
ドコモ光はプロバイダを選べる光コラボというのをご存知でしょうか?
選べるプロバイダは23社あり、馴染みのあるプロバイダ名や、あまり聞き慣れないマイナーな会社など実に様々です。中には以前に利用していた懐かしいプロバイダも見つかるのではないでしょうか?
ドコモ光のタイプAには「hi-ho」というプロバイダがあります。このhi-hoは、ISDNが主流だった時代にちょっとしたプロバイダだったのです。
この記事では、プロバイダhi-hoの速度についての評判、ドコモ光×hi-hoのサービス内容について紹介していきますので、ドコモ光でプロバイダhi-hoを利用しようと検討中の人は参考にしてみてください。
※表記している価格は税込みです。
目次
ドコモ光のプロバイダhi-hoは遅いという評判は本当?
プロバイダhi-hoとしての情報は残念ながらあまり見当たりません。
ただ、あることはあるのですが、良い評判は少ないのが正直なところです…
んーーーーーーー
IPv6(IPoE)でも、夜(21時台)だとIPv4以下くらいに通信速度が下がるなあ。
っていうか、網内区間が問題なくてインターネット区間が遅いなら、これプロバイダ(Hi-Ho)がネックって考えていいような気がするなあ……。or混雑の影響だとしたらv6にする意味ないし。 pic.twitter.com/Fuw84u6xxX
— みそりぃた@赤い帽子も来ているぞ! (@misolyta) December 29, 2021
フレッツ光ネクストの測定結果
プロバイダ: hi-ho
IPv4
下り速度:1.74Mbps, 上り速度:8.78Mbps
Ping:24.8ms, Jitter:49.67ms
IPv6
下り速度:2.3Mbps, 上り速度:18.85Mbps
Ping:24.8ms, Jitter:0.44mshttps://t.co/RI3RSX7f6U #WiFiの森— きーくんだぞっと! (@kikunDQ1031) December 6, 2021
フレッツ光ネクスト IPv6接続 IPoE(OCNバーチャルコネクト)の測定結果
プロバイダ: hi-ho
Ping値: 19.5ms
下り速度: 12.6Mbps(あまり速くない)
上り速度: 296.96Mbps(非常に速い)https://t.co/phqUd2R62L #みんなのネット回線速度— 渡邉 衛 (@alfa1750ti) June 20, 2021
これでどうやって戦えばいいんだ
ドコモ光 IPv6接続 IPoE(OCNバーチャルコネクト)の測定結果
プロバイダ: hi-ho
Ping値: 16.41ms
下り速度: 18.03Mbps(普通)
上り速度: 18.05Mbps(普通)https://t.co/uvn0fdcYwS #みんなのネット回線速度— ⑨右衛門 (@kokonoemoon) September 5, 2020
ドコモ光 プロバイダ hi-ho
夜になると、毎日こんな感じ
このテストだと割と数値が出てるように見えるが、Twitterで画像が読み込めなかったり動画読み込めないほど酷い
アップロードだけ早いのが腹立つ pic.twitter.com/3iP07Z3sOm— えるごん#♪ (@Lgonip) May 2, 2020
問題なく使えている人もいるみたいですが、『遅い』という評判が目立ちます。
他のプロバイダに比べて評判自体が少なく、hi-hoは今や過去のプロバイダという様相で、時代の流れと言ってしまうにはなんだか物寂しいですね。
ただし、ドコモ光は他提供しているプロバイダが全てIPv6対応に対応しているため混雑のないインターネットが利用できますので、ユーザーに便利なサービスに不備はないようです。
プロバイダのhi-hoはスピードテストでも遅いという結果に…
「みんなのネット回線速度」というスピードテストのサイトではドコモ光のプロバイダごとの平均速度がランキングで紹介されていますが、hi-hoは残念なことに最下位という結果でした…。(2022年1月現在)
順位 | プロバイダ名 | ダウンロード速度 | |
---|---|---|---|
1 | ドコモnet | 316.93Mbps | |
2 | GMOとくとくBB | 301.54Mbps | |
3 | エディオンネット | 285.62Mbps | |
4 | BIGLOBE | 284.04Mbps | |
5 | @TCOM | 279.68Mbps | |
6 | Asahiネット | 277.69Mbps | |
7 | plala | 277.1Mbps | |
8 | OCN | 261.7Mbps | |
9 | DTI | 249.37Mbps | |
10 | Tigers-net.com | 242.58Mbps | |
11 | BB excite | 232.56Mbps | |
12 | andline | 229.79Mbps | |
13 | WAKWAK | 224.77Mbps | |
14 | @nifty | 222.91Mbps | |
15 | 楽天ブロードバンド | 157.57Mbps | |
16 | hi-ho | 157.33Mbps |
ドコモ光で選べるプロバイダは23社ですが、ランキングに反映されているプロバイダは直近3ヶ月間で50名以上の方が測定されているプロバイダです。
これを見るとhi-hoの順位は最下位…。平均速度だけ見れば157.33Mbpsとそこまで遅いといった印象はありませんが、実はこの速度結果が測定するサイトによって違うのです。
僕の知り合いがドコモ光をプロバイダDTIで使っていて、スピードテストをした時にみんなのネット回線速度では200Mbpsを超えていたものの、サイトによっては50Mbpsというところもあったそうです。結局8社ほど試したみたいで、平均は130Mbpsぐらいと言ってました。
それを考慮すると、DTIより90Mbpsも遅いhi-hoは平均速度として50Mbpsぐらい出れば良い方なのかもしれません。(あくまで推測です)
ドコモ光のプロバイダ「hi-ho」は旧松下電器系列
引用元 hi-ho公式サイトより
hi-hoの誕生は2001年5月15日にハイホーブロードバンドシステムズを立ち上げたところから始まります。
タイミング的にはADSLが始まった時勢だったので、プロバイダとしても注目を浴びる時期だったことが窺えます。hi-hoは当時、旧松下電器、現パナソニック傘下のプロバイダだったのです。
その後、Panasonic Hi-HOに社名を変更し、プロバイダ名を小文字に変え、デザイン一新を経て現在のロゴに落ち着きました。
そして2007年6月1日、常時接続が主流となりADSLが普及した時期に現在の名前と変更されました。ちなみにこの時期にはニコニコ動画も登場しており、若年層のネットユーザーが増加した時期と重なっています。
この時期、hi-hoはIIJに事業を譲渡しています。会社の体制が変わるタイミングでの社名変更だったのでしょうね。ちなみに、IIJは日本国内初の商用プロバイダ事業者のため、国内最古のプロバイダ事業者と身内だった時期があるのです。
なぜ、「だった」と過去形なのかと言うと、hi-hoは2018年12月にIIJの傘下から離れ、株式会社ISPホールディングス運営で今に至るからなのです。
新しいネットコンテンツとともに変化し続けたhi-hoが、いかにインターネットの激動の時代のプロバイダだったのか、沿革を覗いてみるだけでもわかりますね。それだけ歴史があり、みなさんの印象に残ったプロバイダであったという証拠です。
電機メーカーの通信会社って昔はニフティ(富士通)、hi-ho(松下)、SANNET(三洋)、So-net(ソニー)、DTI(三菱電機)だったと思うけど、東芝と日立のはコンシューマ向けのISPの加入者少なかったのか、あんまり聞いたことないし、グループも再編されていて大変な業界だな(・∀・)
— 宇都宮恭介 (@kyosukeutu) September 11, 2018
旧松下電器産業のISP「hi-ho」がIIJに譲渡されて10年以上経つが、昨年末にプレスリリースもなくひっそりとIIJから投資会社へ譲渡されていたことを今更知った。
— Ver.321 (@km891204) January 31, 2018
ドコモ光×hi-hoで提供されるサービス
引用元 hi-ho公式サイトより
以前ほどの知名度は影をひそめてしまったhi-hoですが、国内大手のドコモ光のプロバイダとして今も現役であることに違いはありません。
意外にもドコモ光のプロバイダには、hi-hoはあるけどIIJがないというのも不思議な感覚ですね。
ドコモ光でのhi-hoはどのようなサービスを提供しているのかご紹介します。
ho-ho プロバイダサービス概要 | |
---|---|
メールアドレス数 | 6個 |
メールBOX容量 | 1GB |
ドメイン | sky.hi-ho.ne.jp |
セキュリティソフト | ・マカフィー® マルチアクセス(12ヶ月無料) |
リモートサポート | ○ (初回無料) |
訪問サポート | ○ (初回無料) |
Ipv6 | IPoE IPv4 over IPv6通信 |
その他のサービス | ・Wi-Fiルーター(契約期間中は無償レンタル) ・ホームページ(100MBまで) ・Webメール(1GBまで) ・メール転送サービス |
ドコモ光×hi-hoの基本サービスは上記の通りです。
ドコモ光はプロバイダごとに使える基本サービスが異なりますが、hi-hoを選ぶと無線LANルーターが無料であるという点をまず評価したいところです。
ドコモ光の無線LANルーターレンタルは月額330円。hi-hoでは毎月の利用料を抑えることができるのは嬉しいポイントです。
無線LAN(Wi-Fi)通信はスマホの通信量を抑えるのにも役立ち、ご自宅でもスマホでネット通信を頻繁にする人にはありがたい特典です。メールアドレスも5個まで提供されますし、個人や仕事、家族で使うのにも最適です。
ドコモ光×hi-hoの月額料金
戸建てタイプ | マンションタイプ | |
---|---|---|
タイプA | 5,720円 | 4,400円 |
タイプB | 5,940円 | 4,620円 |
タイプC | 5,720円 | 4,400円 |
単独タイプ | 5,500円+プロバイダ料 | 4,180円+プロバイダ料 |
ドコモ光は、タイプA・B・Cの中からプロバイダを選択することが可能です。
hi-hoはタイプAのドコモ光最安値の契約プランとなります。「最安値」と言えば聞こえは良いですが、マンションタイプで4,400円もかかるのは昨今の光コラボの中では割高の部類に入ります。
先程も紹介しましたが、プロバイダhi-hoの特典には無線LANルーターの無料レンタル特典があります。他社でレンタル料と合わせての月額料金がどれくらいになるか、比較する場合はオプションとのトータルの費用で考えましょう。
初期費用はキャンペーンで無料
事務手数料 | 3,300円 |
---|---|
初期工事費 | 戸建てタイプ: マンションタイプ: → キャンペーンで実質無料 |
現在ドコモ光では、初期工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。
ただ、他の光回線の工事費無料キャンペーンは常設されているケースが多いですが、ドコモ光の場合は期間限定の場合もあるので注意が必要です。
この工事費無料キャンペーンはドコモ光公式で行われているキャンペーンのため、hi-ho以外のプロバイダで申し込んでも受けられます。
ドコモ光セット割で毎月のスマホ料金が割引
引用元 docomo公式サイトより
ドコモのスマホや携帯電話とドコモ光を一緒に利用すると、スマホ・携帯電話の月額利用料金が割引になる「ドコモ光セット割」を組むことができ、毎月のスマホ料金が最大1,100円割引になります(「ahamo」は対象外)。
他の大手携帯キャリアのauやソフトバンクでもスマホ+光回線とのセット割はありますが、月額550円の光電話(固定電話サービス)への加入が条件になっています。しかし、ドコモ光でセット割を組む場合はオプション加入は不要です。
なお、ドコモ光セット割を組めるのはドコモ光が唯一の対象回線のため、ドコモユーザーでセット割を組みたいなら必然的に選択肢はドコモ光のみになります。
割引額はドコモで契約している料金プランよって違い、ギガプランの「ギガホ」「ギガホ プレミア」「ギガライト」のプランは家族全員のスマホ料金が毎月550〜1,100円割引、カケホーダイ&パケあえるの「ウルトラシェアパック」「ベーシックシェアパック」などのプランは毎月110〜3,850円割引になります。
割引額やプランに関しては以下をご覧ください。
「ドコモのギガプラン」を契約している場合
「ドコモのギガプラン」とは、5Gギガホ プレミア、5Gギガホ、ギガホ プレミア、ギガホ、5Gギガライト、ギガライトの総称です。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
5Gギガホ プレミア/5Gギガホ | -1,100円/月 | |
ギガホ プレミア/ギガホ | -1,100円/月 | |
5Gギガライト/ギガライト | ステップ4:~7GB | -1,100円/月 |
ステップ3:~5GB | -1,100円/月 | |
ステップ2:~3GB | -550円/月 | |
ステップ1:~1GB | 割引適用外 |
「カケホーダイ&パケあえる」を契約している場合
「カケホーダイ&パケあえる」の新規受付は終了していますが、契約している方はプラン変更やパケットパックの変更ができます。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
ウルトラシェアパック100 | -3,850円/月 | |
ウルトラシェアパック50 | -3,190円/月 | |
ウルトラシェアパック30 | -2,750円/月 | |
ベーシックシェアパック | ステップ4:~30GB | -1,980円/月 |
ステップ3:~15GB | -1,980円/月 | |
ステップ2:~10GB | -1,320円/月 | |
ステップ1:~5GB | -880円/月 | |
ウルトラデータLLパック | -1,760円/月 | |
ウルトラデータLパック | -1,540円/月 | |
ベーシックパック | ステップ4:~20GB | -880円/月 |
ステップ3:~5GB | -880円/月 | |
ステップ2:~3GB | -220円/月 | |
ステップ1:~1GB | -110円/月 |
なお、以下の記事ではドコモ光で利用できるプロバイダ23社の中から、速度・キャンペーンでおすすめのプロバイダを紹介していますので良かったら参考にしてください。
ドコモ光×hi-hoとhi-hoひかりの違いは?
引用元 hi-ho公式サイトより
ドコモ光にプロバイダ提供しているhi-hoは、自社で光コラボの「hi-hoひかり」の運営も行っています。
ドコモ光×hi-hoとhi-hoひかりのサービスを比較して、違いなどを見てみましょう。
月額料金、初期費用、セット割など様々な違いがある
ドコモ光×hi-ho | hi-hoひかり | |
---|---|---|
月額料金 | 戸建て:5,720円 マンション:4,400円 | 戸建て:4,895円 (37ヶ月目以降:5,445円) マンション:3,575円 (37ヶ月目以降:4,125円) |
初期工事費 | 戸建て: マンション: | 戸建て:19,800円 マンション:16,500円 |
事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 |
契約期間 | 2年 | 3年 |
解約金 | 戸建て:14,300円 マンション:8,800円 | 36ヶ月以下:30,000円 38ヶ月以上:10,450円 |
月額料金で比較
月額料金についてですが、戸建てタイプ・マンションタイプともにhi-ho ひかりの方が安いということが分かります。
しかし、工事費の分割費用をプラスすると、戸建てタイプは5,555円、マンションタイプは毎月4,125円になり、お得感は一気に薄まります。要するに、割引で一見お得のような感じはしますが、工事費用で実質チャラになってしまうのです。
また、他のネット回線と比較しても、ドコモ光×hi-hoやhi-hoひかりは高いと言うのが正直なところです。
工事費で比較
hi-hoひかりでは工事費無料キャンペーンが行われていません。
hi-hoひかりは、初期工事費を30回の分割で払う仕組みになっているため、戸建てタイプは毎月660円、マンションタイプは毎月550円、それぞれ上乗せされます。
契約期間・解約金で比較
次に契約期間や解約金で比較した場合ですが、hi-hoひかりの契約期間は3年と長いのがデメリットと言えます。
光回線の契約期間や解約金の平均は、契約期間が2年、解約金は10,450円ですが、hi-hoひかりの契約期間は3年と長い上に、3年以下の解約金は30,000円とかなり高額だったりします…
hi-hoひかりの自社SIMセット割「hi-ho スマート割」
hi-hoひかりではドコモ光セット割が使えませんが、代わりに自社SIMのhi-ho LTEとのセット割が用意されています。
こちらはhi-ho LTE typeDシリーズとのセット契約で220円割引が適用されます。シンプルな料金設定に、ドコモ回線を使用したお手軽さが特徴です。
まとめ
今回はドコモ光×hi-hoの評判やサービスについて見てきました。
Twitterを見てみると評判はそこまで多くないですが、『速度が遅い』という書き込みが目立つ印象です。
プロバイダによって、速度、お得度、サービス内容などは違いますので、プロバイダ選択をする際にこの記事を参考にしていただけたら嬉しいです。
なお、以下の記事では、速度が速い光回線、転用・事業者変更におすすめの光コラボ、料金が安い光コラボ、について解説していますので、是非参考にしてみてください。