
auのサブブランドの「UQモバイル」は知名度が高く、料金の安さで人気の格安SIMです。
とはいえ、実際のユーザーの口コミは良いのか、どのようなメリットがあるのかなど、気になる方も多いですよね。
今回はUQモバイルを検討している方のために、サービス内容や評判、メリット、注意点、どのような人におすすめのサービスなのか、などをお伝えしていきます。
UQモバイルに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
※表記している価格は税込みです。
目次
UQモバイルの特長
※UQモバイル公式サイトより引用
UQモバイルはKDDIの子会社であるUQコミュニケーションズが提供している格安SIMです。
「速度で格安SIMを選ぶならUQモバイル」と言われるほど速度に対する評判が良く、『格安SIMアワード2021上半期』の通信速度部門でもUQモバイルは1位に輝いています。
UQモバイルの速度が速い理由は、データ通信のための帯域を他の格安SIMより多くauから借りているからと言われています。
UQモバイルの料金プラン
UQモバイルの料金プランは他の格安SIMに比べてシンプルで、データ容量の違いだけです。
他の格安SIMにあるようなSMS(ショートメッセージサービス)が使えるプランやデータ通信のみのプランは個別にはなく、どのプランを選んでも音声・データ通信・SMSが使えるようになっています。
最新のプランは「くりこしプラン+5G」で、データ容量によってS・M・Lの3つに分かれています。
くりこしプランS +5G | くりこしプランM +5G | くりこしプランL +5G | |
---|---|---|---|
月額料金 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
データ容量/月 | 3GB →5GB(7ヶ月間) | 15GB →20GB(7ヶ月間) | 25GB →30GB(7ヶ月間) |
データ容量超過時の最大速度 | 300kbps | 1Mbps | 1Mbps |
7ヶ月間はデータ増量オプション(月額550円)が無料なので、毎月2~5GBデータ容量を多く使えます。
また、余ったデータ通信量は翌月に繰り越しできます。
契約期間の縛りもないので、いつ解約しても契約解除料は発生しません。
通話オプション
UQモバイルの通話料は【22円/30秒】で、かけ放題のオプションは3種類あります。
月額料金 | |
---|---|
最大60分/月の通話がかけ放題 | 550円 |
1回10分までの通話がかけ放題 | 770円 |
24時間いつでもかけ放題 | 1,870円 |
よく通話をする人は、通話頻度に合わせて上記のオプションをつけると、通話料を安くすることができますよ。
なお、0570から始まるナビダイヤルや0180から始まるテレドームは、かけ放題の対象外なので注意しましょう。
UQモバイルを月額990円で使うには?
※UQモバイル公式サイトより引用
UQモバイルはCMなどで「家族全員990円~(3GB)」と宣伝されていますが、3GBプランを月額990円で使うには2つの条件を満たす必要があります。
- くりこしプラン+5Gを契約
- 対象のインターネットサービス(または電気サービス)を契約
家族が割引を受ける場合は、インターネットまたは電気サービスの契約者と同一姓・同一住所である必要があります。
この2つの条件を満たすと、「自宅セット割」という割引サービスを組むことができ、毎月638~858円の割引を受けられます。
自宅セット割適用後の料金は次のようになります。
くりこしプランS +5G | くりこしプランM +5G | くりこしプランL +5G | |
---|---|---|---|
データ通信量 | 3GB | 15GB | 25GB |
基本料金 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
自宅セット割 | -638円 | -638円 | -858円 |
割引後の料金 | 990円 | 2,090円 | 2,970円 |
自宅セット割は家族にいるUQモバイルユーザーの最大10回線まで割引対象になるので、家族みんなでUQモバイルを使っているほどお得になりますね。
対象のインターネットサービスまたは電気サービスって何?
自宅セット割を組めるインターネットまたは電気サービスは次の通りです。
対象のインターネット | KDDI系列の会社が提供している光回線(auひかり、So-net光、@nifty光など10種類以上)や、WiMAXのホームルーター、ケーブルテレビなど |
---|---|
対象の電気サービス | auでんき ※すでに契約中の方に限り「UQでんき」も可 |
auでんきはauユーザーでないと契約できないイメージがありますが、UQモバイルユーザーも利用できます。
インターネットの方は速度・安定性に優れている光回線の他に、工事が必要ないWiMAXのホームルーターなども対象になっています。
下の記事では、「自宅セット割が組める光回線」と「WiMAXのホームルーター」について紹介しているので、興味がある人は参考にしてみてくださいね。
→UQモバイルとセット割が組めるおすすめの光回線
→WiMAXのホームルーターの評判って良いの?速度などを口コミから検証
UQモバイルの評判・口コミ
UQモバイルの気になる評判をまとめてみました。
速度が速い
楽天モバイルからUQモバイルに乗り換えて約1ヶ月が経過。
本当に快適
通話の相手の声もクリア
— 野良人 (@kVneTChX6WZvwny) February 3, 2022
UQモバイル 速度測定
相変わらず速い
povoは200Mbpsも出なくなった。
自分の環境では、コスト・速さ共にUQモバイルが1番優秀
990円(3GB)で維持しつつ、キャリア以上の速度が出るので。#UQモバイル#スピードテスト pic.twitter.com/O3vwBPCRPC— ケータイガジェッター (@gadgetter_0) August 22, 2021
UQmobileのスピードがこんな感じなんだけど、速すぎない? pic.twitter.com/ZO2V1cNlLC
— しんく@ガジェット系植物ブロガー (@Think_blog_2019) April 6, 2021
やっぱり、回線速度についての評価が高いですね。
実測速度で100Mbpsを超えている人も多数いるので、かなり優秀です。
ただ、他の格安SIMと同じように、全てのユーザーが快適に利用できているわけではなく、一部の人は「電波が弱い」と投稿していました。
UQモバイルの電波まじゴミ過ぎる
街中で圏外て、、— ひかる (@nelnelnelne0107) February 5, 2022
料金が安い
auからUQモバイルに変えました
3千円くらい安くなった上に、ギガを気にせず使えるようになりました😭— よつば*ねこ@看護師やめてブログ始めたよ (@yotsubanekoblog) February 12, 2022
auからUQモバイルに変えてきたぞ〜〜!!!!SIM変えるだけでほどんど変更ないのに携帯料金クッソ安くなった!!!!!!!!
— やまin (@Blueappled382) February 6, 2022
https://twitter.com/riiingo111/status/1498460673814446080
料金に関する口コミでは、auから乗り換えることで毎月の支払いが減ったという人が多く、月3,000~6,000円程度安くなった人もいるみたいです。
また、auだけでなくソフトバンクや楽天モバイルから乗り換えて安くなった、という口コミもありました。
低速モード(節約モード)が速い
UQモバイルでは、データ通信量を消費しない「低速モード(節約モード)」に切り替えることができます。
低速モードは標準の速度よりも劣るのですが、その速度が意外と速いという口コミがたくさんありました。
ちょっと待て。UQモバイル節約モードでも結構平気じゃねぇか。もっと早く乗り換えときゃ良かった
— tony🎓無権限部長 (@tony_feedback) February 16, 2022
UQモバイルは、アプリで高速モードと節約モードを切り替えることができるのも良き❤️
節約モードでも3mbpsくらいだから、YouTubeの動画も余裕で観れる✨(今、節約モードの速度を東京で計測しました)
低速で詰まる感じがあったときは、高速に切り替えれば解決❤️ pic.twitter.com/8B4byaqbZ6
— 投資OL社長ちゃん (@OL20225358) February 11, 2022
UQモバイルの低速モード、mineoの高速モードよりも早くて良い
— sashimisoba (@sashimisoba) February 2, 2022
低速モードでYoutubeの動画も視聴できるなら、Youtubeは見放題ということになりますね♪
「プランSの低速モード(最大速度300Kbps)では遅く感じる」という口コミもありましたが、プランMやLの低速モードの評判は結構良いみたいです。
メールアドレスが持ち運べる
昨年UQモバイルに変えたわけだが…しばらくしてメールアドレス持ち運びサービスなる物が。なんで私が変えた時にやってくれなかったん。
— 紗々美 ゆみ (@sasamiyumi) February 15, 2022
2021年12月から、ドコモ・au・ソフトバンクでメール持ち運びサービスが始まっています。
月額330円(ソフトバンクだけは現在年間3,300円で、2022年夏に月額330円に対応予定)で、UQモバイルに乗り換えたあともキャリアのメールアドレスが利用できます。
もしフリーメールで十分ならGmailやYahoo!メールで無料のアドレスを使えばいいですし、UQモバイルのアドレス「xxxx@uqmobile.jp」を月額220円で使うこともできますよ。
UQモバイルを選ぶメリット
それでは、ここでUQモバイルのメリットをまとめてみます。
- 自宅セット割を使うと格安
- 低速モード(節約モード)ならデータ容量が減らない
- データ容量の余った分を繰り越せる
- 全国のUQスポット・auショップで相談できる
- スマホとのセットでも申し込みできる
- 5G対応
- テザリングが無料
自宅セット割を使うと格安
くりこしプラン+5Gは、インターネットまたは電気とのセット割「自宅セット割」を組むことで月額990円から利用できます。
月額990円がどの程度安いのか、他の格安SIMと料金を比較してみましょう。
3GB | 15GB | 25GB | ||
---|---|---|---|---|
UQモバイル | 自宅セット割適用 | 990円 | 2,090円 | 2,970円 |
自宅セット割なし | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 | |
ワイモバイル | 2,178円 | 3,278円 | 4,158円 | |
povo | 990円 | – | 2,700円 (20GB) | |
ahamo | – | – | 2,970円 (20GB) | |
イオンモバイル | 1,078円 | 1,958円 (20GB) | 3,058円 (30GB) |
自宅セット割を適用すると、同じKDDI系のpovoと同等の料金で使えることが分かります。
自宅セット割を適用しない場合は高くなりますが、速度の速さや店舗のサポートを受けられるメリットを考慮すると、他の格安SIMと比べて特別割高とは言えないでしょう。
低速モード(節約モード)ならデータ容量が減らない
※UQモバイル公式サイトより引用
UQモバイルは低速モードのON/OFFを設定できるようになっており、低速モードに設定している間はどれだけネットを使ってもデータ容量を消費しません。
低速モードの最大速度はくりこしプランS+5Gで300Kbps、くりこしプランM+5G・くりこしプランL+5Gで1Mbpsです。
口コミを見ていると、プランM・プランLの1Mbpsは結構速いと感じている人が多いみたいです。
データ容量の余った分を繰り越せる
※UQモバイル公式サイトより引用
当月使い切れなかったデータ容量は、翌月に繰り越しすることができます。
繰り越したデータ容量は翌月末まで利用でき、基本のデータ容量よりも優先的に消費されるので、無駄なく使えますね。
ただし、データチャージで追加購入したデータ容量は繰り越しできないので、必要な分だけ購入するようにしましょう。
全国のUQスポット・auショップで相談できる
※UQモバイル公式サイトより引用
格安SIMはキャリアと比べると店舗が少ないですが、UQモバイルは全国にあるUQスポット・auショップ・au Styleで申し込み手続き・相談ができます。
スマホに詳しくない人も、店頭で分からないことを質問できるので安心ですし、機種変更の際のデータ移行などもショップスタッフにやってもらえるので楽ちんですね。
また、店舗なら即時開通が可能です。
スマホとのセットでも申し込みできる
※UQモバイル公式サイトより引用
UQモバイルに申し込む際はスマホも購入が可能で、iPhoneやAndroidなど豊富なラインナップから選ぶことができます。
端末の購入ができない・端末の種類が少ない格安SIMもありますが、UQモバイルなら気に入る端末を見つけやすいですね。
5G対応
UQモバイルは5Gにも対応しています。
5Gはスマホの最新規格「第5世代」を指していて、従来の4Gより高速通信が可能です。
UQモバイルはauの回線を利用しているため、UQモバイルの5G対応エリアはauの5G対応エリアと同じです。
テザリングが無料
スマホをWi-Fiルーター代わりにしてネットに接続できる「テザリング」。
UQモバイルでは無料でテザリングを利用することができます。
UQモバイルを選ぶ注意点
ここではUQモバイルの注意点をまとめてみます。
- くりこしプランは家族割が組めない
- 通話料が高め
くりこしプランは家族割が組めない
UQモバイルの旧プラン(スマホプランなど)は、UQ家族割で家族の2回線目以降の端末が月額550円割引になります。
しかし、くりこしプランはUQ家族割の対象外で、適用できるセット割は自宅セット割のみです。
また、UQモバイルは家族間の無料通話にも対応していませんので、よりお得に使いたい場合は自宅セット割を検討しましょう。
通話料が高め
UQモバイルやpovoなどキャリアのサブブランドは、その他の格安SIMと比較すると通話料が高めです。
通話料 | |
---|---|
UQモバイル | 22円/30秒 |
ワイモバイル | |
povo | |
イオンモバイル | 11円/30秒 ※一部専用アプリからの発信が必要 |
IIJmio | |
NUROモバイル |
UQモバイル特有のデメリットではありませんが、よく通話をする人は通話料が高くなりがちなので、かけ放題のオプションを使うか、極力LINEの音声通話を使うと良いと思います。
UQモバイルを使うべき人はこんな人
ここまでの内容を踏まえると、次のような人はUQモバイルがおすすめです。
- 十分な速度が欲しい人
- 自宅セット割を組める人
- 店舗のサポートを受けたい人
- auの回線を使いたい人
UQモバイルは、キャリアの通信速度と格安SIMの格安料金の良いとこ取りをしたようなサービスです。キャリアよりスマホ代を安くしたいけど、キャリアと遜色ない通信速度で使いたい、という人におすすめです。
自宅セット割の対象サービスを契約している人や、これから契約を検討できる人なら、格安の料金で利用できます。
また、スマホに詳しくなくて店舗のサポートを受けたいという人や、auの回線をリーズナブルな価格で利用したい人にも向いています。
その他のおすすめの格安SIM
UQモバイル以外の格安SIMも検討したい人のために、au回線が使えるおすすめの格安SIMをご紹介しておきますね。
オンライン専用ブランド「povo」
ショップで申し込み・相談ができなくてもいい人には、KDDIのオンライン専用ブランドの「povo」がおすすめです。
auと同じ回線を利用しているため速度は基本的にauと同じですし、セット割を組まなくても月額990円で利用できます。
→povoの評判はイマイチ?口コミから分かるメリット・デメリット
格安の「IIJmio」
IIJmioはau・UQモバイル・povoよりも速度はやや遅くなりますが、格安SIMの中では速い部類に入ります。
専用ショップはありませんが、ビックカメラやコジマなど家電量販店での取り扱いもあります。料金も2GBプランで850円と格安です。
→IIJmioはおすすめ?料金や評判とメリット・デメリットのまとめ
UQモバイルにMNPする手順
UQモバイルに乗り換えるときの手順は、次の4ステップ(auユーザーは3ステップ)です。
- MNP予約番号を取得する(au以外からの乗り換えのみ)
- 対応端末の確認
- UQモバイルを申し込む
- SIMカードが郵送で届く→開通
au以外からの乗り換えの場合は、乗り換え元の事業者からMNP予約番号を取得します。auからのお乗り換えであれば、MNP予約番号の取得は不要です。
次に、利用中のスマホがUQモバイルの対応端末に含まれているか、こちらで確認をします。
対応端末に含まれていたら、公式サイトで申し込みをします。申し込みには、本人確認書類が必要です。
SIMカードが郵送で届いたら、スマホにSIMカードを挿し込みます。その後、発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけたら、開通手続きは完了です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
UQモバイルは、特に速度についてはユーザーからの評判が良く、第三者機関からの評価が高かったですね。
自宅セット割を組めば、月額990円~という安さで利用することもできます。
「回線速度」「料金」「店舗のサポート」のバランスが取れた格安SIMなので、特に「最安」にこだわりがなければおすすめできるサービスです。
あなたに合った格安SIM選びに、この記事が参考になれば嬉しいです^^