
1月から4月前半までは、春からの新社会人や、新入学の学生さんの引っ越しがとても多く、それに合わせて、引っ越し先で新しいインターネット回線を申し込む人が増えてきます。
特に最近は、従来の光インターネットの代表だったフレッツ光から、ドコモ光・SoftBank光・OCN光などの俗に言う「光コラボレーションモデル」(この言葉の認知度は低い)と呼ばれる光回線に変える人が増えてきています。
理由は、フレッツ光と同等の品質のインターネットがより安価で使えるからです。
ただ、光コラボのサービスは一時期「開通工事までが異様に遅い」という現象が起きました。とくにメジャーなサービスほどその影響は大きかったようです。
それもそのはず、もともとNTTが全国でコールセンターを構えてやっていた申込者への対応、例えばですが
- 申し込み受付
- 希望工事日や利用環境のコンサルティング連絡
- 開通工事日の調整
- 開通工事日の連絡
- 開通工事
のような作業を一事業者が、NTTの代わりにやるようになったからです。
この作業の他にも、申込者の情報のデータ入力や郵送物の発送、不備回収(工事日が取れない人への対応)など、申込者1件に対してやることは多いので、一気に申し込みが入ってくるとノウハウやスタッフなどの体制が整っていない事業者は必然的に処理がどんどんと溜まり、「申し込んだのにコンサルの連絡が一週間たってもまだ来ない」という状態の人も多かったようです。
今からの引っ越しシーズンは、さらに込み合ってくるので工事が遅くなる可能性が充分にあります。せっかく申し込んでも、いつになっても進まないなら意味がないですよね。この状態を回避するための方法を2つお伝えします。
1.余裕をもって早めに申し込みを済ませておく
当たり前かもしれませんが、引っ越し先の住所が決まった時点でインターネット回線の申し込みを済ませておけば、
処理は申し込み順にされるので、そこまで切羽詰まった状態にはならないでしょう。
すでにどこかしらの光コラボサービスを利用している人が移転手続きをする場合や、フレッツ光を使っていて移転と光コラボへの転用が同時に発生するような場合は早めに手続きをしておくことをおすすめします。
2.一旦、フレッツ光で開通させる
フレッツ光を使ってない場合の作戦としては、一度NTTのフレッツ光に申し込んで工事を進めるとほぼ希望通りに開通ができます。
(もちろん例外はありますし、引っ越しシーズンは工事が込み合うので早めの手続きがよいことには変わりません。)
長年、フレッツ光を提供してきたシステムや体制のおかげですね。
そして、フレッツ光で開通工事をした後に、改めて使いたい光コラボサービスに「転用」申し込みをするという流れです。
(転用の方法はこちらの記事で解説しています。)
この方法をとることによって、転用するまでもインターネットが使え、転用後は月額費用が抑えられるようになります。
ここで、注意してもらいたい点があります。
1つは、フレッツ光も光コラボレーションも初期工事費がかかりますが、光コラボ事業者によっては新規申し込みの初期工事日をキャンペーンで無料にしているところもあるため、それは外せないという人はこの方法は使えません。
利用したい光コラボサービスも工事費がかかるというのであれば、フレッツで開通した方がまずは早くインターネットが使えます。
2つ目は、利用したい光コラボに対応するプロバイダーで加入しておくことです。
プロバイダーを変えずにフレッツ光→光コラボに変えることを、「自社転用」という呼び方をします。
自社転用の場合は回線を切り替えた後に、インターネット接続の再設定作業はいりません。
フレッツ光の解約金も転用の費用もかからないですし工事もありません。
(転用のための事務手数料が数千円はかかります。)
実際は、終端装置の取り換えがあるだけです。(送られてくるので利用者が取り替えます)
まとめ
この時期の引っ越しで新しく光コラボにしようと考えている方は、
・余裕をもって早めに申し込みを済ませておく
・急いている場合はフレッツ光で開通させて転用をする
のどちらかの方法で、スムーズにインターネットが使える環境を整えて気持ちよく新生活をスタートしましょう!