
業界最安級の月額料金に加えて、契約期間や違約金などの縛りがないことでも知られる「enひかり」。
コストの安さから「enひかり」への乗り換えを検討している人も多いのではないでしょうか。
しかし、ソフトバンク光やドコモ光などのように知名度が高い光回線ではないため、いくら安いとはいっても、それだけで加入するのは不安ですよね。
そこで今回は「enひかり」の料金や初期費用、評判、メリット、デメリットについて詳しく解説していきます。
最安級のenひかりってどんなインターネット?
「enひかり」は、株式会社緑人が提供する光回線です。
フレッツ光の回線設備を借り受けて独自サービスを提供する「光コラボ」と呼ばれる形態のネット回線でもあります。
最大通信速度は1Gbpsとなっており、フレッツ光と同程度の品質を誇っています。
提供エリアはフレッツ光と同じく全国。仮に引っ越すことになったとしても引っ越し先でも引き続き使える可能性が高いです。
さらに、回線料金とプロバイダ料金が一体となっているので、料金体系が明確で分かりやすいというのも特徴です。
では、そんな「enひかり」の料金面について詳しく見ていきましょう。
最大のウリは業界最安級の料金
「enひかり」は光回線の中でも月額料金が特に安いのが魅力です。
主要な光回線の月額料金を比較しても、その差は歴然です。
光回線 | 月額料金(戸建て) | 月額料金(マンション) |
---|---|---|
enひかり | 4,730円 | 3,630円 |
ソフトバンク光 | 5,720円 | 4,180円 |
ドコモ光 | 5,720円(タイプA) | 4,400円(タイプA) |
NURO光 | 5,217円 | 5,217円 |
auひかり | 5,610円 | 4,180円(タイプG) |
人気の光回線と比較をしても、月額料金は550円〜1,100円程度安くなっています。
通信速度は光回線なのに、料金はWiMAX並みの安さを実現しているというのがenひかり最大の魅力といえます。
契約の際にかかる初期費用
光回線を契約する際には、月額料金だけでなく「初期費用」にも注目しなければなりません。
「契約事務手数料」や「工事費」など、加入した時点で発生する負担についてもチェックしておきましょう。
「enひかり」は光コラボのネット回線でもあるため、「フレッツ光からの乗り換え(転用)」や「他社光コラボからの乗り換え(事業者変更)」では、加入時に開通工事を行う必要がなくなります。
そのため、転用または事業者変更では初期費用が大幅に安くなるのが特徴です。
「転用」「事業者変更」「新規」それぞれの初期費用の一覧は以下のようになっています。
申込みタイプ | 事務手数料 | 工事費 |
---|---|---|
転用 | 2,200円 | ー |
事業者変更 | 2,200円 | ー |
新規 | 3,300円 | 2,200円〜16,500円 |
転用または事業者変更の場合、加入の際にかかる初期費用は事務手数料の2,200円のみで済みます。
新規申込みでは、契約事務手数料の3,300円に加えて、工事費用が発生します。
工事費は工事内容によって以下のように金額が分けられています。
- 無派遣工事:2,200円
- 訪問工事+屋内配線新設なし:8,360円
- 訪問工事+屋内配線新設あり:16,500円
新規での申し込みを検討されている方は確認しておきましょう。
10ギガプランの「enひかりクロス」を2020年8月24日から受付開始
enひかりでは10Gbpsサービスの「enひかりクロス」を2020年8月24日から受付開始しました。
フレッツ光と同じくまだ一部のエリアでしか提供されていませんが、10Gbpsは1Gbpsの10倍の速度。興味がある方は注目です。現時点での提供エリアは次のようになっています。
葛飾区、江戸川区、杉並区、世田谷区、足立区、大田区、板橋区、練馬区、目黒区、中野区、品川区、北区、狛江市、調布市、三鷹市 各一部エリア
大阪府
大阪市の一部エリア
愛知県
名古屋市の一部エリア
提供エリアは徐々に拡大しているので、現時点でお住まいの住所がエリア外の場合でも今後エリアに入ってくる可能性があります。
月額料金は6,468円で、高速通信が可能なv6プラスの料金は月額料金に含まれています。また、ルーター代として別途550円がかかります。
工事費は16,500円または2,200円で、フレッツ光の10Gbpsプラン「フレッツ光クロス」を利用していた場合は工事費は2,200円で済みますが、ほとんどの人は16,500円と考えておきましょう。
enひかりの評判はどうなの?
「enひかり」を利用している方の口コミをチェックしていきましょう。
公式サイトを見るだけではわからないリアルな評判を知ることができます。
良い評判
enひかりの良い評判には以下のような口コミが見られました。
enひかりIPv6速くね? pic.twitter.com/pTZlOVeKTB
— kobayashi kohei kun (@null_null_suki) August 18, 2020
enひかり IPv6接続 IPoE(v6プラス)の測定結果
Ping値: 9.5ms
下り速度: 255.27Mbps(非常に速い)
上り速度: 311.65Mbps(非常に速い)https://t.co/kSH7RgD8WO #みんなのネット回線速度— lowdrive (@MUSTANG0930) August 5, 2020
ソフバンからの乗り換え先、So-net検討してたけどenひかり安くて良いかもなこれ スマホUQ使ってると若干安くなるし
— らーじす@CRーZ (@LargethP) August 1, 2020
enひかりの利用者の中で実際に通信速度を計測した方も多く見られており、良好な通知を記録しているのが散見されます。
さらに、enひかりは高速通信を安定して行えるIPv6にも対応しているため、そちらを利用することで快適なネット環境を手に入れた方も多くいました。
これだけ料金が安く、通信速度も良好ということもあり、コスパとしてはかなり高いと考えられるでしょう。
悪い評判
enひかりの悪い評判には以下のような口コミが見られました。
enひかり安定せんわあ…
— ぼーい (@boy_returned) August 14, 2020
対戦潜るタイミングで通信切れる確率がめちゃくちゃ高いんだけど、enひかりが悪いのか光回線の特徴なのかわからん
— ぼーい (@boy_returned) August 5, 2020
enひかりはやめとけ
新しいページ開いたり動画開いたりするときに、十中八九接続エラー起こして何回も読み込み直さなきゃ繋がらないゴミ回線だぞ— ぼーい (@boy_returned) August 12, 2020
ネット回線の安定感に関する悪い口コミが見られました。
必要な時に繋がってくれないと何かと不便なことも多いため、繋がらなかったときの対処法を事前に知っておくといいでしょう。
enひかりのメリット
enひかりのメリットは以下の4点です。
- 月額料金がとにかく安い
- 契約期間・違約金の縛りがない
- レンタルWi-Fi3泊4日がいつでも無料で使える
- UQ mobileユーザーなら月額料金が110円安くなる
それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
月額料金がとにかく安い
冒頭でもご紹介した通りenひかりの安さは圧倒的です。
月額料金が「戸建て:4,730円」「マンション:3,630円」という安さを実現している光回線はほとんどないでしょう。
これだけ安ければ光電話などの追加サービスやオプションを付けたとしても、一般的な料金と変わらない水準になります。
長く使い続けることを考えると月額料金の安さは非常に魅力的です。
契約期間・違約金の縛りがない
enひかりのもう1つの特徴が契約期間・違約金の縛りがないことです。
通常の光回線だと2年または3年といった契約期間を設けており、期間中の解約に対して違約金が発生するような仕組みになっています。
このため、通信速度などに不満があっても違約金が負担となって乗り換えができないこともあります。
enひかりでは契約期間を設けておらず、解約に対しても違約金が発生しないのでいつでも好きなタイミングで解約することができます。
もちろん工事費はかかるため安易に加入するのは推奨できませんが、違約金がないことによる乗り換えのしやすさは大きな魅力です。
もし今現在光コラボを使っている方で何か不満を抱えている場合などは、試しにenひかりに乗り換えてみるというのもいいでしょう。
レンタルWi-Fi3泊4日がいつでも無料で使える
enひかりの利用者は株式会社緑人が提供する国内用レンタルWi-Fiサービス(3泊4日)をいつでも無料で利用できます。
旅行や入院、引越しなどモバイルWi-Fiが必要になるケースは意外と多くあります。
スマホでデータ容量の少ないプランに加入している人なら尚更でしょう。
通常であればスマホで追加データを購入したり、別途レンタルWi-Fiを有料で利用したりしなければなりません。
enひかりなら年3回までなら1泊2日以上の注文に対して、3泊4日分の料金が無料になります。(※レンタルWi-Fiの往復送料957円が別途かかります)
Wi-Fiが必要な場面があってもお得に対応できるのでおすすめです。
UQ mobileユーザーなら月額料金が110円安くなる
enひかりでは、格安スマホのUQ mobileを利用している方を対象に、ネット料金を毎月110円割引する「勝手に割り」を実施しています。
月額料金の安いUQ mobileとenひかりの組み合わせで、さらにネット料金が110円安くなれば通信費の大幅な節約が可能になります。
こちらのサービスの適用条件は以下のようになっています。
- enひかりの契約者本人または同居の家族名義のUQ mobileスマホがあり、enひかりカスタマーセンター(03-5534-9997)へ「勝手に割り」の申請をする
- enひかりカスタマーセンターから求められたUQ mobileの契約確認書類を提示する
- UQ mobileユーザーではなくなった場合に1ヶ月以内にenひかりカスタマーセンターに申し出る
割引の適用には、申込み申請が必要なので忘れずに行っておきましょう。
また、enひかりの利用者で新規にUQ mobileに加入する場合、事前にenひかりカスタマーセンターへ申請すれば「UQ mobile SIMパッケージ料金3,300円」が無料になる割引コードがプレゼントされるので、そちらもおすすめです。
enひかりのデメリット
enひかりのデメリットは以下の点です。
- 工事費は無料にならない
- キャリアとのスマホセット割はない
- IPv6化は有料オプション
それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
工事費は無料にならない
新規での申し込みの場合、加入時に行う開通工事で2,200円〜16,500円の費用が発生します。
他社の光回線でよくある工事費が無料になるキャンペーンは実施されていないため、工事費はそのまま負担しなければなりません。
月額料金の安さを考えれば、そこまで大きな負担にはなりませんが注意が必要です。
ただし、転用や事業者変更であれば工事費はかからないので、現在フレッツ光や光コラボをご利用の方にはおすすめです。
キャリアとのスマホセット割はない
enひかりでは、UQ mobileとのセット割は用意されているものの、au・docomo・ソフトバンクといったキャリアとのセット割はありません。
光回線とキャリアスマホとのセット割は毎月550円〜1,100円程度の割引になるため、キャリアをお使いの方にとっては無視できない金額です。
もしスマホとネットの両方の料金を抑えて通信費を節約したい場合には、スマホをUQ mobileにすることをおすすめします。
IPv6化は有料オプション
混雑時間帯でも高速通信を安定して行える「IPv6接続」があると、より快適にネットを利用できます。
他社の光回線では、通常プランでIPv6対応がセットになっていることがありますが、enひかりでは有料オプションとなります。
オプション料金は月額198円と割安ではあるので、そこまでのコスト増にはなりませんが、「有料」であることは頭に入れておきましょう。
キャンペーンはあるの?
※このキャンペーンは終了しました。
画像引用元:公式サイト
enひかりでは、キャッシュバック特典といったキャンペーンは実施されていません。
それでも、IPv6対応の無線ルーターが割引価格で購入できるキャンペーンが実施されているので注目です。
2020年11月15日までにenひかりに新規加入した方を対象にエレコム社製の「WRC-1167GS2H-B」がキャンペーン価格の1,100円(定価6,336円)で購入できます。※このキャンペーンは終了しました。
家の中でスマホやタブレット、ゲーム機などとWi-Fiで接続するのに必要な機器なので、このチャンスを利用して手に入れてみてください。
enひかりの解約方法もチェックしておこう
enひかりの解約は「電話」で行います。
問い合わせ先はenひかりカスタマーセンター(03-5534-9997)となっており、電話口で解約希望の申し出をおこなってください。
また、月末での解約を希望する場合には、解約希望月の20日までに解約の問い合わせをする必要があります。
まとめ
enひかりは月額料金は非常に安く、違約金もかからないコスパの高い光回線ではありますが、工事費がかかるというデメリットもあります。
もし月額料金も抑えて、初期費用も安くしたい場合には、enひかりと同じの月額料金で工事費が無料になる「@スマート光」がおすすめです。
@スマート光については以下の記事で紹介していますので、興味のある方は見てみてください^^