
フレッツ光とドコモ光って、『2つともNTT系の光回線だから同じなの?それとも違うの?選ぶならどっちが良いの?』と疑問を持ってる人が意外と多く、当サイトの無料相談で聞かれることも多々あります。
そこで今回は、フレッツ光とドコモ光の違いと、どちらが安く使えるのか、そして、フレッツ光ユーザーが転用を考えるためのポイントを分かりやすくお伝えしていきます。
この記事を最後まで見てもらえれば、疑問がすべて解決して、どちらを選ぶべきなのか、または選ぶためのポイントも理解できるようになりますよ。
※表記している価格は税込みです。
目次
フレッツ光とドコモ光の違い
フレッツ光は、ご存知の通りNTT東日本・西日本が提供する光回線用の回線サービスです。
設備を収容する建物(局舎)や電柱、光ファイバー線、終端装置などの設備をNTTが自前で持っていて、それをユーザーに提供しています。
フレッツ光でインターネットを使いたい場合は、プロバイダを別で契約することでインターネットに接続することができます。
対して、ドコモは携帯電話の設備はありますが、光回線用の設備は持っていないので、光回線の設備をすべてNTTから卸してもらい(卸し料金をNTTに支払って)、「ドコモ光」というドコモブランドの光回線として提供しています。
光コラボについて
ドコモ光は20社以上の対象プロバイダから1つを選んで契約します。
しかし、ドコモ光の月額料金にプロバイダ料も含まれているため、フレッツ光のように別途でプロバイダ料金がかかるということはありません。
ドコモのサービスとして提供をするため、お客さんの対応も基本はすべてドコモ光が行います。請求もドコモからになります。
しかし、設備はすべてNTTのものを使っているため、以下の内容はすべてフレッツ光と同じです。
- 提供エリア
- 光ファイバーの品質
- 光回線による電話やテレビのサービス
- ONUなどの終端装置
- 開通工事の時の工事業者
この仕組みを「光コラボレーション」と言い、ドコモ光の他にもソフトバンク光・ビッグローブ光・OCN光など、数百とまで言われる数の光コラボがあります。
光コラボについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
光コラボを使うと、サービス提供をする事業者側が料金などを自由に設定できるだけでなく、自社サービスも一緒に提供できるため、ドコモ光ではドコモのスマホ・携帯電話とセット割「ドコモ光セット割」を組めます。
ユーザー側としては、選択肢の幅が広がり、色々な特徴がある光コラボ事業者の中から選べるというメリットがあります。
余談ですが、NTT東日本・西日本はフレッツ光とドコモのセット割をしたいけど、独占禁止法か何かの法に触れてしまいできないので、その代わりドコモのために光コラボをできるようにしたという噂もあります。
繰り返しますが、ドコモ光はNTT光回線の設備を使った「ドコモブランドの光回線」のため、フレッツ光とは商品・サービスとしてはまったくの別物ということです。
ここまででフレッツ光とドコモ光の根本的な違いはお分かりいただけたと思いますが、次は気になっている人が多い料金的な部分の違いを見ていきましょう。
フレッツ光とドコモ光の料金は総合的にどちらが安いの?
フレッツ光とドコモ光をどちらにするか迷ってる人は、この料金の違いを参考にしてもらって決めるのが良いのでは、と思います。
理由は、ドコモ光などの光コラボはだいたいフレッツ光よりは月額料金が安いんですが、フレッツ光のプランは建物状況によって違う(マンションタイプ)ため逆に高くなる場合もあるからです。
ファミリー(戸建て)タイプの月額料金を比較
まずは、ファミリー(戸建て)タイプでそれぞれの月額料金を比較してみます。
ドコモ光 | NTT東日本エリア | NTT西日本エリア | |
---|---|---|---|
ネット回線 | 5,720円 | 5,500円 | 4,521~4,730円 |
プロバイダ | 550~1,320円 | ||
合計 | 5,720円 | 6,050~6,820円 | 5,071~6,050円 |
ドコモ光は定額のため変わりませんが、NTT東日本・西日本(フレッツ光)は選ぶプロバイダの月額料金によって合計金額が変わります。
西日本エリアは3年目以降さらに安くなるので、長く使っていける人は一番安くできるでしょう。
ただし、ドコモ光はドコモスマホとのセット割が使えるため、通信費全体が安くなるドコモ光を選ぶべきです。ひとりの場合は最大1,100円、シェアパックなら最大3,850円、スマホ料金から毎月割引されます。
マンションタイプの月額料金を比較
次にマンションタイプの料金比較をしていきます。
ドコモ光 | NTT東日本エリア | NTT西日本エリア | |
---|---|---|---|
ネット回線 | 4,400円 | ミニ:4,785円 プラン1:4,125円 プラン2:3,685円 | ミニ:4,345円 プラン1:3,575円 プラン2:3,135円 |
プロバイダ | 550~990円 | ||
合計 | 4,400円 | ミニ:5,335~5,775円 プラン1:4,675~5,115円 プラン2:4,235~4,675円 | ミニ:4,895~5,225円 プラン1:4,125~4,565円 プラン2:3,685~4,125円 |
フレッツ光のマンションタイプでややこしいのは、建物によって設備が違い、その設備によって月額料金が違うところです。
ミニは4世帯以上、プラン1は8世帯以上、プラン2は16世帯以上の契約が見込めるような規模の建物に設置されています(ユーザーがプランを選ぶことはできません)。
20世帯以下のマンション・アパートならだいたいミニかプラン1だと思いますが、住んでいる集合住宅がどのプランかは実際に申し込んでみないと判りません。
ドコモ光は定額4,400円なので、フレッツ光のミニや、プラン1で高いプロバイダを使うよりは安く使えるということです。そして、ドコモ光セット割があるためドコモユーザーは割引額も考えてメリットが大きいならドコモ光ですね。
「ドコモ光セット割」の詳細
引用元 ドコモ公式サイトより
ドコモのスマホや携帯電話とドコモ光を一緒に利用すると、「ドコモ光セット割」で毎月のスマホ料金が最大1,100円割引になります(「ahamo」は対象外)。
他の大手携帯キャリア(au・ソフトバンク)のスマホ+光回線のセット割では、月額550円の光電話(固定電話サービス)への加入が条件になっていますが、ドコモ光でセット割を組む場合はオプション加入は不要です。
なお、ドコモ光セット割を組める光回線はドコモ光のみなので、ドコモユーザーがセット割を組みたい場合は必然的にドコモ光一択になります。
割引額はドコモで契約している料金プランよって異なるので、下の表でチェックしてみてください。
「ドコモのギガプラン」を契約している場合
「ドコモのギガプラン」とは、5Gギガホ プレミア、5Gギガホ、ギガホ プレミア、ギガホ、5Gギガライト、ギガライトの総称です。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
5Gギガホ プレミア/5Gギガホ | -1,100円/月 | |
ギガホ プレミア/ギガホ | -1,100円/月 | |
5Gギガライト/ギガライト | ステップ4:~7GB | -1,100円/月 |
ステップ3:~5GB | -1,100円/月 | |
ステップ2:~3GB | -550円/月 | |
ステップ1:~1GB | 割引適用外 |
「カケホーダイ&パケあえる」を契約している場合
「カケホーダイ&パケあえる」の新規受付は終了していますが、契約している方はプラン変更やパケットパックの変更ができます。
料金プラン | 割引額 | |
---|---|---|
ウルトラシェアパック100 | -3,850円/月 | |
ウルトラシェアパック50 | -3,190円/月 | |
ウルトラシェアパック30 | -2,750円/月 | |
ベーシックシェアパック | ステップ4:~30GB | -1,980円/月 |
ステップ3:~15GB | -1,980円/月 | |
ステップ2:~10GB | -1,320円/月 | |
ステップ1:~5GB | -880円/月 | |
ウルトラデータLLパック | -1,760円/月 | |
ウルトラデータLパック | -1,540円/月 | |
ベーシックパック | ステップ4:~20GB | -880円/月 |
ステップ3:~5GB | -880円/月 | |
ステップ2:~3GB | -220円/月 | |
ステップ1:~1GB | -110円/月 |
フレッツ光からドコモ光にするメリットはある?
フレッツ光を使っていて、ドコモ光など光コラボと言われる回線に乗り換える方法は「転用」と呼ばれ、工事費用がかからず、終端装置もそのままで契約を変更することができます。
フレッツ光ユーザーがドコモ光へ転用するメリットは、「ドコモスマホとのセット割も合わせて、通信費全体が安くなるのであれば変えた方が良い」ということになります。
また、この後でお伝えしますがドコモ光では20種類以上のプロバイダから選べて、「GMOとくとくBB」を選ぶことによって回線速度も快適に使えるため、この部分もメリットと言えます。特に今のプロバイダで夜なると回線速度が遅くなってしまう人には最適です。
光コラボに転用する際の注意点はこちらをご覧ください。
フレッツ光やドコモ光を申し込むときの注意点
フレッツ光にはキャンペーンがない…。
NTTが光コラボのビジネスモデルを始める前までは、フレッツ光でも工事費無料、キャッシュバック〇万円などのキャンペーンが一般的でしたが、光コラボの開始を境にフレッツ光ではキャンペーンがなくなりました。
光コラボ事業者と競争しないためと、自分たちがキャンペーンをつけて利益を落とすより、光回線を卸して使ってくれてる光コラボ各事業者がユーザーを集めれば、卸し料金が安定的にNTTの懐に入ってくるからなのかなぁ?と個人的には考えています。
そういった意味でも、これから新規でフレッツ光に申し込むよりは、キャンペーンがついてくる光コラボで申し込むことが賢い立ち回りです。
ドコモ光のプロバイダは「GMOとくとくBB」がベスト
引用元 GMOとくとくBBのキャンペーンサイトより
20種類以上あるドコモ光のプロバイダで、「v6プラス」と呼ばれる次世代通信に対応しているので快適にネットが使えます。「GMOとくとくBB」の公式サイトを見ると、下りの全国平均速度が300Mbps以上出ているようです。
ちなみに「v6プラス」というのは、データが混み合って速度が低下する原因になるルートを通らずにインターネット接続ができる通信技術です。詳しくはこちらをご覧ください。
また、キャンペーンもなかなか充実しています。
- 最大35,500円キャッシュバック
- 他社からの乗り換え時はプラスで最大30,000円キャッシュバック
- 初期工事費が実質無料
- dポイントを2,000ptプレゼント
- v6プラス対応Wi-Fiルーターが無料レンタル
- 出張サポートが1回無料
- セキュリティソフトが12ヶ月無料
- ドコモスマホ・ケータイとのセット割「ドコモ光セット割」が組める
以前は、ドコモ光の2年しばりとは別にv6プラス対応Wi-Fiルーター0円レンタルの最低利用期間(3年しばり)がありましたが、2017年12月からなくなりました。
ドコモユーザーでないなら?
ドコモユーザーでなければフレッツ光を選べば良いの?と思うかもしれませんが、そうではありません。
auユーザーであれば、セット割「auスマートバリュー」が使えて、工事費用0円、他社から乗り換え費用還元あり、キャッシュバックも最大71,000円など、キャンペーンが充実している「auひかり」がおすすめです。
また、ソフトバンクユーザーなら、提供エリアは狭いですが回線速度が2Gbps、セット割「おうち割光セット」が使えて、工事費用0円、キャッシュバックも45,000円の「NURO光」がおすすめです。
これらの光回線は、ドコモ光のようにNTT系の光回線(フレッツ光、光コラボ)を使った光コラボではないので提供エリアなどは違いますが、もし提供エリアに入っていれば、使い勝手やキャンペーン内容が非常に良く、それぞれのキャリアスマホとのセット割があるので検討するべきネット回線と言えます。
まとめ
フレッツ光とドコモ光の根本的な違いや、料金部分の比較をお伝えしました。
繰り返しますが、ドコモ光はフレッツ光とは別のサービスです。新規で「フレッツ光とドコモ光どちらにするか」また、「フレッツ光からドコモ光に転用をしようか」迷っているなら、
- ドコモのセット割も含めて、どちらが通信費が安くできるか?
で判断をすることが大事なポイントですよ^^
この記事が、皆さんの状況に合ったネット回線選びの参考になったら嬉しいです。