
NTT東日本のフレッツ光にはファミリータイプ・マンションタイプそれぞれが、ギガスマートとギガラインという2つのタイプで使うことができますが、何がどう違うのかおわかりでしょうか?
僕がはじめて目にした時は「?? 分かりづらいな…」という印象を受けました。同じように感じている人もいると思い、2つの違いや選ぶときのポイントを、この記事でまとめていきます。
1.ギガスマートとギガラインの違い
まずはそれぞれの違いから見ていきます。
1-1.正式名称がぜんぜん違う
両者の正式な呼び名としては、
- 「フレッツ 光ネクスト ギガファミリー(or マンション)・スマートタイプ」
- 「フレッツ 光ネクスト ファミリー(or マンション)・ギガラインタイプ」
です。「ギガ」の位置が違うのが余計混乱しますね^^; どうしてこんな分かりづらいネーミングにしたのか不思議すぎます…
この記事内では、区別しやすいように、ギガスマート・ギガラインとして書いていきます。
1-2.サービスの違いは?
ただ、サービスとしてそれぞれの違いを簡単に言うと、
無線LAN機能があるか、なしか。
と、たったこれだけなんです。分かりやすく表にすると下のようになります。
ギガスマート | ギガライン | |
---|---|---|
無線LAN | あり | なし |
対応機器 | ホームゲートウェイ | – |
ギガスマートには、光回線用の終端装置(ONU)と無線LAN機能が一体なっているホームゲートウェイと呼ばれる機器が貸し出しされます。
この機器によって、開通工事と設定が終われば有線(LANケーブル)でも宅内無線(Wi-Fi)でもネットにつなぐことができるわけです。
反対にギガラインはもともとONUしか付いてこないため、無線LAN機能はなくLANケーブルでパソコン1台しかつなぐことができません。(ひかり電話を付けていれば、LANケーブルの挿し口が4つある「ひかり電話対応ルーター」になります。)
1-3.料金はどう違うの?
ギガスマートとギガラインの料金は月額300円変わってきます。ですが、ギガスマートには「ギガ推し!割引き!」という割引きが用意されていて、下のような割引を受けることができます。
- ギガファミリー スマートタイプ:-300円×30ヶ月
- ギガマンション スマートタイプ:-200円×30ヶ月
そのため、ファミリータイプは、30ヶ月間はギガラインと同じ月額料金で使えます。マンションタイプは、ギガラインと比べて30ヶ月間は+100円でギガスマートを使うことができますね。
ギガスマート | ギガライン | |||
---|---|---|---|---|
30ヶ月間 | 31ヶ月目~ | |||
ファミリー | 4,700円 | 5,000円 | 4,700円 | |
マンション | プラン2 | 3,050円 | 3,250円 | 2,950円 |
プラン1 | 3,450円 | 3,650円 | 3,350円 | |
ミニ | 4,050円 | 4,250円 | 3,950円 |
※2年割を適用。プロバイダー料金は含めていません。
ちなみに、ギガスマートの「ギガ推し!割引き!」を適用するためには、2年割(=2年しばり)が条件となります。
1-4.ひかり電話を使うときは要注意!
上でお伝えした月額料金は、ネット回線のみを使う場合ですが、これに固定電話サービスの「ひかり電話」を合わせて使う場合は、月額料金がイレギュラーになるので注意が必要です。
どういう事かと言うと、ひかり電話を申し込むと、ひかり電話対応ルーターという機器をNTTからレンタルすることになります。(ギガスマートのホームゲートウェイと物は同じ。)
ひかり電話の月額料金は500円(基本プラン)で、通常はひかり電話対応ルーターのレンタル料はかかりませんが、ネット回線のプランとの組み合わせによってはレンタル料が別途でかかる場合があります。
それは、ギガラインのマンションタイプでひかり電話を使う場合です。
下の表を見てください。ギガスマートとギガラインとで料金表を分けて、ひかり電話の項目を追加しました。まずは、ギガスマートの場合です。ひかり電話を付けても、機器レンタル料はかかりません。
ギガスマート | ひかり電話 | ひかり電話 対応ルーター | |||
---|---|---|---|---|---|
30ヶ月間 | 31ヶ月目~ | ||||
ファミリー | 4,700円 | 5,000円 | 500円 | 無料 | |
マンション | プラン2 | 3,050円 | 3,250円 | ||
プラン1 | 3,450円 | 3,650円 | |||
ミニ | 4,050円 | 4,250円 |
※2年割を適用。プロバイダー料金は含めていません。
次に、ギガラインの場合です。ファミリータイプは機器レンタル料がかかりませんが、マンションタイプはなぜか機器レンタル料が月額450円かかってきます。
ギガライン | ひかり電話 | ひかり電話 対応ルーター | ||
---|---|---|---|---|
ファミリー | 4,700円 | 500円 | 無料 | |
マンション | プラン2 | 2,950円 | 450円 | |
プラン1 | 3,350円 | |||
ミニ | 3,950円 |
※2年割を適用。プロバイダー料金は含めていません。
ファミリータイプは、ひかり電話を付けても付けなくても、ギガスマートとギガラインの月額料金の差は30ヶ月間は同じ。「ギガ推し!割引き!」がなくなる31ヶ月目からギガスマートの方が月額300円高くなる構図は変わりません。
見やすくするために、マンションタイプのみで「ネット回線+ひかり電話+機器レンタル料」の合計でギガスマートとギガラインを比較します。
ギガスマート | ギガライン | |||
---|---|---|---|---|
30ヶ月間 | 31ヶ月目~ | |||
マンション | プラン2 | 3,550円 | 3,750円 | 3,900円 |
プラン1 | 3,950円 | 4,150円 | 4,300円 | |
ミニ | 4,550円 | 4,750円 | 4,900円 |
※2年割を適用。プロバイダー料金は含めていません。
すると、マンションタイプはひかり電話を付けた場合、30ヶ月間はギガスマートよりもギガラインが350円高く、31ヶ月目以降はギガラインが150円高くなり「無線LAN機能がないギガラインの方がギガスマートより高い」という逆転現象が起こります。
そのため、マンションタイプでひかり電話を使いたい場合は、問答無用でギガスマートを選ぶ方がお得ということがわかります。どうして、NTT東日本はこんなわかりづらい料金設定をしてるのでしょうか…まったくもって意味不明です…
2.選ぶときのポイント
次に「ギガスマートとギガラインをどう選べばいいのか?」についてですが、ここまでサービス内容と月額料金を比較してわかった選びわけですが、
ネット回線のみで使いたい場合
この場合は「月額300円で無線LAN機能が付いたホームゲートウェイをレンタルするかどうか。」という事になるわけです。
すでに無線LANルーターを自前で持っている人・自分で用意できる人は、ギガラインを選べば良いという事になります。
無線LANルーターを持ってないし自分で買うのはよく分からない。でも、家の中でWi-Fiを使いたい。という人は、30ヶ月間の割引もあるのでギガスマートがいいでしょう。
ネット回線+ひかり電話を使いたい場合
ひかり電話も使いたいという場合、ファミリータイプの人は上と同じで、「無線LANルーターを自分で買うか、すでに持っている人」はギガライン。「無線LANルーターを持っていないけどWi-Fiを使いたい人」はギガスマート。を選べば良いという事になります。
マンションタイプの場合は、自前で無線LANルーターを持っていても持っていなくても、ギガスマートを選ぶのが無駄な料金がかからないので賢い選択。という事になりますね^^;
3.もっと月額料金を安くしたい人には…
上の料金表は、フレッツ光の月額料金のみをまとめていますが、インターネットを使うには別でプロバイダー(インターネット接続業者)の契約も必要なので、プロバイダー利用料がプラスでかかってきます。
プロバイダーの月額料金は、安いもので500円、一般的なもの(OCN)でファミリータイプが1,100円、マンションタイプが900円かかります。
ネット回線のみで無線LAN機能のあるギガスマートと、月額500円のプロバイダーを使っても下のような利用料金となります。(無線LANルーターは一度、自分で買ってしまう方が長い目で見てお得です。)
ギガスマート | プロバイダー | 合計 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
30ヶ月間 | 31ヶ月目~ | 30ヶ月間 | 31ヶ月目~ | |||
ファミリー | 4,700円 | 5,000円 | 500円 | 5,200円 | 5,500円 | |
マンション | プラン2 | 3,050円 | 3,250円 | 3,550円 | 3,750円 | |
プラン1 | 3,450円 | 3,650円 | 3,950円 | 4,150円 | ||
ミニ | 4,050円 | 4,250円 | 4,550円 | 4,750円 |
※月額料金の合計はプロバイダーによって変わります。
上の表の合計金額は一般的に見えるかもしれませんが、光コラボ(NTT光回線の卸売り)を使うことによってプロバイダー料金込みでもっと安い料金で使うことができます。
(例)光コラボ
- ファミリータイプ:4,300円~
- マンションタイプ:3,300円~
また、フレッツ光は数年前と違って工事費用もかかり、キャッシュバックのキャンペーンもなくなってしまっています。
その理由は、NTTは個人ユーザーには、光回線の卸売りとなる光コラボに力を入れているためです。
そのため、光コラボ事業者のサービスを使う事によって、月額料金もフレッツ光よりも安くなる場合が多く、キャッシュバックや工事費0円のキャンペーンをやっているサービスもあります。
フレッツ光と同じ設備で、ひかり電話やリモートサポート、テレビサービスも使えて、光コラボ事業者の独自サービス(セット割引きなど)が使えたりもするので、今フレッツ光を新しく申し込むのであれば、自分に合った光コラボを申し込む方がお得と言えます。
⇒光コラボの料金比較ランキングTOP8|ここが一番おトクに使える!
まとめ
いかがでしょうか? NTT東日本のギガスマートとギガラインの違いを解説してきました。以下に、ポイントをまとめておきます。
- 正式名称は長くてわかりづらい。
- ギガスマートは無線LANルーターが付いている。ギガラインはなし。
- 月額料金が300円違う。(30ヶ月間の割引きはあり)
- ネット回線のみで無線LANルーターを持っているならギガライン。持ってないけどWi-Fiを使いたいならギガスマート。
- マンションタイプ+ひかり電話ならギガスマート。
- ファミリータイプ+ひかり電話で無線LANルーターを持っているならギガライン。持ってないけどWi-Fiを使いたいならギガスマート。
- 月額料金を安く、キャンペーンも受けたいなら光コラボがベター。
NTT東日本のフレッツ光サイトを見るとギガスマートを推していますが、それにしてもマンションタイプでひかり電話を使う場合、ギガラインの方が高い料金設定なのは謎ですね…
東日本エリアでフレッツ光のギガスマート/ギガラインを選ぶときは、この記事でお伝えした注意点の部分には気を付けて、あなたの環境に合ったタイプを選ぶようにしてくださいね。
また、光コラボに興味があれば光コラボのすべてがわかる完全ガイドも参考にしてください。
ギガラインはややこしいさん、先日は問い合わせフォームからの情報提供ありがとうございました^^
メールにて返信をしましたがエラーで戻ってきてしまったため、コメント欄にて御礼申し上げます。(見て頂けるかわかりませんが…)
仰るように、マンションタイプの「ギガライン+ひかり電話」の方が、無線LANが付いているギガスマ+ひかり電話よりもトータルで料金が高くなってしまうのは消費者には本当にわかりづらいですね…
僕も見落としていた部分なので、ご連絡頂けて感謝しております。
早速、内容を修正しました。
今後とも当ブログを宜しくお願い致します。