格安SIMのメリット・デメリット

格安SIMのメリット・デメリット

格安SIMは呼び名の通り、大手キャリアより料金が安く使えるところが売りです。格安SIMを使っている人も、これから格安SIMを使おうと検討している人もそこが一番魅力に感じているところだと思います。僕も個人的に、格安SIMを使っていて月額の料金はかなり抑えられています。

メリットの多い格安SIMですが、デメリットというか注意点もあるので、特に検討中の人は一度読んでおくことをオススメします。

※表記している価格は税込みです。

この記事の監修者椎名椎名(しぃ)

元新聞記者。当ブログ「internet-all」を立ち上げてから約8年間、インターネット回線に関する情報発信に携わってきました。ネット回線ナビゲーターとして、インターネット回線の選び方やお困りごとに関する無料相談を200件以上行ってきた実績があります。
@shey_blog

格安SIMが安く使える理由

格安SIMのスマホで通話

格安SIM事業者(MVNO)は、大手キャリアから通信回線を帯域ごとに借りているため、キャリアよりも回線品質は落ちますがユーザーは安く使うことができます。

また、料金設定自体をMVNOが独自でできることと、月間に使えるデータ量を細かく設定したプランを作ることで、ユーザーが自分に必要なプランを選んで安く使えるようにしています。

通話ができるプランには、大手キャリアのような毎月定額で通話がいくらでもできる「通話し放題」のオプションが格安SIMには少ないのも、理由のひとつです。

格安SIMでは、基本的に通話した分は22円/30秒で通話料がかかってしまいますので、それぞれの事業者が提供している通話料が割安になる専用アプリ(11円/30秒)や、LINEなどの無料で通話できるアプリを使うことをおすすめします。

最近では、5分や10分までなら何度でも通話し放題で、電話ができるオプションを出しているMVNOもあるので、短い通話を頻繁にする人には最適ですね。

どれくらい安くなるの?

実際、格安SIMにしたらどのくらい毎月の料金に差が出るのか気になると思いますが、ズバリ!3分の1以下です^^

大手キャリアの月額料金に比べて、格安SIMの音声通話ができるプランで3分の1ほど、データ通信のみのプランでは4分の1の料金で使えるようになります。

MM総研 携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態

※出典:MM総研 「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2020年12月)」

毎月のスマホの料金がこれだけ安くなれば、トータルの通信費がかなり節約できますよね。大手キャリアで毎月6,000円かかっていたものが、格安SIMで毎月2,000円になればその差が毎月4,000円、

  • 一年で4,000円 × 12 = 48,000円

もお得になるので、海外旅行がいけちゃいますね^^

格安SIMのメリット

自分に合わせたプランが選べて月額料金が安い

格安SIMは、大手キャリアでの平均的な月額料金と比べて、毎月のコストを通話プランで3分の1、データ通信プランであれば4分の1ほどまで下げることができます。

大手キャリアでは、そんなに毎月データのやりとりをしていないユーザーでも、一様に高い料金プランを払っている人が多いです。

格安SIMはもともとの料金設定が安いのもありますが、月間のデータ通信量によってプランが細かくあるため、自分の使い方にあったプランを選ぶことができる。イコール、料金的にも無駄をなくすことができます。

例えばですが、下はDTI SIMの料金を挙げてみますと、

容量データプランデータSMSプラン音声プラン
1GB660円825円1,320円
3GB924円1,089円1,639円
5GB1,342円1,507円2,112円
10GB2,310円2,475円3,080円
毎日1.4ギガ使い切り2,420円2,585円3,190円

と、こんな風に容量や、ショートメッセージ・音声通話のアリ・ナシで選べるため、無駄がありません。

あくまで、これは一例でMVNO(格安SIM事業者)によって、プランが様々なのであなたの使い方にあったプランを出しているMVNOが見つかるといいですね。

中には、エキサイトモバイルやb-mobileのようにその月に使ったデータ量で料金が決まる、従量制プランを提供しているMVNOもあります。

自動更新のしばりがない

データ通信、またはSMS+データ通信のプランに限ってはそもそも最低利用期間がないため、解約金も発生しません。辞めたいときに何も気にすることなくやめる事が可能です。

通話プランも最近は最低利用期間がないものがほとんどです。特に2021年2~4月のスマホの料金値下げの際に出ている新料金プランはそうです。ですが、まだ2~12ヶ月程度の最低利用期間・1,000円程度の解約金があるMVNOもあります。

ただし、大手キャリアのように自動更新型ではないためそこまでキツくはありません。

MNPも可能

大手キャリア同士でスマホ契約を乗りかえる場合はMNPをして、同じ電話番号を使うことができますが、大手キャリアから格安SIMキャリアへもMNPができます。

今までと同じ電話番号で格安SIMで通話プランを使うこともできます。

MVNO事業者の回線はほとんどがドコモ

au回線を使える格安SIMはドコモより少ないですが、「mineo」「UQ mobile」「IIJmio」「ビッグローブモバイル」「NUROモバイル」などがあります。

ソフトバンクの回線が使える格安SIMは一番少なく、「ワイモバイル」「mineo」「NUROモバイル」などです。

全てドコモの回線を使っているため電波状況はどこが悪いといったことはありません。

データ使い放題プランも登場

大手携帯キャリアもそうですが、例えば一カ月のデータ通信料が「7GB」のプランの場合、それを超えると月末まで回線速度が制限されるのが一般的で、速度を速くしたいなら追加で容量を買い足す必要がありました。

ですが、最近はデータ通信の使い放題プランを出してきている格安SIMサービスも少し増えてきました。

通話し放題も出てきた

大手キャリアと違い、1回10分以内の通話であれば何度でも無料でかけられる通話オプションが選べるMVNOが多いです。中には3分や5分のかけ放題オプションもあります。

また、少ないですが定額で何分でも話し放題の通話オプションを選べるMVNOもあります(OCNモバイルONEなど)。

格安SIMのデメリット

キャリアのメールアドレスがなくなる

格安SIMには専用のメールアドレスがないため、大手キャリアからMNPで移った場合は、メールアドレスは無くなります。

サブのスマホ・タブレット用に、データ通信だけの格安SIMを新規で使う場合などは、まったく関係ないですが。

通話の完全定額プランは多くはない

メリットの部分でも少し書きましたが、大手キャリアのように定額で話し放題の通話オプションが使えるMVNOは多くはありません。

今のところ「1回10分以内の通話ならかけ放題」という通話オプションや、「月間60分までなら無料でかけられる」 といった通話オプションを出しているMVNOがほとんどです。

短い通話を頻繁にする人や、ひと月のトータル通話時間が60分以内で収まる人はこういったオプションを組み合わせると、大手キャリアを使い続けるよりもかなりお得なスマホライフが送れますよ。

また、無料の制限を超えた場合は通常の22円/30秒がかかりますが、代替えとして通話料が更に安くなるIP通話アプリ(11円/30秒)やLINE、Viper、Skype、FBの通話機能などを使えば無料で通話もできちゃいます。

月額のコストが1/3以下で収まるなら、これでも全然ありですけどね。

回線速度は大手キャリアよりは劣る

格安SIMの通信速度は、大手キャリアから購入している通信をするための帯域量によって決まるため、MVNO各社で通信速度に多少の違いがあります。基本的には大手キャリアに比べて回線速度は遅いですが(その分安いですよね)、実際に使う分には問題はありません。

ただ、ゴールデンタイムと呼ばれる平日の12:00~13:00などのデータが込み合う時間帯は通信速度が遅くなる傾向が強いですし、そもそものレンタル元であるキャリアで速度が遅くなっている場合、MVNOはレンタルをしている兼ね合いで影響を受けてしまい、間違いなく速度が遅くなってしまいます。
※この場合はキャリアが早い、MVNOは遅いという事はなく、すべて遅いという状態です

回線速度に違いが出てくる一番の理由は、そもそも、そのMVNOがレンタルしている帯域が少なかったり、そのレンタルしている帯域がパンパンになってしまうくらいユーザーのアクセスが混み合っていたり、キャリア・MVNO関係なく電波の届きにくい場所だったということが考えられます。

スマホ端末が必要

SIMフリースマホを買えば一番問題はないですが、大手キャリアのスマホをそのまま使う場合は注意してください。

ドコモのスマホであれば、ドコモ系MVNOの格安SIMで基本は動作します。auスマホはau系のMVNO。ソフトバンクのスマホは、SIMロックを解除すればドコモ系MVNOで動作する端末もあります。基本的に、MVNOのWebサイトで動作確認済みの端末を、事前に確認しておくことが確実です。

日本はスマホにも独自の機能が備わっているものが多いので、おサイフケータイやワンセグ機能が使いたい場合はそのまま大手キャリアの端末を使った方がいいでしょう。SIMフリースマホでは、そういう機能がついている端末は少なく値段も張ります。

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