ソフトバンクとLINEの新ブランド「LINEMO」とは

ソフトバンクとLINEの新ブランド「LINEMO」とは

「LINEMO(ラインモ)」は、2021年3月17日から提供開始するソフトバンクの新ブランドです。

現行のキャリアの標準的なプランと比較するとかなり低価格になっているので、気になっている人も多いと思います。

ここでは、「LINEMO」のサービス内容、現行プランやY!mobileなどとの比較や申し込む上での注意点などを解説していきます。
「LINEMO」についての理解を深めて、申し込みの際の参考にしてみてください。

ソフトバンクの新ブランド「LINEMO」とは?

管内閣の「携帯料金の値下げ」は、管総理が官房長官時代から続く肝いり政策です。

2020年10月28日にKDDIが運営する「UQモバイル」とSoftBankが運営する「Y!mobile」が、月額4,000円程度で高速通信容量20GBの料金プランを発表しましたが、「なぜサブブランドでのみの展開?」「まだ安いとは言えない!」「もっと安くできるはずだ!」と、総務省に再対応を迫られていました。

沈黙を守っていたdocomoは、2020年12月3日に各方面に衝撃を与える「ahamo」を発表します。「ahamo」はメインブランドdocomoの新料金プランであり20GBで2,980円というものです。

それから約3週間弱経過した2020年12月22日、ソフトバンクは「ahamo」に全面対抗する新ブランド「SoftBank on LINE(仮称)」の2021年3月開始を発表しました。

20GBで月額2,980円 → 改定:月額2,480円

「LINEMO(ラインモ)」は、発表当初、高速データ通信容量月20GBで月額料金2,980円の新プランで「ahamo」に並ぶかたちで当初は発表されていました。
しかし、SNSなどで「電話無料要らないから少しでも安くして」の声が多かったようで、月20GBで月2,480円へと改定されました。

20GBという通信量だと、ほとんどのサービスは通信容量を気にしないで利用できます。

 20GBでできること
Instagram写真約92,529枚約29.9時間
Youtube480p(標準)約32時間 
映画のダウンロードiTunesで映画約6時間分 
音楽のストリーミング再生Apple Music約595時間約7140曲
音楽のダウンロードApple Music約292時間分約3510曲
SNSビデオ通話LINE約53.2時間分 

20GBを超過した場合の速度は最大1Mbpsで、データ追加のチャージは1GBあたり500円も「ahamo」に並んでいます。

LINEはカウントフリー

「ahamo」とは違う「LINEMO(ラインモ)」のメリットは、名前にもあるLINEとの親和性です。LINEの使用はギガノーアカウントで、使っても20GBから減りません。

申込はオンライン専用ですが、従来のWebを使うほかLINEを使って簡単に申込ができるようになります。

多くの人たちが毎日利用しているLINEが、カウントフリーで使いたい放題は、嬉しいサービスですよね。

出典:SoftBank公式サイト

5分までの国内通話が無料 → 改定:オプションで500円に

前述した通り、もともと提供予定だった月額2,980円の料金には、1回5分までの通話料が含まれていました。
1回5分までの国内通話をオプション(月額500円)とすることで、基本料金を500円下げて提供します。
オプションに加入しない場合は、通常の通話料金は【20円/30秒】です。

友達との長話はLINEが主流になっている方なら、「LINEMO(ラインモ)」はLINE通話がカウントフリーでギガ容量が減りません。

お店への問い合わせや宅配便への連絡など5分以内で済む電話は、通話料もかかりません。

かけ放題のオプションは、月額1,000円で付けることができます。

事務手数料が無料

「LINEMO(ラインモ)」は、ソフトバンクのブランド間手数料は0円になっています。(契約解除料・番号移行手数料・契約事務手数料)

出典:SoftBank公式サイト

使い方に合わせた料金プランを、手数料が掛からないで横断的に自由に選択できるのは、ソフトバンクグループの大きな魅力になりました。

ちなみにソフトバンクのオンラインショップでは、現在既に事務手数料が無料になっています。

速度制限下でも最大速度1Mbps

安い月額料金で20GBだと、容量を超えた後の制限は気になりますよね。

でも大丈夫です。

「LINEMO(ラインモ)」では、20GBの容量を使い切って通信制限が入っても最大1Mbpsの速度で使うことができます。

通信速度1Mbpsでも、通常のメールのやりとりなど、多くのことが支障なくできます。

ブラウザを使用してのネットサーフィン(画像が多いページでは表示が遅くなる可能性があります)やマップアプリも問題無く動きますし、高画質を期待しなければ動画視聴も可能です。

MVNOではなくMNO

携帯電話会社には、「MVNO」と「MNO」という2つのタイプがあります。

MNOは、キャリアと呼ばれている自社でアンテナ・通信施設を持つ会社で、「docomo」「au」「SoftBank」「楽天モバイル」の4社があります。

MVNOは、上記キャリアの回線の一部を借りて運営する格安SIMと呼ばれる会社で、自社で設備を持たない分コストを抑えることができます。例を挙げると、「IIJmio」「mineo」などがあります。

MVNOのメリットは安いことですが、回線の容量が一部で限られるために、多くの人が集中して使う時間帯(たとえばお昼休み)には、速度の大幅な低下が否めません。

「LINEMO(ラインモ)」は間借りではなくSoftBank回線そのものを使うMNOなので、ソフトバンクと同一のネットワーク・同一品質の回線が使えます。

MVNO並の料金で、安いだけでは無く、日本中どこでも繋がる・いつでも快適に繋がるのは嬉しいですよね。

eSIMに対応

eSIMは、物理的なSIMチップを使わずに、遠隔でSIM情報を書き込める仕組みです。

ユーザーが申し込んでから、SIMを受け取るまでの時間を必要とせずに、オンラインで契約後に即開通できるメリットがあります。

「LINEMO(ラインモ)」はeSIMに対応します

SIMフリーの対応機種をお持ちなら、思い立ったらLINEで手続きして、すぐに「LINEMO(ラインモ)」の回線が使えるようになります。新しい時代の到来を感じさせますよね。

もともと通信各社がeSIMの提供になかなか踏み切れない理由としてセキュリティ上の懸念がありましたが、先行してeSIMを導入した楽天モバイルや、MVNOのIIJmioの実績によりその懸念も払拭されました。

5Gにも対応

5Gは現在の4Gに変わる新しい通信規格で、大幅に通信速度がアップします。

対応機種もまだこれからですし、使えるエリアも限られているのが現状ですが、遠くない将来メインの規格になることは間違いありません。

当初キャリアは設備費もかかることから、5Gの使用は料金のアップを目論んでいましたが、変わってきました。

ソフトバンクは「LINEMO(ラインモ)」を含めて、全てのプランを同一料金で5G対応することを明言しています。

出典:SoftBank公式サイト

同じ料金で新規格が試せるなら、次に変える機種はやっぱり5G対応ですね。

LINEモバイルは新規受付を終了する予定

LINEモバイルは今後ソフトバンクの完全子会社になります。

出典:SoftBank公式サイト

2020年12月22日に、LINEモバイルの新規受付は2021年2月をもって終了することが発表されました。

「LINEMO(ラインモ)」はMNOですから、既存のMVNOであるLINEモバイルとは別物です。既存のMVNOのサービスはいずれ終了する予定ですが、当面は現在のサービスが継続します。

「LINEMO(ラインモ)」は他のサービスと何が違う?

「LINEMO(ラインモ)」は、具体的に他のサービスとどう違うのか?
比べてみましょう。

メリハリプランとの違い

ソフトバンクのブランドの位置づけとして、「SoftBank on LINE(仮称)」はオンライン限定の小容量超低価格・「メリハリプラン」はショップサービスの大容量リーズナブル、とされています。

ソフトバンクの「メリハリ無制限」はメリハリプランの後継になる新プランで、2021年3月からサービスが開始されます。データ利用量の上限が従来の50GBから無制限に変更になりました。しかも、5Gが利用できる料金と比較すれば1,900円安くなっています。

旧メリハリプランでは、月の通信量が2GB以下の場合に月額1,500円の割引が受けられましたが、新しいメリハリ無制限では3GBに基準が変更になっています。

 「LINEMO(ラインモ)」メリハリ無制限
月額料金20GB/月:2,480円~3GB/月:5,080円
~無制限:6,580円
制限時の通信速度最大1Mbps
ネットワーク4G/5G4G/5G
家族割なしあり
通話20円/3020円/30秒

「LINEMO(ラインモ)」は家族割が適用外になっています。ここが大きな違いになっていますが、docomoの「ahamo」は、発表から1ヵ月以上経過した2021年の1月になって、当初は家族割対象外としていたものを対象と変更の発表があり、SoftBankの出方が注目されています。興味深く見守っていきましょう。

家族でSoftBankに加入している方は、家族割の有無が気になるところですが、20GBを大きく超える使い方をしている方を除いては、「LINEMO(ラインモ)」がお得ですね。

Y!mobileとの違い

Y!mobileもプランが新しくなります。

2021年2月からスタートする「シンプル」プランは、既存の「スマホベーシックプラン」の後継です。

既存のプランは、新規契約の翌月から6ヵ月間「新規割」があり月額700円割り引かれる制度がありましたが、無くなっています。新プランでは、既存プランよりも700円安い設定になっています。

単純に700円の割引ではなく、既存の「スマホベーシックプラン」では10分間何度でも通話無料がプラン料金に入っていましたが、新プランでは無くなっています。

 「LINEMO(ラインモ)」シンプルSシンプルMシンプルL
月間データ利用量20GB3GB10GB20GB
月額料金2,480円1,980円2,980円3,780円
通話料20円/3020円/30秒
制限時の通信速度最大1Mbps最大300kbps最大1Mbps
ネットワーク4G/5G4G/5G
家族割なしあり

こちらも通話料は20円/30秒は同じですが、Y!mobileの「シンプル」プランは「だれとでも定額」オプション月額700円で10分かけ放題になります。「スーパーだれとでも定額(S)」オプションで国内通話無料は月額1,700円です。

「LINEMO(ラインモ)」のかけ放題のオプションは、月額1,000円で付けることができます。

通信データは殆ど使用しない!という方(月3GB以下)は、Y!mobileの方がお得です。

しかし、かけ放題のオプションを入れると「LINEMO(ラインモ)」と、どちらにするか考えどころですね。オンラインのみでOK!という方は、データ利用量が少なくても「LINEMO(ラインモ)」を検討する余地がありそうです。

ドコモのahamoとの違い

データ容量や料金など「LINEMO(ラインモ)」と「ahamo」は共通する内容が多いです。

 「LINEMO(ラインモ)」ahamo
月間データ利用量20GB20GB
月額料金2,480円2,980円
通話料20円/30秒
(5分まで無料オプション別途:500円)
20円/30秒
(5分まで無料)
かけ放題オプション1,000円1,000円
制限時の通信速度最大1Mbps最大1Mbps
ネットワーク4G/5G4G/5G

現時点で解っている「ahamo」と「LINEMO(ラインモ)」の違いを見てみましょう。

・LINEカウントフリー
「LINEMO(ラインモ)」が特徴を出しているのは、「LINEでの通信量はカウントしないこと」です。

これは「ahamo」が今後も追従できないことですね。ただLINEのLINEトークやLINE通話がカウントフリーになると思われますが、どこまでの範囲をカウントフリーで対応するのか詳細は今後の発表待ちです。
→ 2021年2月18日発表されました。詳しくはこちら

・eSIM
「SoftBank on LINE(仮称)」はeSIMに対応することを発表時に明言しています。

「ahamo」は発表時にeSIM対応はありませんでしたが、2021年1月14日にdocomoの井伊社長は明快に意欲を表明していますので、今後追従する可能性はあります。

・海外での使用

「ahamo」は、海外でも契約している20GBのデータ容量を使用できるとしています。

「SoftBank on LINE(仮称)」では、発表時そのことについて触れていませんでしたが、2021年2月18日・【海外ローミング無料】と発表されました。

楽天モバイルが先鞭を付けたサービスですが、「ahamo」が追従したことでトレンド化してきており、SoftBankも追従してきたような形です。

LINEを頻繁に利用する方・eSIM利用したい方は、「LINEMO(ラインモ)」にメリットがあります。

格安SIMとの違い

格安SIM(MVNO)は使用者が集中する時間帯では、通信速度が低下することがあります。

「LINEMO(ラインモ)」は日本中どこでも、どんな時間帯でも安定して速度が出て繋がるMNOです。

デメリットに目をつぶってでも、使いたくなる価格が格安SIMの生命線ですが、「LINEMO(ラインモ)」を初め、MNOキャリア各社が安価なプランを投入してきた現状では、今後の対応を迫られそうです。

毎月のデータ使用量が3GB以下で格安SIMを契約中の方は、慌てて乗り換えるメリットはありません。

「LINEMO(ラインモ)」への乗り換え方法

「LINEMO(ラインモ)」は2021年3月17日からサービスが開始されます。

ソフトバンク・Y!mobileユーザーや、他の携帯会社ユーザーが「LINEMO(ラインモ)」に乗り換えるにはどうしたらいいのでしょうか。

なお、「LINEMO(ラインモ)」はオンライン専用のプランで、店舗では契約できません。Web上からかLINEで契約します。

ソフトバンク・Y!mobileを利用中の場合

SoftBank・Y!mobile・SoftBank on LINEのソフトバンクブランド間では「契約解除料」「番号移行手数料」「契約事務手数料」がいずれも0円になっています。

簡単に手続きができると、ソフトバンクは明言しています。

出典:SoftBank公式サイト

ソフトバンク以外のキャリアを利用中の場合

他社から「LINEMO(ラインモ)」に乗り換える場合は、

  1. 他社でMNP番号(乗換番号)を発行
  2. SoftBankのWebサイトかLINEを使って乗換

という流れになります。

注意点として

  • 本人確認書類とクレジットカードか銀行口座が必要です。
  • 「LINEMO(ラインモ)」はキャリアメールが使えません。メールアドレスをキャリアメール以外には持っていない方は、Gmail等のメールアドレスを新たに準備する必要があります。
  • SoftBank回線で動作確認がとれているスマートフォンが必要です。eSIMを利用する方は、同様のeSIM対応スマートフォンが必要です。

「LINEMO(ラインモ)」を申し込む前に知っておきたいこと

「LINEMO(ラインモ)」を申し込む前に確認して欲しい、デメリットや注意点です。

1.申し込みはオンライン(LINE)のみ

「LINEMO(ラインモ)」はオンライン限定プランであり、申込だけで無く契約後のサポートもオンラインだけになる予定です。

既に格安SIMをご利用になっている方には、デメリットになりませんね。

2.ソフトバンク・Y!mobileユーザーが利用するにはMNP手続きが必要

同じソフトバンクでプランが変わるだけですが、MNP手続きは必要になりそうです。

ただ、前述のように手数料は0円なので負担は少々の手間以外にありません。

3.契約はSIMのみ

今後変更される予定もありますが、現状では契約はSIMのみです。

契約と同時にスマートフォンを入手してきた方は、「LINEMO(ラインモ)」のご利用に当たってご自身でスマートフォンを用意する必要があります。

SIMフリーの機種なら、大半は問題無く利用できます。

eSIM対応の機種なら、契約後すぐに(SIMの到着を待つこと無く)使用できるようになります。

まとめ

ここ数ヶ月だけで、携帯電話の料金に関する事情が大幅に変わってきました。

「LINEMO(ラインモ)」は、知れば知るほど以前のキャリアでは考えられない、高コスパの魅力あるプランです

「楽天モバイル」「ahamo」「LINEMO(ラインモ)」に続いて、KDDIからは「povo」が発表されました。

格安SIMでも日本通信やHISモバイルが対抗プランを既に発表しています。

「オンライン契約限定」・「キャリアメール無し」がデメリットにならない方には、どれも魅力的です。まだまだ流動的なこの状況をしっかり注視して、より自分にメリットのあるプランを選択したいですね。

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