
多くのポケットWiFi(モバイルWi-Fiルーター)がある中、MUGEN WiFiは2019年10月にサービス開始し2020年9月に料金改定が行われて気軽に使用できるようになったりと、注目のモバイルWi-Fiです。
そこでこの記事では、MUGEN WiFiの月額料金、通信速度、通信制限の有無や、他のモバイルWi-Fiとの比較、口コミや評判、メリット・デメリットを解説していきます。
ポケットWiFiの利用を検討している人は、是非参考にしてみてください。
MUGEN WiFiとは?
引用元 MUGEN WiFi公式サイトより
MUGEN WiFiは、大手携帯キャリア3社(au・ドコモ・ソフトバンク)のLTE回線を使用したトリプルキャリア対応が特徴的なポケットWiFiです。
クラウド上でSIMカードを管理するクラウドSIMというシステムを使用していて、このクラウドSIMシステムによって自動的にいつでも最適な回線に切り替わるようになっています。
MUGEN WiFiの初期費用や月額料金などの基本情報は以下のとおりです。
MUGEN WiFiのサービス概要 | |
---|---|
月額料金 | MUGEN格安プラン:3,050円 MUGENアドバンスプラン:3,880円※受付停止中 |
通信速度 | 下り:最大150Mbps 上り:最大50Mbps |
事務手数料 | 3,000円 |
契約期間 | 2年(自動更新なし) |
解約金 | 1年未満:9,000円 1年以上2年未満:5,000円 更新月以降:0円 |
通信制限 | なし ※海外では通信制限あり |
MUGEN WiFiは2種類のプランから選べる
引用元 MUGEN WiFi公式サイトより
MUGEN WiFiでは通常であれば2種類のプランから選ぶことができますが、2021年2月現在MUGENアドバンスプラン(充電あり)は受付を停止しています。
100GBの大容量で安く使えるMUGEN格安プランは3,050円で、数ヶ月後や2年後とかに料金が上がる心配もありません。一方のMUGENアドバンスプランは、100GBの大容量にプラスで翻訳機能と充電機能も付きます。
と言いますか、プランによって利用する機種が違うので、機種とプランが紐づいていると思っておけば簡単です。
持ち運びには便利の補償サービス
MUGEN WiFiには補償サービスもあるので、万が一壊れてしまったり水濡れしてしまった時には、新品の機器と交換してもらえます。
MUGEN WiFi 補償オプション | 月額500円 |
---|
補償対象になる故障
- 取扱説明書などの記載内容に従った使用をしているにも関わらず発生した端末機器の故障
- 端末機器の破損故障
- 端末機器の水濡れによる故障
- 端末機器の全損
補償対象外の故障
- 端末機器利用者の改造による破損
- 端末機器利用者の故意による破損
- 使用による劣化や端末機器の色落ち
- 紛失、盗難
この端末補償オプションは契約時のみにしか加入できません。途中加入・途中解約はできませんので注意しましょう。また、一度補償を受けた後、12ヶ月以内に再度補償を受ける場合には3,800円の費用がかかります。
MUGEN WiFiの機種は2種類
先ほど簡単に紹介しましたが、MUGEN WiFiには2つの機種があります。
選ぶ料金プランによって使える機種が変わりますので、料金プラン選びの参考にしてみてください。
G4※受付停止中 | U3 | |
---|---|---|
通信速度 | 下り:最大150Mbps 上り:最大50Mbps | |
重さ | 188g | 125g |
サイズ | 136×72.2×12mm | 126×66×10mm |
同時接続台数 | 5台 | |
主な機能 | ・スマホ充電機能付き(最大充電3,900mAh、iPhoneX1回分・Samusung Galaxy1回分フル充電可能) ・翻訳機能付き(無料で使用可能、21ヶ国語対応) ・Googleマップ機能搭載 ・tripadvisor対応 | ・バッテリー3,000mAh(最大12時間使用可能) ・4G回線使用、国内外で使用可能(海外使用は手続き不要) |
充電機能などが搭載されているG4の方が重いですが、バッテリー容量はどちらも大きな差はありません。
海外旅行・出張が多く翻訳機能や充電器機能などを利用したい場合にはG4を使用するMUGENアドバンスプラン、とにかく安く利用したい場合にはU3を使用するMUGEN格安プランがおすすめです。
MUGEN WiFiと他社ポケットWiFiとの比較
では、他社ポケットWiFiの中で、2020年10月登場し注目を浴びているモンスターモバイル(MONSTER MOBILE)と、高額キャッシュバックで人気のGMOとくとくBB WiMAX2+と、料金や通信速度などを比較してみましょう。
WiMAX2+は契約できるプロバイダが複数あり、プロバイダによって料金設定や年縛りに違いがありますので最安値と最高値を掲載しています。
MUGEN WiFi | モンスターモバイル | GMOとくとくBB WiMAX2+ | |
---|---|---|---|
月額料金 | 格安プラン:3,050円 アドバンスプラン:3,880円 | 1年契約:1,900円~ 縛りなし:2,400円~ | 1~2ヶ月目:3,609円 3ヶ月目~:4,263円 |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
契約期間 | 2年(自動更新なし) | 1年または縛りなし | 3年 |
解約金 | 1年未満:9,000円 1年以上2年未満:5,000円 更新月以降:0円 | 【1年契約の場合】 ~12ヶ月:9,800円 13ヶ月~:3,000円 更新月:0円 | 〜12ヶ月目:19,000円 13〜24ヶ月目: 14,000円 25ヶ月目:0円 26ヶ月以降:9,500円 |
速度 | 下り:最大150Mbps 上り:最大50Mbps | 下り:最大150Mbps 上り:最大50Mbps | 下り:最大1.2Gbps (Wi-Fi接続時:最大867Mbps) 上り:最大75Mbps ※USBケーブル接続時 |
通信制限 | なし | あり | 3日間で10GB |
3社を比較するとこのようになります。
MUGEN WiFiの特徴は先述しましたので、ここではモンスターモバイルとGMOとくとくBB WiMAX2+の特徴について簡単にご紹介します。
モンスターモバイルの特徴
表で紹介した以外に、以下のような特徴があります。
- 月額1,900円~と安い
- 料金プランは2タイプ5種類から選べる
- 1年契約する・しないが選べる
- データ容量のチャージが可能
- 機種は選べない
モンスターモバイルはMUGEN WiFiと速度こそ同じ150Mbpsですが、最大の特徴は料金が安いという点です。
プランは2プラン(マンスリープラン・デイリープラン)5種類(2GB/日・3GB/日・5GB/日・20GB/月・50GB/月)から選べ、1年契約をする・しないも選択可能です。そのため、1番安い20GB/月プランで1年契約をした場合には1,900円という安さで利用できるのです。
また、データ容量の上限を超過してしまって場合は500MBから最大30GBまでチャージが可能で、途中でプランを変更することもできます(容量UPのみ)。
そのため、『手軽にWi-Fiを使いたい』『少しでも安いポケットWiFiが良い!』という方向けのサービスと言えそうです。
モンスターモバイルについては以下の記事をご覧ください。
⇒安い・縛りなし!ポケットWiFiの「MONSTER MOBILE」とは?
GMOとくとくBB WiMAX2+の特徴
GMOとくとくBB WiMAX2+は、他に以下のような特徴があります。
- ギガ放題でも3日間10GB制限あり
- 下り最大1.2Gbpsの機種もある
- KDDI(au)回線使用
- 通信には安定感がある
- 据え置きホームルーターもある
GMOとくとくBB WiMAX2+の最大の特徴は、下りの通信速度が最大1.2Gbpsの機種が使えるという点です。自宅で利用するauひかりやソフトバンク光などの固定回線が最大1Gbpsなので、ほぼ光回線並みの通信ができるということです。
ただし、月額料金を比較した場合にはMUGEN WiFiの方が安いです。また、GMOとくとくBB WiMAX2+のギガ放題プランでは、月内では使い放題であるものの3日間10GB制限があります。ですが、MUGEN WiFiは3日制限もなく、月額料金も安いため、GMOとくとくBB WiMAX2+よりも優れています。
ただ、GMOとくとくBB WiMAX2+はキャッシュバックや月額割引などのキャンペーンが充実しているので、キャンペーン重視の方にはおすすめかもしれません。
GMOとくとくBB WiMAX2+については以下の記事をご覧ください。
⇒GMOとくとくBB WiMAX2+ 2つのキャンペーンと評判・口コミは?
MUGEN WiFiの口コミ・評判
特徴やスペックが良くても気になるのが、実際に使っている利用者の口コミ・評判です。
MUGEN WiFiのTwitter上での評判を見てみましょう。
良い口コミ・評判
遅くなる夜に比較したら、WiMAXとMUGENWiFiの差がやばすぎた!!!
MUGENWiFi安定のストレスフリー(๑ơ ₃ ơ)♥
WiMAXやっぱ夜はほぼ使い物にならんw
よく今まで使ってたもんだwww#WiMAX #MUGENWiFi#速度比較 pic.twitter.com/PzQZUOAuuf— tama@ゲーム垢 (@tama_0112h) April 19, 2020
『夜になると通信速度がかなり遅くなる…』というよくある問題点ですが、MUGEN WiFiは夜でもストレスフリーな通信速度を維持できているという声もあります。
MugenWi-Fi 神のアイテムか?ping20下り20M上り8M出てBGM垂れ流しpcネットサーフィン余裕 スイッチ無線でサモラン余裕確定なんだが?????? 有線光とかいらんかったんや #MugenWiFi
— ぽぽるのサモラン∞オバケイドロ! (@ElusivePocky) April 19, 2020
PCでのネットサーフィンでも、十分な通信速度を保てるという評判です。自宅でモバイルルーターを使用している方にも満足のいく速度のようです。
2/29注文の #mugenwifi 本日4/18に届きました。田舎町なので十分すぎる速度です。自宅回線よりもアップロードが速いので重宝しますね、待った甲斐がありました。 pic.twitter.com/SxrV6oXrsq
— ぺろちゅー (@perocyu) April 18, 2020
多くのポケットWiFiの中で日本全国対応のものは多いですが、地域差で回線が遅いという口コミもあります。ですが、MUGEN WiFiは地域差を感じさせない通信速度を維持できているという声もあります。
Mugen wifi契約してみたけど、今のところすごく◎
どんなときも、限界突破wifiより安いよ📶— まと (@yama9888) November 13, 2019
『料金が安い』という口コミもあります。MUGEN WiFiは100GBと大容量で、且つ、数ヶ月後や2年後とかに料金が上がる心配もないので、ずっと安い料金のまま使えます。
悪い口コミ・評判
無制限と思って使っていたMugen WiFiの回線、通信が300GBを超えたあたりで制限にかかった。
最低画質での動画再生もほぼ不可。今月どうするか…。#MugenWiFi— ねろ (@omegaimpact) March 26, 2020
以前は通信量無制限でしたが、300GBを超えると通信制限がかかってしまっていたという口コミです。
ですが、300GBは相当のデータ容量です。ここまでデータ容量を使用するのはほとんどありませんので、日常生活において利用する分には問題がなく、新プランの100GBでも大容量ですのでほぼ安心と言えます。
mugenWi-Fi、概ね快適だけどたまに謎の低速4Gとか3G掴んで通信不能苦になるのだけ腹立つな
— のぜりあ (@noseli4) December 25, 2019
クラウドSIMによるマルチキャリア対応ですが、時折、低速回線を掴んでしまうこともあるようです。
MUGEN WiFiのメリット
それではここまでの内容を元に、MUGEN WiFiのメリット・メリットを見ていきたいと思います。
まずはメリットからです。
- 3日間での通信制限もなし
- トリプルキャリア対応
- 世界134ヶ国でも利用可能
- 自動更新なしで3年目以降は解約金0円
3日間での通信制限もなし
数あるモバイルルーターの中では「3日間で一定データ容量を超えてしまった場合には通信制限がかかってしまう」ものが多々あります。ですが、MUGEN WiFiにはそのような3日間通信制限はないので、常に快適に通信をすることができます。
トリプルキャリア対応
MUGEN WiFiはクラウドSIMシステムを利用しているので、au・ドコモ・ソフトバンクのLTE回線を使用することができます。
3社の通信回線を利用しているので、この3社が対応している範囲であれば地下でも使用可能です。大手携帯キャリア3社の使える範囲なので、日本全国でほぼ使用可能と言えます。
地下に入ってしまうとなかなか繋がらなくなってしまうモバイルWi-Fiは多いですが、MUGEN WiFiはキャリア3社のLTE回線を利用しているので地下でも安定した通信ができます。
世界134ヶ国でも利用可能
MUGEN WiFiは世界134ヶ国で利用申請手続き不要で利用可能です。
海外利用の場合には、データ容量1日1GBまで日割り料金で利用することができます(利用地域によって変わります)。日割り料金はアジア・ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリアが日額1,200円、中東・アフリカ・南米が日額1,600円となっています。
データ容量のリセットは日本時間の午前0時となっていて、リセットされればまた1日1GB利用可能になります。1日に使用したデータ容量が1GB未満でも、残りのデータ容量を翌日に持ち越すことができないのでその点には注意しましょう。
自動更新なしで3年目以降は解約金0円
ほとんどのポケットWiFiは2~3年縛り契約となっていて、更新月の翌月から再び2~3年の契約が始まる自動更新システムとなっています。
MUGEN WiFiは最初は2年縛りとなっていますが、25ヶ月目からは縛りがなくなり解約金も0円になります。端末返却が必要なところが多いですが、MUGEN WiFiは25ヶ月以降は返却不要です。
MUGEN WiFiのデメリット
続いてデメリットも見ていきましょう。
- 無制限ではない
- 通信速度が遅め
- 2年縛りがある(自動更新なし)
- 支払いがクレジットカード決済のみ
無制限ではない
「MUGEN WiFi」という名前だけあって以前はデータ通信量が無制限でしたが、2020年9月からの受付再開以降に100GBに変更になってしまいました。
とは言え、100GBでも大容量ですし、大体の方が日常的に使う程度であれば、100GBでもデータ容量を超える心配はあまりないと言えます。
通信速度が遅め
最大通信速度が下り150Mbps・上り50Mbpsで、インターネット利用者が多い夜の時間帯には通信速度が少し遅くなってしまうようです。しかし、通信速度が落ちてしまう時間帯でも動画を通常再生できる速度は保ちます。
2年縛りがある
多くのポケットWiFiと同じように、MUGEN WiFiにも2年縛りがあります。ですが、2年経過後は解約金が0円であることや、2年以内の解約金が他社よりも比較的安く設定されています。
支払いがクレジットカード決済のみ
MUGEN WiFiの支払いはクレジットカード決済のみとなっており、口座振替での支払いはできません。そのため、クレジットカードを持っていないと利用できないのは少々痛いデメリットです。
MUGEN WiFiがおすすめできる人・できない人
ここまでMUGEN WiFiの特徴や評判、他社との比較、メリット・デメリットを紹介してきました。
それらをまとめると、MUGEN WiFiがおすすめできる人・できない人は以下のとおりになります。
2年経過後は解約金が0円というのもあり、初めてモバイルWi-Fiを使ってみたい人や試してみたい人には気軽に試せるのでおすすめです。
通信量も100GBと大容量ですので動画閲覧やオンラインゲームを楽しみたい人にも向いていますし、また、海外でも使えるので、旅行が好きな人や海外出張などが多い人にもMUGEN WiFiはおすすめできます。
一方で、最大通信速度がやや遅めなので、高速通信を求める人にはあまりおすすめできません。最新の端末の中には最大通信速度が1.2Gbpsに達するものもあり、速さを求めるのであれば最新の端末が利用可能なモバイルWi-Fiを選んだ方が良いです。
また、2年縛りが嫌だという人やクレジットカードをお持ちでない人も、他のモバイルWi-Fiルーターを利用することをおすすめします。
おすすめの申し込み窓口は公式サイト
引用元 MUGEN WiFi公式サイトより
MUGEN WiFiは公式サイトから申し込みがおすすめです。
「30日間お試しキャンペーン」やお得なキャンペーンは公式サイトに掲載されていることが多いので、公式サイトから申し込みをした方がお得な場合が多いです。
申し込みの流れは以下のとおりです。
- 公式サイト右上の「30日間お試しで体験してみる」というバナーをクリック
- プラン、端末、オプションを選択し個人情報を入力
- 利用規約などの確認
- 決済(クレジットカード)情報を入力
上記が申し込みの流れとなっています。
決済完了のメールが届きますので、端末が手元に届くまでメールは保護しておきましょう。端末が届いて簡単な設定ができたら利用開始です。
まとめ
今回はMUGEN WiFiについて紹介してきました。
通信データ容量が100GBと大容量で、大手携帯キャリア3社の回線を利用するトリプルキャリア対応のため、安定した通信ができるのが魅力的なWi-Fiルーターです。
2年縛りはありますが3年目以降は解約金が0円になるので、初めてモバイルWi-Fiを利用してみたいという人にはおすすめのWi-Fiルーターと言えます。
MUGEN WiFiを契約しようと検討中の人やモバイルWi-Fi選びで迷っていらっしゃる人の参考になれば幸いです。