
ドコモで安価なエコノミープランがスタートしているのを耳にして、気になっている方も多いのではないでしょうか。
エコノミープランの正式名称は「エコノミーMVNO」と言いますが、「なんだか難しそう」と思っている方もいるかもしれませんね。
この記事では、ドコモのエコノミープランの内容、メリットと注意点、どのような人におすすめなのかなどについてお伝えしていきます。
ドコモのエコノミープランに興味がある人は参考にしてみてください。
※表記している価格は税込みです。
目次
ドコモのエコノミープラン「エコノミーMVNO」とは
ドコモのエコノミープラン「エコノミーMVNO」は、NTTドコモと提携している格安SIM(MVNO)のプランを、ドコモショップでも取り扱いできる仕組みのことを指します。
ドコモ独自の新しいプランが始まったかのようなイメージを持っている人もいると思いますが、エコノミーMVNOはドコモのプランではなくあくまでも格安SIM(MVNO)のプランで、契約先もドコモではなく格安SIM(MVNO)となります。
「格安SIMをドコモショップで契約できるようになる」と捉えると分かりやすいんじゃないかなと思います。
「エコノミーMVNO」はいつから開始?
ドコモのエコノミーMVNOは2021年10月21日から提供開始していて、現在参入している格安SIM(MVNO)はNTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」とフリービットの「トーンモバイル」です。
その後もドコモのエコノミーMVNOの提携事業者は増える予定とのことです。
「MVNO」って何のこと?
エコノミーMVNOの「MVNO」が何なのか気になっている方もいると思います。
MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略で、日本語では「仮想移動体通信事業者」という意味になります。
簡単に言うと、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天などのキャリア(MNO)から通信設備を借りてサービスを提供している事業者のことで、「格安SIM」とほぼ同義で使われています。
ドコモのエコノミーMVNOで契約できるプランは2種類
ドコモショップで契約できるエコノミーMVNOのプランは、以下の2種類です。
- OCNモバイルONE
- トーンモバイル
格安SIMの最安級「OCNモバイルONE」
※画像はNTTコミュニケーションズ公式サイトより引用
ドコモと同じNTTグループが提供している格安SIM「OCNモバイルONE」。
OCNモバイルONEのプランは次の5種類です。
月額料金 | 通話料 | 備考 | |
---|---|---|---|
500MB | 550円 | 11円/30秒 | 最大10分の無料通話つき |
1GB | 770円 | – | |
3GB | 990円 | – | |
6GB | 1,320円 | – | |
10GB | 1,760円 | – |
OCNモバイルONEは、以前より格安SIMでもリーズナブルな料金設定で人気です。
月額990円で3GB使えるので、キャリアなどから乗り換えればスマホ代をかなり節約できると思います。
月間500MBの超小容量プランは、月間で10分の通話が無料になります。格安SIMによくある「10分以内の通話が何度でも無料」とは違いますので注意してください。また、60歳以上ならキャンペーンで1年間は500MBが増量されるので、合計で毎月1GBのデータ容量が使えます。
ただ、500MBではYoutubeの標準画質の動画をかろうじて1時間見られるくらいなので、個人的にはあまり需要はない気がしています(^^;
なお、OCNモバイルONEはオートプレフィックスを導入していて、専用のアプリを経由しなくても通常発信で通話料は30秒で11円になります。他社の格安SIMでは専用のアプリから発信しないと11円/30秒にならない(22円/30秒のまま)ことが多いので、この点はOCNモバイルONEのアドバンテージですね。
子ども向けで人気の「トーンモバイル」
※画像はトーンモバイル公式サイトより引用
子ども向けで人気の格安SIM「トーンモバイル(TONE mobile)」。
既存プランを大幅に値下げしてドコモのエコノミーMVNOに登場です。
月額料金 | |
---|---|
基本料金 | 1,100円 (動画以外のインターネットが使い放題) |
動画チケット | 1GB:370円 |
見守り機能 (TONEファミリーオプション) | 308円 ※最大6ヶ月間無料(2022年7月31日まで) |
月額料金は1,100円で、動画以外のインターネットが使い放題です。動画はチケットを購入することで、1GBあたり370円で使えます。ネットサーフィンし放題で1,100円は格安ですね。
オプションサービスの「TONEファミリー(月額308円)」をつけると、子どもの位置情報の把握、アプリ・利用時間・連絡先の制限、Webフィルタリングなどが可能になります。ちなみに、TONEファミリーは東京都を含む9都県市が推奨しているので、子どもの見守り機能の充実度はお墨付きですよ。動画がチケット制なのも、使い過ぎを防ぐのに役立ちますね。
対応端末はiPhone6s以降(iOS15以降)で、2022年2月24日からAndroid端末にも対応しています。TONEモバイルオリジナルのAndroid端末は9,980円と安いですし(もともと2万円以上だったものを値下げ)、それと同時に60歳以上向けのキャンペーンも始まっています。
なお、トーンモバイルでもdアカウントの連携が可能で、スマホの利用料金100円につき1ポイントが貯まります。
ドコモのエコノミープランと他のプランとの違い
ドコモには「ギガホプレミア」や2021年3月から提供開始になっている新プラン「ahamo」などもあります。
これらのプランとエコノミーMVNOとの違いが気になっている人もいますよね。現在ドコモで新規受付しているプランとの違いを、分かりやすく表にまとめてみました。
データ通信量 | 月額料金 | 店頭サポート | |
---|---|---|---|
5Gギガホプレミア、ギガホプレミア | 大容量 (60GB~無制限) | 7,205~7,315円 | あり |
ahamo | 中容量 (20GB) | 2,970円 | なし (有料:3,300円) |
ギガライト | 小容量 (1~7GB) | 3,278~6,578円 | あり |
エコノミーMVNO | 小容量 (500MB~10GB) | 550~1,760円 | あり |
エコノミーMVNOが登場するまでは、月間10GB以内の通信量のユーザーが契約するのにちょうど良いプランがありませんでした。
ギガライトもあることはあるのですが、「1GBで3,278円」と携帯料金値下げによって価格競争が進んでいる現在は割高と言わざるを得ません。ドコモと同じ大手キャリアのソフトバンクが提供するLINEMOやKDDIのpovoには、3GBで990円という安価なプランがあるのでなおさら高く感じてしまいますね。
ドコモのエコノミーMVNOは、5Gギガホプレミア、ギガホプレミアほどの通信量を必要とせず、ギガライトよりももっと料金を安くしたい人に向けたプランです。
また、あまりスマホに詳しくなくて、オンライン専用プランのahamoを契約するのに不安がある、という人の選択肢にもなるでしょう。
ドコモの「エコノミーMVNO」のメリット
ドコモのエコノミーMVNOの料金について分かったところで、サービスの具体的なメリットについて見ていきましょう。
- ドコモショップでサポートを受けられる
- 格安SIMをドコモショップで契約できる
- dポイントが貯まる
1.ドコモショップでサポートを受けられる
ドコモのエコノミーMVNOでは提携している格安SIMを全国のドコモショップ2,300店舗で契約できます。
ahamoのようにオンラインで申し込みしたり、自力でスマホの初期設定をしたりすることに抵抗がある人にとっては、店頭スタッフのサポートを受けられるのは大きなメリットです。
ドコモのエコノミーMVNOでは具体的に次のようなサービスを受けられます。
- SIMカードの発行から開通までの新規契約手続き
- スマホ端末の販売
- スマホ端末の初期設定サポート
- スマホ端末の故障受付(ドコモ取扱店で購入したもの)
このように、エコノミーMVNOではドコモと同じようなサポートを受けることができるんです。
2.格安SIMをドコモショップで契約できる
エコノミーMVNOでは、ドコモが提携している格安SIMをドコモショップで契約できます。
格安SIMは低価格を実現するために専用のショップを持たず、一部の家電量販店で受付をしているもののオンライン申し込みが中心、という事業者が多いです。
そのため格安SIM初心者にとっては乗り換えのハードルが高くなってしまいます。
エコノミーMVNOならドコモショップで契約できるので、格安SIM初心者も分からないことをスタッフに質問しながら契約することが可能です。
3.dポイントが貯まる
エコノミーMVNOではドコモが提供している「dアカウント」と連携できるので、ドコモユーザーはこれまでと同じようにdポイントを貯めることができます。
貯まったdポイントはスマホの利用料金の支払いに充てることもできますよ。
ドコモの「エコノミーMVNO」の注意点
ドコモのエコノミーMVNOには注意点もあります。契約する前にしっかり確認しておきましょう。
- ドコモからの乗り換えにはMNP手続きが必要
- 通信速度はドコモよりも遅い
- ドコモの家族割・セット割が受けられなくなる
- ドコモのメールアドレスは月額330円
1.ドコモからの乗り換えにはMNP手続きが必要
エコノミーMVNOのサービスを提供しているのはドコモではなく格安SIM事業者のため、契約する際にはドコモを解約することになります。
電話番号を乗り換え先に引き継ぐためのMNP手続きも必要で、事前に「MNP予約番号」を取得する必要があります。
といってもMNP予約番号はウェブで数分で取得できるので、手続きはとても簡単です。
2.通信速度はドコモよりも遅い
エコノミ―MVNOはドコモの回線を借りてサービスを提供しているため、提供エリアはドコモと同じです。
ですが、通信速度についてはドコモの回線を間借りしているため、お昼時などアクセスが集中する時間帯に通信速度が遅くなることが多いと言われています。
これはドコモのエコノミーMVNOだけでなく格安SIMの特性なので仕方ない部分ではありますが、お昼時にスマホで動画を視聴したりする人は快適に利用できない可能性があります(自宅のWiFiなどを利用する分には問題ありません)。
3.ドコモの家族割・セット割が受けられなくなる
ドコモからエコノミーMVNOに乗り換えるとサービスの提供元がドコモではなくなるため、ドコモの家族割「みんなドコモ割」やドコモ光とのセット割「ドコモ光セット割」などの割引を受けられなくなります。
ただ、エコノミーMVNOに乗り換えることでスマホの料金が大幅に安くなるため、ドコモの割引がなくなってもエコノミーMVNOの方がお得なケースもあります。
なお、エコノミーMVNOのOCNモバイルONEを契約すると、OCNモバイルONEの割引サービスを受けられるようになります。
例えば、OCNモバイルONEではOCN光とのセット割「OCN光モバイル割」を組むことができ、月額220円の割引を受けられます。家族にOCNモバイルONEのユーザーがいれば、最大5回線まで割引対象になりますよ。
4.ドコモのメールアドレスは月額330円
ドコモのエコノミーMVNOでは、ドコモのメールアドレス「@docomo.ne.jp」を月額330円で利用できます。
ドコモの解約日から31日以内に申し込めば、引き続きドコモのメールアドレスを使うことができます。
ただ、現在は無料のメールサービスを使っている人が多いです。この機会にYahoo!メールやGmailなどのフリーメールに切り替えておくのもいいでしょう。
ドコモの「エコノミーMVNO」はこんな人におすすめ!
ここまでご紹介したドコモのエコノミーMVNOのメリット・注意点を踏まえると、エコノミーMVNOは次のような人におすすめのサービスと言えます。
- ドコモショップで低価格なプランを契約したい人
- 格安SIMに興味があるけどオンライン申し込みに不安がある人
- 月間のデータ通信量が10GB以内で足りる人
- dポイントを貯めてる人
- 子ども用のスマホやシニア向けスマホを探している人
月間の通信量が10GB以下でギガライトよりもスマホ料金を安くしたい人には、ドコモのMVNOはおすすめです。
ahamoや格安SIMなどが気になっているけど、オンライン申し込みに不安があってなかなか踏み出せない人にとっても、ドコモのエコノミーMVNOなら店頭でサポートを受けられるので安心です。
また、エコノミーMVNOでもドコモのdポイントが使えるため、これまでと同じようにdポイントを有効活用したい人やポイ活をしている人にも向いていますね。
トーンモバイルなら10代にもおすすめですし、シニア世代のスマホデビューにもピッタリです。
エコノミーMVNOはこんな人にはおすすめできない
反対に、ドコモのエコノミーMVNOがおすすめできないのは次のような人です。
- ドコモと同じ通信速度で使いたい人
例えば、お昼時にYoutubeで動画を視聴したりスマホでゲームをプレイすることが多い人は、ドコモのエコノミーMVNOにすると通信速度にストレスを感じる可能性があります。ライトユーザーならあまり気にならないかもしれませんが、ヘビーユーザーは注意が必要です。
ドコモと同じ通信速度でネットを使いたい人は、ahamo(月20GBで2,970円)を選ぶといいでしょう。
⇒ahamo(アハモ)の評判は?速度の口コミやメリット・デメリットを解説
また、NUROモバイルのNEOプランも専用帯域を使った高速プラン(月20GBで2,090円)なのでおすすめです。
⇒最安級のNUROモバイルの評判は?料金・メリット・注意点も解説
ドコモ回線が使えるおすすめの格安SIMについては、下の記事で解説しています。
もしドコモ回線にこだわりがなければ、KDDIの「povo」やソフトバンクの「LINEMO」への乗り換えを検討してもいいと思います。povoやLINEMOなら通信速度はau・ソフトバンクと同じですし、3GBで990円のプランもあります。
ただ、ドコモのスマホをそのまま使う場合は、MNP予約番号の取得だけでなく事前にSIMロック解除が必要です。利用しているスマホが対応機種に含まれているかどうかの確認も、忘れずに行いましょう。
また、povoもLINEMOもオンライン専用ブランドのため、店頭のサポートを受けることができません。ここは「速度」を取るか、「サポート」を取るかの話になってきますね。
⇒povoの評判って悪いの?料金や口コミ、メリット・デメリットのまとめ
⇒気になる!LINEMO(ラインモ)の評判やメリット・デメリット
キャリアと同等の速度で店頭サポートがあるサービスを希望する場合は、auのサブブランドの「UQモバイル」、ソフトバンクのサブブランドの「ワイモバイル」を選ぶといいでしょう。(ドコモには残念ながらサブブランドがありません…)こちらも、ドコモのスマホをそのまま使う場合は事前にSIMロック解除が必要です。
⇒UQモバイルの評判は良いって本当?利用者の口コミやメリットを解説
⇒ワイモバイルの評判は?月額990円で使う方法やメリット・デメリットも解説
まとめ
いかがだったでしょうか?
ドコモのエコノミーMVNOは全国のドコモショップで契約でき、月間のデータ通信量が10GB以下のユーザーはスマホの料金を節約できるのでおすすめです。
格安SIMが気になるけど店頭サポートがないことがネックになっていた人も、乗り換える良いきっかけになりそうですね。
注意点としては、ドコモの割引サービスが適用できなくなったり、通信速度が変わる可能性があります。
あなたにピッタリのスマホのプランを見つけるために、この記事が参考になれば嬉しいです^^
ドコモの料金を安くする方法を知りたい方は、下の記事も参考にしてみてください。
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