
ドコモ光は23社のプロバイダから選べる光コラボです。
フレッツ光とプロバイダが別々だった昔とは違い、契約から支払いまでを一本化したものが光コラボです。その中にあってドコモ光はプロバイダを選ぶことができ、なおかつ支払いも一本化されています。
『お気に入りのプロバイダにはドコモのセット割がない!』そういう時こそ、ドコモ光で好きなプロバイダでドコモのセット割を使うことが可能です。
しかし、プロバイダが23社もあると、バリエーションが多すぎてどこを選べば良いのか迷ってしまう人も多いことでしょう。
そこで今回は、ドコモ光のプロバイダ「スピーディア(SIS)」の評判や、サービス内容などを見ていきたいと思います。
※表記している価格は税込みです。
目次
ドコモ光×スピーディアの評判が少ない
2001年に立ち上げられたスピーディアはつい最近できた新進企業ではありません。光コラボも開始年から参入しているように、先述した通り古参のプロバイダになります。
しかし、その割にはスピーディアの評判はネット上であまり見かけることがありません。プロバイダ選びで参考になるのがユーザーの声ですが、そのユーザーが見つからないとなると選択肢にしづらかったりします。
紹介サイトでは『遅い』という評判もたまに見かけますが、情報が古いものも含まれているため鵜呑みにするのは早計でしょう。
スピーディアはIPv6対応だが速度に関する評判が少ない…
スピーディアマジで対応悪い、プロバイダ変える。#スピーディア #ドコモ光
— ビーサン小僧 (@taddei241) December 4, 2021
ネットはドコモ光。
プロバイダはスピーディア。聞いたことないところだけどドコモ光の代理店のおすすめだったので。— Fumiaki (@tfumiaki) October 22, 2021
ドコモ光のプロバイダーを選んでいるのですがどう選んだらいいのかわかりません。。
スピーディアはどうなんだろう?
GMOと同じルーター使っているので速度でるのかなと勝手に思っているのですが
使用している方教えて頂けると助かりますm(__)m— shinoki (@shinoki87) March 30, 2021
ドコモ光のプロバイダをとりあえずスピーディア?ってとこにしたけどスピーディアはどんな感じなんだろ。今はぷららだけどなんか違うんかな
— とき (@to_ki_) March 8, 2021
そういう訳ではないんですけど利用者が少ないプロバイダなのでSISにしました
— Peanuts/なつぴっぴ (@P72_de) September 29, 2020
Twitterで見つかったスピーディアの評判がこちらですが、正直知名度がそこまで高くないため、BIGLOBEやOCNといった大手プロバイダに比べると利用者が少なかったりします。
しかし、次世代通信規格のIPv6に対応しています。Ipv6はネットの混雑を避けるための接続技術で、これに対応しているか否かで通信速度は劇的に変わってくるため、非対応のプロバイダより遅いということはありません。
よって、『スピーディアが遅い』という評判を見かけたら時系列を確認してみましょう。もしかしたらそれは、IPv6非対応の頃の情報かもしれません。
ちなみに、後でご紹介するスピーディア光もIPv6に対応しています。
ドコモ光のプロバイダ「スピーディア(SIS)」とは?
引用元 スピーディア公式サイトより
スピーディアは「株式会社スピーディア」が運営するプロバイダです。
2001年より宮城県仙台市に本社を置いて、ISP事業以外にも決済サービスや技術サービスなども行っている会社になります。
「SIS」と表記されることがありますが、これは「SPEEDIA INTERNET SERVICE」のそれぞれの頭文字から取られているものです。
2015年の光コラボ開始イヤーにはスピーディア光の提供も始めていて、フレッツ時代も含めると大手プロバイダに混じって割と古参の部類に入ります。
ドコモ光×スピーディアで提供されるサービス
引用元 スピーディア公式サイトより
ドコモ光のプロバイダはA・B・Cのグループに分かれていますが、スピーディアはグループAに属しています。
光コラボのスピーディア光にはスマホとのセット割がありませんが、ドコモ光×スピーディアではドコモ光セット割を組むことができます。
ドコモ光で選べる各プロバイダはそれぞれドコモ光でのサービスとして提供されますが、プロバイダごとでの独自サービスや特典を受けられるのも特徴です。つまり、ドコモ光×スピーディアならば、ドコモ光とスピーディア両方のサービスを利用できるというわけです。
SIS プロバイダサービス概要 | |
---|---|
メールアドレス数 | 9個 |
メールBOX容量 | 3B |
ドメイン | m.speedia.jp |
セキュリティソフト | スピーディア永年無料セキュリティ |
リモートサポート | ○ (初回無料・60日以内) |
訪問サポート | ○ (初回無料・60日以内) |
Ipv6 | IPoE IPv4 over IPv6通信 |
その他のサービス | ・Wi-Fiルーター(契約期間中は無償レンタル) ・メール転送サービス ・Webメール ・ホームページ(3GB) |
ドコモ光でプロバイダをスピーディアにした場合、このようなサービスが受けられますが、このことから、ドコモ光×スピーディアのメリットとしては以下のような点が挙げられます。
- 最大9アカウントのメールアドレス
- メールBOX容量 3GB(保存期間2ヶ月)
- スピーディア永年無料セキュリティ
- 訪問サポート・リモートサポート(開通から60日以内限定)
- Wi-Fiルーター無償レンタル
- HPスペース 3GB
ドコモ光×スピーディアを利用した場合の主なメリットは以上のとおりです。
最大9つのメール、ウイルスから端末を守る無料のセキュリティサービス、Wi-Fiルーター無償レンタル、HPサーバーなど、従来のプロバイダの基本サービスが提供されます。その他にも、利用開始から60日以内なら無料で利用できるサポートサービスも付属しています。
基本的にはどこのプロバイダでも提供されている内容のため、「スピーディアだから特別お得というわけではない」のが正直なところです。
しかし、プロバイダによっては、アドレスが1個だったり、メールBOXが1GBだったり、Wi-Fiルーター無償レンタルを行っていないところもあるため、それを考えれば充実している方と言えます。
ドコモ光×スピーディアの月額料金
戸建てタイプ | マンションタイプ | |
---|---|---|
タイプA | 5,720円 | 4,400円 |
タイプB | 5,940円 | 4,620円 |
タイプC | 5,720円 | 4,400円 |
単独タイプ | 5,500円+プロバイダ料 | 4,180円+プロバイダ料 |
先程もお伝えしましたが、ドコモ光ではタイプA・B・Cの中からプロバイダの選択が可能で、スピーディアは料金が安いタイプAに属します。
よって、ドコモ光×スピーディアの月額料金は、戸建てタイプが5,720円、マンションタイプが4,400円になります。
初期費用はキャンペーンで無料
事務手数料 | 3,300円 |
---|---|
初期工事費 | 戸建てタイプ: マンションタイプ: → キャンペーンで実質無料 |
現在ドコモ光では、初期工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。
ただ、他の光回線の工事費無料キャンペーンは常設されているケースが多いですが、ドコモ光の場合は期間限定の場合もあるので注意が必要です。
なお、この工事費無料キャンペーンはスピーディア以外のプロバイダを選んでも受けられます。
ドコモ光セット割
引用元 docomo公式サイトより
ドコモのスマホや携帯電話とドコモ光を一緒に利用すると、スマホ・携帯電話の月額利用料金が割引になる「ドコモ光セット割」を組むことができ、毎月のスマホ料金が最大1,100円割引になります(「ahamo」は対象外)。
他の大手携帯キャリアのauやソフトバンクでもスマホ+光回線とのセット割はありますが、月額550円の光電話(固定電話サービス)への加入が条件になっています。しかし、ドコモ光でセット割を組む場合はオプション加入は不要です。
なお、ドコモ光セット割を組めるのはドコモ光が唯一の対象回線のため、ドコモユーザーでセット割を組みたいなら必然的に選択肢はドコモ光のみになります。
割引額はドコモで契約している料金プランよって違い、ギガプランの「ギガホ」「ギガホ プレミア」「ギガライト」のプランは家族全員のスマホ料金が毎月550〜1,100円割引、カケホーダイ&パケあえるの「ウルトラシェアパック」「ベーシックシェアパック」などのプランは毎月110〜3,850円割引になります。
割引額やプランに関しては以下をご覧ください。
「ドコモのギガプラン」を契約している場合
「ドコモのギガプラン」とは、5Gギガホ プレミア、5Gギガホ、ギガホ プレミア、ギガホ、5Gギガライト、ギガライトの総称です。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
5Gギガホ プレミア/5Gギガホ | -1,100円/月 | |
ギガホ プレミア/ギガホ | -1,100円/月 | |
5Gギガライト/ギガライト | ステップ4:~7GB | -1,100円/月 |
ステップ3:~5GB | -1,100円/月 | |
ステップ2:~3GB | -550円/月 | |
ステップ1:~1GB | 割引適用外 |
「カケホーダイ&パケあえる」を契約している場合
「カケホーダイ&パケあえる」の新規受付は終了していますが、契約している方はプラン変更やパケットパックの変更ができます。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
ウルトラシェアパック100 | -3,850円/月 | |
ウルトラシェアパック50 | -3,190円/月 | |
ウルトラシェアパック30 | -2,750円/月 | |
ベーシックシェアパック | ステップ4:~30GB | -1,980円/月 |
ステップ3:~15GB | -1,980円/月 | |
ステップ2:~10GB | -1,320円/月 | |
ステップ1:~5GB | -880円/月 | |
ウルトラデータLLパック | -1,760円/月 | |
ウルトラデータLパック | -1,540円/月 | |
ベーシックパック | ステップ4:~20GB | -880円/月 |
ステップ3:~5GB | -880円/月 | |
ステップ2:~3GB | -220円/月 | |
ステップ1:~1GB | -110円/月 |
なお、以下の記事ではドコモ光で利用できるプロバイダ23社の中から、速度・キャンペーンでおすすめのプロバイダを紹介していますので良かったら参考にしてください。
ドコモ光×スピーディアとSPEEDIA光の違いは?
引用元 スピーディア公式サイトより
SPEEDIA光はスピーディアが提供している光コラボのインターネット回線で、NTT東日本・西日本の光回線とプロバイダのスピーディアが一体型で提供されているサービスです。
では、ドコモ光×スピーディアとSPEEDIA光にはどのような違いがあるのか見てみましょう。
月額料金、初期費用、セット割など様々な違いがある
ドコモ光×スピーディア | SPEEDIA光 | |
---|---|---|
月額料金 | 戸建て:5,720円 マンション:4,400円 | 戸建て:5,489円 マンション:4,389円 |
初期工事費 | 戸建て: マンション: | 戸建て: マンション: → キャンペーンで実質無料 |
事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 |
契約期間 | 2年 | 3年 |
解約金 | 戸建て:14,300円 マンション:8,800円 | 20,000円 (37ヶ月目以降は0円) |
月額料金で比較した場合
月額料金はドコモ光×スピーディアよりSPEEDIA光の方が安いです。
戸建てタイプ・マンションタイプ共にドコモ光×スピーディアよりも安いですが、そもそもドコモ光自体が他の光コラボよりも料金が高い部類に入るため、光コラボ全体で見た場合には『平均より少し高いかな~』といったところです。
工事費で比較した場合
工事費についてですが、SPEEDIA光でも工事費無料キャンペーンが実施されているため、工事費はかかりません。
厳密に言うと、19,800円を30回分割で毎月660円支払っていくのですが、キャンペーンによって毎月660円割引され、相殺されることで無料になる仕組みです。
契約期間・解約金で比較した場合
ドコモ光×スピーディアの契約期間が2年なのに対して、SPEEDIA光の契約期間は3年と長いです。
これはユーザー側にしたら大きなデメリットで、3年過ぎれば解約金はかからなくなるものの、解約金の20,000円は高額と言わざるを得ません。
スマホとのセット割で比較した場合
ドコモのスマホ・ケータイを利用している人は、ドコモ光×スピーディアを利用することでドコモ光セット割が組めて、スマホ料金の割引を受けられます。
一方で、SPEEDIA光ではスマホセット割がないため、格安スマホ・SIMなどで元々の基本料金を安くしない限り、そこまでのお得感がありません。
このように、SPEEDIA光は初期工事費が無料にはなるものの、料金も他の光コラボに比べて割高で、スマホとのセット割もなかったりと、これと言ったメリットがあまり見当たらないのが正直なところです。
まとめ
ドコモ光×スピーディアは、回線速度に限らず評判があまり多くありません。
ドコモ光のプロバイダは23社と豊富なためその中から選ぶのはとても大変ですが、今回ご紹介したスピーディアはプロバイダとしてのメリットが乏しいのが正直なところです。
速度についても速いとい評判があるわけでもなく、これといったキャンペーンも行われていないなど、スピーディアに余程のこだわりがない限りはあまりおすすめできません。
今回紹介した内容を参考に、ご自身の使い方や目的にマッチしたネット回線を見つけてくださいね^^
なお、以下の記事では、速度が速い光回線、転用・事業者変更におすすめの光コラボ、料金が安い光コラボ、について解説していますので、是非参考にしてみてください。