
『NURO光なら今のフレッツ光より回線速度も上がって料金も安くなりそう…』
なんとなくはそう分かっていて検討もしているけど、いざ乗り換えるとなると「何に注意して、どう乗りかえたら良いのか?」が分からず不安な気持ちではないでしょうか。
この記事では、フレッツ光からNURO光への乗り換えについて知っておくべき全ての注意点や乗り換え手順、また、フレッツ光と比べてNURO光に乗り換えるメリットについてもお伝えします。
あなたがNURO光へ問題なく乗り換えできるかどうか、あなた自身で判断ができるようになり、きっと不安も解消されますよ。
※表記している価格は税込みです。
フレッツ光からNURO光への乗り換えの注意点
フレッツ光からNURO光への乗り換えする際、注意する項目が多いですが、「乗り換えの失敗を防ぐため」「あなたの状況に合っているかを判断するため」にも、頑張ってチェックしていきましょう。
NURO光の提供エリアかどうか
この記事を読んでいる人なら、住んでいる場所が提供エリアかどうかすでに調べている人もいると思いますが念のため。
大前提として、NURO光の提供エリアに住んでいないと乗り換えができません。また、NURO光は全国で使えるフレッツ光とは違い提供エリアが狭く、現在の提供エリアは北海道・関東・東海・関西・中国・九州(一部地域を除く)となっています。
引用元 NURO光公式サイトより
・北海道
・関東1都6県(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬)
・東海4県(愛知、静岡、岐阜、三重)
・関西2府3県(大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良)
・中国2県(岡山、広島)
・九州2県(福岡、佐賀)
※一部エリア除く
2020年1月からは北海道、2021年6月からは中国地方でも提供が開始されています。
『まだ提供エリアかどうか調べてないよ』という人は「NURO光の公式サイト」で調べておきましょう。問題なく提供エリアであれば、次に読み進めてください^^
フレッツ光の解約金があるか
フレッツ光の解約金は、提供元の東日本エリア・西日本エリアで違ってきます。
ケース1.東日本エリアで「にねん割」を受けている人
この月額料金の割引を受けている場合に、2年ごとの契約更新月以外で解約をすると以下の解約金がかかります。
申し込み日 | ファミリータイプ | マンションタイプ |
---|---|---|
2022年6月30日以前 | 10,450円 | 1,650円 |
2022年7月1日以降 | 4,950円 |
以前の解約金はそこそこ高額でしたが、2022年7月に電気通信事業法が改正されたことによって解約金が安くなりました。
戸建てタイプは半額以下になりましたので、僕たちユーザーにしてみたら嬉しいですね^^
なお、自分の契約更新月がわからない人は確認方法を後述します。
ケース2.西日本エリアで 「光はじめ割」を受けている人(2022年7月1日以降に申し込みをした人)
引用元 フレッツ光公式サイトより
西日本エリアで2022年7月1日以降に申し込んだ場合、「光はじめ割」が適用され2年毎の自動更新になります。
以前はファミリータイプが11,000円、マンションタイプは7,700円の解約金がかかっていましたが、2022年7月に電気通信事業法が改正されたことによって解約金が安くなっています。
これなら、更新月でなくても気軽に乗り換えができそうですね。
ケース3.西日本エリアで 「光はじめ割」を受けている人(2018年5月1日~2022年6月30日に申し込みをした人)
引用元 フレッツ光公式サイトより
2018年5月1日~2022年6月30日の期間に申し込んだ場合の解約金は上記の通りです。
更新月(契約満了月+2ヶ月の計3ヶ月間)に解約する場合は解約金はかかりませんが、更新月に解約した場合には最大11,000円の解約金がかかります。
ケース4.西日本エリアで「光もっともっと割」を受けている人(2018年4月30日以前に申し込みした人)
2018年4月30日以前に申し込んだ場合は「光もっともっと割」が適用されていますが、契約年数と解約金が変則的なので注意が必要です。
最初は2年契約でその後は3年契約の更新。解約金も最大33,000円の時期があるので、下の図を参考にしてください。
引用元 フレッツ光公式サイトより
自分の契約更新月がいつなのかわからない人は、「NTT:0120-116116」に問い合わせをして確認することができます。
フレッツ光の工事費の残りがあるか?
フレッツ光の工事費用を分割で支払いをして、すべて支払い終わる前に解約をすると残った工事費用(残債)が一括で請求されます。
ちなみに、フレッツ光の工事費用を分割にした場合は、次のような支払い方法になります。
タイプ | 工事費 | 支払い方法 |
---|---|---|
ファミリータイプ | 19,800円 | 東日本エリア:初回3,300円+687円×23回+最終月699円 西日本エリア:初回3,300円+717円×22回+最終月726円 |
マンションタイプ | 16,500円 | 東日本エリア:初回3,300円+550円×24回 西日本エリア:初回3,300円+573円×22回+最終月594円 |
もし、工事費の未払い分がある場合は注意してください。
分割で払っていた気がするけど、どのくらい残っているのか、全部払い終わったのか分からない人は、契約更新月と同じく「NTT: 0120-116-116」で確認することができます。
プロバイダの解約金があるか
回線部分のフレッツ光と同じように、プロバイダにも最低利用期間が設定されていることが多く、途中で解約すると解約金が発生します。
プロバイダ | 解約金 | 最低利用期間 |
---|---|---|
OCN | 5,000円(不課税) | 24ヶ月間 |
Yahoo!BB | 月額料金1ヶ月分相当 | 24ヶ月間(自動更新) |
BIGLOBE | なし | なし |
So-net | 3,000円(不課税) | 24ヶ月間(長割適用時) |
ぷらら | なし | なし |
@nifty | ホーム:1,100円 マンション:なし | ホーム:24ヶ月間(自動更新) マンション:なし |
ASAHIネット | 2,200円 | 12ヶ月間 |
DTI | なし | なし |
hi-ho | ~2010年5月31日申し込み:5,500円 2010年6月1日~申し込み:11,000円 | 24ヶ月間 |
BB.excite | なし ※キャンペーンによって最低利用期間・解約事務手数料あり | |
WAKWAK | 4,950円 | 24ヶ月間 |
24ヶ月の最低利用期間で(自動更新はない)途中解約は5,500円の解約金というプロバイダが多いですが、たまに変なプロバイダもあるので、詳しくは使っているプロバイダに問い合わせることをおすすめします。
プロバイダのメールアドレス
また、今使っているプロバイダを解約・退会をすると同時にメールアドレスもなくなります。
普段から使っていない人は気にならないと思いますが、メインで使っている人はプロバイダによってメールアドレスを残すための安いプランもあるので、どうするかを検討しましょう。
ただ、NURO光はプロバイダがSo-netになるので(選ぶことはできません)、So-netのメールアドレスは新たにもらえます。この機会に、プロバイダに左右されずに無料で使える、Gmail、Outlook.com、Yahoo!メールなどのメールサービスを使うのもひとつの手ですね。
ひかり電話の電話番号
もし、あなたが「ひかり電話」を使っている場合は、この項目をよく読んでおきましょう。
電話番号ですが、引き続きNURO光でも使いたい場合に注意してほしい点が2つあります(特に変わってもかまわない、無くなっても良いという人は先に進んでください)。
注意1.ひかり電話で新規に取った電話番号は引き継げない
昔ながらのNTTのアナログ回線(もしくはISDN回線)で取っていて、ひかり電話に移行した電話番号は、NURO光に乗り換える時に「番号ポータビリティ(MNP)」で同じ番号を使うことができます。
ただし、フレッツ光の開通と同時に、ひかり電話で新しく取得した電話番号はこの「番号ポータビリティ」ができないためフレッツ光の解約と同時になくなります。
注意2.1つの電話番号しか引き継げない
フレッツ光のひかり電話には、電話番号を最大で3番号まで使うことができます。例えば、電話とFAX機を別々で使っているような個人事業主の人に多いかもしれません。
ですが、NURO光は電話番号を1つしか使えないため、1つの電話番号しか「番号ポータビリティ」で引き継げません。そのため、2つ以上の電話番号をひかり電話で使っている人は、NURO光は厳しいかもしれませんね…
NURO光のテレビサービスはいまいち
フレッツ・テレビを使っている人にだけ関係あることですが、NURO光でも同じような地デジ放送が見れる「ひかりTV for NURO」があります。
ただ、今のところNURO光の提供全エリアではなく関東・東海・関西のみ(北海道・中国・九州および、東海・関西の一部地域は対象外)で、フレッツ・テレビに比べて月額料金が高いのでいまいちかな、といった印象です。
NURO光のテレビサービスについてはこちらの記事を参考にしてください。
⇒NURO光でついに地デジ!アンテナ不要のサービスと3つのメリットを徹底解説
テレビ用アンテナがあれば、それを使うのが良いでしょう。
アンテナを業者に頼んで取り付ける場合は、初めの工事費はかかるもののフレッツ・テレビのように月額料金がかからないので、戸建ての持家で長く住むであろう人には長い目で見てお得です。
フレッツ光のポイントは使っておく
フレッツ光は東日本・西日本のそれぞれでポイントサービスがあります。
ポイントサービス | |
---|---|
東日本エリア | フレッツ光メンバーズクラブ |
西日本エリア | CLUB NTT-West |
現時点でフレッツ光を使っているのなら、中には長年使っている人も多いはずです。乗り換えによってフレッツ光を解約してしまうと、今まで貯まっていたポイントも無くなってしまいます。
せっかくなので、解約前に好きなグッズなどにポイント交換しておきましょう^^
無線LANルーターはいらない
NURO光は回線速度下り最大2Gbpsでフレッツ光の2倍と高速(理論値です)で料金も安いですが、無線LAN機能が標準装備になっています。
無線LAN機能については、最新の無線LAN規格「11ac」(最大速度1,300Mbps)に対応しているので問題はありません。自分のすでに持っている無線LANルーターがある場合は、一時しまっておきましょう。
たまに、開通工事の時に古い無線LANの規格の機器を取り付けられる場合もあるようなので、工事の時に必ず確認しておきましょう。もし、古い機器であっても新規申し込み者は無料で交換することができますよ。
セキュリティソフトは有料オプション
以前はセキュリティソフトは標準装備でしたが、2021年7月から有料のオプション(月額550円)になりました。
セキュリティソフトが標準装備になっている「NURO光2ギガ(2年契約)/月額5,700円」というプランもありますが、通常プラン「NURO光2ギガ(3年契約)/月額5,200円」よりも500円高いです。
セキュリティソフトを自分で用意するのが面倒な人は、「NURO光2ギガ(2年契約)」を検討しても良いと思います。すでに自前のセキュリティソフトを持っている人は、引き続きそれを利用するといいでしょう。
なお、NURO光で利用できるセキュリティソフトはウイルス対策に定評のある「マカフィーマルチデバイスセキュリティ」で、デバイス5台まで対応しています。
引っ越しの予定はないか
NURO光は提供エリアが狭いためか、フレッツ光と違って「移転手続き」がありません。
つまり、NURO光を使っていて引っ越しをする場合は、おのずと解約せざるを得ません。持家ではなく、仕事の都合で引っ越しの可能性がある人はここを納得した上で申し込んだ方が良いでしょう(※NURO光の最低利用期間は3年(4年目以降は2年の自動更新型)で解約金が3,850円)。
また、実質無料の工事費用は36ヶ月で分割されて同じ金額を割引されますが、36ヶ月以内の解約は残った分割工事費は一括請求されます。
フレッツ光からNURO光への乗り換え手順と工事について
フレッツ光からNURO光へ乗り換える注意点はお分かりいただけたと思いますが、できるだけリスクがない乗り換え手順というものもあります。
これも知らないで適当にしてしまうと、インターネットが使えない期間ができたりと不便になるのでよく読んでおきましょう(※フレッツ光とNURO光は設備が違うため、同じ光ファイバー線は使えません)。
まずは先にNURO光を開通
実はNURO光の工事は、宅内と屋外で別々の工事(全部で2回)があるため、通常の光回線よりは開通まで日数がかかります。だいたい1ヶ月前後みておくと安心です。
工事内容について詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
そのため、先にフレッツ光を解約してしまうと長い間インターネットが使えなくなるので注意が必要です。工事について、フレッツ光が通っているなら、ほぼ同じルートから光ファイバー線の引き込みになるはずで、一時的に2本の線が通っている状態となります。
また、何かしらの都合でNURO光が開通できなかった場合も、フレッツ光が生きていればインターネット環境がなくなってしまう状態も防げます。
NURO光が開通してからフレッツ光を解約
NURO光は開通工事が終われば、初期設定も必要なくインターネットが使えるようになります。
きちんとNURO光でインターネット接続が確認できたら、フレッツ光とプロバイダを解約しましょう。
この時点で、フレッツ光の機器と光ファイバー線が残ってしまっています。フレッツ光は解約の連絡をすると、後日NTTから機器(ONUやホームゲートウェイ)を返却するための返却キット(袋と着払い伝票)が届くので、それに機器を入れてコンビニか宅配便の集荷で送れば終わりです。
また、何も言わないと光ファイバー線の撤去はされないので、撤去をしたい・撤去が必要な人は解約をするときに申し出をしましょう。特に撤去費用はかかりません。
以上の2ステップで、フレッツ光からNURO光への物理的な乗り換えは完了です。
フレッツ光からNURO光への乗り換えメリット4つ
フレッツ光からの乗り換えを検討しているなら、すでに分かっている部分かもしれませんが、フレッツ光とNURO光を比べたメリットは次の4つ。
- 回線速度が下り最大2Gbpsと速い
- キャッシュバックや工事費無料など特典・キャンペーンが充実している
- 月額料金が安くコスパが良い
- ソフトバンクスマホとのセット割「おうち割光セット」が組める
それぞれについて説明していきます。
回線速度が下り最大2Gbpsと速い
NURO光は使っている通信技術が違うため、フレッツ光の2倍となる最大速度が魅力です。
理論値のため実際に下り最大2Gbps出るわけではないですが、以下の記事ではユーザーの評判を見ると回線速度の速さがわかります。
⇒NURO光ユーザーの評判・口コミと第3者機関の評価からわかること
キャッシュバックや工事費無料など特典・キャンペーンが充実している
NURO光の特典・キャンペーンは大きくこの2つが魅力です。
キャッシュバック金額は45,000円。しかも、開通月の6ヶ月後にもらう事ができます。
工事費用はもともと44,000円と高額ですが、前述したように36回に分割されて工事費同等額を割引され、実質0円で開通できます。これだけで9万円分もお得ですよね^^
ちなみに、今はフレッツ光のキャンペーンはほとんどなく、貰えてもキャッシュバック5,000円ほど。工事費も普通に取られるので、これからフレッツ光を申し込むメリットは正直ないと言えます。
月額料金が安くコスパが良い
NURO光はプロバイダ(So-net)を含めて月額5,200円。さらに無線LAN機能が無料でついてくるというお得ぶりです。
フレッツ光は回線料金にプラスで、プロバイダ料金がかかってくるため、どうしても合計料金が高くなりがちです。
ソフトバンクスマホとのセット割「おうち割光セット」が組める
「NURO光でんわ」(北海道・東北・関東エリア月額550円/東海・関西・中国・九州エリア月額330円)が必須条件になりますが、ソフトバンクユーザーならスマホとのセット割「おうち割光セット」で、スマホ・ケータイ料金が1台につき550円または1,100円が毎月割引になります。
しかも、最大10回線のスマホ・ケータイにこの割引が適用できるので、家族みんながソフトバンクユーザーのご家庭ならこの割引を使わないと損です^^;
「おうち割光セット」はMy SoftBank(ログインが必要)かソフトバンクショップで申し込みができます。
まとめ
フレッツ光からNURO光への乗り換えの注意点や、乗り換え手順は理解できましたでしょうか?
特に提供エリアや電話番号・テレビサービスの事で問題もなく、フレッツ光の解約金や工事費の残額が許容範囲内であれば、乗り換えに好条件と言えます。
インターネット環境をより快適にするために、この記事が参考になれば幸いです^^
以下の記事も合わせて参考にしてみてください。
スピードが速くて安くなるのは有り難いですね。
良くわかりました。