
2020年4月1日からソフトバンク光にて、最大10Gbpsという通信速度を実現した「ファミリー・10ギガ」が登場しました。
圧倒的な通信速度に期待してしまうかもしれませんが、料金やサービス内容はどのようになっているのでしょうか。
今回はソフトバンク光に登場した「ファミリー・10ギガ」について詳しく解説していきます。
※表記している価格は税込みです。
目次
ソフトバンク光の「ファミリー・10ギガ」とは?
ソフトバンク光の「ファミリー・10ギガ」は、2020年4月1日に提供が開始された最大10Gbpsの通信速度を可能にするサービスです。
これまでの光回線では、最大1Gbpsというのが中心でしたが、今回登場した「ファミリー・10ギガ」はその10倍の最大10Gbpsの通信速度を実現しています。
もちろん10Gbpsというのは、技術規格上の最大速度(ベストエフォート値)を指すため、日常的に利用する際に10Gbpsが発揮されるわけではありませんが、それでもこれまで以上の通信速度が出るのは明らかです。
映画や4K/8K映像といった大容量コンテンツでも素早くダウンロードでき、オンラインゲームでも快適に楽しめるでしょう。
最新のWi-Fi規格でもある「Wi-Fi 6」に対応したホームゲートウェイ を使用すれば、スマホやタブレットなどのデバイスへの無線接続でも優れた通信速度を発揮しますし、同時に複数のデバイスと接続をしても安定した通信が可能です。
2022年5月時点では、戸建て住宅向けのサービスのみを提供しています。
利用できるエリア
ソフトバンク光「ファミリー・10ギガ」の提供エリアは東京都や大阪など一部に限られています。
提供エリア | |
---|---|
東京都 | 東京都(23区・狛江市・調布市・三鷹市) |
大阪府 | 大阪市、東大阪市、八尾市、松原市、藤井寺市、豊中市、堺市、茨木市、吹田市、大東市、門真市 |
和歌山県 | 和歌山市 |
京都府 | 京都市、長岡京市、向日市 |
滋賀県 | 草津市、彦根市 |
兵庫県 | 加古川市、伊丹市 |
愛知県 | 名古屋市、岡崎市、豊川市、刈谷市、江南市、小牧市、津島市、春日井市、北名古屋市、半田市、瀬戸市、大府市、豊橋市 |
静岡県 | 藤枝市、袋井市、富士宮市、三島市、浜松市、焼津市、磐田市 |
岐阜県 | 岐阜市、美濃加茂市 |
このように、ソフトバンク光「ファミリー・10ギガ」が利用できるのは、ごく一部の地域のみです。
全国的にサービス展開されるのは、もっと先のことになると考えられます。
ソフトバンク光の「ファミリー・10ギガ」が提供エリア外だった方は、下の記事を参考にしてみてください。
⇒光回線の10G(ギガ)ってどのくらい速いの?おすすめ8社もご紹介
「ファミリー・10ギガ」の月額料金は安い?
10Gbpsという驚異的なスペックに目が行きますが、肝心なのはやはり月額料金です。
いくらスペックが高くても、料金とのバランスが取れていなければ加入を躊躇してしまいますよね。
ここでは、ソフトバンク光「ファミリー・10ギガ」の月額料金を見ていきましょう。
プラン名 | 月額料金(通常) | 月額料金(割引適用後) |
---|---|---|
ファミリー・10ギガ | 7,480円 | 5,720円(24カ月間) |
1ギガ(戸建て) | 5,720円 |
「ファミリー・10GB」の基本料金は月額6,930円ですが、「ホームゲートウェイ(N)10ギガ」の必須オプション(月額550円)を足して、合計7,480円です。
ただ、現在実施中の割引キャンペーンを適用すると、基本料金1,210円及びオプション料金550円が24カ月間割引されます。
割引を提供すると月額料金は5,720円となり、戸建て向けの1ギガプランと同額となるのでお得です。
他の10ギガサービスと比較
通信速度最大10Gbpsのプランを提供しているのはソフトバンク光だけではありません。
ドコモ光やフレッツ光などでも、同様のプランがリリースされているので、これらの料金を一覧で比較してきましょう。
回線名 | 月額料金 | |
---|---|---|
ソフトバンク光 ファミリー・10ギガ | 1〜24カ月:5,720円 それ以降:7,480円 | |
フレッツ光クロス | 東日本 | 1〜30カ月:6,160円+プロバイダ料 それ以降:7,480円+プロバイダ料 |
西日本 | 5,720円+プロバイダ料 | |
ドコモ光 10ギガ | 6,930円 | |
NURO光 10Gs | 1カ月目:無料 2〜3カ月目:550円 それ以降:6,317円 | |
auひかり ホーム10ギガ | 1〜36カ月:6,468円 それ以降:6,798円 |
各社10ギガプランを用意していますが、似たり寄ったりの料金設定になっています。
通常料金だけを見ればNURO光が最も安いといえるでしょう。
割引も込みで考えると、ソフトバンク光も負けてはいませんが、割引以外のキャンペーンを検討するとまた変わってくるかもしれません。
例えば、ドコモ光10ギガでは、新規加入で合計39,200円分のdポイントが還元されるキャンペーンが実施されています。
このように考えると、一概にどこが安い、高いというのは難しいですね。
「ファミリー・10ギガ」の契約時にかかる初期費用
ソフトバンク光「ファミリー・10ギガ」に加入する際の初期費用について解説します。
加入時にかかる契約事務手数料と工事費は下記の通りです。
契約事務手数料 | 3,300円 |
---|---|
工事費 | → キャンペーンで実質無料 |
ソフトバンク光では、他社からの乗り換えで新規加入される方を対象に工事費を全額キャッシュバックするキャンペーンを実施しています。
ですので、「ファミリー・10ギガ」を新規申し込みする場合も、キャンペーンが適用され26,400円の工事費が実質無料になります。
ただし、1ギガプランからの乗り換えの場合はキャンペーン対象外なので、初期負担はかなり大きくなると言えるでしょう。
「ファミリー・10ギガ」でもおうち割 光セットが組める
ソフトバンク光「ファミリー・10ギガ」では、ソフトバンクスマホとのセット割「おうち割光セット」が適用可能です。
毎月のスマホ料金が最大1,100円割引される上、本人のみならず家族10人までのソフトバンクスマホも割引対象に含まれます。
割引額は料金プランによって異なるため下記の表を確認してください。
基本プラン(音声)/基本プラン(データ)
料金プラン | 割引額/月 |
---|---|
データプランメリハリ無制限/データプランミニフィット+ データプランメリハリ/データプランミニフィット データプラン50GB+/データプランミニ | 1,100円 |
通話基本プラン
料金プラン | 割引額/月 |
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データ定額 50GBプラス/ミニモンスター | 550円 |
スマ放題/スマ放題ライト
料金プラン | 割引額/月 |
---|---|
データ定額 50GB/20GB/5GB | 1,100円 |
データ定額(おてがるプラン専用) データ定額ミニ 2GB/1GB データ定額(3Gケータイ) | 550円 |
上記以外の料金プラン
料金プラン | 割引額/月 |
---|---|
パケットし放題フラット for 4G LTE パケットし放題フラット for 4G パケットし放題フラット for スマートフォン パケットし放題MAX for スマートフォン 4G/LTEデータし放題フラット 4Gデータし放題フラット+ | 1,100円 |
パケットし放題フラット for シンプルスマホ (iPad 専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE (タブレット専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G | 550円 |
ただし、おうち割光セットの適用には「光BBユニットレンタル」「ホワイト光電話」といったオプションへの加入が必須です。
なお、「Wi-Fiマルチパック」も必須オプションに含まれていますが、また提供が開始されていないため、現状としては条件として含めないように設定されています。
どちらにせよオプション料金でセット割引の一部が相殺される形になるので注意してください。
契約前に確認しておきたい「ファミリー・10ギガ」の注意点
ソフトバンク光「ファミリー・10ギガ」に加入する際の注意点を解説します。
新しいサービスということもあり、さまざまな注意点や制限などもあるので、申し込む前に把握しておきましょう。
フレッツ光からの転用ができない=必ず工事が必要
「ファミリー・10ギガ」への加入には必ず工事が必要となります。
申し込み方法には「新規」だけにしか対応しておらず、転用や事業者変更での加入もできません。
その上、ソフトバンク光 1ギガプランからのプラン変更であっても、扱い上は新規加入になり工事を行う必要があります。
工事費を無料にするキャンペーンは実施されていますが、他社からソフトバンク光に乗り換える人向けなので、ソフトバンク光の1ギガからプラン変更する場合は費用も26,400円かかってしまうため初期負担も大きくなってしまうでしょう。
ただ、今後10ギガサービスが普及してくると、10ギガを導入したことのある物件では無派遣工事(工事費2,200円)も可能になる時が来るかもしれませんね。
一部のオプションサービスが利用できない
ソフトバンク光「ファミリー・10ギガ」では、以下のオプションサービスが利用できません。
- 光電話(N)
- BBフォン
- 光電話機機能
- 地デジチューナー(R)
- バリューパック
- Wi-Fi地デジパック
- 無線LAN(N)
こういった制限はあるものの、固定電話に関してはホワイト光電話で代用できますし、無線LAN(N)に関してはホームゲートウェイ (N)10ギガによって代用ができるので、そこまで大きな問題にはなりません。
ただし、他社からの乗り換えで「ファミリー・10ギガ」に加入する場合、前サービスで光電話を使っていた方は注意が必要です。
10Gbpsに対応したパソコンやLANケーブルを用意する必要がある
回線側でいくら10Gbpsを実現できるとはいっても、それを受信するデバイス側が最新スペックに対応していなければ意味がありません。
例えば、ホームゲートウェイとパソコンを接続するLANケーブルは10Gbpsの通信速度に対応した「カテゴリ6A」のものを使う必要があります。
さらには、10Gbpsに対応したパソコンでなければ、このサービスのポテンシャルを体感することは難しいでしょう。
特に、普通のパソコンでは10Gbpsに対応しているものは少なく、別途LANカードと呼ばれる機器を購入しなければなりません。
このLANカードも購入すると数万円程度かかってしまいますし、取り付けにはパソコンを分解する必要も生じるなどハードルが高いです。
ソフトバンク光「ファミリー・10ギガ」に加入する際は、自身のネット環境が最新スペックに対応しているかどうかを確認しておきましょう。
ほとんどの人にとってはオーバースペック…
最大10Gbpsというスペックを聞いてワクワクしたかもしれませんが、多くの方にとってそれほどの通信速度は必要ではありません。
ネットサーフィンやYoutube程度の動画視聴であれば、通常の光回線でも十分快適に行えます。
4K/8Kなど高画質の映像コンテンツを視聴、ダウンロードするような方やオンラインゲームをプレイする方でない限りは、1ギガプランで十分です。
10Gbpsのポテンシャルを発揮するためには、パソコンや周辺機器も相応のスペックを用意しなければなりません。
導入だけでかなりお金もかかるので、スペック的に必要性を感じない場合には急いで加入する必要はないといえます。
ファミリー・10ギガのおすすめの申し込み窓口
ソフトバンク光「ファミリー・10ギガ」は、公式サイトや家電量販店といった窓口で申し込めるものの、月額料金が高く、工事費もかかってしまうため、さらにお得に加入できる代理店がおすすめです。
ソフトバンク光正規代理店「NEXT」では、公式で実施されている割引キャンペーンに加えて、最大37,000円のキャッシュバック特典が受け取れます。
新規申込みでその他サービスやオプションなどの加入も必要なく37,000円のキャッシュバックが用意されている上、開通後最短2カ月で受け取れるスピード感も魅力です。
キャッシュバックの受け取り手続きも申し込み時に振り込み口座を伝えるだけなので、もらい忘れの心配もありません。
また、ソフトバンク公式で実施しているキャッシュバックも受け取れるので、かなりお得になります。
これだけのキャッシュバックがあれば、ソフトバンク光「ファミリー・10ギガ」でもお得に加入できるので、正規代理店「NEXT」から申し込んでみましょう。
まとめ
ソフトバンク光「ファミリー・10ギガ」の料金やサービス内容、注意点について解説しました。
最大10Gbpsというのは確かに魅力的ですが、多くの方にとってみればオーバースペック気味でもあるため、料金などが気になる人は今のサービスのままでもいいといえます。
それでも次世代通信を担うサービスでもあるため、新しい物好きの方やとにかく通信速度の出るサービスを使ってみたいという方は試してみるのもいいでしょう。