
最近では、PC、タブレット、スマホや音楽プレーヤー・ヘッドフォン、PC周辺機器などの多くのデバイスが無線通信で接続できるようになってきました。
自宅の中で無線LANルーターを使ったり、WiMAXなどのモバイルルーター、スマホのテザリング機能を使ってインターネットに接続している人も多いでしょう。
その中で、「Wi-Fi」や「Bluetooth」といった言葉を聞いたことがあると思います。特に、スマホやタブレットの機能の一つとして、一般的に組み込まれています。
そこで、普段何気なく使っているけど、「Wi-Fi」と「Bluetooth」がどう違うのか、よくわからない人は多いのではないでしょうか?
この記事では、Wi-FiとBluetoothの違いをわかりやすく解説していきます。これを読んで頂ければ、「あぁ、なるほど。こういう事だったのか。」と無線通信についての理解が深まると思います。
目次
Wi-Fiとは?
「Wi-Fi」とはLANケーブルを使わずに、ワイヤレスでのネットワーク接続に対応しているPCやテレビ、タブレット、スマホ、ゲーム機などの機器を、LAN(Local Area Network)に接続する技術のことです。
自宅やオフィス・カフェなどで、PCやタブレット・スマホからWi-Fi接続でインターネットを使っている人も多いと思います。
Wi-Fiの特徴
距離が遠くても安定して大容量のデータ通信をするための技術なので、無線でインターネットを使うときはこちらが一般的ですね。Wi-Fiが使えるカフェや、市販されている無線LANルーター、オフィスの無線インターネットは全てWi-Fiです。
少し難しい話ですが、Wi-Fiは主に2.4Ghz帯と5Ghz帯の2つの周波数を使ってデータ通信をしていて、一番遅い通信速度でも最大11Mbpsで通信できます。
通信速度はWi-Fiの規格によって決まっていて、新しい規格に対応している機器ほどWi-Fiの通信速度は上がります。例として、市販されている無線LANルーターの場合、Wi-Fiで800Mbpsのデータ通信に対応している製品がほとんどです。
Bluetoothとは?
「Bluetooth」は、近距離での無線通信の技術のことです。Bluetooth対応のスマホとヘッドセットを使えば、ハンズフリーで通話が出来ますし、対応している音楽プレーヤーとヘッドフォン・スピーカーなら、邪魔なコードがなく音楽を楽しめます♪
その他、ワイヤレスのマウス・キーボードのようなPCの周辺機器にも使われています。
Bluetoothの特長
通信可能な距離が数メートルほどと短いです。ただし、省電力なのでバッテリーで駆動するような小型の機器との相性が良いです。使い方として、親・子となる機器をペアリングという設定をしてから使う(例: 親がスマホ、子がヘッドセット)。
使っている周波数は2.4GHz帯。最大の通信速度は24Mbpsですが、実際の通信速度は2Mbpsほどです。
名前の由来
日本語だと「青い歯」の意味になりますよね。元々は、「近距離無線通信でPCと携帯などの電子機器を統合する」という思いから、10世紀にデンマークとノルウェーを交渉によって平和的に統一した有名なデンマークの王「Harald Bluetooth」の名前に由来しています。
いきさつは、エリクソンの技術者 Sven Mathesson とIntelの技術者 Jim Kardach が、トロント(カナダ)へ近距離無線技術(後のBluetooth)の提案で来ていたが失敗。
2人で酒場に行ったときに、Svenが歴史に基づいたデーン人戦士たちの冒険譚の本(the Longships by Frans G. Bengtsson)のことをJimに話し、その本の中での時代の王が Harald Bluetooth でした。
出張から帰ったJimは頼んでおいた歴史本(The Vikings by Gwyn Jones)を、パラパラとめくっているとSvenが出張中に話してくれた、Harald王のルーン石碑の描写があったそうです。
読み進めるうちに、デンマークとノルウェーを統一し、デーン人をキリスト教化したHarald王の名前こそが、コードネームとしてうってつけだ!となった訳です。
これがきっかけとなり、Bluetoothは開発用のコードネームとなりました。公式の名前としては一度「PAN」で決まりましたが、ネット検索で多数ヒットしてしまう名前なのでトレードマークとしては弱く、最終的に「Bluetooth」がそのまま公式の名前となったようです。興味深いですね。
Wi-FiとBluetoothの違い
ここまで読んで頂ければ、だいたいWi-FiとBluetoothの違いがお分かりではないでしょうか。
Wi-Fiは無線LANとも呼ばれ、LANとしての扱いのため、Wi-Fiで同じネットワークにつながっている機器同士で通信ができ、また複数の機器から同時にインターネットに接続もできます。
通信ができる距離も広く、戸建てやマンション・お店で電波が届いていれば、どこでもインターネットが使えます。通信速度も、大容量のデータ通信に向いています。
一方で、Bluetoothは通信できる距離が数~10メートルほどしかなく、親と子の機器は一対でデータのやりとりをします。親に接続した子機同士のデータのやりとりはできません。通信速度が低速なぶん省電力なため、ヘッドセットやスマホ用キーボードなど比較的小型の機器で組み込まれています。
インターネット接続としてBluetoothを使う場合は、外出先でバッテリー消費を抑えながらの利用に適しています。ブラウジングは通信速度的に厳しいので、主にLINEやメールなどの通信量は少ないけど、常にインターネットにつなげておきたい場合に向いています。
まとめ
Wi-FiとBluetoothは両方とも無線通信には変わりがないですが、それぞれ用途が違います。特にインターネット接続で使うときには、その時の状況に合った使い方ができるとスマートですね。
お役に立てたらいいね・シェアをお願いします♪
もし、この記事が少しでもあなたのお役に立てたと感じられたら、下のSNSボタンからひとつで良いので、いいねやシェアをしていただけないでしょうか?
これからも役に立つコンテンツを作っていく励みになります^^*