
NTTドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」を皮切りに、softbank、KDDIの大手3キャリアが相次いで大幅に値下げした新料金プランを発表しましたね。
楽天モバイルでも、赤字覚悟なのでは?と思わせるような1GB未満0円!の新料金プランを発表し、ますます目が離せない、通信業界。
一方、インターネット回線とセットでお得!がセオリーだったのに、これらの新料金プランでは、各キャリアのセット割は対象外・・・ということはご存じでしょうか?
大手キャリアに限らず、MVNO(格安SIM)各社も新料金プランが続々登場するであろう、この春は、携帯料金やインターネット回線の見直しをするチャンスです。
今回は、あなたにとって最も安く、スマホやネットを利用する方法をお伝えします。
※表記している価格は税込みです。
目次
まずは自分のデータ通信容量をチェック
人によって、データ通信の使い方は違いますよね。
僕個人の話になると、実は1か月のスマホのデータ容量は1GBあれば充分。
なので、楽天モバイルに乗り換えれば、携帯料金は0円に節約できる!という話になります。
WiFi接続がデータ容量節約の鍵
1か月のデータ通信容量が1GBで済んでいる理由は、まさにWiFiです。
- 自宅にはインターネット光回線が入っている
- 職場にもWiFi環境が整っている
家族も含め、オンライン会議やオンライン授業、オンラインゲームを同じ時間帯にかぶっても通信制限のかからない、インターネット光回線。
モバイルWiFiや置き型のWiFiとは比にならないほど安定した通信ができるのに、データ容量は使い放題です。
最近は”おうち時間”が増えているので、スマホのデータ容量もそんなに消費していない方も多いのでは?
まずは、自分の使っているデータ容量を確認してみましょう。
5Gが本格化するのはまだ数年先
とはいえ、5Gも気になりますよね。
5Gのような最先端の通信はデータ通信に消費する容量が大きく、1GB未満のデータ容量で利用するのは不可能です。
5Gに対応しているドコモやソフトバンク、KDDI、楽天モバイルの4キャリアはやはり魅力的ではありますが、本格普及するのはまだ数年先の話なのです。
5Gの提供エリアに関しても、2021年2月現在、まだまだ狭く”スポット”に近い印象。
通信業界では定番の「2年契約」「3年契約」などのような所謂”縛り”のある携帯料金プランやインターネット光回線を今から契約したとしても、2年後、3年後に自分の生活圏に5Gエリアが網羅されているとは限りません。
携帯料金やインターネット回線の料金を見直し家計の節約をするには、5G利用のタイミングとしては次の契約更新月に考えでも十分遅くないのです。
新料金プランを比較
各社の料金プランを比較したいところですが、データ容量によってまちまちなので、新料金プラン・大容量プラン・低容量プランの3つに分けて比較してみましょう。
新料金プラン → ショップのサポートが必要ない人向け
キャリア | NTTドコモ | KDDI(au) | ソフトバンク | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
ブランド | ahamo | povo 2.0 | LINEMO | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ |
データ容量 | 20G | 20G | 20G | 20G |
月額料金 | 2,970円 | 2,700円 | 2,728円 | 2,178円 |
無料通話 | 1回5分まで | なし | なし | かけ放題 |
契約 | オンライン限定 | ショップOK |
新たに発表されたNTTドコモ・au・ソフトバンクの新料金プランは、正直なところ中高年の方々には優しくないプラン。WEB上で全て完結しなければなりません。楽天モバイルはショップでもOKです。
無料通話に関しては、楽天モバイルはRakuten Linkアプリを経由しなければ無料のかけ放題にはにはなりません。また、auでは1回5分までの無料通話オプションを月額550円で利用でき、スペックを同じにすると、ドコモ・ソフトバンクと横並びになります。
ソフトバンクでは、LINEが使い放題なので、メリットを強く感じる人も多いでしょう。
大容量プラン → 5G使いたい人向け
キャリア | NTTドコモ | KDDI(au) | ソフトバンク | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
ブランド | ギガホ プレミア | 使い放題MAX | メリハリ無制限 | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ |
データ容量 | 60G | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
月額料金 | 7,205円 →4,818円~ | 7,238円 →4,928円~ | 7,238円 →4,928円~ | 3,278円 |
割引 | 家族割 光セット割 dカード払い割 | 家族割 auスマートバリュー auPAYカード払割 | みんな家族割 おうち割 おうちでんき | ー |
契約 | 2年自動更新 | 2年自動更新 | 2年自動更新 | ー |
大容量プランでは、ドコモであればドコモ光、softbankであればソフトバンク光やAir、auであればauひかりやビッグローブ光といった、ネット回線とスマホのセット割が組めます。また、家族で契約している数に応じ、割引もしてくれるので、契約数によっては、かなりお得に利用することができます。
auやソフトバンクではデータ容量無制限ですが、テザリングには月に30GBまでの制限があるので、メインのネット回線として使うには不十分。
楽天モバイルの安さが際立ちますが、楽天モバイルの提供エリアの人口カバー率は、大手3社には遠く及ばないので、本当にデータ容量無制限で利用できるユーザーは一握りではないでしょうか。
低容量プラン → WiFi環境が整っている人向け
キャリア | NTTドコモ | KDDI(au) | ソフトバンク | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
ブランド | ギガ ライト | ピタッとプラン | ミニフィットプラン+ | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ |
データ容量 ~1GB →割引後 | 3,465円 →2,178円~ | 3,278円 →2,178円~ | 3,278円 →2,178円~ | 無料 |
データ容量 1GB~ →割引後 | ~3GB:4,565円 →2,728円~ | ~4GB:4,928円 →3,278円~ | ~2GB:4,378円 →3,278円~ | ~3GB:1,078円 |
割引 | 家族割 光セット割 dカード払い割 | 家族割 auスマートバリュー auPAY払い割 | 家族割 おうち割 おうちでんき | ー |
契約期間 | 2年自動更新 | 2年自動更新 | 2年自動更新 | ー |
自分の生活圏にWiFi環境が整っている人は、データ容量が少なくていいので、安く利用することができます。
インターネット光回線(WiFi)は高いイメージを持っている人も多いでしょうが、スマホで大容量プランを契約し、自宅にWiFi環境を設けない場合よりも、結局は安く済むのです。
最初に紹介した新料金プランとは違い、低容量プランでもインターネット回線とのセット割に対応しています。たただし、僕のような超ライトユーザー(1GB未満)の場合は、割引の対象にはなりません。
低容量で済むならサブブランドや格安SIMも魅力的
キャリア | NTTドコモ系 | KDDI(au)系 | ソフトバンク系 | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
ブランド | OCNモバイル ONE | UQmobile | Y!mobile | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ |
データ容量 ~3GB →割引後 | 990円 →770円 | 1,628円 →学割900円~ | 2,178円 →学割900円~ | 1,078円 |
割引 | OCN光モバイル割 家族割 | 家族割 学割 | 家族割 おうち割 おうちでんき 学割 | ー |
縛り | ー | ー | ー | ー |
大容量プランを好む家族がいないのであれば、auユーザーはUQモバイル、ソフトバンクユーザーはY!mobileといったサブブランドへ、契約手数料無料、解約違約金無料で乗り換えができ、月額料金も安くできるので、家族そろって乗り換えもいいかもしれません。
また、UQモバイルやワイモバイルといったサブブランドは、学割が用意されており、家族も含めて3GBまで1,000円以下で利用できるプランもあります。楽天モバイルに引けを取らず、エリアも申し分なしなのでかなり魅力的です。
ドコモ系では、OCNモバイルONEを例に挙げましたが、他にもIIJやmineoなど、多くの格安SIM事業がドコモ回線に対応しています。
最安値はWiFi+楽天モバイル毎月1GB未満
楽天モバイルの新料金プラン【Rakuten UN-LIMIT Ⅵ】では、1GBまでのデータ容量であれば無料で利用できます。
なので、WiFi環境が生活圏内に整っている方は、楽天モバイルにすると最も安く利用することができます。
楽天モバイルは提供エリアが狭いデメリットが
ただし、楽天モバイルは提供エリアが狭く、Twitter上では不満も溢れています。
地下はまだ許容範囲としても、駅前でもエリア外の地域があるようで、正直、auのパートナーエリアがなければ使い物にならないレベルかもしれません。
最近は無料通話アプリなどを活用する人も多く、通常の「通話」を利用する人は少ないかもしれませんが、圏外であればデータ通信はおろか通話もできません。緊急の電話(110番や119番)ができないのはやはり不安要素ですよね。
解決!WiFi環境にいれば発着信ができる!!
楽天モバイルの問い合わせチャットで、回答を頂きました。
・楽天モバイル圏外でもWiFi接続ができていれば
・Rakuten Link経由で発信できる
・110番や119番もOK
なので、楽天モバイル以外のモバイルWiFiルーターを一緒に持つか、楽天モバイル以外のSIMを端末にもう1枚入れる(機種が限られるけど)ことで、楽天モバイルの提供エリアの狭さに関しては解決しそうです。
オススメ!
→安い・縛りなし!モバイルWiFiの「MONSTER MOBILE」とは?
エリアが狭くても楽天モバイルは1年間無料
楽天モバイルは1年間無料で利用できるキャンペーンを実施しています。
現在契約しているスマホの契約はそのままに、副回線として試しに1年間利用してみるのもいいかもしれません。
2021年夏には人口カバー率96%になる予定ですし、楽天モバイルのエリア問題も解消する予定ではありますが、実際のところどうなのでしょう。
インターネット光回線も安い時代
NTTドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイルの各社、インターネット光回線も提供しています。
WEB完結型の新料金プランではセット割が組めずとも、請求がまとまる・ポイントが貯まるなどのメリットはあるものの、インターネット回線の月額利用料金は決して安くはありません。
インターネット回線月額料金比較
キャリア | NTTドコモ | KDDI(au) | ソフトバンク | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
ブランド | ドコモ光 | ビッグローブ光 | ソフトバンク光 | 楽天ひかり |
提供エリア 通信速度 | フレッツ光と同じ・最大速度1Gbps | |||
月額料金 (戸建) | 5,720円 | 5,478円 | 5,720円 | 5,280円 |
月額料金 (マンション) | 4,400円 | 4,378円 | 4,180円 | 4,180円 |
契約期間 | 2年自動更新 | 3年自動更新 | 2年自動更新 | 3年自動更新 |
契約解除料金 | 8,800円 | 11,900円 | 10,450円 | 10,450円 |
楽天経済圏ではしわ寄せが・・・
楽天経済圏を魅力に感じる人も多いでしょう。NTTドコモやau、ソフトバンクと比較すると、楽天は割引こそないものの、楽天モバイル+楽天ひかりを利用すると、楽天カードのポイントが+1倍になります。
楽天市場はもちろん、楽天でんき、楽天ガスのようなインフラもあれば、ふるさと納税やiDeCoのような節税対策まで、楽天でまとめることができ、楽天スーパーポイントを上手く活用するとかなりお得に生活できるのです。
しかし、楽天のクレジットカードである”楽天ゴールドカード”のスーパーポイントアッププログラムがこの春(2021年4月)大幅に改悪されるのをご存じでしょうか。Twitterで一時「楽天ゴールドカード」がトレンド入りするほど、楽天ユーザーには衝撃と落胆を与える内容となりました。
携帯料金のみならず、ドコモではdポイント、auではPontaポイント、ソフトバンクではTポイントを活用し、楽天経済圏に負けじと今後ますます競争が激化していくと、楽天スーパーポイントも、更に改悪する可能性もゼロではありません。
キャリアのセット割を考慮しても安いインターネット回線
安い インターネット回線 | @スマート光 | メガ・エッグ | ピカラ光 |
---|---|---|---|
提供エリア | フレッツ光と同じ | 中国地方 | 四国地方 |
通信速度 | 最大速度1Gbps | ||
月額料金 (戸建) | 4,730円 | 4,620円 | 4,620円 |
月額料金 (マンション) | 3,630円 | 3,520円 | 3,520円 |
最低利用期間 | 新規:2年間 事業者変更:なし | 3年自動更新 | 2年自動更新 |
工事費 | 無料 | 実質無料 | 無料 |
これらは、業界最安クラスのインターネット光回線です。
キャリアとセット割が組めるネット回線と比較していかがでしょうか?
マンションタイプでは毎月500円~、ホーム(戸建)タイプだと実は約1,000円も安くネットが利用できるのです。
キャリアとセット割が組める光回線を利用中なら簡単に乗り換えできる
ドコモ光・ソフトバンク光・ビッグローブ光・楽天ひかりは、4つとも、「提供エリアはフレッツ光と同じ」です。
これは、格安SIMのインターネット回線版のようなもので、「光コラボ」というインターネット回線。
NTT東日本・西日本が提供しているフレッツ光を卸し受けて、プロバイダサービスと一体にして提供しています。
@スマート光は、同じ光コラボなので、携帯電話の乗り換えのように、実は簡単に契約を乗り換えることができます。(”事業者変更”といいます)
縛りがないインターネット回線は次の見直しの時にラク
@スマート光は、事業者変更で回線を切り替える場合は、最低利用期間は設定されておらず、縛りなしで利用できます。
@スマート光の場合 | |||
---|---|---|---|
申し込み区分 | 事業者変更 | 転用 | 新規 |
対象者 | ドコモ光 ソフトバンク光 ビッグローブ光 楽天ひかり等 光コラボ利用中の方 | フレッツ光 利用中の方 | ネット回線なし auひかり NURO光 電力会社系 CATV 利用中 |
契約事務手数料 | 3,300円 | ||
工事費 | 発生しない | ||
最低利用期間 | なし | 2年間 ※更新なし | |
解約違約金 | 無料 | 2年以内:2万円 2年~:無料 |
2年後、3年後の通信業界はどうなっているのか、5Gがどうなっているのか。
未来予想図は明確ではありませんが、月額料金がキャリアよりも安いうえに、縛りがないので、気持ち的にも、経済的にもラクなのは、大きなメリットです。
まとめ
~携帯料金やネット代はシンプルに考えよう~
さて、新携帯料金プランの比較だけでなく、インターネット回線についても紹介してきました。
従来の大手キャリアの携帯料金プランではセット割や家族割の魅力はありましたが、一方で「わかりにくい・複雑」でしたよね。
【まとめる】がゆえに、年々わかりにくくなってしまっていた、携帯料金やインターネット料金は、この2021年の新料金プラン発表を機にシンプルに考えられるようになりました。
ひとつひとつのサービスを単体で考えると、自分にとって最も安く、使い勝手のいいものを見つけることができるのです。
みなさんの、スマホ代やネット代などの通信費見直しのお役に立てたら嬉しいです(^^