE、au one net、@niftyの4つに対応しています。
その他のプロバイダは今後対応していくんだと個人的には思っています。
5-2.キャンペーン・割引の適用条件が複雑
今までお伝えした内容からおわかりいただけると思いますが、工事費無料キャンペーンのためや、月額割引・ホームゲートウェイの0円レンタルの適用条件として、電話サービス、auスマートバリューが必要なものが多いので月額550円はプラスで考える必要があります。
auスマートバリューもauスマホ・携帯を使っていないと恩恵がないので、それ以外の携帯の人はお得に使えません。
こういうところは、ネット回線のみでキャンペーンを色々と受けることができるNURO光と比べると面倒くさいように感じてしまいますね^^;
5-3.工事費無料の割引が60ヶ月に
工事費用が実質0円になるキャンペーンが、今までの30ヶ月から2倍の60ヶ月かけて割引されるようになりました。
これによって、60ヶ月未満で解約をする場合は、解約金の他に残った工事費を一括で支払う必要があります。60ヶ月=5年って長くないですか?
5-4.撤去費用がかかるようになった
今までは引き込んだ光回線をそのまま残しておくことができましたが、これからauひかりのホームタイプを申し込むユーザーはどの速度のプランであっても解約した時に光回線の撤去費用がかかるようになりました。
撤去の工事費は31,680円と高額で、これに解約金16,500円(更新月は除く)、1年未満の解約の場合は、高速サービス解除料2,750円もかかります。
最大の場合は合計で50,930円もかかってしまうので、持家など長く使い続けるつもりじゃないとちょっと厳しいように思います。
引っ越し先での継続やauのモバイルタイプの回線契約をする場合はかかりませんが、この条件を見ていると単純に囲い込みをしたいだけのようにも見えますね… そして出ていくユーザーには最後に高額料金を払わせる、という事でしょうか。
まとめ
10ギガ・5ギガは速度を気にする人にとってはとても魅力的なサービスですが、まだ始まったばかり。提供エリアの制限や、お得に使うための条件は厳しいように感じます。
最後に、auひかりの10ギガ・5ギガは次のような条件を満たしている人に向いています。
- 提供エリアに住んでいる
- ホームタイプが使える
- 長期で使う予定
- 回線速度を重視
- 電話サービスを使う
- さらにauスマホ・携帯を使っている(もしくはauにMNPできる)
回線速度が速いことは良いことですが、キャンペーンの条件や解約金・撤去費用のことを考えるとかなりユーザーを選ぶサービスではないかというのが個人的な印象ですね。