
NTTのフレッツ光は東日本と西日本でサービスが分かれています。フレッツ光ネクスト隼は西日本で提供されている光回線です。
ここではフレッツ光ネクスト隼の料金体系や、キャンペーン・割引き、注意点をまとめてお伝えしていきます。
検討している人はぜひ参考にしてください。
1.フレッツ光ネクスト隼とは
NTT西日本が提供している1Gbpsの光回線のこと。光コラボのようにプロバイダーと光回線が一体化しているのではなく、あくまで光回線のみを提供しているので対応プロバイダーをユーザーが自由に決めることができます。
正式名称は、「フレッツ光ネクスト ファミリー/マンション・スーパーハイスピードタイプ隼」。
な、長い… 東日本のフレッツ光もそうですが、どうしてこんな長いサービス名が必要なんでしょうか^^;
光回線の他に、固定電話サービスのひかり電話、テレビサービスの「フレッツ・テレビ」、遠隔サポートをしてもらえる「リモートサポート」などフレッツ光お馴染みのオプションが揃っています。
東日本エリアのフレッツ光との違いですが、提供エリアが違うことはお分かりだとは思いますが、事業者が違う(NTT東日本と西日本は別会社)ため、同じフレッツ光でもサービス名称や割引き内容、オプションの料金が若干違ったりします。
2.料金体系も知りたい
まず、ネクスト隼の月額料金と初期費用を下の表にまとめてみます。
マンション | ファミリー | |
---|---|---|
月額料金 | プラン1:3,700円 プラン2:3,200円 ミニ:4,500円 + プロバイダー料金 | 5,400円 + プロバイダー料金 |
事務手数料 | 800円 | |
工事費 | 15,000円 | 18,000円 |
※マンションタイプのプランは設備によって決まるのでユーザーが選ぶことはできません。
※プロバイダー料金は事業者によって差はありますが、安いところで月額500円~使えます。
それと、利用期間の約束をすることで月額料金の割引を受けることができます。それが「光もっと2割」です。(新規受け付けは2018年4月30日で終了)
8年間かけて毎年、月額料金が割引されていきます。
【光もっと2割を適用した月額料金】
マンション | ファミリー | |
---|---|---|
月額料金 | プラン1:3,250円~2,830円 プラン2:2,850円~2,430円 ミニ:3,950円~3,220円 + プロバイダー料金 | 4,300円~3,610円 + プロバイダー料金 |
気を付けたいところが、この光もっと2割には自動更新型の契約しばりがあります。
はじめは2年、そのあとは3年ごとの自動更新となりちょっと変則です。解約金も毎回の更新毎にリセットされるため注意が必要です。
マンション | ファミリー | |
---|---|---|
1年目 | 7,000円 | 10,000円 |
2年目 | 3,500円 | 5,000円 |
自動更新 | ||
3年目 | 10,500円 | 30,000円 |
4年目 | 7,000円 | 20,000円 |
5年目 | 3,500円 | 10,000円 |
自動更新 | ||
6年目 | 10,500円 | 30,000円 |
7年目 | 7,000円 | 20,000円 |
8年目 | 3,500円 | 10,000円 |
自動更新 | ||
9年目以降 | 3,500円 | 10,000円 |
3.ネクスト隼にキャンペーンはあるの?
フレッツ光ネクスト隼は工事無料やキャッシュバックなどのキャンペーンが残念ながらありません。
一昔前はやっていましたが、ここ数年NTTは光回線の卸し事業(光コラボ)をやり始めたため、直接ユーザーに提供するフレッツ光のキャンペーンはなくなりました。
NTTは光コラボの各事業者から回線の卸し料金が入ってきますし、光コラボ事業者と競合してしまいますからね。
ただし、キャンペーンはないとお伝えしましたが、フレッツ光を取り扱う代理店サイトでの申し込みであれば、個人ユーザーでもキャッシュバックがいくらかもらうことができます。
また例外として、個人事業主のような屋号登録や法人契約ができる人は、代理店のキャンペーンサイトで申し込むことによって最大4万5千円のキャッシュバックはもらえます。(NTTが法人契約に対しては代理店に高いインセンティブを支払っているということです。)
指定のオプションが特にないのは嬉しいですね。
4.フレッツ光だけにオプションは豊富
さすがNTTというかオプションはラインナップも豊富で、そこまで利用料は高くないのが特徴です。
4-1.Wi-Fi・モバイルサービス
ホームゲートウェイ&無線LANカード:月額350円~
家の中でノートパソコンやタブレット、スマホをWi-Fi経由でネット接続できます。
ホームゲートウェイはNTT製のブロードバンドルーター。ホームゲートウェイのみだと無線LAN機能がないので、Wi-Fiを使いたい人は無線LANカードを追加する必要があります。
※参照:http://flets-w.com/opt/hgw_rent/
無線LANルーターを自前で持ってる人はこのオプションは不要です。ひかり電話を申し込む人は無線LANカードを追加すればWi-Fiが使えます(ひかり電話に対応したホームゲートウェイが設置されるため)。
追加ライセンス数 | 月額利用料 |
---|---|
低価格プラン | 250円 |
標準プラン | 450円 |
無線LANカード追加 | 100円 |
低価格プランは安く使えますが、このオプションに2年間の最低利用期間が付いてきます。途中解約は解約金2,000円かかりますが、例外としてフレッツ光の回線やひかり電話を解約をするときに同時にホームゲートウェイを解約する場合は解約金は不要です。
毎月オプション料金を払うのであれば、自分で無線LANルーターを買ってしまった方がお得ですね。
⇒無線LAN(Wi-Fi)ルーターの失敗しない選び方5つのポイント
光ポータブルLTE:月額300円
外ではLTE回線でSIMフリーのモバイルルーターとして使えて、家の中ではフレッツ光のWi-Fiルーター代わりになります。ちょい足しな感じですね。
モバイルバッテリーにもなるのでスマホのバッテリーが危ない時に重宝します。
注意したいのは、本体のレンタルに対して月300円。外でデータ通信するためのSIMの費用は別途かかります。
フレッツ光モバイルパックLTE
格安SIMのサービスをNTTが取次するだけです。
- 通話SIM 月額1,200円~
- データSIM 月額680円~
申し込める格安SIMは、BIGLOBEモバイル、OCNモバイルONE、@モバイルくん、ノーバス@mobile、U-mobileの5つ。このオプションを使うなら別に自分で格安SIMを探す方が良さそうです。
SIMフリースマホ
上の格安SIMと合わせて、SIMフリーのスマホも販売しています。ただ端末メーカーはarp、ZTE、インバースネットと僕もほとんど知らないところばかりですね。品質はどうなんでしょうか?
ここで買うなら自分で気に入ったのを探して購入したいところです。
4-2.電話サービス
ひかり電話:月額500円
光回線を使ったIP電話です。電話番号や電話機はそのまま使えます。NTTのアナログ電話に比べて利用料は安いですね。固定電話へは全国一律8円/3分、携帯電話へは16円/60秒。停電時には使えません。キャッチホンやナンバーディスプレイなどの付加サービスも別料金で追加が可能。
光だんらんTV:月額600円(レンタルの場合)
テレビに専用BOXとカメラを接続して、テレビ電話ができるようにするサービスです。月額料金は機器のレンタル料ですが購入なら38,000円。
TVは画面が大きいので、離れて暮らしている両親にお孫さんを見せてあげるのにはいいかもしれませんね。
4-3.映像サービス
フレッツ・テレビ:月額660円
フレッツの光回線を通して地デジ・BS放送やスカパーの専門チャンネルを楽しむことができるのでアンテナは不要。有料チャンネルは別で月額料金がかかります。
フレッツ・テレビは工事費がかかり、接続するTVの台数や環境によって費用が変わります。施設利用登録料と初期工事費は必ずかかりますが、テレビへの接続を自分でできるならテレビ接続工事費はかかりません。
項目 | 費用 | |
---|---|---|
施設利用登録料 | 2,800円 | |
初期工事費 | 3,000円 | |
テレビ接続 工事費 | 1台 | 6,500円 |
複数台 | 19,800円 |
他にテレビへの信号が弱い場合などは、ブースターを有料で取り付けてくれたりもします。
その他の映像サービス
フレッツ光ネクスト隼のオプションとして、ひかりTV(NTTぷらら提供)やU-NEXT、Huluを出していますが料金もオリジナルと変わらないので、NETFLIXやAmazonプライムビデオなども含めて普通に自分が好きな映像サービスを選んで使うのが良いでしょう。
テレビで上記のようなVODサービスが楽しめる「光BOX+」というのを12,000円で出してはいますが、これ使うんだったら、AmazonのFire TV Stickや、GoogleのChromecast、Apple TVでいいのではと思います。
4-4.サポートサービス
リモートサポート:月額500円
開通工事した後のネット接続設定や、無線LAN、プリンターなどの初期設定を電話や遠隔操作でサポートしてくれます。いつでも解約できるのではじめの設定が不安な人は付けておくと安心ですね。
セットアップ・訪問サポートサービス
セットアップサービスは、開通工事の時にインターネットの設定や周辺機器の設定をしてくれます。また、訪問サポートサービスは開通の後、専門スタッフが訪問してくれてネットやパソコン周りの問題を解決してくれます。
料金は作業内容によって変わりますが、基本的には数千円~かかります。
4-5.セキュリティサービス
セキュリティ対策ツール:標準装備
パソコン(Windows OS, Mac OS)またはAndroid端末1台分は標準装備となっているセキュリティソフトです。ライセンスは1台分ですが、これはお得だと思います。使用台数を増やしたい場合は下のように追加料金を払うことで増やせます。
追加ライセンス数 | 月額利用料 |
---|---|
2ライセンス | 380円 |
4ライセンス | 760円 |
6台目以降は、1ライセンス毎 (最大49ライセンスまで) | 190円 |
ちなみに東日本のフレッツ・ウイルスクリアは無料がなく月額400円(3ライセンス)です。
4-6.その他のオプション
フレッツ・あずけ~る
グーグルドライブやDropboxと同じような、NTTのクラウドストレージサービスです。フレッツ光のユーザーは5GBプランが無料で使えます。それ以上は容量が上がるごとに月額料金がかかります。
容量 | 月額利用料 |
---|---|
5GB | 無料 |
10GB | 100円 |
25GB | 200円 |
50GB | 300円 |
100GB | 500円 |
1,000GB | 5,000円 |
フレッツ・v6オプション:無料
各プロバイダーがサービス提供する、IPoEに対応したIPv6でのインターネットを使いたい場合は、このオプションを付ける必要があります。
例えば、光コラボ(NTT光回線の卸売り)だと、ネットが快適な速度で使えるv6プラスがありますが、これを使うときはフレッツ・v6オプションが必須となります。(NTTへのv6オプション申し込みは光コラボ事業者が代理で行います)
ホームゲートウェイ(レンタル)
ホームゲートウェイはNTT製のブロードバンドルーターです。無線LANルーターを自前で持ってる人は、このオプションは不要ですし、ひかり電話を申し込む人も不要です(ひかり電話に対応したホームゲートウェイが設置されるため)。
ホームゲートウェイのみだと無線LAN機能がないので、Wi-Fiを使いたい人は無線LANカードを追加する必要があります。
追加ライセンス数 | 月額利用料 |
---|---|
低価格プラン | 250円 |
標準プラン | 450円 |
無線LANカード追加 | 100円 |
低価格プランは安く使えますが、このオプションに2年間の最低利用期間が付いてきます。途中解約は解約金2,000円かかりますが、例外としてフレッツ光の回線やひかり電話を解約をするときに同時にホームゲートウェイを解約する場合は解約金は不要です。
毎月オプション料金を払うのであれば、自分で無線LANルーターを買ってしまった方がお得ですね。
⇒無線LAN(Wi-Fi)ルーターの失敗しない選び方5つのポイント
5.ネクスト隼の4つの注意点
5-1.工事費無料などキャンペーンがない
先にもお伝えしましたが、まずネクスト隼は必ず新規工事費がかかります。
- マンションタイプ:15,000円
- ファミリータイプ:18,000円
わざわざネクスト隼を新規で申し込むのであれば、工事費無料で始められる光回線の方が負担が少ないですし、さらにキャッシュバックがもらえるキャンペーンを行っている光回線の方がお得です。
⇒高額キャッシュバック+工事費0円でお得度MAXなネット回線まとめ
5-2.別でプロバイダー契約が必要
ネクスト隼はあくまで物理的な回線だけなので、インターネットに接続するためにはプロバイダーの契約も必要になってきます。
料金の請求やカスタマーサポートがNTTとプロバイダーそれぞれに分かれてしまうのも面倒くさいところ。
特に回線速度に問題があるような場合は、その原因にもよりますが窓口をたらい回しにされるようなケースもあるようです。
5-3.月額料金は光コラボの方が安く使える場合がある
光コラボはフレッツ光と同じ回線を使う卸しサービスですが、月額料金などの値付けやキャンペーンはそれぞれの事業者が独自で行っているため、単純に月額料金を見ても光コラボの方が安い場合が多々あります。
また、プロバイダーと光回線を合わせて提供しているサービスも多いので上のような請求やサポートが分かれるといった事がありません。
フレッツ光で使えるオプションは光コラボでも使えるため、どうしてもフレッツ光じゃなきゃいけない理由がない限りは光コラボでいいと思います。
5-4.解約金が高い
最初の2年間は最大10,000円と一般的な解約金ですが、3年ごとの契約となる3年目からは解約金が最大30,000円と跳ね上がります。(マンションタイプは最初の2年で最大7,000円、3年目からは10,500円)
また、プロバイダーにも解約する時期によって解約金がかかる場合があります。プロバイダーの解約金は5,000円くらいが多いです。
まとめ
フレッツ光ネクスト隼は長期割引きで長く使えば使うほど、月額料金が下がっていきお得に使えます。オプションも多いので色々なユーザーのニーズに答えられます。
その反面、工事費の無料やキャッシュバックなどのキャンペーンはほとんどないため初期費用は高くついてしまいます(店舗や法人であれば代理店経由でキャッシュバックあり)。解約金も時期によって高くなるので気を付けたいところ。
上でお伝えした4つの注意点も含め、フレッツ光ネクスト隼があなたの希望する条件に合うのかどうか見定めてから申し込むことをおすすめします。