
インターネットを探している人にとって、「キャッシュバック」特典があれば、申し込んだだけで「〇万円」もらえるのでおトクですよね。
どうせ申し込むなら、できるだけ高いキャッシュバックや高額商品を貰いたいと考えて、色々なサイトを比較している人もいるでしょう。
ですが、それって本当におトクなんでしょうか?
昔、僕がアルバイトで働いていた通信の代理店がありました。
その代理店はWebサイトでフレッツ光を売っていて、申し込み特典としてお客さんにキャッシュバックをつけていました。
いくらかは忘れましたが、申し込み内容によって2万円とかそこらへんだったと思います。
キャッシュバックなどは特に集客用として目を引きますし、お客さんとしてはトータルの出費が減るので、何もないよりは特典付きで申し込みますよね。
ここまでは良いとしてお客さんがインターネットを申し込んで、開通工事が終わり、ネットが使えるようになりす。
では、いつキャッシュバックが貰えるのでしょうか?
開通してから1年後です。
キャッシュバックを貰うフローとしては、
①インターネットが開通してから、もともと貰っていた「キャッシュバックの登録用紙」に氏名やプロバイダーのメールアドレスなどを記入して代理店に送る。
②開通3・4カ月後に、契約したプロバイダーのメールアドレス宛に「キャッシュバックの申請方法」なるメールが送られてくる。
③キャッシュバックが貰える時期(例えば、1年後)になったら、そのメールの内容にしたがって、書面もしくはWeb上でキャッシュバックを貰うための手続きをする。
そこまでして、ようやくキャッシュバックが貰えます。1年…長いですね。そもそも、このフロー自体が面倒くさいですが、ここに罠が潜んでいます。
①ですが、この登録自体を忘れてしまうとそこでアウトです。大体は「開通後90日以内に送ってください」とか無意味な期限がつけられて書かれています。
そして②ですが、今時プロバイダーのメールアドレスなんて使っている人はほとんどいません。携帯のメールアドレスかショートメッセージ、gmail、SNSでのやりとりが一般化してきています。
では、なぜわざわざプロバイダーのメールアドレスなのか?
それは、キャンペーンの申請方法が書いてあるメール自体を気づかせ辛くするためです。プロバイダーを解約しないで使ってもらえているのかを把握するためも中にはあるでしょうが、プロバイダーのメールアドレスが使われていないのを分かっててやっています。
ここで、メールがスル―されれば、あとはプロバイダーのお知らせメールなどで埋もれていってしまうので、キャッシュバックの申請される確率が格段に下がっていきます。
最後に、開通してから1年経ったら、申請方法のメール内容に従って申請をすればいいんですが、キャッシュバックをもらう申請期間が1ヶ月に制限されているケースが多いです。この期限を過ぎると、なぜかキャッシュバックが無効になってしまいます(泣
これじゃ、キャッシュバック=おトクにはなりません。半ば騙されているようなものです。みんな毎日それぞれの生活がある中で、1年後もキャッシュバックのことをどれだけの人が覚えていられるでしょうか?
結局、その働いていた代理店でも、申し込んだお客さんの中の3割くらいはキャッシュバックの申請をしていませんでした。つまり、キャッシュバックで釣っておいてその分を利益に変えていたということです。もちろん、クレームにはならないように最初にキャッシュバックの手順を書いた紙などは申込者に送っていたようですが。忘れたらお客さんの責任、という訳ですね。
なぜこんなことをするのか?
そもそも、キャッシュバックというのは、サービスの提供元から販売店に支払われる報奨金の一部をお客さんに還元することで成り立っています。
(家電量販店なども同じです。報奨金を使って、他の家電製品を割引きしています。)
キャッシュバック金額が大きいほど、代理店の利益は減ります。そこで、こういうせこいやり方で客単価を上げて、利益を増やそうとしているからです。
そして、更に悪質なのが高額のキャッシュバック金額をうたって客を集め申し込みをさせる代理店もいます(例.9万円キャッシュバックとか)
あくまでこの金額は客寄せなだけで、実際にそのキャッシュバック金額を貰おうと思ったら、インターネット回線の他に様々なオプション、映像サービス、モバイルルーター、クレジットカード、お友達紹介などが条件になってきます。そもそも、インターネット回線に入ったのに、さらにモバイルルーター(インターネット回線)とか意味わかりません。
代理店としては、その分の報奨金が入るからその中でお客さんに渡せますが、全然現実的ではないですよね。月額料金が1万円とかになってしまうでしょう。これじゃ、キャッシュバックも意味がないです。オプションも外すのも忘れる可能性もありますし、もし辞めたくても解約金もかかりますからね。
加えて、キャッシュバックは先ほど説明したやり方で、なるべく受け取りづらいように巧妙に仕組まれています。中には代理店だけでなく、サービスの提供元がこういったやり方のキャッシュバック方法をとっているケースもあります。
別に特典としてのキャッシュバックが悪いと言っているわけではなく、集客や販売戦略としての方法としてはとても有効だと思います。悪いのは、キャッシュバックをうたっておいてなるべく渡さないように細工している、お客さんを裏切るような代理店です。
今は、SNSなどで良いことも悪いことも口コミとして、もの凄い速さで拡散する時代です。そんな代理店やサービスはどのみち淘汰されて無くなるとは思いますが。
もちろん、中にはキャッシュバックを必ず渡すようにしている優良な代理店もありますし、キャッシュバックの申請なんかしなくても期日になったらキャッシュバック金額の郵便為替(郵便局に持っていけば現金に替えてくれる)を送ってくれるサービス提供元もあります。
こういう悪質なところに引っかからないようにするためには
キャッシュバックを貰いたいのであれば、申し込み前に必ずキャッシュバックの受け取り方法を確認することです。その方法が複雑であったり、今回記事で説明したような感じであればやめた方がいいでしょう。細かくスケジュールアプリなどで忘れないように出来る人なら別ですが。
また、キャッシュバックではなくタブレットやPCなど商品のキャンペーンに申し込むのも手です。商品の場合は遅くても開通して1月後くらいまでに必ず貰えるので、受け取れないということはありません。気を付ける点としては、最低利用期間が過ぎるまでに解約をしてしまうと、インターネットとキャンペーン(商品)の違約金がダブルでかかってくることです。
もしくは、キャンペーンとかではなく、あくまでお客さん本位の親切な代理店を選ぶのも手ですよ。結局、嫌な気分になったり・ストレスにはなりませんからね。
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