フレッツ光クロスのマンションタイプはおすすめ?実測速度の評判やエリア・料金を解説

フレッツ光クロスのマンションタイプはおすすめ?実測速度の評判やエリア・料金を解説

NTTが提供している最大速度10Gbpsの光回線「フレッツ光クロス」のマンションタイプが提供開始になっているので、「実測速度は速いのかな」「どのエリアで使えるのかな」と気になっている人も多いと思います。

今回は、フレッツ光クロスのマンションタイプを検討している方に向けて、評判や実測速度、料金プランなどについてお伝えしていきます。

ぜひこの記事を参考に、フレッツ光クロスの検討を進めてくださいね。

MEMO
現在は、フレッツ光クロスよりも光コラボ(フレッツ光回線の卸売りのサービス)の10ギガプランの方が、提供エリア・回線の品質は同じでありながら料金が安くおすすめです。
(おすすめの光コラボは記事の後半で紹介しています)

※表記している価格は税込みです。

フレッツ光クロスのマンションタイプが提供開始!

フレッツ光クロス(東日本)※NTT東日本公式サイトより

NTT東日本・西日本が提供している光回線「フレッツ光クロス」は、下り・上り共に最大通信速度10Gbpsの高速な光回線です。

光回線といえば最大通信速度1Gbpsが主流ですが、近年はテレワークの普及や4K8Kの高画質動画・オンラインゲームの需要増加によって、家庭でも10Gbpsの光回線を導入する人が増えてきています。

フレッツ光クロスはこれまでは戸建てタイプのみ提供されていましたが、ついにマンションタイプが提供開始になりました。

マンションタイプは提供されていないから・・・、とフレッツ光クロスを諦めていた方には朗報ですね^^

ちなみに10Gbpsの速さはどのくらいなのか例を挙げると、ハイビジョン(HD)画質の映画を1本ダウンロードするのに、1Gbpsの光回線なら1分34秒かかるところ10Gbpsの光回線なら26秒で完了します。

いつから提供開始?

フレッツ光クロスのマンションタイプは、2022年9月1日から申し込み受付開始・提供開始になっています。

申し込めるのが9月1日からなので、開通工事は最短でも2週間後くらいになりそうですね。提供開始直後ということで、申し込みが混み合う可能性もあります。急ぎの方はNTTに確認してみるといいでしょう。

マンションタイプの料金プラン

フレッツ光クロスのマンションタイプは、NTT東日本エリアと西日本エリアで料金プランが異なります。

NTT東日本エリアNTT西日本エリア
月額料金6,050円
+プロバイダ料
5,720円
+プロバイダ料
工事費16,500円
契約事務手数料880円
機器設置・設定費機器設置費:1,650円
機器設定費:1,100円~

(自分で設置・設定する場合は無料)
ルーターレンタル料550円

フレッツ光はネットとプロバイダが別々の契約になるので、ネットの料金の他に1,000~2,500円程度のプロバイダ料がかかります。

工事費は一括払いの他に分割払い(24回)も可能です。

東日本エリアの戸建てタイプの月額料金は6,930円でしたが、マンションタイプの提供開始と同時に6,050円に値下げになっています。(すでに契約中の方も値下げされるそうです)

西日本エリアは2年契約することで1,210円割引の5,720円になるため、2年の自動更新の契約となります。更新月以外の月に解約する場合は、4,400円の解約金がかかるので注意しましょう。

なお、東日本エリアでは、フレッツ光ネクスト(最大1Gbps)からフレッツ光クロスへの乗り換えで回線設備をそのまま使用する場合、無派遣工事(工事費2,200円)で開通が可能なケースがあるようです。回線終端装置などの設置は自分で行う必要がありますが、手軽に切り替えができますね。西日本エリアで気になる方は問い合わせてみてください。

無線LANは最新のWi-Fi6に対応

フレッツ光クロスのルーターは最新の無線規格「Wi-Fi6(Draft IEEE802.11ax)」に対応しているため、これまで以上に快適にインターネットが利用できます。

また、10Gbpsに対応したLANポートも搭載(10GBASE-T対応)しているので、有線LANでの接続も高速です。個人的には、やはり有線LAN接続でどのくらいの速度が出るのか測ってみたいですね。

なお、ルーターについては市販のルーターも利用可能ですが、その場合は無線LANの規格がWi-Fi6かつLANポートが10GBASE-Tに対応しているものを購入するようにしましょう。

フレッツ光クロスのマンションタイプが使えるエリアはまだ狭い

フレッツ光クロスのマンションタイプは、全国で利用できるわけではありません。

現時点では、東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・愛知を中心とした一部のエリアに限られています。

NTT東日本エリア
東京都(23区)、東京都23区以外・神奈川県・千葉県・埼玉県の一部エリア
NTT西日本エリア
・大阪府(大阪市、東大阪市、八尾市、松原市、藤井寺市、豊中市、堺市、茨木市、吹田市、大東市、門真市)
・京都府(京都市、長岡京市、向日市)
・愛知県(名古屋市、岡崎市、豊川市、刈谷市、江南市、小牧市、津島市、春日井市、北名古屋市、半田市、瀬戸市、大府市、豊橋市)
・静岡県(藤枝市、袋井市、富士宮市、三島市、浜松市、焼津市、磐田市)
・岐阜県(岐阜市、美濃加茂市)

西日本エリアでは、当初は大阪市と名古屋市だけで提供されていましたが、2023年2月1日に提供エリアが拡大し、上記の地域でも利用できるようになりました。戸建てタイプが使える和歌山県・滋賀県・兵庫県の一部ではまだマンションタイプが提供されていません。

下の記事ではおすすめの10ギガ回線を紹介していますので、まだお住まいのマンションがフレッツ光クロスの提供エリアにない方は参考にしてみてください。

光回線の10G(ギガ)はこんなに速い!おすすめ8社もご紹介

フレッツ光クロスの提供エリアの調べ方

お住まいの住所でフレッツ光クロスが利用できるかどうかは、フレッツ光の公式サイトで調べることができます。

フレッツ光申し込み画面(NTT東日本エリア)
フレッツ光クロス提供エリア検索(NTT西日本エリア) ※「サービス提供エリア確認」のボタンをクリック

例えば、東日本エリアの場合、提供エリア検索の最後の画面で「フレッツ光クロス」「新規お申し込み」という画面が表示されたら、フレッツ光クロスを申し込むことができます。

フレッツ光クロス(東日本)提供エリア判定

フレッツ光クロスマンションタイプの評判

フレッツ光クロスのマンションタイプの利用者はまだ少ないため口コミはあまりありませんが、いくつか見つけたので紹介しますね。

実測速度で6.9Gbpsはすごいですね…。

これだけ爆速が出ていれば、オンラインゲームも動画の視聴も何をやってもサクサク快適に楽しめると思います。

10ギガ回線の強みの一つとして、動画や映画を4K・8Kの超高画質で楽しめることがあります。

また、家族それぞれが動画を同時に視聴しても速度が遅くならずに快適に利用できるでしょう。

Twitterの口コミはこの2件だけでしたが、ネット回線の口コミサイト「みんなのネット回線速度」には実測速度の測定結果が複数寄せられていました。

フレッツ光クロス マンションタイプの実測速度①

フレッツ光クロス マンションタイプの実測速度②

フレッツ光クロス マンションタイプの実測速度③

実測速度は600Mbps~4Gbps程度と幅広く、1Gbpsを超えている人が多い印象でした。

なお、LANケーブルなどが1Gbps対応の機器を使っている場合、どう頑張っても1Gbps以上の速度は出ないので注意してください。

フレッツ光クロスの実測速度は速い?

分かりやすくフレッツ光クロスとフレッツ光ネクスト(最大速度1Gbps)と平均速度を比較してみましょう。

フレッツ光クロス
マンションタイプ
フレッツ光ネクスト
マンションタイプ
最大通信速度10Gbps1Gbps
平均実測速度(ダウンロード)1,423.15Mbps276.42Mbps
平均実測速度(アップロード)1,411.85Mbps226.99Mbps
Ping値10.01ms17.89ms
みんなのネット回線速度より(2022年12月6日時点)

フレッツ光クロスの平均実測速度は、1Gbpsのフレッツ光ネクストの約5倍です。

現在フレッツ光ネクストを利用中で、「夜間にネットの速度が低下する」「高画質の動画が視聴できない」「家族みんなでネットに同時接続できない」などの悩みがある方は、フレッツ光クロスにすることで悩みが解消されるかもしれませんね。

フレッツ光クロスのマンションタイプの注意点は?

実測速度が速く、大手のNTTが提供している安心感もあるフレッツ光クロスですが、導入する前に知っておきたい注意点が4つあります。

  1. 10ギガプランでは料金が高め
  2. ひかり電話が使えない
  3. 対応プロバイダが少ない
  4. 10ギガ対応の機器が必要

1.10ギガプランでは料金が高め

最大通信速度10Gbpsのプランは他社の光回線でも提供されていますが、それらと比較するとフレッツ光クロスの料金は高めに設定されています。

月額料金工事費
フレッツ光クロス東日本:6,050円
西日本:5,720円
+プロバイダ料
16,500円
ソフトバンク光1~12ヶ月目:5,720円
13ヶ月目~:6,930円
26,400円
→実質無料
ドコモ光6,380円19,800円
→実質無料
NURO光5,700円44,000円
→実質無料
auひかり1〜36ヶ月目:5,610~6,468円
37ヶ月目~:6,798円
41,250円
→ 実質無料
enひかり5,445円無料
※回線名をクリックするとお得なキャンペーンサイトにジャンプできます。

他の光回線では回線とプロバイダが一体になったプランを提供しているため、フレッツ光クロスのようにプロバイダ料がかかりません。

また、工事費が実質無料になるキャンペーンを実施している事業者が多いです。

月々の料金の安さ・初期費用の安さを優先するなら、他社を検討した方がいいと思います。(おすすめの光コラボは記事の最後で紹介しています)

2.ひかり電話が使えない

フレッツ光クロスでは、ひかり電話を利用できません。

現在光電話を利用中の場合、フレッツ光クロスに乗り換えると光電話は解約することになります。

フレッツ光クロスで固定電話を継続するには、光電話をアナログ電話に戻す「アナログ戻し」という方法があります。アナログ戻しをすれば、電話番号はそのままでアナログの電話回線に戻せる可能性があります。

なお、フレッツ・テレビはフレッツ光クロスでも利用できます。

3.対応プロバイダが少ない

フレッツ光のプロバイダはたくさんありますが、フレッツ光クロスに対応したプロバイダは少ないです。

有名どころだと次のようなプロバイダがありますが、So-netやOCN、BIGLOBEなど大手のプロバイダは対応していません。

  • @nifty
  • ASAHIネット
  • BB.excite
  • IIJ
  • andline
  • enひかり

フレッツ光クロスの対応プロバイダはこちらで確認ができます。
→NTT東日本エリア(IPv6 IPoE方式IPv4/IPv6 PPPoE方式
→NTT西日本エリア(プロバイダ一覧

なお、人気のプロバイダの平均実測速度は次のようになっているので、プロバイダ選びの参考にしてみてください。

平均実測速度
(ダウンロード)
Ping値
フレッツ光クロス × @nifty1366.81Mbps10.49ms
フレッツ光クロス × ASAHIネット
1150.41Mbps14.97ms
フレッツ光クロス × BB.excite993.42Mbps5.6ms
フレッツ光クロス × ぷらら1866.19Mbps12.29ms
フレッツ光クロス × enひかり2,230.58Mbps8.52ms
みんなのネット回線速度より(2022年8月1日時点)

4.10ギガ対応の機器が必要

10Gbps回線のポテンシャルを最大限に発揮するためには、「10GBASE-T」対応のLANカード(1万円程度)と、「カテゴリー6A」以上のLANケーブル(500~1,000円程度)が必要です。

光回線が10Gbpsであっても、カテゴリー5e(1Gbps)のものを使用している場合は、最大で1Gbpsまでしか出すことができません。

無線で10Gbpsの速度で通信したい場合は、WiFi6に対応したスマホやタブレットが必要です。

機器は一度購入すれば長く使うものなので、先行投資と思って少しずつ揃えていくと良いと思います。

フレッツ光クロスよりも他社の10ギガプランがおすすめ

先ほどもお伝えしましたが、フレッツ光クロスは他社の10ギガプランと比較すると月額料金が割高で、工事費が無料になるキャンペーンなども実施していません。

個人的には、10ギガプランを契約するなら他社の10ギガプランの方がおすすめです。

下の表を見ると分かるように、他社では工事費割引のキャンペーンやスマホのセット割を実施している事業者が多いです。

月額料金工事費スマホセット割
フレッツ光クロス東日本:6,050円
西日本:5,720円
+プロバイダ料
16,500円
ソフトバンク光1~12ヶ月目:5,720円
13ヶ月目~:6,930円
26,400円
→実質無料
ソフトバンク
ワイモバイル
ドコモ光6,380円19,800円
→実質無料
ドコモ
ASAHINet1~24ヶ月:6,578円
25ヶ月目~7,128円
21,450円
→実質無料
au、UQモバイル、ANSIM
enひかり5,445円無料UQモバイル、ahamo、povo
NURO光5,700円44,000円
→実質無料
ソフトバンク
auひかり1〜36ヶ月目:5,610~6,468円
37ヶ月目~:6,798円
41,250円
→ 実質無料
au
UQモバイル
※回線名をクリックすると、お得なキャンペーンサイトにジャンプします。

上記のうち、ソフトバンク光、ドコモ光、ASAHINet光、enひかりはフレッツ光の卸売りのサービス(光コラボレーション)なので、フレッツ光クロスと回線の品質は同等、提供エリアも同じです。ちなみに、光コラボの10ギガプランの最安はenひかりの「enひかりクロス」です

光コラボなら品質は変わらず、安い月額料金・工事費が無料・スマホのセット割などのメリットがあるのでおすすめですよ。

NURO光とauひかりは独自の回線設備を使用していますが、通信速度が速い光回線として人気が高いです。

興味がある方は、下の記事を参考にしてみてください。

ソフトバンク光の10Gプランはおすすめ?実測速度やデメリットを解説
ドコモ光10Gがエリア拡大!実測速度の評判と共に解説
NURO光10Gプランは契約すべき?エリアや実測速度・注意点を解説
auひかり10Gと5Gの料金・エリア・実測速度・注意点をまとめて解説!

フレッツ光クロスのマンションタイプについてのよくある質問

フレッツ光クロスのマンションタイプについてよくある疑問と回答をまとめました。

フレッツ光クロスのマンションタイプの実測速度は?

2022年12月6日時点では、フレッツ光クロスマンションタイプの平均実測速度は1,423.15Mbpsです。

人によっては3,000~7,000Mbps程度出ている人もいますが、実測速度は利用場所や利用時間帯、利用している機器によって異なります。

フレッツ光クロスのマンションタイプのメリットは?

フレッツ光ネクスト(最大通信速度1Gbps)の10倍の速度のため、処理スピードが格段に上がります。

例えば、ハイビジョン(HD)画質の映画を1本ダウンロードするのに、1Gbpsの光回線なら1分34秒かかるところ、10Gbpsの光回線なら26秒で完了します。

また、家族みんなでインターネットに同時に接続しても速度が遅くなることはありませんし、オンラインゲームでも遅延を感じることなくサクサク楽しめます。

フレッツ光クロスのマンションタイプはどこで使える?

2023年3月現在、フレッツ光クロスのマンションタイプが提供されているエリアは、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・大阪府・愛知県の一部です。

詳しい提供エリアとエリア検索の方法はこちらで解説しています。

提供エリアの拡大予定はある?

今のところ、提供エリアの拡大予定は公式サイトで発表されていません。

直近では、2022年9月1日に東日本エリアで、2023年2月1日に西日本で提供エリアが拡大しました。

まとめ

いかがだったでしょうか?

フレッツ光クロスのマンションタイプは2022年9月1日から受付開始・提供開始になっています。

利用できるエリアはまだ狭いですが、戸建てタイプの実測速度の評判も良いので、提供エリア内にお住まいの方は検討してみるといいでしょう。

ただし、フレッツ光はネットの料金の他にプロバイダ料もかかるため、他の10ギガプランと比較すると月額料金が割高になってしまいます。

料金を重視する方は、他社の10ギガプランも併せて検討することをおすすめします。

下の記事では10ギガプランについて比較しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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