
NTT東日本のフレッツ光にはファミリータイプ・マンションタイプそれぞれが、「ギガスマート」と「ギガライン」という2つのタイプで使うことができますが、何がどう違うのかおわかりでしょうか?
僕がはじめて目にした時は『?? 分かりづらいな…』いう印象を受けました。
同じように感じている人もいると思い、2つの違いや選ぶときのポイントを、この記事でまとめていきます。
※表記している価格は税込みです。
目次
フレッツ光のギガスマートとギガラインの違い
まずはそれぞれの違いから見ていきます。
正式名称がぜんぜん違う
両者の正式な名称はこのようになります。
- 「フレッツ 光ネクスト ギガファミリー(or マンション)・スマートタイプ」
- 「フレッツ 光ネクスト ファミリー(or マンション)・ギガラインタイプ」
「ギガ」の位置が違うのが余計混乱しますね^^; どうしてこんな分かりづらいネーミングにしたのか不思議すぎます…。
この記事内では、区別しやすいように、「ギガスマート」「ギガライン」として書いていきます。
サービスの違いは?
ただ、サービスとしてそれぞれの違いを簡単に言うと、「無線LAN機能の有無」と、たったこれだけなんです。分かりやすく表にすると下のようになります。
ギガスマート | ギガライン | |
---|---|---|
無線LAN | あり | なし |
対応機器 | ホームゲートウェイ | ー |
ギガスマートには、光回線用の終端装置(ONU)と無線LAN機能が一体なっているホームゲートウェイと呼ばれる機器が貸し出しされます。
この機器によって、開通工事と設定が終われば有線(LANケーブル)でも宅内無線(Wi-Fi)でもネットにつなぐことができるわけです。
反対にギガラインはもともとONUしか付いてこないため、無線LAN機能はなくLANケーブルでパソコン1台しかつなぐことができません(ひかり電話を付けていれば、LANケーブルの挿し口が4つある「ひかり電話対応ルーター」になります)。
料金はどう違うの?
ギガスマートとギガラインの月額料金を比較すると、次のようになります。
ギガスマート | ギガライン | ||
---|---|---|---|
ファミリー | 5,500円 | 5,940円 | |
マンション | プラン2 | 3,575円 | 3,355円 |
プラン1 | 4,015円 | 3,795円 | |
ミニ | 4,675円 | 4,455円 |
何故か、戸建てタイプは無線LAN機能が一体になっているホームゲートウェイが貸し出されるギガスマートの方が料金が安いんです。
マンションタイプは、ギガラインの方がギガスマートと比べて220円安くなります。
ちなみに、ギガスマートを上記の金額で使うためには、「にねん割」(=2年しばり)が条件となります。
ひかり電話を使うときは要注意!
上でお伝えした月額料金は、ネット回線のみを使う場合ですが、これに固定電話サービスの「ひかり電話」を合わせて使う場合は、月額料金がイレギュラーになるので注意が必要です。
どういう事かと言うと、ひかり電話を申し込むと、ひかり電話対応ルーターという機器をNTTからレンタルすることになります(ギガスマートのホームゲートウェイと物は同じ)。
ひかり電話の月額料金は550円(基本プラン)で、通常はひかり電話対応ルーターのレンタル料はかかりませんが、ネット回線のプランとの組み合わせによってはレンタル料が別途でかかる場合があります。
それは、ギガラインのマンションタイプでひかり電話を使う場合です。
ギガスマートとギガラインとで料金表を分けて、ひかり電話の項目を追加しました。
まずは、ギガスマートの場合ですが、ひかり電話を付けても機器レンタル料はかかりません。
ギガスマート | ひかり電話 | ひかり電話 対応ルーター | ||
---|---|---|---|---|
ファミリー | 5,500円 | 550円 | 無料 | |
マンション | プラン2 | 3,575円 | ||
プラン1 | 4,015円 | |||
ミニ | 4,675円 |
次に、ギガラインの場合です。
ファミリータイプは機器レンタル料がかかりませんが、マンションタイプはなぜか機器レンタル料が月額495円かかってきます。
ギガライン | ひかり電話 | ひかり電話 対応ルーター | ||
---|---|---|---|---|
ファミリー | 5,940円 | 550円 | 無料 | |
マンション | プラン2 | 3,355円 | 495円 | |
プラン1 | 3,795円 | |||
ミニ | 4,455円 |
ファミリータイプは、ギガスマートでひかり電話を付けてもギガラインよりも安く使えます。
見やすくするために、マンションタイプのみで「ネット回線+ひかり電話+機器レンタル料」の合計でギガスマートとギガラインを比較します。
ギガスマート | ギガライン | ||
---|---|---|---|
マンション | プラン2 | 4,125円 | 4,400円 |
プラン1 | 4,565円 | 4,840円 | |
ミニ | 5,225円 | 5,500円 |
すると、マンションタイプもひかり電話を付けた場合は、ギガスマートよりもギガラインが高いということがわかります。
そのため、マンションタイプでひかり電話を使いたい場合は問答無用でギガスマートを選ぶ方がお得、ということがわかります。
どうして、NTT東日本はこんなわかりづらい料金設定をしてるのでしょうね。まったくもって意味不明です。
フレッツ光のギガスマート・ギガラインを選ぶときのポイント
次に「ギガスマートとギガラインをどう選べば良いのか?」についてですが、ここまでサービス内容と月額料金を比較してわかった選び方だとこのようになります。
ネット回線のみで使いたい場合
ファミリータイプの方は、すでに無線LANルーターを自前で持っている人・自分で用意できる人であっても、ギガスマートを選べば良いという事になります。
一方のマンションタイプの方は、ギガスマートを選ぶとギガラインよりも高くなってしまうため、ネット回線のみの利用ならギガラインを選んだ方が良いという事になります。
ネット回線+ひかり電話を使いたい場合
ひかり電話も使いたいという場合も、ファミリータイプの人はギガスマートを選べば良いという事になります。
マンションタイプの場合は、自前で無線LANルーターを持っていても持っていなくても、ギガスマートを選ぶのが無駄な料金がかからないので賢い選択、という事になりますね。
フレッツ光の月額料金をもっと安くしたい人には…
先ほどの料金表はフレッツ光の月額料金のみをまとめていますが、インターネットを使うには別でプロバイダ(インターネット接続業者)の契約も必要なので、プロバイダ利用料がプラスでかかってきます。
プロバイダの月額料金は、安いもので550円、一般的なもの(OCN)でファミリータイプが1,210円、マンションタイプが990円かかります。
ネット回線のみで無線LAN機能のあるギガスマートと月額550円のプロバイダを使うと、以下のような利用料金になります(無線LANルーターは一度、自分で買ってしまう方が長い目で見てお得です)。
ギガスマート | プロバイダ | 合計 | ||
---|---|---|---|---|
ファミリー | 5,500円 | 550円 | 6,050円 | |
マンション | プラン2 | 3,575円 | 4,125円 | |
プラン1 | 4,015円 | 4,565円 | ||
ミニ | 4,675円 | 5,225円 |
合計金額は一般的に見えるかもしれませんが、光コラボ(NTT光回線の卸売り)を使うことによってプロバイダ料金込みでもっと安い料金で使うことができます。
(例)光コラボ(@スマート光の場合)
・ファミリータイプ:4,730円
・マンションタイプ:3,630円
また、フレッツ光は数年前と違って工事費用もかかり、キャッシュバックのキャンペーンもなくなってしまっています。その理由は、NTTは個人ユーザーには、光回線の卸売りとなる光コラボに力を入れているためです。
そのため、光コラボ事業者のサービスを使う事によって月額料金はフレッツ光より安くなる場合が多く、キャッシュバックや工事費0円のキャンペーンをやっているサービスもあります。
フレッツ光と同じ設備で、ひかり電話やテレビサービス、リモートサポートなども使えて、光コラボ事業者の独自サービス(セット割など)が使えたりもするので、フレッツ光を新規で申し込むのであれば自分に合った光コラボを申し込む方がお得と言えます。
まとめ
今回は、フレッツ光(NTT東日本)のギガスマートとギガラインの違いを解説してきましたが、いかがでしたか?
以下にポイントをまとめておきます。
- 正式名称は長くてわかりづらい。
- ギガスマートは無線LANルーターが付いている。ギガラインはなし。
- ファミリータイプならギガスマート。マンションタイプでネットのみならギガライン。
- マンションタイプ+ひかり電話ならギガスマート。
- ファミリータイプ+ひかり電話で無線LANルーターを持っているならギガスマート。持っていないけどWi-Fiを使いたい場合もギガスマート。
- 月額料金を安くキャンペーンも受けたいなら光コラボがベター。
フレッツ光(NTT東日本)のサイトを見るとギガスマートを推していますが、それにしてもマンションタイプでひかり電話を使う場合、ギガラインの方が高い料金設定なのは謎ですね…。
東日本エリアでフレッツ光のギガスマート/ギガラインを選ぶときは、この記事でお伝えした注意点の部分には気を付けて、あなたの環境に合ったタイプを選ぶようにしてくださいね。
また、光コラボに興味があればこちらも参考にしてください。
ギガラインはややこしいさん、先日は問い合わせフォームからの情報提供ありがとうございました^^
メールにて返信をしましたがエラーで戻ってきてしまったため、コメント欄にて御礼申し上げます。(見て頂けるかわかりませんが…)
仰るように、マンションタイプの「ギガライン+ひかり電話」の方が、無線LANが付いているギガスマ+ひかり電話よりもトータルで料金が高くなってしまうのは消費者には本当にわかりづらいですね…
僕も見落としていた部分なので、ご連絡頂けて感謝しております。
早速、内容を修正しました。
今後とも当ブログを宜しくお願い致します。